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女教師と男子生徒
五月先生! 怒涛の突き押し!
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夕刻、仕事を終えて帰宅の準備をしていた井川麻彩の携帯電話が鳴った。
「……五月か」
麻彩はため息を一つ吐いて応対した。
「アタシ、もう帰るわよ」
麻彩が冷たく言い放つと通話口から金切り声が漏れた。
「わかった。わかったから落ち着いてよ五月」
麻彩は携帯電話を耳元から離し、相手の喚き声をしばらく聞き流した。
「……めんどくさいなあ。なんでアタシがそんな」
またも喚き声。
「わかったわかった。ミスド一回でよろしくね」
喚き声が消えた。
麻彩はそっと職員室を出て、職員専用の女子トイレに向かった。
案の定、鏡の前であたふたと化粧を整えている五月の姿があった。
「五月、その辺でストップ」
五月は振り返り、親友の女教師に満面の笑みを見せた。
「どう? 濃くない? 普通?」
「アンタねえ、阿部君いつまで待たす気?」
「そうそう、それよそれ!」
「ちょっと悪いんだけど、阿部君、生徒指導室に呼び出して……」
「だから、なんでアタシが……」
と、言いかけて麻彩は口を閉じた。
「だってさあ、阿部君と二人きりで話すのにスッピンはマズイでしょ」
「アホか。生徒と話すのにいちいち化粧すんなボケ」
「麻彩、柄悪いよ。美人が台無しだよ」
「誰のせいやっつうねんアホンダラ」
五月の天然ボケに呆れた麻彩はつい地元の言葉が出てしまった。
スレンダーな体型に豊満なバスト、厚めの唇。
黙って立っていれば女優のような外見を誇る麻彩は男子生徒の憧れの的だった。
それでも、大学時代からの友人である五月と二人で会話するときは地が出てしまう。
「ねえねえ、ミスド一回で話ついたじゃん麻彩」
すがるような五月のくりくりした瞳に見つめられ、麻彩は観念した。
「じゃあちょっと行ってくるから、それ以上化粧すんなよ」
馬鹿馬鹿しい、と言いたげに肩をすくめて麻彩はその場を去った。
薄暗い生徒指導室で、五月は胸の高鳴りを抑えながら阿部真之介の到着を待った。
阿部真之介は廊下を歩きながらぼんやりと考えていた。
中肉中背、地味目な顔立ち。
黒縁眼鏡を着用しているせいか、優等生に見えなくもない。
マンモス高校と言われる江ノ島学園高校の中でも目立たぬ存在だ。
(前田とのケンカの件で謝ろうと思っただけなんだけどな)
真之介は話をしようと呼んだ相手に呼び出されたことに動揺していた。
「阿部真之介です、三沢先生、入ります」
挨拶をしてドアを開け、真之介は生徒指導室に入室した。
正面にニコニコ笑顔の五月が座っている。
「阿部君おつかれさま。まずはお茶でも」
真之介が五月の向かいに着席すると、そっと緑茶が出された。
「いやあ、特に疲れてはいないっすけど……」
緊張をほぐすため、真之介は緑茶を一息で飲んだ。
その様子を五月はニコニコと見つめている。
「もう一杯どう?」
「いや、あの、三沢先生、お話が……」
真之介は一つ深呼吸して切り出した。
「先日のケンカの件、本当にスミマセンでした」
「先生にはご迷惑を……」
深々と下げた真之介の頭を、五月の手がそっと撫でた。
「ねえ、そんなことより阿部君、お腹空かない?」
「……へ?」
何かしら叱りの言葉を覚悟していた真之介は呆然とした。
「駅前にさあ、感じのいい喫茶店がオープンしたんだけどさあ」
「先生、おごっちゃうから行こうよ」
「……えーと、いや、あのその」
「阿部君、帰宅部だし、別にいいじゃん。行こ行こ」
五月はさっと立ち上がり、ぽかんとしている真之介の肘を引いた。
「いや先生、お説教ならここで……」
「やあねえ説教なんかしないわよ」
「美味しいコーヒー飲みながら、軽く食事でもしましょう」
二度三度、腕を引っ張られて真之介はやむなく立ち上がった。
江ノ島駅前の喫茶店「アモーレ」は路地裏の目立たぬ場所にあり、空いていた。
店内はアンティークな小物が飾られていて、洒落た雰囲気を醸し出していた。
「うまいっす、先生」
真之介がエビピラフを食べている間、五月はアイスコーヒーをちびちび飲んでいる。
「よかったあ。ご飯が美味しい喫茶店って貴重よね」
真之介は空腹が満たされると緊張が少し解けた。
「先生は食べないんすか?」
ただ自分を見つめているだけの五月に真之介は問いかけた。
「私はダイエット中だから……」
「ええ? 先生スタイルいいじゃないっすかあ」
「……」
