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第297話 寝てる洋介

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ルールに乗ってダンジョンを駆ける

ゴブリンやオークに対して鎧騎士は戦ってくれるが敵の数のほうが多い

無視することも出来たが私も戦う


「ギッギャッ!!」

「はぁっ!!!」


ナタのような大きさの剣が向けられたがハルバードの方がリーチが長い


「ブルル」


オークも突っ込んできた

豚ズラで毛むくじゃら、立派とはいえないが鎧を着ていて巨体

面と向かうと大きい

両手を上げて抑え込もうとしてくるオーク

長柄を持ち直し、手を切り払って下がる


「プギャァッ!!ルルッ!?」


胴体を狙えば勝てたかもしれないがゴブリンと違って殺せても勢いと重量が向かってくるのは脅威だ


ゴシャッ!!


オークは腕をかかえるように身体を丸め、痛みに呻いている

下った頭にハルバードをまっすぐ振り落とした

オークの身体の影にゴブリンがいたが何かでバラバラにされた


「プギィィィッ!!」
「ギッギィァ・・」
「ギギィ・・・」


ルールがゴブリンに向かって風を操って・・・ミンチにしたようだ

オークの近くにいたゴブリンだけではなく、奥にいたオークとゴブリンも纏めて倒している


私はまだ1対1で精一杯だ


オークを倒した後のゴブリンに正直一瞬ゾクリとした


「ルール」

「ルルルル」

「ありがとうね?」

「ルルルルルル!」


鎧騎士とルールと一緒に逃げたもの以外屠り、またルールに乗って奥へと進む

鳥と光の玉はいなくなったが鎧騎士はずっとついてくる

ルールに乗りながらルールを少し撫でる

奥までついたら奈美たちが疲れて座っていた


「おかえり、遥」

「ただいま?でいいのかな?どうしたのよ?」


関羽も少し下を見てあぐらで座り込んでいる

疲れるような問題だったのか?


「・・・・・母上なら進めるかも知れませぬ」

「もう一回行きましょう!」

「先に、ヨーコから手紙があったから、はいこれ」


奈美に手渡す

関羽やミーキュも一緒に読んでいる


「なにこれ読めな・・読めるわ」

「これは、何語、です?」

「日本語、ヨーコが、ヨーコルノリアも別方向から洋介を助けに行くってお手紙」

「なるほど、です」


しばらく奈美が手紙を読んで説明し、少し和んだ

あれだね、ストレスが重なった後に別のことをした時に問題から目を逸らせてる時みたいな

今のうちにむき出しのハルバードを少し拭って手入れしておく


「遥、この先、すごく驚くと思うけど取り乱さないでね?」

「何があるの?」

「見ればわかる、かな」


今度は扉になにか書いてあるけど読む前に扉が開かれてしまった


「進もっか」

「え?あくの?」

「開いた先が問題・・かな」


関羽たちの様子に少し息を呑んだ

奈美も疲れていたし、どういうこと?


門が開くと・・そこには洋介が倒れていた・・・!?





「洋介っ!!!??」















遥はやはり動揺していた


「洋介っ!!!??」


地面の上に元杉神官が居る

ただうつ伏せで動かずにしゃべらない

目も開かずに、何もしゃべらない


「洋介!?大丈夫なの!!?洋介!!!」


身体をガックンガックン揺すっているがそれは元杉神官ではない

取り乱すのもわかる、だって完璧に元杉神官に見える

こうなることはわかっていたしそろそろ遥を止める


「これが問題、それは元杉神官じゃないから」

「え、でも」

「これが問題、その元杉神官の形をした鍵を何処かに設置しないと次に進めないの」

「どうすれば、いいの?」

「まずここが何処なのかが問題なのよ・・・」


多分どこかの学校

ミーキュちゃんが言うにはグラウンドのど真ん中に居る元杉神官を何処かに設置すれば次に進める・・・らしいのだけどまずここが何処なのか全くわからない

元杉神官の記憶で構成された世界、通っていた学校だろうか?


ここから何処かに鍵を設置しないといけない


「何処かわかる?」

「私と洋介が通ってた小学校ね、でもいろいろなんか違う気もする」

「あ、遥そっちは落とし穴があるからいかないでね」

「なにそれ?」

「正しい道を進まないと地面ごと崩落するのよ・・・」


これまでその元杉神官を何処か正しい場所に連れて行こうと頑張った

だけど間違えると地面ごと崩れる、落ちた先は10分ほど落下した感覚を体験した後にまた門の前に戻される


学校に入ろうとしたり、元杉神官の家を探そうと何度も挑戦したけど時間制限があるようで30分以内に何も出来なければこの世界は全て崩落する


・・・これは私達には解けない問題だ
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