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怒涛の入学編
第2話 僕と精霊の出会い
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今日という日を皆が待っていた。僕がアイツと出会った日だ。
「おはよう諸君、今日はいよいよ精霊と契約をしてもらう」
ケンナリ先生の言葉とともに教室が盛り上がった。もちろん僕もウズウズしている。
賑やかな雰囲気の中で先生は真剣な顔で話を続けた。
「皆も知っているように精霊は本来、発展戦争で魔法軍が化学軍の兵器に対抗するために精霊界と人間界を繋げて契約をできるようにしたものだ。日常的に見る精霊達は1人1人が兵器と同等かそれ以上の力を持って持っている。そのこと忘れずに契約をし、決して接し方を誤るんじゃないぞ。分かりましたか?」
「メェ~」
「ウールじゃ説得力無いぜ先生」
「それもそうですね」
ウールの呑気なあくびにザルはあきれながら笑っていた。
先生は話を終えると僕達を精霊と契約するための部屋まで案内してくれた。その道の途中で僕はザル君と談話をしていた。
「ちゃんと精霊と契約できるか心配だよ」
「何だよそんなこと心配してんのかよ、大丈夫だ。精霊の契約に失敗はないって聞くぜ。まぁお前の場合は頼りなさそうな精霊がパートナーになりそうだけどな」
「そんなぁ」
そんな冗談まじりに話しているとすぐに部屋へ到着した。
部屋の中は庭園のような空間が広がっており、澄み切った空気に湖、優雅に咲く花々、そして中心に大きな竜の銅像が今にも動きそうに聳え立っていた。
「ここが精霊と契約する精霊の間だ」
生徒達が感激の声を漏らす中で先生が竜の銅像について説明を始めた。
「この竜の銅像は龍神様と言う名で理事長の精霊だ。本来は赤い鱗に覆われた勇ましい竜ですが、今は銅像の姿になってこの町を見守って下さっています。この銅像に手をかざすことで精霊と契約をすることができますよ。1人につき1人、心の準備が出来た者から契約をしてください」
「じゃ!まず俺からだ!」
先人を切ったのはザルだ。
ザルが銅像に手をかざすと激しい光があたりを包んだ。
「うおっ!眩しっ!」
輝きが光の球となってザルの目の前で更に形を変えた。
「お前が俺の精霊か?」
ザルの前には額に角が生えた片腕サイズの馬が浮いていた。
「左様でございます。わたくし、ユニコーンのメイデンと申します。以後お見知りおきを」
メイデン、ユニコーンの精霊はザルに一礼した。
「お、おうよろしく。俺はザルだ」
「ザル様、よろしくお願いします」
流石のザル君も初めての精霊に驚きを隠せていなかった。僕も精霊契約は初めて見たから驚いてた。
「次は俺だな」
2番目にラートが精霊と契約をした。ザルの時と同様に光が姿を変える。
「俺の精霊は雪だるまみたいなやつだな」
「ウケケ、オレはスノーマンのボノムだ。よろしく頼みますぜご主人」
今度は雪だるまの姿をした精霊が現れた。
「おう、よろしくな」
「抜け駆けなんてズルいよラート、次は僕の番だ」
続いてレートが契約をした。
「鳥?犬?グリフォンか!」
「いかにも私はグリフォンのグライド。よろしくお願いしますマスター」
「僕レート、よろしくね」
3人目の精霊、みんな思っていたより小さい。母さんから契約する精霊は基本的に子供って聞いてたけど。
「次は、わ、わたs...俺の番だ」
アドロンの契約は長かった。しかも光が2つ、精霊が2体も現れたんだ。
「あ、あれ?なんで精霊が2体出てきたの?...話が違ぇじゃねぇか」
「私はハーピーのツイスターです。よろしくお願いしますアドロンさん!そしてこちらが私の弟の」
「ガーゴイルのスカルドだ。よ、よろしく」
1人は体は人、翼の腕と鳥のような足を持つ精霊、もう1人は藍色の肌で背中に翼を生やした精霊アドロンの前に浮いていた。
1人で2体の精霊と契約したアドロンをケンナリは興味深そうに見ていた。
「これは、珍しい。初めて見ましたよ」
「次は僕の番だ!」
いよいよ僕の番が来た。
いざ銅像の前に立つと威圧感に潰されそうな気がした。どんな精霊が僕のパートナーになるのか...
