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魔法少女マキ散華
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「……ま~たお前らやられたんかいな。ホンマ、ウチがおらんとダメダメやな!」
墜落していくメリーたちを受け止めたのは堕天使姿のモモだった。
「こんなこともあろうかと、ダイヤ王子がウチに追跡命令を出しとったんや。正解やな」
「モモちゃん? ミリーたちやられちゃった。もう魔法が使えないよ……」
「その辺はウチに任せとき。王子から間接キッスを預かっとる。口開けええや。いくで」
モモはまずミリーにキスをした。続いてメリーにキスをしたが、ビンタを食らって空中でふらついた。最後にマリーにキスをすると、マリーはショックで気絶した。
「魔力が回復したやろ。あとは魔法少女にとどめ差したれ。それが慈悲っつうもんやで」
飛び去って行くモモを見ながらメリーは杖を構え、笑っているマキに狙いをつけた。
「マリー! ミリー! トライロッドでいくよ! おいマリー! 構えろ!」
メリーは気絶しているマリーの顔をはたき、さらにキスをした。
「王子さま! 王子さまとキスしちゃった! 私、どうしよう! 恥ずかしい!」
「いいから杖を構えろマリー! トライロッド! マキシマムシュート!」
重なった三本の杖から光線が発射され、先頭を飛ぶマキと後続の魔法少女を撃ちぬいた。
「まぶしい! 体が溶ける! 溶けちゃう! さようなら魔法少女だったアタシ……」
飛んでいるマキの姿は光線の直撃を受けて徐々にゆらめき、薄くなっていった。
「……魔女さん。本物の魔女さん。アタシ、いい夢を見たよ。ありがとう魔女さん」
マキの言葉は空に消えていき、マキの姿も完全に消えた。
「……これで終わりだね。おや? マンデーが飛んできたよ? どうしたのかねえ」
飛んできたマンデーはマキの消えた場所をしばらく飛び、大粒の涙をこぼした。
「……あの魔法少女と話をしたかった。きっと私と同じなんだ。現実が嫌いだったんだ」
「さてマンデー。とりあえず王子のところへ戻るよ。詳しい話を聞かないとねえ」
メリーたちはオラダ城に戻るとダイヤ王子に詰め寄り、マキを浄化したことを告げた。
「満足かい王子? お前はアタシらを利用して何がしたいんだ? 正直に言いな」
「利用なんてしてませんよメリーさん。おかげで助かりました」
「妖精に尾行させたってあたりが気に入らないねえ。説明しないと燃やすよ!」
メリーが浮かべた炎を見たダイヤ王子は、ただ静かに微笑んでいた。
墜落していくメリーたちを受け止めたのは堕天使姿のモモだった。
「こんなこともあろうかと、ダイヤ王子がウチに追跡命令を出しとったんや。正解やな」
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「魔力が回復したやろ。あとは魔法少女にとどめ差したれ。それが慈悲っつうもんやで」
飛び去って行くモモを見ながらメリーは杖を構え、笑っているマキに狙いをつけた。
「マリー! ミリー! トライロッドでいくよ! おいマリー! 構えろ!」
メリーは気絶しているマリーの顔をはたき、さらにキスをした。
「王子さま! 王子さまとキスしちゃった! 私、どうしよう! 恥ずかしい!」
「いいから杖を構えろマリー! トライロッド! マキシマムシュート!」
重なった三本の杖から光線が発射され、先頭を飛ぶマキと後続の魔法少女を撃ちぬいた。
「まぶしい! 体が溶ける! 溶けちゃう! さようなら魔法少女だったアタシ……」
飛んでいるマキの姿は光線の直撃を受けて徐々にゆらめき、薄くなっていった。
「……魔女さん。本物の魔女さん。アタシ、いい夢を見たよ。ありがとう魔女さん」
マキの言葉は空に消えていき、マキの姿も完全に消えた。
「……これで終わりだね。おや? マンデーが飛んできたよ? どうしたのかねえ」
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「……あの魔法少女と話をしたかった。きっと私と同じなんだ。現実が嫌いだったんだ」
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「満足かい王子? お前はアタシらを利用して何がしたいんだ? 正直に言いな」
「利用なんてしてませんよメリーさん。おかげで助かりました」
「妖精に尾行させたってあたりが気に入らないねえ。説明しないと燃やすよ!」
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