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初めての活動
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授業が終わって放課後になる。今までは空姫ちゃんと一緒に帰っていたけど今日からは違うの。
「星音ちゃん部活入ったんだ。私も入ろうかなー」
「何か気になってる部活あるの?」
「うん。家庭部。見学期間だし行ってみる」
「うん。いってらっしゃい」
空姫ちゃんが教室を出る。
「星音、部室行こ」
「うん」
扉はいつも場所が移動しているんだって。だから、慣れるまでは必ず誰かと一緒に部室へ行くの。
「今日はここ」
「美術室の前って人見られないの?」
「人がいない事を確かめてから入るから」
「そうなんだ」
今は近くに人いない。
扉を開けて入ると昨日と同じ場所。どうなっているんだろう。
「今日は破局カップル続出ってこれ普通に価値観変わったとか飽きたとかじゃないの」
「破局?」
「あっ、そこから。この学園の多くのカップルが別れているんだって」
「えっ、良い事じゃないの?」
「……好きだったのが好きじゃなくなっているんだって」
「それって不思議な現象なの?」
好きなのが突然好きじゃなくなるなんてよくある普通の事としか思えない。
不思議な現象でもない事も気がする。
「うん。でも、念のため調べないと。月華達は聞き込みに行っているみたいだから、星音は宿題を先にやっていようか」
「えっ⁉︎私も聞き込み」
「君人見知り激しいでしょ」
何も言い返せないよ。宿題、やって待ってる。
******
部室にみんな集まって聞き込みの結果と調査を続行する必要があるかの話し合いをした。
「別れた人たちに聞き回ったけど、共通点なんて無かった」
「喧嘩して別れたとか相手をそういうふうに見れなくなって別れたとか、理由も違っていた」
「別れた場所も学園内だけじゃなくてデート中とかあった」
メモした紙を見せてくれていたけど、本当に共通点なんてない。普通に別れただけなんじゃないのかな。
「これほんとに言ってたの?」
「だから何もないってできなかったんだ」
「本人達はそう思っているらしいけど、おかしいんだよね」
「星音、カップルが別れた時の行動がおかしいんだ。これを見てみて」
おかしいって普通だと思うけど。
メモには別れた日の事が書かれている。
質問「別れた日はいつから一緒にいた?」
彼女「朝」
彼氏「朝」
質問「会ってから何をしていた?」
彼女「彼と買い物に行って、その後水族館へ行った」
彼氏「彼女と買い物をした後水族館に行った」
質問「なぜ別れた?」
彼女「彼と好みの話で喧嘩をした」
彼氏「彼女と好みの話で喧嘩をして別れた」
質問「後悔している?」
彼女「あんな事で喧嘩するくらいなら元々合わなかったと思う。後悔はしていない」
彼氏「あんな事で怒る彼女に後悔なんてしない」
質問「彼女(彼氏)はどんな性格?」
彼女「いつも私の趣味に合わせてくれて一緒に楽しんでくれる」
彼氏「良く笑って、趣味や好みを否定せず話を聞いてくれる」
質問「デートの日と普段の彼女(彼氏)は違っていた?」
彼女「当然でしょ。制服じゃないんだから。それに、デートだからか髪型も違って気合いが入っていたんじゃない?」
彼氏「デートの日は制服の時と違っておしゃれな服だった。髪型も普段は下ろしているのに上げていて雰囲気が違った」
メモに書かれていたのはこんな感じ。
「分からない?」
「うん」
「髪を下ろしていたって校則的にアウトだから。そんな上げられるくらい長いなら結んでいないと。それに、別れる前と別れた時の性格も違う」
「つまり?」
「別人の可能性が高い。他のメモだとここまで分かりやすくないけど、本人じゃないんじゃと疑うような部分がある」
「これって魔法とかそういう原因なの?」
別の原因があるようにしか思えなくなってくる。怖いし、大人達に頼んだ方が良い気がする。
「……月華、付き合った当初の事は聞いてないの?」
「聞いてない」
「星音、少し実験したいから付き合ってくれる?」
「やだ無理帰る!」
これ以上こんな怖い事に付き合いたくないよ。
「ちゃんと知れば怖くないよ」
「ほんとう?」
「うん。多分だけど、付き合う前に精霊にお願いしてたんだ。本人達がそうだと知っていたかは知らないけど。部屋の中で恋も叶うおまじないをしていたんじゃないかな」
「恋も叶うおまじないで恋が終わっちゃうの?」
「そのおまじないを聞いている精霊がそれ目的なら可能性はあるかな」
精霊はずっと側で守ってくれる存在だってお父様に教えてもらった。だから怖くはないよ。
でもおまじないやるのは良いけど、誰と恋人になるの?
「僕と恋人にって。声に出して何かにお願いする感じで」
「う、うん。精霊さん、蝶華くんと恋人になりたいです。恋人にしてください」
これで良いのかな?
「星音ちゃん部活入ったんだ。私も入ろうかなー」
「何か気になってる部活あるの?」
「うん。家庭部。見学期間だし行ってみる」
「うん。いってらっしゃい」
空姫ちゃんが教室を出る。
「星音、部室行こ」
「うん」
扉はいつも場所が移動しているんだって。だから、慣れるまでは必ず誰かと一緒に部室へ行くの。
「今日はここ」
「美術室の前って人見られないの?」
「人がいない事を確かめてから入るから」
「そうなんだ」
今は近くに人いない。
扉を開けて入ると昨日と同じ場所。どうなっているんだろう。
「今日は破局カップル続出ってこれ普通に価値観変わったとか飽きたとかじゃないの」
「破局?」
「あっ、そこから。この学園の多くのカップルが別れているんだって」
「えっ、良い事じゃないの?」
「……好きだったのが好きじゃなくなっているんだって」
「それって不思議な現象なの?」
好きなのが突然好きじゃなくなるなんてよくある普通の事としか思えない。
不思議な現象でもない事も気がする。
「うん。でも、念のため調べないと。月華達は聞き込みに行っているみたいだから、星音は宿題を先にやっていようか」
「えっ⁉︎私も聞き込み」
「君人見知り激しいでしょ」
何も言い返せないよ。宿題、やって待ってる。
******
部室にみんな集まって聞き込みの結果と調査を続行する必要があるかの話し合いをした。
「別れた人たちに聞き回ったけど、共通点なんて無かった」
「喧嘩して別れたとか相手をそういうふうに見れなくなって別れたとか、理由も違っていた」
「別れた場所も学園内だけじゃなくてデート中とかあった」
メモした紙を見せてくれていたけど、本当に共通点なんてない。普通に別れただけなんじゃないのかな。
「これほんとに言ってたの?」
「だから何もないってできなかったんだ」
「本人達はそう思っているらしいけど、おかしいんだよね」
「星音、カップルが別れた時の行動がおかしいんだ。これを見てみて」
おかしいって普通だと思うけど。
メモには別れた日の事が書かれている。
質問「別れた日はいつから一緒にいた?」
彼女「朝」
彼氏「朝」
質問「会ってから何をしていた?」
彼女「彼と買い物に行って、その後水族館へ行った」
彼氏「彼女と買い物をした後水族館に行った」
質問「なぜ別れた?」
彼女「彼と好みの話で喧嘩をした」
彼氏「彼女と好みの話で喧嘩をして別れた」
質問「後悔している?」
彼女「あんな事で喧嘩するくらいなら元々合わなかったと思う。後悔はしていない」
彼氏「あんな事で怒る彼女に後悔なんてしない」
質問「彼女(彼氏)はどんな性格?」
彼女「いつも私の趣味に合わせてくれて一緒に楽しんでくれる」
彼氏「良く笑って、趣味や好みを否定せず話を聞いてくれる」
質問「デートの日と普段の彼女(彼氏)は違っていた?」
彼女「当然でしょ。制服じゃないんだから。それに、デートだからか髪型も違って気合いが入っていたんじゃない?」
彼氏「デートの日は制服の時と違っておしゃれな服だった。髪型も普段は下ろしているのに上げていて雰囲気が違った」
メモに書かれていたのはこんな感じ。
「分からない?」
「うん」
「髪を下ろしていたって校則的にアウトだから。そんな上げられるくらい長いなら結んでいないと。それに、別れる前と別れた時の性格も違う」
「つまり?」
「別人の可能性が高い。他のメモだとここまで分かりやすくないけど、本人じゃないんじゃと疑うような部分がある」
「これって魔法とかそういう原因なの?」
別の原因があるようにしか思えなくなってくる。怖いし、大人達に頼んだ方が良い気がする。
「……月華、付き合った当初の事は聞いてないの?」
「聞いてない」
「星音、少し実験したいから付き合ってくれる?」
「やだ無理帰る!」
これ以上こんな怖い事に付き合いたくないよ。
「ちゃんと知れば怖くないよ」
「ほんとう?」
「うん。多分だけど、付き合う前に精霊にお願いしてたんだ。本人達がそうだと知っていたかは知らないけど。部屋の中で恋も叶うおまじないをしていたんじゃないかな」
「恋も叶うおまじないで恋が終わっちゃうの?」
「そのおまじないを聞いている精霊がそれ目的なら可能性はあるかな」
精霊はずっと側で守ってくれる存在だってお父様に教えてもらった。だから怖くはないよ。
でもおまじないやるのは良いけど、誰と恋人になるの?
「僕と恋人にって。声に出して何かにお願いする感じで」
「う、うん。精霊さん、蝶華くんと恋人になりたいです。恋人にしてください」
これで良いのかな?
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