イディーラ学園の秘密部

碧猫 

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テスト期間の終了

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 テスト期間が終わって今日はお祝いの日。

 蝶華に無理やり連れて行かれた。

「星音、話さなくて良いからテストの時の事をメモしておいて」
「うん」

 テストの時に起こった文字が変になる現象。今日はそれの聞き込み調査が目的なんだ。

「みんなどこかのテストで文字が変になっているのにどうして月華だけならなかったんだろう」

 同じクラスにいて月華だけがなっていないっていうのも何かあるのかもしれないって思ったけど

「あれはただの強運」

 って蝶華にいわてた。ただの強運だけで全部回避できるものなのかな。

「星音、これ作ってみた」
「ありがと。月華、来週テスト後で休みだから今日泊まる?お父様から書斎の鍵を貰っているからテストの時の事何か分かるかも」
「そうだな。後で泊まるって言っとく。ついでに月零達も呼ぶか。あそこ広いから人で欲しいだろ」
「うん。私、空姫ちゃんに声かけてみるよ」
「空姫には俺が言っておくからお前は隣誘えば?」

 隣って蝶華の事だよね。それがしづらかったから逃げようとしたのに。

「うぅ」
「いつも寮一緒の部屋でいるんだから恥ずかしがんなよ」
「……うん」

 寮で一緒とこれは違うと思う。あっ、言うのが遅れたけど月華が言っていた良い場所って私のお家。月華が連絡しておいてくれたんだって。月華もお家で過ごすのは数年ぶりだと思う。月華は長期休みでも帰らないから。

「……蝶華、あ、あの、その、お泊まり、お家、一緒に……やっぱ月華言ってー」

 顔を真っ赤にして空姫ちゃんのところまで逃げた。
 だって恥ずかしかったんだもん。

「星音ちゃん、顔赤いよ」
「空姫ちゃん、ここならテストの文字の事何か分かるかもだから一緒に探そ」
「そ、それってお泊まり⁉︎するする」

 空姫ちゃんを誘うのは簡単なのにどうして蝶華はできないんだろう。

「でもどうやって調べるの?」
「知識はいくつあっても良いものだ。だからこれで勉強しなさい。ってお父様が書斎の鍵くれたの」
「……うん。良かったね」
「うん」
「星音ちゃん、それ」
「星音、連絡したらすぐ行くって。それと、叔父さんからテストはちゃんと親に見せるようにって寮に来て伝言残してったって言われた」

 言い訳させて。理事長だから知っているって思ったの。ていえば納得してくれるかな。

     ******

 夕方にクラスのみんなは寮に帰って私達は書斎に行った。

「本がいっぱい」
「初めて入ったのか?」
「うん」
「とことん勉強する気ねぇな」
「うん……ソンナコトナイヨ」
「星音、一緒に探そ」
「ソンナコトナイヨ」
「星音?」
「ソンナコトナイヨ」
「星音、探し行くぞ」
「ソンナコトナイヨ」

 月華に連行された。

「お前俺に探させる気だっただろ」
「ソンナコトナイヨ。セイネワカラナイッテイウダケダヨ」
「分からないじゃない。一緒に見てやるから探すぞ」
「……はい」
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