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大乱戦編
第22話 悪魔の復活、天使の使命
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龍神は全速力で学園長の元へ向かう。
「しまった!魔力反応が途絶えた、これはかなりまずいな」
龍神は一旦止まり、学園長の微かな魔力を探る。
「ダメだ見つからん。とりあえずドームに」
崩れたドームの瓦礫が溶けるとジャンとパンプが出てきた。
「ジャン!パンプちゃん!」
アミィは2人を呼びかけるも無視される。
「オ"ラ"ァ"ァ"!!」
「グォォォォォ!」
ジャンとパンプはドームが崩壊しても暴れ続ける。
「わたくしが止めて参ります」
セバスがジャンの方へ飛び出す。
「私達も行きます!」
ウリエラとガブリラもセバスに続く。
「みんな!」
アミィは止めようとしたがセバス達はもう行ってしまった。
「ジャン様!暴れたいのなら、わたくしがお相手して差し上げましょう!」
「コ"ロ"ス"」
ジャンは立ちはだかるセバスをい恐ろしい形相で睨み付ける。
「パンプさん!こっちですよ!」
「こっちだ!」
ウリエラとガブリラがパンプの周りを飛び回る。
「グォォォ!ガァァァ!」
パンプは2人を掴もうとするが手が届かない。
「ウ"ガァ"!」
腕に黒い炎を纏わせたジャンがセバスに殴り掛かる。
「無駄な動きが多すぎますね」
セバスはジャンの拳を掴んで受け流す。
「キタナイテデサワルナァァ!」
ジャンが突然叫びながら黒い炎をを放つ。
「何!?」
すかさずセバスは距離を取る。黒い炎は瓦礫を溶かしてしまった。
この破壊力は!?これ以上アミィ様と離れるのは危険だ。それにこの黒い炎は...
「ジャン様、黒炎魔法は禁術ですよ。約束したはずですよ。お仕置きが必要のようですね」
セバスはアミィとの距離50m以内を保ちながらジャンと戦う。
「ほらほら、こっちですよー」
ウリエラはパンプの注意を引きながら飛び回る。
「はぁ!」
ガブリラは隙だらけのパンプの目の前まで近づき、翼から眩い光を放つ。
「グォォア!」
強烈な光によってショックを受けたパンプはその場で気を失い倒れる。
「セバスさん!こっちは片付きました!」
ウリエラがセバスに伝える。
「了解しました!こちらも一気に決めますか」
セバスは拳に力を込める。
「ウガァァ!!」
「フンッ!...なんと!?」
セバスの渾身の一撃をジャンは身軽に躱してしまった。
「モエロ!」
ジャンはセバスを燃やす。
「セバスさん!」
「アミィ様!来ては行けません!」
セバスは黒炎を振り払い、再び拳を構える。
「こんな炎が何ですか!こんな炎で焼き尽くされるわたくしではありません!」
今度こそセバスはジャンの腹に一撃お見舞いする。
「グググ...」
ジャンも気を失った。
「ふぅ」
セバスは毛についた埃を払い、ジャンの首元を探る。
「やはりこれですか」
ジャンの首元から小さな針が見つかった。
「セバスさん、それは?」
「以前もジャン様の首元に刺されていた物です。おそらくこの針のせいでジャン様は凶暴化したのでしょう」
セバスは針を粉々にする。
「パンプさんの体にはそのような針はありませんでした」
ウリエラもパンプの体を探るが異常はなかった。
「パンプさんは凶暴化したジャン様と共鳴してしまったのが原因でしょう」
セバスは2人の精霊石を優しく撫でた。
「しかし何故ジャンを凶暴化させたのだろうか?」
ガブリラが考えているとジャンの体から黒いモヤが出てきた。
「コレで...フッカツでキルぞ」
黒いモヤから声が聞こえて来た。
「っ!?」
ウリエラとガブリラは声に反応する。
「セバスさん離れて下さい!」
「っ!」
「「ホーリーブラスト!!」」
ウリエラとガブリラがモヤに光線を放つ。
「オイオイ、いきなり何しやがんだよ!」
モヤは光線を飲み込んで膨張する。
