上 下
5 / 5
本編  幽霊探偵社へようこそ!

第1話 どう見ても会社とは思えない外見

しおりを挟む
「ここが僕らの会社だよ!」
そう言われて見上げたのは、コンクリートで作られた壁大きな壁とは対照的な右側に小さなドア。大きく空いたスペースには青と紫のスプレーで描かれた大きなお化け。一般的な足がにょろにょろなってるやつで頭にはあの、三角のやつもしっかり描かれていた。二階より上には窓があったが一階にはなかった。なんだか不自然だ。ドアの前には「welcome」と書かれたマット。ドアの右横には「幽霊探偵社」と書かれたプラスチックのボードがあった。
ここが……?失礼かもしれないが、会社には…見えない。
「さぁ、入って入って!」
ラウはドアを開け、先に入るよう手でニコニコと促した。
「お、お邪魔します…」


中に入って一番目に入ったのは、衝撃的なものだった。
「なに……あ、れ…」
一階のドア…これはドアなのだろうか?入り口は何枚もの木の板で塞がれ、その上に黄色と黒のテープが張られていた。木の板の回りは「立ち入り禁止」と書かれた紙がしっかりと貼られており、さらには赤いスプレーで上から大きなバツが描かれていた。
「…気にしたらダメだよ。さ、こっちこっち!」
ラウは挙げ句にとられている私の背中を押して、階段を上っていった。
「……なんか、RPGのダンジョンみたいだな」
「フフっ。灯りがないと危ないから、みんなで付けたんだよ!」
壁にはロウソク台がつけられ、それにロウソクが刺さっているが、今は点いていない。
少しするとドアがあった。ドアの前にはさっき下で見たのと同じようなマットが敷いてある。
「きっとみんな喜ぶだろうなぁ…さぁ、ここが僕らの本社!幽霊探偵社へようこそ!」
そう言ってラウは笑顔で扉を開いた。
しおりを挟む

この作品の感想を投稿する

みんなの感想(1件)

SAKURA
2018.08.19 SAKURA

基本ほのぼの?すごく見てて楽しい会話で、オ面白いです!
続き楽しみにしてます!
あと、宗教退会方法は見ててなんだろう?って思ったので、説明とか経緯とか入れると良いかなと思いました!

ゆう
2018.08.19 ゆう

感想ありがとうございます!これから、どんどん過激になっていきますよ!楽しみにしていて下さい。
あと、指摘ありがとうございます!参考になりました。これから取り入れていってみたいと思います!(((o(*゚∀゚*)o)))

解除

あなたにおすすめの小説

月明かりの儀式

葉羽
ミステリー
神藤葉羽と望月彩由美は、幼馴染でありながら、ある日、神秘的な洋館の探検に挑むことに決めた。洋館には、過去の住人たちの悲劇が秘められており、特に「月明かりの間」と呼ばれる部屋には不気味な伝説があった。二人はその場所で、古い肖像画や日記を通じて、禁断の儀式とそれに伴う呪いの存在を知る。 儀式を再現することで過去の住人たちを解放できるかもしれないと考えた葉羽は、仲間の彩由美と共に儀式を行うことを決意する。しかし、儀式の最中に影たちが現れ、彼らは過去の記憶を映し出しながら、真実を求めて叫ぶ。過去の住人たちの苦しみと後悔が明らかになる中、二人はその思いを受け止め、解放を目指す。 果たして、葉羽と彩由美は過去の悲劇を乗り越え、住人たちを解放することができるのか。そして、彼ら自身の運命はどうなるのか。月明かりの下で繰り広げられる、謎と感動の物語が展開されていく。

校長室のソファの染みを知っていますか?

フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。 しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。 座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る

密室島の輪舞曲

葉羽
ミステリー
夏休み、天才高校生の神藤葉羽は幼なじみの望月彩由美とともに、離島にある古い洋館「月影館」を訪れる。その洋館で連続して起きる不可解な密室殺人事件。被害者たちは、内側から完全に施錠された部屋で首吊り死体として発見される。しかし、葉羽は死体の状況に違和感を覚えていた。 洋館には、著名な実業家や学者たち12名が宿泊しており、彼らは謎めいた「月影会」というグループに所属していた。彼らの間で次々と起こる密室殺人。不可解な現象と怪奇的な出来事が重なり、洋館は恐怖の渦に包まれていく。

オーデパルファン

碧 春海
ミステリー
 主人公朝比奈優作は、友人糸川美紀を連れ出して食事をしていると、挙動不審な人物を目にして後を追い、男性が女性をスタンガンで襲い暴行しようとするその時、追いついて彼女を助ける。その後、その事件の犯人として一人の大学生が自首し地検に送検されて来るが、臨時に採用された朝比奈が検察事務官として勤めていて、身代わりによる出頭だと気づき、担当する新垣検事に助言し不起訴処分となる。しかし、今度は不起訴処分となった大学生が自殺してしまう。死亡した大学生の大手電機メーカーに勤めていた父親も半年前に自己死を遂げていて、朝比奈はその父親の死も今回の事件に関係しているのではないかと調べ始めるめるが、それを疎ましく思った犯人により暴力団の組員を使って朝比奈を襲わせる。主人公の運命は・・・・・・ 朝比奈優作シリーズ第4弾。

駒込の七不思議

中村音音(なかむらねおん)
ミステリー
地元のSNSで気になったこと・モノをエッセイふうに書いている。そんな流れの中で、駒込の七不思議を書いてみない? というご提案をいただいた。 7話で完結する駒込のミステリー。

マスクドアセッサー

碧 春海
ミステリー
主人公朝比奈優作が裁判員に選ばれて1つの事件に出会う事から始まるミステリー小説 朝比奈優作シリーズ第5弾。

虚像のゆりかご

新菜いに
ミステリー
フリーターの青年・八尾《やお》が気が付いた時、足元には死体が転がっていた。 見知らぬ場所、誰かも分からない死体――混乱しながらもどういう経緯でこうなったのか記憶を呼び起こそうとするが、気絶させられていたのか全く何も思い出せない。 しかも自分の手には大量の血を拭き取ったような跡があり、はたから見たら八尾自身が人を殺したのかと思われる状況。 誰かが自分を殺人犯に仕立て上げようとしている――そう気付いた時、怪しげな女が姿を現した。 意味の分からないことばかり自分に言ってくる女。 徐々に明らかになる死体の素性。 案の定八尾の元にやってきた警察。 無実の罪を着せられないためには、自分で真犯人を見つけるしかない。 八尾は行動を起こすことを決意するが、また新たな死体が見つかり…… ※動物が殺される描写があります。苦手な方はご注意ください。 ※登場する施設の中には架空のものもあります。 ※この作品はカクヨムでも掲載しています。 ©2022 新菜いに

桜子さんと書生探偵

里見りんか
ミステリー
【続編(全6話)、一旦完結。お気に入り登録、エールありがとうございました】 「こんな夜更けにイイトコのお嬢さんが何をやっているのでしょう?」  時は明治。湖城財閥の令嬢、桜子(さくらこ)は、ある晩、五島新伍(ごしま しんご)と名乗る書生の青年と出会った。新伍の言動に反発する桜子だったが、飄々とした雰囲気を身にまとう新伍に、いとも簡単に論破されてしまう。  翌日、桜子のもとに縁談が持ち上がる。縁談相手は、3人の候補者。  頭を悩ます桜子のもとに、差出人不明の手紙が届く。  恋文とも脅迫状とも受け取れる手紙の解決のために湖城家に呼ばれた男こそ、あの晩、桜子が出会った謎の書生、新伍だった。  候補者たちと交流を重ねる二人だったが、ついに、候補者の一人が命を落とし………  桜子に届いた怪文の差出人は誰なのか、婚約候補者を殺した犯人は誰か、そして桜子の婚約はどうなるのかーーー?  書生探偵が、事件に挑む。 ★続編も一旦完結なので、ステータスを「完結」にしました。今後、続きを書く際には、再び「連載中」にしますので、よろしくお願いします★ ※R15です。あまり直接的な表現はありませんが、一般的な推理小説の範囲の描写はあります。 ※時代考証甘めにて、ご容赦ください。参考文献は、完結後に掲載します。 ※小説家になろうにも掲載しています。 ★第6回ホラーミステリー大賞、大賞受賞ありがとうございました★

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。