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第505話 プレゼントは渡すタイミングは大切
しおりを挟むアメリカに行っても洋介は目立つ
銃撃されても全く問題ないのはわかっていたがスマホでとられたであろう動画では空を飛ぶ洋介が銃撃されて、悲鳴が上がっていた
流石に少しは心配した
奈美はセーやレーマ、ポポンを正座させて説教していたが恥じらいもあったのだろう、少しやけくそであった
セーもセーで興味深そうにメモしていてレーマは土下座で「堪忍してつかぁさい!堪忍してつかぁさい!!・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ちら」とか言っているしまともな怒られ方ではなかった
ただこれで寝ている間はやめさせることは確約できたが起きてるときでも至近距離であのパーティ状態はきついはずだ
とりあえず洋介にもらって大切にしている魔道具の謎アクセサリーを私に預けて奈美は寝た
洋介は本当に心配でいきなりキスしたんだろうけど、いきなりやられると驚くよね
奈美は男女の関係はまったくなく、年齢イコール彼氏なしからいきなり婚約したから男性に耐性が全くない
いや、耐性があったとしても予兆なしのキスはきついだろう
私も、麻酔で寝ていて、起きたら洋介にキスされてて暴れたしね・・・病院の壁まだ支払いに行ってるし・・・・・
帰ってきた洋介はお土産を持ってきた
「これ、はるねーちゃんにプレゼント」
ぎょっとするほどの高価そうなアクセサリー、嬉しいとかよりも心配になる
スマホで何をしていたか見てみると30分ほど前にアクセサリー店舗での動画が投稿されている
洋介の行動はレアナー教の内部ネットでもでてくるがウェブを開いてすぐにトピックで上がっていた
何故か金髪美女にアクセサリーを付けてる動画
「はるね・・・あたただだだだだ!!!??」
「ちょっと黙ってて」
アイアンクローで吊るしながらスマホで確認する
超高額そうなアクセサリー、それを私の知らない女性につけている
金髪で、背が高く、胸も大きい、とても魅力的な女性だ
洋介は私のお下がりのパーカーで、つま先立ちでつけようとしている
女性はほんの少し膝を落として、顔を真赤にさせて、明らかに洋介を意識している
ランディもいる、主犯はこいつか
動画の詳細を見てみると彼女は大統領の孫娘らしい
「彼女なのか?」「婚約も時間の問題である」「アメリカ国民は混迷と歓喜に包まれている」「とにかく仲が良いことは素晴らしい」「関税どうなってんの?さっさと捕まえろよレアナー教」「日本からレアナー教がはなれる日も近いと専門家による意見」「レアナー教もアメリカに来る日が近いかもしれない」「うらやましね」「洋介の重大発表に関係か?」「アメリカの郊外に有志によって神殿を建設中」「あれだけの騒ぎを起こしておいて何をしているんだ」「彼女との今後に期待」「世界最高レベルのジュエリーを贈られたケイシーとの熱愛発覚!結婚間近だと推測される!」
・・・・・・ふむ
片手で吊り下げている洋介に詰問する
「彼女は?」
「・・・ケイシー、です」
「関係は?」
「・・・ダートの孫」
「・・まぁいいや、増やすなら先に私に言いなさい」
「増やすって何を?」
わかってやっていたわけじゃないのね
増やすなら増やすでもいいが、どんな相手かは見極めが必要だ
「それと私のプレゼント、つけてくれる?」
「わかった」
洋介が足がつくようにおろした
私用のネックレスをつけてもらう
大きな赤い宝石の付いた美術品のようなネックレス
テレビで見たことがあるが真っ赤な・・多分ダイヤだ、筆記体で書かれていて何が書かれてるかわからないが鑑定書付きの箱とか初めて見たんだが?
私は膝を曲げるような真似はせず、しっかり立ったままつけさせる
身長差から身体が密着し、なかなかうまくできず金具を何度も見直して焦る洋介
「あれ?んと」
後ろに回ろうとしたがそのまま前からつけさせる
当然が密着して『男女の身体のふれあいが恥ずかしいこと』と認識し始めている洋介は恥じらいからか頬が赤くなってきた
―――――・・・だが、続けさせる
髪も私の手で上げることもしていない
巻き込まないようにしようと余計にもたついている
「で、できた?」
「私に聞いてどうするのよ?」
ちょっと困らせてしまった
一仕事終えた!という顔にもう少し意地悪したくなった
「似合う?」
「はるねーちゃんの髪、赤くなったからそれでこれにしたんだ」
少し嬉しくなる
私の髪はチーテックの加護によって赤いメッシュがくっきり入るようになった
その髪と合うようにとこの宝石を選んでくれたと思ったら嬉しい
「そう、似合う?」
「うん」
「よく見て」
密着するようにネックレスを付けてくれて、少し離れた洋介に近付いてネックレスの高さに洋介の視線を合わせる
日本の常識を学んでから少しずつだが恥じらいも理解してきている洋介
女性の胸だろうと性器だろうと治療のためなら見ることは恥じらいもなかったがここ最近は治療に恥じらいがまじるようになったのを私は知っている
胸元を見せつけるようにする
「う、うん、似合ってるよ」
少し目を離そうとする洋介
ブロンドのケイシーとやらでは照れていなかったが私で照れている、それが嬉しい
もうほんの半歩、前に出て洋介にキスをする
「っ?!!」
唇に柔らかい感触
同時に頭と腰に手を回して逃げられないように固定する
ゆっくりと唇を動かし、ついばむように数度
逃げようとする洋介だが逃しはしない
赤くなっていて、私を意識している洋介・・・弟のような子のはずなのに胸が高まりを感じる
この感情はおそらく恋愛感情もあるとは自覚しているが愛でたくて、少し困らせたい気持ちが勝ってしまう
奈美が羨ましい気持ちも、知らない女への嫉妬も少しはあったはずなのにどうでも良くなってしまう
肌が綺麗ですべすべしている
腰をくねらせて下がろうとするが逃しはしない
腰を引き寄せて、唇を重ねていく
まっすぐに目を見て、まつげまでよく観察して、肌で体温を感じる
洋介の髪が少しだけくすぐったい
永遠に感じるような時間の中、もう一度・・・・・
「春日井!元杉が、知らないおん・・・遅かったですわ・・・・・・」
「――――・・・ご褒美よ洋介、うれしいわ」
「っ!!////////」
あまりに可愛かったので試しに舌までいれてみようかと思ったがポンコツが部屋に入ってきてやめた
女の子みたいに床にへたり込んだ洋介
・・・あまりに可愛くていけない気持ちになってしまいそうだ
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