「何!?」
「う、ゲップ...キツイぜまったく、せっかく目覚めたばっかだっていうのによ~」
モヤが人の形に変わっていく。
「ふぅ~やっぱ自分の身体はいいねぇ~」
その生き物は体を伸ばして高笑いをした。
「何故!悪魔のあなたがこんな所にいるのですか!」
ウリエラが声を荒げる。
「動くな!」
ガブリラは弓で構える。
「それを言うならこっちのセリフだぜ、何でテメェら天使がこんな所に居るんだよ」
「天使?」
「ケヘヘ!よそ見は厳禁だぜ!」
セバスは死角からの攻撃を受け流す。
悪魔と呼ばれる生物はセバスと距離を取り、背中から鈍い音を漏らしながら禍々しい翼を生やす。
「うぇ~良いねぇ羽も戻ってきたぞ」
「御二方、あの者を知っておられるのですね」
「ええ..アレは悪魔、私達は下界に潜むヤツらを粛清する為にやってきたのです」
ウリエラが今までにないぐらい恐ろしい形相で悪魔を睨み付ける。
「悪魔?下界?...わたくしにはさっぱり」
セバスは話についていけない。
「無理もありません、私とガブリラが天使である事や天使界、悪魔界等は人間界の者達にはいろいろと隠していたのですから」
「ほぅ理解には時間がかかりそうですが要はあの悪魔を倒せば良いのですね」
セバスは構える。
「そういうことです」
「おっと、お喋りは終わったかい」
悪魔は体を伸ばしながらあくびをしていた。
「セバスさん!私もやるわ。子供達がこんなに頑張っているのに何もしないなんてできない」
涙を拭ったアミィがセバスの隣に立つ。
「ア、アミィ様!しかし、ジャン様達は..」
「安全な所で寝かせておいたわ」
「流石アミィ様、それでは共に参りましょう!」
セバスとアミィは背中を合わせながら悪魔に指を差す。
「あなたと一緒に戦うなんて久しぶりね」
「大丈夫なのか?相手は魔獣なんかとは比にならないぞ」
「心配は無用でございます。我が主人アミィ様、この場にいる誰よりも強いので精々足を引っ張らぬように願います。」
セバスはガブリラに深々と頭を下げてアミィの横に立つ。
「おいおい、天使が1対4とは卑怯じゃないか?」
「いえ、むしろ足りないぐらいですよ、あなたをを消し炭にするにはね」
ガブリラは光の矢を放つ。
同時にセバスが飛び出す
「ハァッ!」
セバスの拳は悪魔に防がれる
「お前の動きはもう見た」
「コレだけではありませんよ」
セバスは悪魔の片腕を掴み、光の矢をキャッチして悪魔に突き刺さす。
「イッデ!クソ痛ぇ!」
「そこよ!」
悪魔の足元から炎の竜巻が発生する。
「グワァー!どうなってやがる!?」
悪魔は炎の渦の中で身動きを取れずに暴れている。
「ガブリラ!」
「うむ!」
2人の天使の翼が輝き始める。
「「エンジェルフェザー!!」」
翼から無数の羽を発射され、悪魔を穿つ。
「ググ..アア!」
「...っ!」
アミィは巨大な水の刃を放ち竜巻ごと悪魔を真っ二つにする。
「セイッ!!」
セバスは空中に打ち上げられた悪魔の上半身に渾身の蹴りをお見舞いする。
「グギャー!」
「よし!」
「なんちゃって!そんな攻撃効かないぜ!」
「なに?ぐっ!」
悪魔の下半身がセバスを蹴り落として地面に叩きつける。
「セバスさん!」
アミィはセバスの元へ駆けつける
「いやぁー今の危なかった!ほんとほんと」
悪魔はセバス達を煽りながら体をくっつける。
「久しぶりだけど..負担なんて考えてる場合じゃないわね」
「いつでもどうぞ!」
アミィは木の枝を拾い杖に変化させる。
「よしよしよし!力が戻って来たぞ!コレであのお方達を...」
悪魔はあまりの嬉しさにジタバタし始める。
「まさか!7大悪魔を!」
ウリエラが本気で焦り始める。
「な、7大悪魔..」
ガブリラは恐怖で立てなくなってしまう。
「まぁ、今のオレを止める事が出来ないお前らには関係ないけどなぁ」
悪魔は両手を挙げ禍々しいオーラを空へ飛ばす。
「セバス!」
「「「ハイ!!」」」
