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第528話 城の中の設備とハンバーグ
しおりを挟む城のコアを触ってまた部屋を増やした
巨大なだけの部屋、排水出来る溝だけ設定する
クラーケンや海龍、ゲーガに巨大マグロを解体するのに使う部屋だ
この部屋だけで外から見える城よりも大きいと思うんだけど・・この城は本当に不思議だな・・・
僕の収納は物を入れていても腐ることがないから充分に人や道具を用意してから解体してもらう
クラーケンは食べれるのか?食べられない部位は?武具や防具を優先するのか?それとも薬品にする部位を優先にするのか?
分からないしアブサンとロムに調べてもらっている
ミードは革を鞣すための薬品を作ってるらしい
大量の水が必要になるだろう、ぬめりをとるのに塩も必要だ
それと建物サイズが相手だから切り分けるのに巨大な容器もたくさんいる
別の部屋に切り分けた身を詰め込んだら・・・何が入ってるかわからないし開けた瞬間に飛び出してくるとかダメだよね
陸斗にトロ船という大きなプラスチック容器を教えてくれて、大量発注した
トロ船はコンクリートを作るのに使う道具だが大きさや丈夫さから野菜を洗ったり、メダカや金魚を育てる池に使ったりもするそうだ
世界各国の信徒たちがもってきてくれる野菜も出すときにあれば便利だと思うし使えそうだ
何より樹脂なのが良い
金属の鍋は大きな物はもちろん量も入る
しかし量が入るということはそれだけ重くなり、ちょっとしたことで凹んでしまう
樹脂と違ってそのまま火にかけられるというメリットもあるけど物は使いよう、使い分けって大事だよね
城の中で他の用事も済ませる
はるねーちゃんから逃げられるように隠し部屋を作っておいて、危ないものを保管する部屋なんかも作っておく
僕のもあるけど、研究所エリアもそういう部屋があったほうが良いって言ってたし増設しておく
普通の部屋ぐらいならいつの間にか勝手に増えることもあるからこれで迷子になる人がいるんだよね・・・ヨーコに言われてた訓練用の施設も作っとくか
それと形だけとりあえずミルミミスの部屋を作っておく
科学者のギュンターさんがミルミミスの電気を活用できないかと言っていて試すことにした
牢獄エリアで人力で発電させてるけど部品がたまに壊れるし、別系統の充電もあったほうが良いのだとか
と言うか人力発電、なんか一般信徒やリハビリ向けのトレーニング施設にも欲しがられている
治癒で身体が治っても筋力の低下なんかは完全には治せない、出来るなら治癒した人が皆マッチョになってるはずだ
単純に身体を動かすのに、そういう道具を求められている
レアナー教の棘付き棍棒を毎日振れば健康になると思うんだけど
電気を貯めるための電池やこんでんさーうぇあーとかてすらーも必要らしいがミルミミスに聞いて住みやすい部屋を作る
ミルミミスの部屋は特別に門を3重に付ける
部屋の中に部屋があって、更に部屋を作る
ミルミミスは雷落としまくれるしうっかりで人が死ぬのを避けるために安全のためらしい
「ミルミミス、ミルミミスの電気活用できる部屋作りたいんだけどどんな部屋がいい?」
「・・・・・うん、どこでもいい」
「布団とか炬燵とかは?」
「・・・・・いらない」
「なんで?」
「・・・・・鱗に引っかかる」
「そっか、出来るまでは一般的な部屋で部屋がどんなものか試してみない?」
「・・・・・うん」
部屋にはテレビとベッドとパソコンとスマートフォーンを用意した
トイレもあるが風呂やキッチンはない、ただ寝るためだけの場所
それと電気製品や料理やこちらの言葉の本をおいておいた
「・・・・・これは?」
「パソコン、電気で動く道具で、色々調べられるよ」
「・・・・・調べる?」
「えっと、例えばだけどここに料理の本を置いてもらってます」
「ほう!」
パラパラめくっていく、美味しそうな料理の絵と作り方が載っている
ミルミミスはキラキラした目で綺麗に印刷された絵を見ている
「ここに書いてるのはこの絵の料理の作り方だね・・・あ、これこれ」
「なんと書いてあるのだ!さっさと答えるが良い」
「ぐえっ」
ミルミミスは人の姿でいたのだが押しつぶされた
大人状態の僕よりも大きなミルミミスに本を読むのに前のめりになって潰された
「ほー・・・・・」
「これが前に言ってたハンバーグ、今度一緒に作ってみようか?」
「これが!ほう!ほう!!」
ハンバーグはわずかに2ページだけだが美味しそうな挿絵と、作り方が書かれている
「本だとこれだけしか調べられないけど・・・パソコンだとこんなに調べられるんだ!」
「おぉ!!これが作ってるところか!なんと言っておる!!?>」」
「待って・・・おさえ、あ」
電気がミルミミスから走って、パソコンが止まった
電源ボタン押そう、壊れてないと良いな
「暗くなってしまったぞ?!さっさと今の女を出すが良い!!」
「ミルミミス、抑えて」
「・・・・・すまん」
おぉ、起動した
壊れて無くてよかった
「この世界の道具は電気に弱いからね?えっとね、さっき見たみたいに、本よりもいっぱいの情報がパソコンを使うと調べられるし、毎日色んな人が情報を増やしてるんだ」
「素晴らしい道具じゃのぉ」
しばらくパソコンを使って調べ物を一緒にした
僕もキーボードを使うのは難しい、信徒が気を利かせてひらがなうちを可能にしてくれているからなんとか出来る
キーボードに書かれたひらがなを人差し指で押して調べる、スマートフォーンのほうが絶対便利だよねこれ
異世界の言語とひらがな、ある程度ミルミミスが使いそうなものを表にしてくれていたからそれを見て一緒に使っていく
画面を見てよだれを垂らして震えるミルミミスだがパソコンが壊れてないところから抑えられているようだ
「えぇい!もう我慢できん!作りに行くぞ!!」
「わかった」
ミルミミスと一緒に直子お義母さんに教えてもらってハンバーグを作って食べた
僕たちが作ったものは一緒に作ったはずなのに、何故か少しボソボソしていたが、ちゃんと食べれた
ミルミミスは自分の分を食べ終えて、他の料理人さんたちが山のように作ってくれたハンバーグを食べている
「<おいしー!おいしー!あれも!!これも!!!おいしーな!>」
僕はケチャップのハンバーグとかデミグラスのやつしか食べたことがなかったんだけどすりおろした大根やきのこたっぷり、ベーコンのせに卵のせ、卵入り、ホワイトソース・・・ハンバーグって基本は同じはずなのにどれも違った魅力がある
大丈夫とは分かっているがミルミミスが焼けた鉄板のハンバーグを手づかみで食べるのは流石に火傷しないか心配になる
口元をソースで盛大に汚して食べるミルミミスだけど普段の口数が少ないの戸はまるで別人・・・ハンバーグは偉大である
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