46 / 51
わんわん光線を調べよう
しおりを挟む
それにしても本当になんなんだろうこの光。
調べても何も分からない。
早く元に戻したいのに、全然何も分かんないってもどかしい。
「わんわんわん」
「星音、手がかりあった」
「わん⁉︎」
どこどこどこ?そんなの見た感じなかったんだけど。
やっぱり月華すごい。こんな何もなさそうなところから手がかりになりそうなものを見つけるなんて。
「……星音、これ字読めてる?」
「わん?わんわん?」
外国語苦手だよ。外国語なんて読めないよ。
ここ書いてあるの半分以上外国語だから。
読めるわけないから。
「犬犬光線。みんな犬にしてやるぞ。犬になればわんとしか言えまい。そうすれば、誰もオレ様の聖地にいる恋人を奪おうと思うまい。もう二度とろくでなしから恋人を奪われてたまるもんか」
「……わん?」
何この良く分かんない話。もしかしてこれがこの光線を作った動機なのかな。
「……いみんわうせろ?これ本当にただわんわん言うだけの光線なのかな?」
「わん?」
いみんわうせろ?これどこからきたんだろう。
いみん?
「一旦戻ろっか」
「わんわんわんわんわんわん‼︎」
紀蝶ちゃんの事が心配だから、早く元に戻るようにしないと!
「そろそろお昼だから戻らないとお弁当なんて持ってきてないよ」
「わんわん」
「要らないじゃなくて、いいから戻るよ」
そう言って無理やり調査はお開きにされた。
******
寮に帰るとやっぱりまだ紀蝶ちゃんは見つかっていないみたい。
他にもわんちゃん化した達がいなくなって見つかっていないみたい。
やっぱり早く治す方法を見つけないと。
「わんわん」
「月零、叔父さんに報告しといてくれるか?」
「うん」
「俺と月零は一度家に帰るが、みんなはどうする?」
「ぼくも帰ります」
「私も帰るよ」
「僕は寮に残る。星音を一人にする事はできないから」
「わんわんわん」
みんなが家に帰るって言う理由は分からないけど、あそこの書斎なら何か分かるかもしれないから私も帰る。
「……」
「わんわん」
なんか蝶華家に帰りたくなさそうだから、調べる人でも必要だし誘ってみる。
「僕、星音の家で泊まる」
一人よりは二人の方が調べるのも捗ると思う。それに、調べながらちゃんと話聞かせてもらうんだ。
私だけ何が起きているのかって知らない状態だから。
「わんわんわん」
「ごめんね。あそこで話せなかったから。寮から出て星音の家に着いたら必ず話すよ」
「わんわん」
約束だからね。
調査の中止は少しもやもやするけど、でも今はそういう事は言わないでおく。
きっと、何かあってそうしないとだったんだと思うから。
調べても何も分からない。
早く元に戻したいのに、全然何も分かんないってもどかしい。
「わんわんわん」
「星音、手がかりあった」
「わん⁉︎」
どこどこどこ?そんなの見た感じなかったんだけど。
やっぱり月華すごい。こんな何もなさそうなところから手がかりになりそうなものを見つけるなんて。
「……星音、これ字読めてる?」
「わん?わんわん?」
外国語苦手だよ。外国語なんて読めないよ。
ここ書いてあるの半分以上外国語だから。
読めるわけないから。
「犬犬光線。みんな犬にしてやるぞ。犬になればわんとしか言えまい。そうすれば、誰もオレ様の聖地にいる恋人を奪おうと思うまい。もう二度とろくでなしから恋人を奪われてたまるもんか」
「……わん?」
何この良く分かんない話。もしかしてこれがこの光線を作った動機なのかな。
「……いみんわうせろ?これ本当にただわんわん言うだけの光線なのかな?」
「わん?」
いみんわうせろ?これどこからきたんだろう。
いみん?
「一旦戻ろっか」
「わんわんわんわんわんわん‼︎」
紀蝶ちゃんの事が心配だから、早く元に戻るようにしないと!