今度は悪魔が地面に叩きつけられ、クレーターが作られる。
「どう言う事だ!フルパワーのオレがぁ!」
悪魔はすぐに体を起こして飛び上がる。
「「「当然!わたくしとアミィ様の前では貴様など敵ではない!」」」
悪魔はセバスの姿を見て驚く。
「お、お前!何だそれは!」
セバスは顔が3つ腕が6本になっている。
「「「これがわたくしの本気!ケルベルスでございます。こうなってしまったら貴方の命は最後でございます」」」
セバスが消えた。悪魔に目にも止まらぬスピードで攻撃を仕掛けたのだ。
「貴様に」「わたくしの攻撃は」「止められませんよ」
セバスはそれぞれの顔で敵の動きを見切りながら的確に急所のみに攻撃を与える。
「クソが!速えぇ!」
「さぁ、セバス一気かたをつけるわよ!」
髪が青くなったアミィがセバスに魔力を込める。
「何をする気だ!」
悪魔は身構える。
セバスは全ての腕を地面にめり込ませ、三つの頭を悪魔に向ける。
「「「ご安心をもう不安を感じる必要はございません。トライデント...」」」
セバスの3つの口から凄まじい魔力が凝縮される。
【同時刻 ジャンとパンプ】
「隊長!ターゲットのジャン・バーンとその精霊を発見しました!」
軍服の謎の集団が倒れているジャンとパンプを囲む。
「よし直ちに回収するぞ」
ジャンとパンプは謎の集団に担がれて何処かに連れていかれてしまう。
「隊長!アンチブレインシステム作動準備完了です!」
1人の男が装置を操作しながら報告をする。
「よし!放て!」
「はっ!アンチブレインシステム作動!」
男が装置を作動させると装置から電磁波が飛ばされる。
「直ちに退散!」
「「「「はっ!」」」」
【再びセバス達】
「ま、待て!」
「「「キャノン!!」」」
アミィが込めた魔力を一気に放出するセバスは反動で少し後ろに下がる。
3つの魔力弾は悪魔に直撃すると同時に大爆発を起こす。
「こんな...こんな物で...下等生物如きにこの俺が..」
悪魔は完全に消滅した。
2人は元に戻り、ホッと肩を下ろす。
「ふぅ...久々でしたねアミィ様」
「そうねぇ、明日は筋肉痛かしら」
アミィは肩を叩きながら言う。
ウリエラとガブリラはセバス達の元へ駆けつける。
「す、凄すぎます!悪魔に勝っちゃうなんて!」
「まぁ、これが大人の力ですよ」
セバスは鼻を高くして言う
「皆の者!大丈夫か!」
空から龍神がやってくる。
「ありゃ?どうなっておるんだ?ドームが無くなっているではないか!」
「ドームはもう破壊されてしまいました!」
驚く龍神にセバスが答える。
「え!わし、もしかして遅かった?」
「はい!かなり!」
セバスは即答に龍神は明らかに落ち込んでいた。
「すまぬ、途中邪魔が入ったもんで」
「とんでもない!来ていただいだけでもありがたいものです」
「しかし、突然空の色が変わったが何かあったのか?」
龍神はウリエラ達に尋ねる。
「それが...」
ウリエラはテロリストのこと、悪魔のことなど今まであったことを説明する。
「なるほど、このまま空が戻らねば7大悪魔が復活してしまうではないか!」
「7大悪魔とはそんなに恐ろしい存在なのですか?」
セバスはウリエラに尋ねる。
ウリエラは深刻な顔で答える。
「ええ、7大悪魔に私達の仲間を次々と殺されました。ほとんどが私やガブリラ以上の実力の者でしたがあっさりと」
ガブリラは涙を流しながら震えている
「しかし、この件に関しては今どうこうできるものではない。まずはこちらの陣営の回復を先決するのだ」
そう言い龍神は空を高く消えていった。
「そうね、今は体を癒しましょうか。家に帰って..そうだ2人とも今日はウチで食べていく?」
「良いんですか!」
「是非ご馳走になりたい」
「そうねじゃあ今日はえっと...4人分っと腕が鳴るわ」
アミィの一言で解散する一同、しかしこの時点で異変は始まっていた。
「しまった!魔力反応が途絶えた、これはかなりまずいな」