五月は飲みかけのアイスコーヒーを一気に飲んで少々むせた。
「ごほっごほっ」
「大丈夫っすか?」
真之介は胸ポケットからさっとハンカチを出して五月に渡した。
「……あ、阿部君のハンカチ」
五月は渡されたハンカチを広げ、ぼんやりと眺めた。
「か、可愛い……」
「あっそれ母ちゃんのやつで、恥ずかしいなあ」
花柄のフリルのついたハンカチをさっと取り返し、真之介は照れた。
代わりに真之介はグレーのハンカチを差し出した。
「ありがとう」
五月はそのハンカチを口元に当て、一息ついた。
真之介はその光景に少しドキドキした。
「……あっゴメン、口紅ついちゃった」
見ると、ハンカチにうっすらと紅色の染みが付着していた。
「ああ、いいですよそれくらい洗濯して……」
「ダメよお。私が洗って返すわ。教師だもん。ちゃんとね」
「そっすか、じゃあそういうことで……」
「ところでさあ、阿部君」
急に真剣な表情に変わった五月が呟いた。
「は、はい先生、なんでしょう?」
他愛のないやり取りで油断していた真之介は一気に緊張を取り戻した。
「料理上手な女性ってどう思う?」
ニコニコと問いかける五月の瞳には真剣な光があった。
「……はあ?」
何の脈絡もない突飛な質問に真之介は言葉を失った。
「やっぱりさあ、料理が下手な女子よりは料理上手がいいよねえ?」
五月の顔が少し真之介に近づいた。
「いやまあ、一般的にはそうなんじゃないっすか」
五月の意図が分からぬ以上、真之介はそう答えるしかなかった。
「阿部君って、いつもお昼ご飯は購買のパンでしょう?」
「……ええ、まあそうですね」
「お母さん、お弁当作ってくれないんだね」
「……はあ、母はパートで忙しいんでしゃあないっす」
「……あっ、そうだっけ。ゴメンねずけずけと聞いちゃって」
「いやあ、そんなのいいっすよ。昼なんて適当でいいんで」
「でもねえ。お昼ご飯は大事よお。育ち盛りだからねえ」
「そうですね、確かにパンが続くと飽きますね。たまには弁当も……」
そこで五月の目がキラッと光った。
「手作りの弁当なんか、たまにもらうと超美味く感じますよ」
「……そういえば先週、美味しそうなお弁当食べてたねえ」
「……? 先週? ああ、あれか」
真之介はふと何かを思い出した。
「あれは、麻衣が……」
カランコロン、カランコロン。
そのとき、店内に一人の女子高生が入ってきた。
「真ちゃん。あれ? 三沢先生?」
それまで穏やかだった五月の表情が一変した。
「……五月か」
麻彩はため息を一つ吐いて応対した。
「アタシ、もう帰るわよ」
麻彩が冷たく言い放つと通話口から金切り声が漏れた。
「わかった。わかったから落ち着いてよ五月」
麻彩は携帯電話を耳元から離し、相手の喚き声をしばらく聞き流した。
「……めんどくさいなあ。なんでアタシがそんな」
またも喚き声。
「わかったわかった。ミスド一回でよろしくね」
喚き声が消えた。
麻彩はそっと職員室を出て、職員専用の女子トイレに向かった。
案の定、鏡の前であたふたと化粧を整えている五月の姿があった。
「五月、その辺でストップ」
五月は振り返り、親友の女教師に満面の笑みを見せた。
「どう? 濃くない? 普通?」
「アンタねえ、阿部君いつまで待たす気?」
「そうそう、それよそれ!」
「ちょっと悪いんだけど、阿部君、生徒指導室に呼び出して……」
「だから、なんでアタシが……」
と、言いかけて麻彩は口を閉じた。
「だってさあ、阿部君と二人きりで話すのにスッピンはマズイでしょ」
「アホか。生徒と話すのにいちいち化粧すんなボケ」
「麻彩、柄悪いよ。美人が台無しだよ」
「誰のせいやっつうねんアホンダラ」
五月の天然ボケに呆れた麻彩はつい地元の言葉が出てしまった。
スレンダーな体型に豊満なバスト、厚めの唇。
黙って立っていれば女優のような外見を誇る麻彩は男子生徒の憧れの的だった。
それでも、大学時代からの友人である五月と二人で会話するときは地が出てしまう。
「ねえねえ、ミスド一回で話ついたじゃん麻彩」
すがるような五月のくりくりした瞳に見つめられ、麻彩は観念した。
「じゃあちょっと行ってくるから、それ以上化粧すんなよ」
馬鹿馬鹿しい、と言いたげに肩をすくめて麻彩はその場を去った。
薄暗い生徒指導室で、五月は胸の高鳴りを抑えながら阿部真之介の到着を待った。
阿部真之介は廊下を歩きながらぼんやりと考えていた。
中肉中背、地味目な顔立ち。
黒縁眼鏡を着用しているせいか、優等生に見えなくもない。
マンモス高校と言われる江ノ島学園高校の中でも目立たぬ存在だ。
(前田とのケンカの件で謝ろうと思っただけなんだけどな)
