星月の蝶

終末の兵器だからって、始まりの黄金蝶と一緒にいたい!

聖星の御巫エンジェリアと聖月の御巫ゼーシェリオンは、始まりの黄金蝶との未来のため、何度転生しようと、記憶を失おうとそれを諦めなかった。

その想いが、黄金蝶フォルとの再会を果たせた。

再会後、エンジェリアとゼーシェリオンは、御巫の分岐点の殺し合いと自らが兵器である記憶を取り戻す。

黄金蝶の番の御巫になるだけじゃない!転生で置き去りにしてきた後悔と想いを、もう置き去りになんてしない!


『御巫として、蝶のものになるために。もう、泣かない、泣かせない。忘れない、忘れさせない。今回こそ、御巫に選ばれる』
星はそう決めている。

『御巫として、蝶の隣にいるために。全て諦めない。全てを諦めずに、守る。その涙を拭ってやる。笑わせてやる。絶対に、側にい続けるために、御巫になる』
月はそう誓った。

『星月が好き。でも、二人の手を握る資格はない。そう思っていた。それでも、二人は望んでくれる。だから、何をしてでも、星月を守るよ。側にいるよ。そのために、全てを諦める』
蝶はそれを選んだ。

『だから、これで最後にする!御巫を巡る全てを、今回で終わらせる!』
一組の星月と蝶は、そう心に決めていた。

数え切れない転生を繰り返し、願いは叶わない。初恋を、ずっと想い続けるだけ。

始まりの蝶と終焉の兵器が奏でる、奇跡の音色と初恋の物語。
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