龍神は一旦止まり、学園長の微かな魔力を探る。
「ダメだ見つからん。とりあえずドームに」
崩れたドームの瓦礫が溶けるとジャンとパンプが出てきた。
「ジャン!パンプちゃん!」
アミィは2人を呼びかけるも無視される。
「オ"ラ"ァ"ァ"!!」
「グォォォォォ!」
ジャンとパンプはドームが崩壊しても暴れ続ける。
「わたくしが止めて参ります」
セバスがジャンの方へ飛び出す。
「私達も行きます!」
ウリエラとガブリラもセバスに続く。
「みんな!」
アミィは止めようとしたがセバス達はもう行ってしまった。
「ジャン様!暴れたいのなら、わたくしがお相手して差し上げましょう!」
「コ"ロ"ス"」
ジャンは立ちはだかるセバスをい恐ろしい形相で睨み付ける。
「パンプさん!こっちですよ!」
「こっちだ!」
ウリエラとガブリラがパンプの周りを飛び回る。
「グォォォ!ガァァァ!」
パンプは2人を掴もうとするが手が届かない。
「ウ"ガァ"!」
腕に黒い炎を纏わせたジャンがセバスに殴り掛かる。
「無駄な動きが多すぎますね」
セバスはジャンの拳を掴んで受け流す。
「キタナイテデサワルナァァ!」
ジャンが突然叫びながら黒い炎をを放つ。
「何!?」
すかさずセバスは距離を取る。黒い炎は瓦礫を溶かしてしまった。
この破壊力は!?これ以上アミィ様と離れるのは危険だ。それにこの黒い炎は...
「ジャン様、黒炎魔法は禁術ですよ。約束したはずですよ。お仕置きが必要のようですね」
セバスはアミィとの距離50m以内を保ちながらジャンと戦う。
「ほらほら、こっちですよー」
ウリエラはパンプの注意を引きながら飛び回る。
「はぁ!」
ガブリラは隙だらけのパンプの目の前まで近づき、翼から眩い光を放つ。
「グォォア!」
強烈な光によってショックを受けたパンプはその場で気を失い倒れる。
「セバスさん!こっちは片付きました!」
ウリエラがセバスに伝える。
「了解しました!こちらも一気に決めますか」
セバスは拳に力を込める。
「ウガァァ!!」
「フンッ!...なんと!?」
セバスの渾身の一撃をジャンは身軽に躱してしまった。
「モエロ!」
ジャンはセバスを燃やす。
「セバスさん!」
「アミィ様!来ては行けません!」
セバスは黒炎を振り払い、再び拳を構える。
「こんな炎が何ですか!こんな炎で焼き尽くされるわたくしではありません!」
今度こそセバスはジャンの腹に一撃お見舞いする。
「グググ...」
ジャンも気を失った。
「ふぅ」
セバスは毛についた埃を払い、ジャンの首元を探る。
「やはりこれですか」
ジャンの首元から小さな針が見つかった。
「セバスさん、それは?」
「以前もジャン様の首元に刺されていた物です。おそらくこの針のせいでジャン様は凶暴化したのでしょう」
セバスは針を粉々にする。
「パンプさんの体にはそのような針はありませんでした」
ウリエラもパンプの体を探るが異常はなかった。
「パンプさんは凶暴化したジャン様と共鳴してしまったのが原因でしょう」
セバスは2人の精霊石を優しく撫でた。
「しかし何故ジャンを凶暴化させたのだろうか?」
ガブリラが考えているとジャンの体から黒いモヤが出てきた。
「コレで...フッカツでキルぞ」
黒いモヤから声が聞こえて来た。
「っ!?」
ウリエラとガブリラは声に反応する。
「セバスさん離れて下さい!」
「っ!」
「「ホーリーブラスト!!」」
ウリエラとガブリラがモヤに光線を放つ。
「オイオイ、いきなり何しやがんだよ!」
モヤは光線を飲み込んで膨張する。
「何!?」
「う、ゲップ...キツイぜまったく、せっかく目覚めたばっかだっていうのによ~」
モヤが人の形に変わっていく。
「ふぅ~やっぱ自分の身体はいいねぇ~」
その生き物は体を伸ばして高笑いをした。
「何故!悪魔のあなたがこんな所にいるのですか!」
ウリエラが声を荒げる。
「動くな!」
ガブリラは弓で構える。
