僕と精霊 〜魔法と科学と宝石の輝き〜

青春忘却編

番外編7 ケンザキの日記

　忘れるな我が悲願、34冊目にもなるこの日記であるが根本を忘れるな。憎き純血の上に立て、僕達の親を殺し、劣る者を殺し、優れた者を奴隷にしたあの憎き純血の上に。利用され、利用され、利用され、死ぬまで酷使され続けて人権も尊厳も奪われた先人達の屍を超え、革命を起こすのだ。そして、我々は科学の頭脳と魔法の力を持った新人類とした純血の上に立つのだ。レヴォルよ、我が同胞よ。
ダイドウ・ケンザキ

4月1日　雨
　日記も新しく、だが信念は曲げずに今日も今日とて革命を起こす。研究所の純血共は今に僕の顔を見て失禁するようになるだろう。

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4月10日　晴れ　
　遂に発明品が完成した！これで僕ちゃんは人間も魔獣も支配することができる。とりあえず研究所の純血に使ってみる事にした。

4月17日　曇り
　ユウスケさんに会いたくなったので、再び時を越える実験をしてみた。失敗して魔獣界の扉を開けてしまった。まぁ別にいいけど。やはりタイムマシンは難しい。

4月18日　晴れ
　昨日の件で魔法軍の町がほぼ壊滅状態になったらしい。龍神町、確かユウスケさんが住んでた所だったはずだが犠牲は付き物だ。騒ぎに紛れて拐った魔法軍の人間や精霊は全部、エネルギーに変換した。

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5月2日　雨
　今日は拐った人間を強力な魔獣に改造してみた。かなりの実力で天然の魔獣よりも強くなっていた。素晴らしい、そして何より尻尾がカッコいいね。ガキと精霊に殺されたけど。まぁ魔人の為に良いデータが採れたので良しとする。しかしまぁ何処かで見た事あるような顔をしたガキだ。


5月3日　快晴
　今日は試作品を人間に試してみた。部下の報告によるとその人間は凶暴化したようだ。うんうん、良い結果だ！奇遇にも実験体はあのガキだ。名前にバーンが付いているし、ユウスケさんのガキだな。

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5月9日　晴れ
　今日は魔法軍と科学軍による合同授業にスパイを送り込んでみた。どう掻き乱してくれるか楽しみだね～


5月10日　晴れ
　今日の報告によると僕ちゃんの兵器を使って奇襲をしたらしい。だが失敗したらしいので、責任者を実験体にすることにした。またあのガキに負けた。


5月11日　快晴
　今日はとても素晴らしかった。記念すべき100回目の祭りをぐちゃぐちゃにして、僕ちゃんの友達、悪魔の復活！そして、面白そうなサンプルを2つ入手した。ユウスケさんのガキだ。

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5月15日　晴れ
　今日はサンプルの通う学園に人工人型魔獣のリアを送ってみた。アイツの魔力はなかなか厄介なモノだし、何よりユウスケさんのガキの遺伝子も少し混ぜてみた。結果が楽しみだ。

5月16日　雨
　まさか、リアがやられるとは思わなかった。アイツの魔力が効かないって、どんな人間だよ！バラしてじっくり研究したいものだ。とりあえずユウスケさんのガキの顔を拝みたいので出張する。もちろんレヴォルにも勧誘してみる。彼には資格があるし、組織の皆も喜んで歓迎してくれるだろう。上からは止められたが無視した。あの老ぼれ共には後で魔獣を送り付けてやるよ。


日記は此処で途絶えている。