ジャンが銅像に手をかざすと今までとは違う反応が起こった。突然ジャンの髪が赤くなった。激しく銅像が輝き出した。
「な、何だ何だ!」
みんなが動揺する中で光が飛び回り、僕の前で破裂するように輝きを増した。
「うわぁ!?」
眩い光の中から遂にジャンの精霊が現れた。
「き、君が僕のパートナー?キツネ?ウサギみたいだけど」
「違う!違う!オレはカーバンクルだよ」
「えっ?」
「オレはカーバンクルのパンプ!お前と一緒にいるの面白そう。お前なんていうんだ?」
「僕はジャン・バーン。よろしくパンプ」
「お前!ジャンっていうのか~!オレ、ジャンに会えて嬉しいぞ」
赤い毛並みのカーバンクル、パンプはおでこの宝石を光らせながら僕の手をブンブンと振り回した。
一同は呆気に取られて立ち尽くしていた。
「おい、ジャンお前、その髪の色は何だ?」
ザル君に言われて僕は自分の髪が赤くなっていることに気づいた。
「うわぁホントだ。これじゃ母さんに怒られちゃうよ」
「そこかよ」
「どうなってんのコレ」
「ワハハ!ゆらゆらー!」
慌てるジャンの頭の上でパンプは揺られていた。
「髪の色が変化したのはジャン君の魔力が活性化しただけですよ。時間が経てば元に戻るから気にしなくて良いよ。たまに居るんだよ君みたいに身体の一部が変化する子が」
「なーんだ、よかった」
「ジャン!もう1回!もう1回!ゆらゆら!」
ケンナリは慌てるジャンを安堵させる。
「それでは、精霊契約を再開しましょう」
ケンナリ先生は仕切り直した。
「次、リベラがやります」
リベラが前に出て、契約を始めた。
同じように精霊が出てくるかと思いきや、銅像から唸り声が鳴り響いた。そして精霊は出てきてくれなかった。
落ち込んでるリベラをケンナリ先生は励ましたが
「いいんです。リベラは悪い子だから」
泣きそうな声が返ってきた。
「そ、それじゃあ、わたくしの番ですわ」
白夜が契約を始めた。今度はちゃんと精霊が出た。
「ワタシは、ドールのローズ。よろしくね」
「よろしくお願いしますわ」
ゴスロリ姿のドールの精霊、ローズは丁寧にお辞儀をした。
「では、最後は私が」
最後にウリエラが契約を始めた。天使のような精霊が出てきた。しかも背丈がウリエラさんとほぼ同じだ。
「よろしく」
「ええ、よろしく」
2人は見つめ合って少し微笑んでいた。
「全員の契約が終わったようなので教室に戻りましょう」
一同、新たなパートナーと話しながら精霊の間から出ようと扉を開けようとしたが開かなかった。
「待て!」
部屋中に声が響いた。
「龍神様、何用でございますか」
ケンナリが跪きながら訊ねた。
声を発していたのは銅像だった。
「我は龍神である。お主らには見処がある!そこでお主らに試練を与えることにした!」
「試練と言いますと?」
「お主らには今から1人ずつパートナーと一緒に、別室で魔獣と戦ってもらう」
「なっ!?龍神様いきなり実戦形式の戦闘訓練は流石に危険では」
「安心しろ怪我をしても、死ななければケンナリが治す」
「私がですか!?」
「不服か?」
「いえ、わたくしケンナリ一生懸命やらせていただきます!」
ケンナリ先生はため息を吐いて僕達の方に振り向いた。
「そういう訳で皆さん、初めての戦闘訓練で怖いかもしれませんが怪我をしても私がバッチリ回復して差し上げますので、思い切りやってきてださい」
「「「「「「「えええええぇぇぇぇぇ!!!!!」」」」」」」
いきなりの試練に皆、驚愕している。
「それでは行くぞ」
「ちょっと!待....」
龍神様が雄叫びを上げると、それぞれ別室へ飛ばされた。
「何の騒ぎだ!」
学園長が精霊の間までやってきたがその場には龍神様とケンナリ先生しか居ない。
「学園長これは、あの...」
「ゼノ!?こ、これは..」
「龍神お前の仕業か」
「だ、だって、だってあの子達見処のあったんだもん」
龍神は少し駄々をこねていた。
「龍神様って、学園長の前だと威厳ないですよね」
「黙れケンナリ」
「すみません」
「まぁ龍神よ、お前が見込んだのであれば生徒達は大丈夫じゃろう。だが、あの中にバーンの倅が」