「それを言うならこっちのセリフだぜ、何でテメェら天使がこんな所に居るんだよ」
「天使?」
「ケヘヘ!よそ見は厳禁だぜ!」
セバスは死角からの攻撃を受け流す。
悪魔と呼ばれる生物はセバスと距離を取り、背中から鈍い音を漏らしながら禍々しい翼を生やす。
「うぇ~良いねぇ羽も戻ってきたぞ」
「御二方、あの者を知っておられるのですね」
「ええ..アレは悪魔、私達は下界に潜むヤツらを粛清する為にやってきたのです」
ウリエラが今までにないぐらい恐ろしい形相で悪魔を睨み付ける。
「悪魔?下界?...わたくしにはさっぱり」
セバスは話についていけない。
「無理もありません、私とガブリラが天使である事や天使界、悪魔界等は人間界の者達にはいろいろと隠していたのですから」
「ほぅ理解には時間がかかりそうですが要はあの悪魔を倒せば良いのですね」
セバスは構える。
「そういうことです」
「おっと、お喋りは終わったかい」
悪魔は体を伸ばしながらあくびをしていた。
「セバスさん!私もやるわ。子供達がこんなに頑張っているのに何もしないなんてできない」
涙を拭ったアミィがセバスの隣に立つ。
「ア、アミィ様!しかし、ジャン様達は..」
「安全な所で寝かせておいたわ」
「流石アミィ様、それでは共に参りましょう!」
セバスとアミィは背中を合わせながら悪魔に指を差す。
「あなたと一緒に戦うなんて久しぶりね」
「大丈夫なのか?相手は魔獣なんかとは比にならないぞ」
「心配は無用でございます。我が主人アミィ様、この場にいる誰よりも強いので精々足を引っ張らぬように願います。」
セバスはガブリラに深々と頭を下げてアミィの横に立つ。
「おいおい、天使が1対4とは卑怯じゃないか?」
「いえ、むしろ足りないぐらいですよ、あなたをを消し炭にするにはね」
ガブリラは光の矢を放つ。
同時にセバスが飛び出す
「ハァッ!」
セバスの拳は悪魔に防がれる
「お前の動きはもう見た」
「コレだけではありませんよ」
セバスは悪魔の片腕を掴み、光の矢をキャッチして悪魔に突き刺さす。
「イッデ!クソ痛ぇ!」
「そこよ!」
悪魔の足元から炎の竜巻が発生する。
「グワァー!どうなってやがる!?」
悪魔は炎の渦の中で身動きを取れずに暴れている。
「ガブリラ!」
「うむ!」
2人の天使の翼が輝き始める。
「「エンジェルフェザー!!」」
翼から無数の羽を発射され、悪魔を穿つ。
「ググ..アア!」
「...っ!」
アミィは巨大な水の刃を放ち竜巻ごと悪魔を真っ二つにする。
「セイッ!!」
セバスは空中に打ち上げられた悪魔の上半身に渾身の蹴りをお見舞いする。
「グギャー!」
「よし!」
「なんちゃって!そんな攻撃効かないぜ!」
「なに?ぐっ!」
悪魔の下半身がセバスを蹴り落として地面に叩きつける。
「セバスさん!」
アミィはセバスの元へ駆けつける
「いやぁー今の危なかった!ほんとほんと」
悪魔はセバス達を煽りながら体をくっつける。
「久しぶりだけど..負担なんて考えてる場合じゃないわね」
「いつでもどうぞ!」
アミィは木の枝を拾い杖に変化させる。
「よしよしよし!力が戻って来たぞ!コレであのお方達を...」
悪魔はあまりの嬉しさにジタバタし始める。
「まさか!7大悪魔を!」
ウリエラが本気で焦り始める。
「な、7大悪魔..」
ガブリラは恐怖で立てなくなってしまう。
「まぁ、今のオレを止める事が出来ないお前らには関係ないけどなぁ」
悪魔は両手を挙げ禍々しいオーラを空へ飛ばす。
「セバス!」
「「「ハイ!!」」」
今度は悪魔が地面に叩きつけられ、クレーターが作られる。
「どう言う事だ!フルパワーのオレがぁ!」
悪魔はすぐに体を起こして飛び上がる。
「「「当然!わたくしとアミィ様の前では貴様など敵ではない!」」」
悪魔はセバスの姿を見て驚く。
「お、お前!何だそれは!」
セバスは顔が3つ腕が6本になっている。
「「「これがわたくしの本気!ケルベルスでございます。こうなってしまったら貴方の命は最後でございます」」」