真之介は話をしようと呼んだ相手に呼び出されたことに動揺していた。
「阿部真之介です、三沢先生、入ります」
挨拶をしてドアを開け、真之介は生徒指導室に入室した。
正面にニコニコ笑顔の五月が座っている。
「阿部君おつかれさま。まずはお茶でも」
真之介が五月の向かいに着席すると、そっと緑茶が出された。
「いやあ、特に疲れてはいないっすけど……」
緊張をほぐすため、真之介は緑茶を一息で飲んだ。
その様子を五月はニコニコと見つめている。
「もう一杯どう?」
「いや、あの、三沢先生、お話が……」
真之介は一つ深呼吸して切り出した。
「先日のケンカの件、本当にスミマセンでした」
「先生にはご迷惑を……」
深々と下げた真之介の頭を、五月の手がそっと撫でた。
「ねえ、そんなことより阿部君、お腹空かない?」
「……へ?」
何かしら叱りの言葉を覚悟していた真之介は呆然とした。
「駅前にさあ、感じのいい喫茶店がオープンしたんだけどさあ」
「先生、おごっちゃうから行こうよ」
「……えーと、いや、あのその」
「阿部君、帰宅部だし、別にいいじゃん。行こ行こ」
五月はさっと立ち上がり、ぽかんとしている真之介の肘を引いた。
「いや先生、お説教ならここで……」
「やあねえ説教なんかしないわよ」
「美味しいコーヒー飲みながら、軽く食事でもしましょう」
二度三度、腕を引っ張られて真之介はやむなく立ち上がった。
江ノ島駅前の喫茶店「アモーレ」は路地裏の目立たぬ場所にあり、空いていた。
店内はアンティークな小物が飾られていて、洒落た雰囲気を醸し出していた。
「うまいっす、先生」
真之介がエビピラフを食べている間、五月はアイスコーヒーをちびちび飲んでいる。
「よかったあ。ご飯が美味しい喫茶店って貴重よね」
真之介は空腹が満たされると緊張が少し解けた。
「先生は食べないんすか?」
ただ自分を見つめているだけの五月に真之介は問いかけた。
「私はダイエット中だから……」
「ええ? 先生スタイルいいじゃないっすかあ」
「……」
五月は飲みかけのアイスコーヒーを一気に飲んで少々むせた。
「ごほっごほっ」
「大丈夫っすか?」
真之介は胸ポケットからさっとハンカチを出して五月に渡した。
「……あ、阿部君のハンカチ」
五月は渡されたハンカチを広げ、ぼんやりと眺めた。
「か、可愛い……」
「あっそれ母ちゃんのやつで、恥ずかしいなあ」
花柄のフリルのついたハンカチをさっと取り返し、真之介は照れた。
代わりに真之介はグレーのハンカチを差し出した。
「ありがとう」
五月はそのハンカチを口元に当て、一息ついた。
真之介はその光景に少しドキドキした。
「……あっゴメン、口紅ついちゃった」
見ると、ハンカチにうっすらと紅色の染みが付着していた。
「ああ、いいですよそれくらい洗濯して……」
「ダメよお。私が洗って返すわ。教師だもん。ちゃんとね」
「そっすか、じゃあそういうことで……」
「ところでさあ、阿部君」
急に真剣な表情に変わった五月が呟いた。
「は、はい先生、なんでしょう?」
他愛のないやり取りで油断していた真之介は一気に緊張を取り戻した。
「料理上手な女性ってどう思う?」
ニコニコと問いかける五月の瞳には真剣な光があった。
「……はあ?」
何の脈絡もない突飛な質問に真之介は言葉を失った。
「やっぱりさあ、料理が下手な女子よりは料理上手がいいよねえ?」
五月の顔が少し真之介に近づいた。
「いやまあ、一般的にはそうなんじゃないっすか」
五月の意図が分からぬ以上、真之介はそう答えるしかなかった。
「阿部君って、いつもお昼ご飯は購買のパンでしょう?」
「……ええ、まあそうですね」
「お母さん、お弁当作ってくれないんだね」
「……はあ、母はパートで忙しいんでしゃあないっす」
「……あっ、そうだっけ。ゴメンねずけずけと聞いちゃって」
「いやあ、そんなのいいっすよ。昼なんて適当でいいんで」
「でもねえ。お昼ご飯は大事よお。育ち盛りだからねえ」
「そうですね、確かにパンが続くと飽きますね。たまには弁当も……」
そこで五月の目がキラッと光った。
「手作りの弁当なんか、たまにもらうと超美味く感じますよ」
「……そういえば先週、美味しそうなお弁当食べてたねえ」
「……? 先週? ああ、あれか」
真之介はふと何かを思い出した。
「あれは、麻衣が……」
カランコロン、カランコロン。
そのとき、店内に一人の女子高生が入ってきた。
「真ちゃん。あれ? 三沢先生?」
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