「なんだと!?殺されるじゃないか!ヤバいぞゼノ!」
「今はただあの子達の無事を祈るぞ」
「あ、ああ」
龍神と学園長は冷や汗をかきながら生徒達の無事を祈った。
強制的に始まった試練は生徒達の命を懸けた世界へと招き入れる。
「おはよう諸君、今日はいよいよ精霊と契約をしてもらう」
ケンナリ先生の言葉とともに教室が盛り上がった。もちろん僕もウズウズしている。
賑やかな雰囲気の中で先生は真剣な顔で話を続けた。
「皆も知っているように精霊は本来、発展戦争で魔法軍が化学軍の兵器に対抗するために精霊界と人間界を繋げて契約をできるようにしたものだ。日常的に見る精霊達は1人1人が兵器と同等かそれ以上の力を持って持っている。そのこと忘れずに契約をし、決して接し方を誤るんじゃないぞ。分かりましたか?」
「メェ~」
「ウールじゃ説得力無いぜ先生」
「それもそうですね」
ウールの呑気なあくびにザルはあきれながら笑っていた。
先生は話を終えると僕達を精霊と契約するための部屋まで案内してくれた。その道の途中で僕はザル君と談話をしていた。
「ちゃんと精霊と契約できるか心配だよ」
「何だよそんなこと心配してんのかよ、大丈夫だ。精霊の契約に失敗はないって聞くぜ。まぁお前の場合は頼りなさそうな精霊がパートナーになりそうだけどな」
「そんなぁ」
そんな冗談まじりに話しているとすぐに部屋へ到着した。
部屋の中は庭園のような空間が広がっており、澄み切った空気に湖、優雅に咲く花々、そして中心に大きな竜の銅像が今にも動きそうに聳え立っていた。
「ここが精霊と契約する精霊の間だ」
生徒達が感激の声を漏らす中で先生が竜の銅像について説明を始めた。
「この竜の銅像は龍神様と言う名で理事長の精霊だ。本来は赤い鱗に覆われた勇ましい竜ですが、今は銅像の姿になってこの町を見守って下さっています。この銅像に手をかざすことで精霊と契約をすることができますよ。1人につき1人、心の準備が出来た者から契約をしてください」
「じゃ!まず俺からだ!」
先人を切ったのはザルだ。
ザルが銅像に手をかざすと激しい光があたりを包んだ。
「うおっ!眩しっ!」
輝きが光の球となってザルの目の前で更に形を変えた。
「お前が俺の精霊か?」
ザルの前には額に角が生えた片腕サイズの馬が浮いていた。
「左様でございます。わたくし、ユニコーンのメイデンと申します。以後お見知りおきを」
メイデン、ユニコーンの精霊はザルに一礼した。
「お、おうよろしく。俺はザルだ」
「ザル様、よろしくお願いします」
流石のザル君も初めての精霊に驚きを隠せていなかった。僕も精霊契約は初めて見たから驚いてた。
「次は俺だな」
2番目にラートが精霊と契約をした。ザルの時と同様に光が姿を変える。
「俺の精霊は雪だるまみたいなやつだな」
「ウケケ、オレはスノーマンのボノムだ。よろしく頼みますぜご主人」
今度は雪だるまの姿をした精霊が現れた。
「おう、よろしくな」
「抜け駆けなんてズルいよラート、次は僕の番だ」
続いてレートが契約をした。
「鳥?犬?グリフォンか!」
「いかにも私はグリフォンのグライド。よろしくお願いしますマスター」
「僕レート、よろしくね」
3人目の精霊、みんな思っていたより小さい。母さんから契約する精霊は基本的に子供って聞いてたけど。
「次は、わ、わたs...俺の番だ」
アドロンの契約は長かった。しかも光が2つ、精霊が2体も現れたんだ。
「あ、あれ?なんで精霊が2体出てきたの?...話が違ぇじゃねぇか」
「私はハーピーのツイスターです。よろしくお願いしますアドロンさん!そしてこちらが私の弟の」
「ガーゴイルのスカルドだ。よ、よろしく」
1人は体は人、翼の腕と鳥のような足を持つ精霊、もう1人は藍色の肌で背中に翼を生やした精霊アドロンの前に浮いていた。
1人で2体の精霊と契約したアドロンをケンナリは興味深そうに見ていた。
「これは、珍しい。初めて見ましたよ」
「次は僕の番だ!」
いよいよ僕の番が来た。
いざ銅像の前に立つと威圧感に潰されそうな気がした。どんな精霊が僕のパートナーになるのか...
