上 下
448 / 618

第439話 お参り

しおりを挟む

正月はもう終わっているが・・うん、行こう

知ってるお寺のお参りだ


「ヨーコ!動かないで!」

「苦、苦しいですわ」

「こっちもかわいー!」

「・・・・・窮屈」

「僕達はゆーしゃと同じのが良い」


レアナー様と婚活会場を出て・・・疲れた

日本の結婚について参考になったけど話を聞かない人もいた

こたつでテレビを見ているとレアナー様がテレビで『お正月、テレビに映った和服美人特集』というのを見て僕達も近所のお寺にお参りに行くことにした


<こっちもかわいーですぅ>


レアナー様が行きたいというのだから行こう

というわけで皆、和服を来ていくことになった

正月には初詣という行事で行く人もいたけど別宗教の僕らが忙しくしているところに行くのはよくないし「行ってもいいけど個人でね」ってことにしていた

だけどお正月を過ぎ、今は催し物もしていない

というわけで知り合いのおじちゃんのところに行くことにした


「この民族衣装は動きにくいですわね、もっと肩が出ているやつはありませんの?」

「知らない」

「昨日歴史ドラマでそういうのが出てたけどあれはまた別なの」

「奈美は和服スッキリしてよく似合うね」

「ありがとう・・・遥は・・・胸めっちゃつぶれてるけど大丈夫?」

「ちょっと苦しい」


女性が増えると賑やかでいい、姦しいなんて直子お義母さんは言っていたが女性じゃなくても人が増えるとそれだけ話すことは増えると思う

これも和服ってやつなのかな?

かなり色とりどりでとても綺麗だ


「・・・・・脱いで良い?」

「脱がないで!!?」

「元杉、こちらの服を着たわたくしは可愛いですか?」

「うん、可愛らしいね、皆いつもとは雰囲気が違って綺麗だよ」

「もう、生意気」


僕と同じ服を着たせーちゃん、むいてもらえるみかん目当てにこたつにいたミルミミスもレアナー様の一言で和服を着ることとなった

レアナー様も魔力を込めて人の大きさで実体化してもらって和服を着た

ミルミミスは人型になっても大きな尻尾はあるし、背中を見ると羽もはえているので凄いおしりのおっきい人みたいになって嫌そうだ

ルールはネクタイのような和服みたいに見える前掛けを首にかけている、可愛い


近くのお寺に来た


「あけましておめでとうございます」

「洋介・・・あけましておめでとう・・この人数で来るのなら先に連絡しような?」


お寺ではおじちゃんが掃き掃除をしていた

おじちゃんはうちの家にも来てお経をあげてくれる人で・・・康介伯父さんの親友だ

アウトドア好きな康介伯父さんと一緒にいることも多く、何も言わなくても家にいることがあったりする

川に行ったり山に行ったりすると一緒のこともある、はるねーちゃんの師匠である


「先生、この後勝負しませんか?」

「お、良いねぇ」


はるねーちゃんが勝負を挑んだ、後が楽しみだ


人数は・・・城で暇にしてる人皆に声をかけたので400人ぐらいかな?

手を叩いてお賽銭にお金を入れていく

幸い別のお客さんはいなかったのでゆったりできる


「<私もカラカラやって見るですぅ>」

「はい、どうぞおねがいします」


おじさんも、さすがのレアナー様相手だと緊張しているようだ

二礼二拍一礼、テレビでやってたのをレアナー様も行ったがおじちゃんは顔を引くつかせて「うちは寺なので」とだけ言っている

お寺と神社では作法が違うようだ、同じものを別の言い方してるだけじゃないのか・・難しいな


「よーすけ」

「はい」


【収納】からアタッシュケースを出して一つまるまる入れることにした

このお寺との交流は初めてだし、レアナー教の騒動の際は場所を貸してくれて手伝ってくれたりもしたようだ

お礼も兼ねているので5円ではなくしっかりお金を入れることにした


「はいらないですぅ」

「ですね」


これで1億円だったかな?アタッシュケースの中身を入れようとしてるけどお札の束が賽銭箱を通らない・・・!


