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あの頃から

幼少時代―Ⅴ―

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意識が自ら浮上する前に、乱暴な蹴りがお腹に入った。

「おい、起きろよガキ」

最初にここであった男だった。
痛みにゔっ、と蹴られた腹を抑えていると、髪を掴まれ、軽く持ち上げられた。
プチ、プチ、と何本かの髪が抜ける。
突然の事にカタカタと震え、彩葉はいないのかと視線を動かす。

「残念。今日彩葉は出かけてんだよなぁ」

察したかのようにニヤリと笑えば、勢いよく腕を動かし頭を壁に打ち付けた。
痛いなんてものじゃない。
戻ってきた意識が飛びそうになる。
けれどそれもなっただけだ。

「なぁ昨日彩葉とお楽しみだったんだろ?俺にもお前の穴使わせろよ」

「い、や……」

カタカタと震えが止まらない。けれど一糸も纏わぬ体は無防備だ。
彰の雄の象徴が鳴らしてもいない肉壁を押し広げ勢いよく最奥を着いた。
下品で乱暴な男に抱かれているのだと思えば吐きそうだ。
えずきながら繰り返し打ち付けられる腰に涙を流しながら喘ぎ、次第に感じたくもない快楽を身体が受け入れ始めたのは彼が二度、雪成の中に白濁をぶちまけた頃だった。

「お?なんか良さげだなぁ?」

ピクピクと微かに震える逸物に触れる。
腰を揺らしながら扱かれればさすがに嫌でも高い声が漏れる。

「あっ…んっぅっ…やっ、やらっ……!」

そんな時、部屋の扉が開いた。
彩葉がそこに立っていた。

「雪、君……?」
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