魔法熟女三姉妹の物語

北条丈太郎

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魔法少女マキの急降下攻撃

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「……遅いんだよお前ら。もうすぐそこがカツトだよ。見な、それなりの基地だ」
マオたちが追いつくのを待っていたマキは振り返ってマオたちに言った。眼下にはコンクリートで十分に防御された基地が存在し、空に向けられた対空砲が鈍く光っていた。
「対空砲の数が思ったより多いな。あんなのに当たるアタシじゃないけど撃たれてる間に魔女とか魔族男がが魔法を使ってくると面倒になるね。この辺りにはたいした魔女どもはいないはずだけど、強い魔法熟女が暴れてるって話もあるから少し様子見だね」
マキはマオたちに状況を説明し、基地の様子をじっくりと観察した。
「……なかなか撃ってこないね敵は。こっちを発見できてないのか作戦でもあるのかね。こういうにらみ合いはアタシの性分には合わないけどもうちょっと待とう」
マキはイライラしながらも上空から基地を見つめ、その動きを探った。
「……マキさん! 今黒い人が出てきてすぐ戻ったかも。私は目がいいから見えたかも」
「ああ? かもじゃ困るんだよ。見えたのかい? ちょっと降りて見てみな」
マキに言われたマオは自分の目を信じて少し降下し、人の出入りがあった場所を見た。
「見えた! 見えました! 黒い服の小さな人が出てきてこっちを見て引っ込んだ!」
マオは慌てて高度を取り、マキに告げると自分が見た場所を指さした。
「……見えないけど地下街から誰かが出てきてアタシたちを発見したとしたら面倒だね。アタシらに抵抗する勢力は地下に潜るモグラみたいなやつらが多いんだよ。潜られると王子がいるかどうかも確認できないんだよ。いっそ一気に爆撃するか」
「マキさん! 爆撃したら王子さまが死んじゃうかも。そんなの嫌だよ」
いらだっているマキの言葉を聞いたマオたちはマキを囲んで密着した。
「魔王子ダイヤが爆撃程度で死ぬもんか。魔王の息子だからすごい魔力があるんだよ。あの魔王だってアタシらがどんだけ痛めつけてもケロッとしてるんだ。離れな!」
マキは自分に密着しているマオたちを押しのけ、基地へと降下した。
「ほれほれ! 撃ってこいよ! お前らの大嫌いな魔法少女だよ! 撃ってこい!」
基地に近づいたマキが挑発すると対空砲が一斉に動き、マキに照準を合わせた。
「……呪うわよマレトマレトマレト!」
基地から飛び出した黒い服の少女がステッキをマキに向けて呪文を唱えた。
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