僕と精霊 〜魔法と科学と宝石の輝き〜

怒涛の入学編

番外編2 パンプと鏡

【休校中の出来事　バーン家】

　アミィが家の掃除をしていると洗面所の方から何かコツコツとぶつかる音が聞こえてきた。音の正体はパンプだ。
「あらあら、パンプちゃん何をしているの？」
アミィは鏡に何度も何度も突進しているパンプを抱える。

「アミィおかしいぞ！この湖！何でこの中に入れないんだ！」
鏡をじっと見つめているパンプを見て、アミィは思わず笑ってしまった

「水面と間違えちゃったのね。コレは湖じゃなくて鏡っていうのよ」
「カガミ？中にオレがいるのに触れない！いつもなら触れるのに！」

「ふふっ鏡の中にはね、わるーい事をした子が入れられちゃうの」
「ええー！じゃあこの中にいるオレもアミィも悪い事したのか！？」
パンプは鏡に顔をくっ付けてる。

「そうよ。だからパンプちゃんも悪いことをしたらこの中に閉じ込めちゃうわよー」
パンプは冗談に怯えてアミィに抱きつく。

「ヤダヤダヤダ！悪いことしないから閉じ込めないで」
「どうしよっかなー？」
アミィはさらにパンプをからかう。



「だからなジャン！悪い事をすると鏡の中に閉じ込められるんだ！」
「何言ってんの？」
ああ..多分、母さんの冗談だ。