ジャンが銅像に手をかざすと今までとは違う反応が起こった。突然ジャンの髪が赤くなった。激しく銅像が輝き出した。
「な、何だ何だ!」
みんなが動揺する中で光が飛び回り、僕の前で破裂するように輝きを増した。
「うわぁ!?」
眩い光の中から遂にジャンの精霊が現れた。
「き、君が僕のパートナー?キツネ?ウサギみたいだけど」
「違う!違う!オレはカーバンクルだよ」
「えっ?」
「オレはカーバンクルのパンプ!お前と一緒にいるの面白そう。お前なんていうんだ?」
「僕はジャン・バーン。よろしくパンプ」
「お前!ジャンっていうのか~!オレ、ジャンに会えて嬉しいぞ」
赤い毛並みのカーバンクル、パンプはおでこの宝石を光らせながら僕の手をブンブンと振り回した。
一同は呆気に取られて立ち尽くしていた。
「おい、ジャンお前、その髪の色は何だ?」
ザル君に言われて僕は自分の髪が赤くなっていることに気づいた。
「うわぁホントだ。これじゃ母さんに怒られちゃうよ」
「そこかよ」
「どうなってんのコレ」
「ワハハ!ゆらゆらー!」
慌てるジャンの頭の上でパンプは揺られていた。
「髪の色が変化したのはジャン君の魔力が活性化しただけですよ。時間が経てば元に戻るから気にしなくて良いよ。たまに居るんだよ君みたいに身体の一部が変化する子が」
「なーんだ、よかった」
「ジャン!もう1回!もう1回!ゆらゆら!」
ケンナリは慌てるジャンを安堵させる。
「それでは、精霊契約を再開しましょう」
ケンナリ先生は仕切り直した。
「次、リベラがやります」
リベラが前に出て、契約を始めた。
同じように精霊が出てくるかと思いきや、銅像から唸り声が鳴り響いた。そして精霊は出てきてくれなかった。
落ち込んでるリベラをケンナリ先生は励ましたが
「いいんです。リベラは悪い子だから」
泣きそうな声が返ってきた。
「そ、それじゃあ、わたくしの番ですわ」
白夜が契約を始めた。今度はちゃんと精霊が出た。
「ワタシは、ドールのローズ。よろしくね」
「よろしくお願いしますわ」
ゴスロリ姿のドールの精霊、ローズは丁寧にお辞儀をした。
「では、最後は私が」
最後にウリエラが契約を始めた。天使のような精霊が出てきた。しかも背丈がウリエラさんとほぼ同じだ。
「よろしく」
「ええ、よろしく」
2人は見つめ合って少し微笑んでいた。
「全員の契約が終わったようなので教室に戻りましょう」
一同、新たなパートナーと話しながら精霊の間から出ようと扉を開けようとしたが開かなかった。
「待て!」
部屋中に声が響いた。
「龍神様、何用でございますか」
ケンナリが跪きながら訊ねた。
声を発していたのは銅像だった。
「我は龍神である。お主らには見処がある!そこでお主らに試練を与えることにした!」
「試練と言いますと?」
「お主らには今から1人ずつパートナーと一緒に、別室で魔獣と戦ってもらう」
「なっ!?龍神様いきなり実戦形式の戦闘訓練は流石に危険では」
「安心しろ怪我をしても、死ななければケンナリが治す」
「私がですか!?」
「不服か?」
「いえ、わたくしケンナリ一生懸命やらせていただきます!」
ケンナリ先生はため息を吐いて僕達の方に振り向いた。
「そういう訳で皆さん、初めての戦闘訓練で怖いかもしれませんが怪我をしても私がバッチリ回復して差し上げますので、思い切りやってきてださい」
「「「「「「「えええええぇぇぇぇぇ!!!!!」」」」」」」
いきなりの試練に皆、驚愕している。
「それでは行くぞ」
「ちょっと!待....」
龍神様が雄叫びを上げると、それぞれ別室へ飛ばされた。
「何の騒ぎだ!」
学園長が精霊の間までやってきたがその場には龍神様とケンナリ先生しか居ない。
「学園長これは、あの...」
「ゼノ!?こ、これは..」
「龍神お前の仕業か」
「だ、だって、だってあの子達見処のあったんだもん」
龍神は少し駄々をこねていた。
「龍神様って、学園長の前だと威厳ないですよね」
「黙れケンナリ」
「すみません」
「まぁ龍神よ、お前が見込んだのであれば生徒達は大丈夫じゃろう。だが、あの中にバーンの倅が」
「なんだと!?殺されるじゃないか!ヤバいぞゼノ!」
「今はただあの子達の無事を祈るぞ」
「あ、ああ」
龍神と学園長は冷や汗をかきながら生徒達の無事を祈った。
強制的に始まった試練は生徒達の命を懸けた世界へと招き入れる。
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