「はるねーちゃん手伝って」

「わかったわ」

「・・・・・」


おじちゃんは固まってしまったが僕達は入れられない100万円の帯を解いていく

せーちゃんが素早く帯を切っていってくれて助かった


「ん、あれ?お賽銭って神様へのもので・・・一度は帯もいれたんだから帯も中に入れるべき?それともゴミとして持って帰った方がいい?」

「・・・どちらでも大丈夫です」

「おじちゃん?」

「・・・気持ちなので好きなようにどうぞ」

「わかった」


いくつか落ちてしまったがお札の帯はごみになるし持って帰ることにした

向こうの神殿では神様本体が出てくることもあるけどこちらの世界ではそういうことがない

魔素が薄すぎるのか、それとも神様自体がいないのか

わからないけどこういうのは礼儀だしね

おじちゃんは急に静かになったがお参りの邪魔をしないようにしてるのだろう

僕たちもしっかりお参りをして皆で帰った
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

お持ち帰り召喚士磯貝〜なんでも持ち運び出来る【転移】スキルで異世界つまみ食い生活〜

双葉 鳴|◉〻◉)
ファンタジー
ひょんなことから男子高校生、磯貝章(いそがいあきら)は授業中、クラス毎異世界クラセリアへと飛ばされた。 勇者としての役割、与えられた力。 クラスメイトに協力的なお姫様。 しかし能力を開示する魔道具が発動しなかったことを皮切りに、お姫様も想像だにしない出来事が起こった。 突如鳴り出すメール音。SNSのメロディ。 そして学校前を包囲する警察官からの呼びかけにクラスが騒然とする。 なんと、いつの間にか元の世界に帰ってきてしまっていたのだ! ──王城ごと。 王様達は警察官に武力行為を示すべく魔法の詠唱を行うが、それらが発動することはなく、現行犯逮捕された! そのあとクラスメイトも事情聴取を受け、翌日から普通の学校生活が再開する。 何故元の世界に帰ってきてしまったのか? そして何故か使えない魔法。 どうも日本では魔法そのものが扱えない様で、異世界の貴族達は魔法を取り上げられた平民として最低限の暮らしを強いられた。 それを他所に内心あわてている生徒が一人。 それこそが磯貝章だった。 「やっべー、もしかしてこれ、俺のせい?」 目の前に浮かび上がったステータスボードには異世界の場所と、再転移するまでのクールタイムが浮かび上がっていた。 幸い、章はクラスの中ではあまり目立たない男子生徒という立ち位置。 もしあのまま帰って来なかったらどうなっていただろうというクラスメイトの話題には参加させず、この能力をどうするべきか悩んでいた。 そして一部のクラスメイトの独断によって明かされたスキル達。 当然章の能力も開示され、家族ごとマスコミからバッシングを受けていた。 日々注目されることに辟易した章は、能力を使う内にこう思う様になった。 「もしかして、この能力を金に変えて食っていけるかも?」 ──これは転移を手に入れてしまった少年と、それに巻き込まれる現地住民の異世界ドタバタコメディである。 序章まで一挙公開。 翌日から7:00、12:00、17:00、22:00更新。 序章 異世界転移【9/2〜】 一章 異世界クラセリア【9/3〜】 二章 ダンジョンアタック!【9/5〜】 三章 発足! 異世界旅行業【9/8〜】 四章 新生活は異世界で【9/10〜】 五章 巻き込まれて異世界【9/12〜】 六章 体験! エルフの暮らし【9/17〜】 七章 探索! 並行世界【9/19〜】 95部で第一部完とさせて貰ってます。 ※9/24日まで毎日投稿されます。 ※カクヨムさんでも改稿前の作品が読めます。 おおよそ、起こりうるであろう転移系の内容を網羅してます。 勇者召喚、ハーレム勇者、巻き込まれ召喚、俺TUEEEE等々。 ダンジョン活動、ダンジョンマスターまでなんでもあります。

【完結】魔王を倒してスキルを失ったら「用済み」と国を追放された勇者、数年後に里帰りしてみると既に祖国が滅んでいた

きなこもちこ
ファンタジー
🌟某小説投稿サイトにて月間3位(異ファン)獲得しました! 「勇者カナタよ、お前はもう用済みだ。この国から追放する」 魔王討伐後一年振りに目を覚ますと、突然王にそう告げられた。 魔王を倒したことで、俺は「勇者」のスキルを失っていた。 信頼していたパーティメンバーには蔑まれ、二度と国の土を踏まないように察知魔法までかけられた。 悔しさをバネに隣国で再起すること十数年……俺は結婚して妻子を持ち、大臣にまで昇り詰めた。 かつてのパーティメンバー達に「スキルが無くても幸せになった姿」を見せるため、里帰りした俺は……祖国の惨状を目にすることになる。 ※ハピエン・善人しか書いたことのない作者が、「追放」をテーマにして実験的に書いてみた作品です。普段の作風とは異なります。 ※小説家になろう、カクヨムさんで同一名義にて掲載予定です

鬼神の刃──かつて世を震撼させた殺人鬼は、スキルが全ての世界で『無能者』へと転生させられるが、前世の記憶を使ってスキル無しで無双する──

ノリオ
ファンタジー
かつて、刀技だけで世界を破滅寸前まで追い込んだ、史上最悪にして最強の殺人鬼がいた。 魔法も特異体質も数多く存在したその世界で、彼は刀1つで数多の強敵たちと渡り合い、何百何千…………何万何十万と屍の山を築いてきた。 その凶悪で残虐な所業は、正に『鬼』。 その超絶で無双の強さは、正に『神』。 だからこそ、後に人々は彼を『鬼神』と呼び、恐怖に支配されながら生きてきた。 しかし、 そんな彼でも、当時の英雄と呼ばれる人間たちに殺され、この世を去ることになる。 ………………コレは、そんな男が、前世の記憶を持ったまま、異世界へと転生した物語。 当初は『無能者』として不遇な毎日を送るも、死に間際に前世の記憶を思い出した男が、神と世界に向けて、革命と戦乱を巻き起こす復讐譚────。 いずれ男が『魔王』として魔物たちの王に君臨する────『人類殲滅記』である。

異世界大日本帝国

暇人先生
ファンタジー
1959年1939年から始まった第二次世界大戦に勝利し大日本帝国は今ではナチス並ぶ超大国になりアジア、南アメリカ、北アメリカ大陸、ユーラシア大陸のほとんどを占領している、しかも技術も最先端で1948年には帝国主義を改めて国民が生活しやすいように民主化している、ある日、日本海の中心に巨大な霧が発生した、漁船や客船などが行方不明になった、そして霧の中は……

最弱の職業【弱体術師】となった俺は弱いと言う理由でクラスメイトに裏切られ大多数から笑われてしまったのでこの力を使いクラスメイトを見返します!

ルシェ(Twitter名はカイトGT)
ファンタジー
俺は高坂和希。 普通の高校生だ。 ある日ひょんなことから異世界に繋がるゲートが出来て俺はその中に巻き込まれてしまった。 そこで覚醒し得た職業がなんと【弱体術師】とかいう雑魚職だった。 それを見ていた当たり職業を引いた連中にボコボコにされた俺はダンジョンに置いていかれてしまう。 クラスメイト達も全員その当たり職業を引いた連中について行ってしまったので俺は1人で出口を探索するしかなくなった。 しかもその最中にゴブリンに襲われてしまい足を滑らせて地下の奥深くへと落ちてしまうのだった。

俺のスキル『性行為』がセクハラ扱いで追放されたけど、実は最強の魔王対策でした

宮富タマジ
ファンタジー
アレンのスキルはたった一つ、『性行為』。職業は『愛の剣士』で、勇者パーティの中で唯一の男性だった。 聖都ラヴィリス王国から新たな魔王討伐任務を受けたパーティは、女勇者イリスを中心に数々の魔物を倒してきたが、突如アレンのスキル名が原因で不穏な空気が漂い始める。 「アレン、あなたのスキル『性行為』について、少し話したいことがあるの」 イリスが深刻な顔で切り出した。イリスはラベンダー色の髪を少し掻き上げ、他の女性メンバーに視線を向ける。彼女たちは皆、少なからず戸惑った表情を浮かべていた。 「……どうしたんだ、イリス?」 アレンのスキル『性行為』は、女性の愛の力を取り込み、戦闘中の力として変えることができるものだった。 だがその名の通り、スキル発動には女性の『愛』、それもかなりの性的な刺激が必要で、アレンのスキルをフルに発揮するためには、女性たちとの特別な愛の共有が必要だった。 そんなアレンが周りから違和感を抱かれることは、本人も薄々感じてはいた。 「あなたのスキル、なんだか、少し不快感を覚えるようになってきたのよ」 女勇者イリスが口にした言葉に、アレンの眉がぴくりと動く。

Sランクパーティを引退したおっさんは故郷でスローライフがしたい。~王都に残した仲間が事あるごとに呼び出してくる~

味のないお茶
ファンタジー
Sランクパーティのリーダーだったベルフォードは、冒険者歴二十年のベテランだった。 しかし、加齢による衰えを感じていた彼は後人に愛弟子のエリックを指名し一年間見守っていた。 彼のリーダー能力に安心したベルフォードは、冒険者家業の引退を決意する。 故郷に帰ってゆっくりと日々を過しながら、剣術道場を開いて結婚相手を探そう。 そう考えていたベルフォードだったが、周りは彼をほっておいてはくれなかった。 これはスローライフがしたい凄腕のおっさんと、彼を慕う人達が織り成す物語。

称号チートで異世界ハッピーライフ!~お願いしたスキルよりも女神様からもらった称号がチートすぎて無双状態です~

しらかめこう
ファンタジー
「これ、スキルよりも称号の方がチートじゃね?」 病により急死した主人公、突然現れた女神によって異世界へと転生することに?! 女神から様々なスキルを授かったが、それよりも想像以上の効果があったチート称号によって超ハイスピードで強くなっていく。 そして気づいた時にはすでに世界最強になっていた!? そんな主人公の新しい人生が平穏であるはずもなく、行く先々で様々な面倒ごとに巻き込まれてしまう...?! しかし、この世界で出会った友や愛するヒロインたちとの幸せで平穏な生活を手に入れるためにどんな無理難題がやってこようと最強の力で無双する!主人公たちが平穏なハッピーエンドに辿り着くまでの壮大な物語。 異世界転生の王道を行く最強無双劇!!! ときにのんびり!そしてシリアス。楽しい異世界ライフのスタートだ!! 小説家になろう、カクヨム等、各種投稿サイトにて連載中。毎週金・土・日の18時ごろに最新話を投稿予定!!

処理中です...