セバスが消えた。悪魔に目にも止まらぬスピードで攻撃を仕掛けたのだ。
「貴様に」「わたくしの攻撃は」「止められませんよ」
セバスはそれぞれの顔で敵の動きを見切りながら的確に急所のみに攻撃を与える。
「クソが!速えぇ!」
「さぁ、セバス一気かたをつけるわよ!」
髪が青くなったアミィがセバスに魔力を込める。
「何をする気だ!」
悪魔は身構える。
セバスは全ての腕を地面にめり込ませ、三つの頭を悪魔に向ける。
「「「ご安心をもう不安を感じる必要はございません。トライデント...」」」
セバスの3つの口から凄まじい魔力が凝縮される。
【同時刻 ジャンとパンプ】
「隊長!ターゲットのジャン・バーンとその精霊を発見しました!」
軍服の謎の集団が倒れているジャンとパンプを囲む。
「よし直ちに回収するぞ」
ジャンとパンプは謎の集団に担がれて何処かに連れていかれてしまう。
「隊長!アンチブレインシステム作動準備完了です!」
1人の男が装置を操作しながら報告をする。
「よし!放て!」
「はっ!アンチブレインシステム作動!」
男が装置を作動させると装置から電磁波が飛ばされる。
「直ちに退散!」
「「「「はっ!」」」」
【再びセバス達】
「ま、待て!」
「「「キャノン!!」」」
アミィが込めた魔力を一気に放出するセバスは反動で少し後ろに下がる。
3つの魔力弾は悪魔に直撃すると同時に大爆発を起こす。
「こんな...こんな物で...下等生物如きにこの俺が..」
悪魔は完全に消滅した。
2人は元に戻り、ホッと肩を下ろす。
「ふぅ...久々でしたねアミィ様」
「そうねぇ、明日は筋肉痛かしら」
アミィは肩を叩きながら言う。
ウリエラとガブリラはセバス達の元へ駆けつける。
「す、凄すぎます!悪魔に勝っちゃうなんて!」
「まぁ、これが大人の力ですよ」
セバスは鼻を高くして言う
「皆の者!大丈夫か!」
空から龍神がやってくる。
「ありゃ?どうなっておるんだ?ドームが無くなっているではないか!」
「ドームはもう破壊されてしまいました!」
驚く龍神にセバスが答える。
「え!わし、もしかして遅かった?」
「はい!かなり!」
セバスは即答に龍神は明らかに落ち込んでいた。
「すまぬ、途中邪魔が入ったもんで」
「とんでもない!来ていただいだけでもありがたいものです」
「しかし、突然空の色が変わったが何かあったのか?」
龍神はウリエラ達に尋ねる。
「それが...」
ウリエラはテロリストのこと、悪魔のことなど今まであったことを説明する。
「なるほど、このまま空が戻らねば7大悪魔が復活してしまうではないか!」
「7大悪魔とはそんなに恐ろしい存在なのですか?」
セバスはウリエラに尋ねる。
ウリエラは深刻な顔で答える。
「ええ、7大悪魔に私達の仲間を次々と殺されました。ほとんどが私やガブリラ以上の実力の者でしたがあっさりと」
ガブリラは涙を流しながら震えている
「しかし、この件に関しては今どうこうできるものではない。まずはこちらの陣営の回復を先決するのだ」
そう言い龍神は空を高く消えていった。
「そうね、今は体を癒しましょうか。家に帰って..そうだ2人とも今日はウチで食べていく?」
「良いんですか!」
「是非ご馳走になりたい」
「そうねじゃあ今日はえっと...4人分っと腕が鳴るわ」
アミィの一言で解散する一同、しかしこの時点で異変は始まっていた。
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黄昏人
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2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。
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