「そろそろお昼だから戻らないとお弁当なんて持ってきてないよ」
「わんわん」
「要らないじゃなくて、いいから戻るよ」
そう言って無理やり調査はお開きにされた。
******
寮に帰るとやっぱりまだ紀蝶ちゃんは見つかっていないみたい。
他にもわんちゃん化した達がいなくなって見つかっていないみたい。
やっぱり早く治す方法を見つけないと。
「わんわん」
「月零、叔父さんに報告しといてくれるか?」
「うん」
「俺と月零は一度家に帰るが、みんなはどうする?」
「ぼくも帰ります」
「私も帰るよ」
「僕は寮に残る。星音を一人にする事はできないから」
「わんわんわん」
みんなが家に帰るって言う理由は分からないけど、あそこの書斎なら何か分かるかもしれないから私も帰る。
「……」
「わんわん」
なんか蝶華家に帰りたくなさそうだから、調べる人でも必要だし誘ってみる。
「僕、星音の家で泊まる」
一人よりは二人の方が調べるのも捗ると思う。それに、調べながらちゃんと話聞かせてもらうんだ。
私だけ何が起きているのかって知らない状態だから。
「わんわんわん」
「ごめんね。あそこで話せなかったから。寮から出て星音の家に着いたら必ず話すよ」
「わんわん」
約束だからね。
調査の中止は少しもやもやするけど、でも今はそういう事は言わないでおく。
きっと、何かあってそうしないとだったんだと思うから。
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説
フラワーキャッチャー
東山未怜
児童書・童話
春、中学1年生の恵梨は登校中、車に轢かれそうになったところを転校生・咲也(さくや)に突き飛ばされて助けられる。
実は咲也は花が絶滅した魔法界に花を甦らせるため、人の心に咲く花を集めに人間界にやってきた、「フラワーキャッチャー」だった。
けれど助けられたときに、咲也の力は恵梨に移ってしまった。
これからは恵梨が咲也の代わりに、人の心の花を集めることが使命だと告げられる。
恵梨は魔法のペンダントを預けられ、戸惑いながらもフラワーキャッチャーとしてがんばりはじめる。
お目付け役のハチドリ・ブルーベルと、ケンカしつつも共に行動しながら。
クラスメートの女子・真希は、恵梨の親友だったものの、なぜか小学4年生のあるときから恵梨に冷たくなった。さらには、咲也と親しげな恵梨をライバル視する。
合唱祭のピアノ伴奏に決まった恵梨の友人・奏子(そうこ)は、飼い猫が死んだ悲しみからピアノが弾けなくなってしまって……。
児童向けのドキワクな現代ファンタジーを、お楽しみいただけたら♪
児童絵本館のオオカミ
火隆丸
児童書・童話
閉鎖した児童絵本館に放置されたオオカミの着ぐるみが語る、数々の思い出。ボロボロの着ぐるみの中には、たくさんの人の想いが詰まっています。着ぐるみと人との間に生まれた、切なくも美しい物語です。
月星人と少年
ピコ
児童書・童話
都会育ちの吉太少年は、とある事情で田舎の祖母の家に預けられる。
その家の裏手、竹藪の中には破天荒に暮らす小さな小さな姫がいた。
「拾ってもらう作戦を立てるぞー!おー!」
「「「「おー!」」」」
吉太少年に拾ってもらいたい姫の話です。
忠犬ハジッコ
SoftCareer
児童書・童話
もうすぐ天寿を全うするはずだった老犬ハジッコでしたが、飼い主である高校生・澄子の魂が、偶然出会った付喪神(つくもがみ)の「夜桜」に抜き去られてしまいます。
「夜桜」と戦い力尽きたハジッコの魂は、犬の転生神によって、抜け殻になってしまった澄子の身体に転生し、奪われた澄子の魂を取り戻すべく、仲間達の力を借りながら奮闘努力する……というお話です。
※今まで、オトナ向けの小説ばかり書いておりましたが、
今回は中学生位を読者対象と想定してチャレンジしてみました。
お楽しみいただければうれしいです。
太郎ちゃん
ドスケベニート
児童書・童話
きれいな石ころを拾った太郎ちゃん。
それをお母さんに届けるために帰路を急ぐ。
しかし、立ちはだかる困難に苦戦を強いられる太郎ちゃん。
太郎ちゃんは無事お家へ帰ることはできるのか!?
何気ない日常に潜む危険に奮闘する、涙と愛のドタバタコメディー。
クール天狗の溺愛事情
緋村燐
児童書・童話
サトリの子孫である美紗都は
中学の入学を期にあやかしの里・北妖に戻って来た。
一歳から人間の街で暮らしていたからうまく馴染めるか不安があったけれど……。
でも、素敵な出会いが待っていた。
黒い髪と同じ色の翼をもったカラス天狗。
普段クールだという彼は美紗都だけには甘くて……。
*・゜゚・*:.。..。.:*☆*:.。. .。.:*・゜゚・*
「可愛いな……」
*滝柳 風雅*
守りの力を持つカラス天狗
。.:*☆*:.。
「お前今から俺の第一嫁候補な」
*日宮 煉*
最強の火鬼
。.:*☆*:.。
「風雅の邪魔はしたくないけど、簡単に諦めたくもないなぁ」
*山里 那岐*
神の使いの白狐
\\ドキドキワクワクなあやかし現代ファンタジー!//
野いちご様
ベリーズカフェ様
魔法のiらんど様
エブリスタ様
にも掲載しています。
Sadness of the attendant
砂詠 飛来
児童書・童話
王子がまだ生熟れであるように、姫もまだまだ小娘でありました。
醜いカエルの姿に変えられてしまった王子を嘆く従者ハインリヒ。彼の強い憎しみの先に居たのは、王子を救ってくれた姫だった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる