216 / 618
第214話 愛の育み方
しおりを挟むはるねーちゃんのことを怒った人がすごい叫んで静かになったので土下座してる人もはるねーちゃんを引っ掻いたおねーさんも放置して部屋を出た
何をどうしたいのかわからないがみんな言いたいことは言えただろう
人の生とは時にぶつかり合い、憎しみ合って殺し合うこともあるものだ
喧嘩して、殴り合って、殺し合ってこそ愛が深まるということもある
家族愛然り恋愛然り
とてもはるねーちゃんを憎んでいるようにみえるマリアさん?だってもしかしたらはるねーちゃんと言い合って、殴り合って、殺し合ってすれば愛し合えるようになるかもしれない
はるねーちゃんや黒葉に三上が元彼氏の人やお相手の今の彼氏さんや彼女さん?にそのお父さん?その人達とこれまでどんな事があったのか、僕は詳しくは知らない
だけど何も言えず何も言わずに、誰も幸せにならない誰も幸せになれないよりもこうやって喧嘩したほうがレアナー教では良いとされる
なかなか殴り合ったり殺し合ったりはしないけどね
話は終わったようなので帰ることにする
外に出ればテレビ局の人がうるさかったけど無視する
帰るのに転移すれば一瞬だ・・・と思ったのだけど
「飛んで帰ろっか」
「うん」
広場に先に城とビルに帰る人を集めてまとめて送る
<楽しんでデートしてくると良いですぅ>とか呑気に言ってるレアナー様はヨーコに任せてビルに送った
最後に大学に残っているのは僕とはるねーちゃんだけだ
はるねーちゃんは行く場所がある
「ようこそいらっしゃいました!」
「あ、ごめん、もう帰るところなんだ」
もうあとは帰るだけだ、そう思ったのに信徒が来た
ここの学長だ
いつでも来ていいよって言っていたしここの学園祭に来たんだけど顔を合わせる機会がなかった
「そ、そうですか、楽しんでいってもらえたのなら幸いです」
僕としては楽しかったけど、うーん、そうだ
「【清浄化】使っていって良い?」
「あの光るやつですか!どうぞどうぞ!!」
ここの人たちはあれをすごく喜んでいたし最後に使っていこう
僕は杖を下にトントン鳴らす
「はるねーちゃん、手拍子して」
「わかった」
トン・パン・トン・パン!トン・パン!!トン・パン!!!
杖を床に突き鳴らすごとに手拍子をしてもらう
続けていくと周りの人も手拍子し始めた
広場にはバンドって人たちがいたので顔を向けるとジャカジャカと楽器を弾いてくれた
【清浄化】を地面に向かってゆっくり放つと歓声が沸き起こり、光が舞い散る
安全とわかったんだろう、驚いた人もいたみたいだけどどんどん【清浄化】を使っていく
空に放つのは飛行機がどうのって言われたし道路も運転してると眩しいから危ないかもしれない
野営する時に自分たちの周りだけに清浄化を使うのと同じく広場限定で【清浄化】の光を走らせる
バンドの人達がなにか弾いてるのにも少し合わせるとみんな喜んでくれたようなのではるねーちゃんと杖に乗って空を飛ぶ
「またねー!」
わー!!とすごい歓声で送られた
喧嘩して育まれる愛よりもこの広場の人達みたいに一緒に楽しんで育っていく愛の方がいいと思うんだけどね
少し沈んでいたはるねーちゃんも喜んでくれたかな?
今日は後ろに乗ったはるねーちゃんだがどんな顔をしてるだろうか?
「洋介」
「ん?」
「ありがと」
「うん」
よかった、声を聞くに少しはましになったみたいだ
「それとさ、とばして!」
「飛んでるけど?」
「スピード上げて!速く飛んでってこと!!」
「うん!」
昔から絶叫マシーンの好きなはるねーちゃんだ
少し風を感じるように防御魔法も減らしてぐんぐんとばしていく
「フーー!!はっはっはっはっは!!!さいっこおぉ!!!!!」
思い切りしがみついてくるねーちゃん、結構痛いが楽しそうで何よりだ
すぐに登仙病院についたのではるねーちゃんは院長先生に診てもらい、僕は終末期医療の患者さんたちのところに行った
はるねーちゃんの顔の怪我で来ることは連絡していたしすでにレアナー教の人がいたのではるねーちゃんは任せた
病院のお医者さんや看護師さんたちにすごく微妙な目で見られながらも信徒を増やしていく
病院の関係者さんも何人か入院してて治療したんだけど先に信徒になるかどうかのアンケートもされていたり、財産を用意している人もいたりととてもスムーズだった
なんだろう?準備されすぎてる気もするけど・・・まぁ良いかな
0
お気に入りに追加
112
あなたにおすすめの小説
お持ち帰り召喚士磯貝〜なんでも持ち運び出来る【転移】スキルで異世界つまみ食い生活〜
双葉 鳴|◉〻◉)
ファンタジー
ひょんなことから男子高校生、磯貝章(いそがいあきら)は授業中、クラス毎異世界クラセリアへと飛ばされた。
勇者としての役割、与えられた力。
クラスメイトに協力的なお姫様。
しかし能力を開示する魔道具が発動しなかったことを皮切りに、お姫様も想像だにしない出来事が起こった。
突如鳴り出すメール音。SNSのメロディ。
そして学校前を包囲する警察官からの呼びかけにクラスが騒然とする。
なんと、いつの間にか元の世界に帰ってきてしまっていたのだ!
──王城ごと。
王様達は警察官に武力行為を示すべく魔法の詠唱を行うが、それらが発動することはなく、現行犯逮捕された!
そのあとクラスメイトも事情聴取を受け、翌日から普通の学校生活が再開する。
何故元の世界に帰ってきてしまったのか?
そして何故か使えない魔法。
どうも日本では魔法そのものが扱えない様で、異世界の貴族達は魔法を取り上げられた平民として最低限の暮らしを強いられた。
それを他所に内心あわてている生徒が一人。
それこそが磯貝章だった。
「やっべー、もしかしてこれ、俺のせい?」
目の前に浮かび上がったステータスボードには異世界の場所と、再転移するまでのクールタイムが浮かび上がっていた。
幸い、章はクラスの中ではあまり目立たない男子生徒という立ち位置。
もしあのまま帰って来なかったらどうなっていただろうというクラスメイトの話題には参加させず、この能力をどうするべきか悩んでいた。
そして一部のクラスメイトの独断によって明かされたスキル達。
当然章の能力も開示され、家族ごとマスコミからバッシングを受けていた。
日々注目されることに辟易した章は、能力を使う内にこう思う様になった。
「もしかして、この能力を金に変えて食っていけるかも?」
──これは転移を手に入れてしまった少年と、それに巻き込まれる現地住民の異世界ドタバタコメディである。
序章まで一挙公開。
翌日から7:00、12:00、17:00、22:00更新。
序章 異世界転移【9/2〜】
一章 異世界クラセリア【9/3〜】
二章 ダンジョンアタック!【9/5〜】
三章 発足! 異世界旅行業【9/8〜】
四章 新生活は異世界で【9/10〜】
五章 巻き込まれて異世界【9/12〜】
六章 体験! エルフの暮らし【9/17〜】
七章 探索! 並行世界【9/19〜】
95部で第一部完とさせて貰ってます。
※9/24日まで毎日投稿されます。
※カクヨムさんでも改稿前の作品が読めます。
おおよそ、起こりうるであろう転移系の内容を網羅してます。
勇者召喚、ハーレム勇者、巻き込まれ召喚、俺TUEEEE等々。
ダンジョン活動、ダンジョンマスターまでなんでもあります。
【完結】魔王を倒してスキルを失ったら「用済み」と国を追放された勇者、数年後に里帰りしてみると既に祖国が滅んでいた
きなこもちこ
ファンタジー
🌟某小説投稿サイトにて月間3位(異ファン)獲得しました!
「勇者カナタよ、お前はもう用済みだ。この国から追放する」
魔王討伐後一年振りに目を覚ますと、突然王にそう告げられた。
魔王を倒したことで、俺は「勇者」のスキルを失っていた。
信頼していたパーティメンバーには蔑まれ、二度と国の土を踏まないように察知魔法までかけられた。
悔しさをバネに隣国で再起すること十数年……俺は結婚して妻子を持ち、大臣にまで昇り詰めた。
かつてのパーティメンバー達に「スキルが無くても幸せになった姿」を見せるため、里帰りした俺は……祖国の惨状を目にすることになる。
※ハピエン・善人しか書いたことのない作者が、「追放」をテーマにして実験的に書いてみた作品です。普段の作風とは異なります。
※小説家になろう、カクヨムさんで同一名義にて掲載予定です
鬼神の刃──かつて世を震撼させた殺人鬼は、スキルが全ての世界で『無能者』へと転生させられるが、前世の記憶を使ってスキル無しで無双する──
ノリオ
ファンタジー
かつて、刀技だけで世界を破滅寸前まで追い込んだ、史上最悪にして最強の殺人鬼がいた。
魔法も特異体質も数多く存在したその世界で、彼は刀1つで数多の強敵たちと渡り合い、何百何千…………何万何十万と屍の山を築いてきた。
その凶悪で残虐な所業は、正に『鬼』。
その超絶で無双の強さは、正に『神』。
だからこそ、後に人々は彼を『鬼神』と呼び、恐怖に支配されながら生きてきた。
しかし、
そんな彼でも、当時の英雄と呼ばれる人間たちに殺され、この世を去ることになる。
………………コレは、そんな男が、前世の記憶を持ったまま、異世界へと転生した物語。
当初は『無能者』として不遇な毎日を送るも、死に間際に前世の記憶を思い出した男が、神と世界に向けて、革命と戦乱を巻き起こす復讐譚────。
いずれ男が『魔王』として魔物たちの王に君臨する────『人類殲滅記』である。
異世界大日本帝国
暇人先生
ファンタジー
1959年1939年から始まった第二次世界大戦に勝利し大日本帝国は今ではナチス並ぶ超大国になりアジア、南アメリカ、北アメリカ大陸、ユーラシア大陸のほとんどを占領している、しかも技術も最先端で1948年には帝国主義を改めて国民が生活しやすいように民主化している、ある日、日本海の中心に巨大な霧が発生した、漁船や客船などが行方不明になった、そして霧の中は……
最弱の職業【弱体術師】となった俺は弱いと言う理由でクラスメイトに裏切られ大多数から笑われてしまったのでこの力を使いクラスメイトを見返します!
ルシェ(Twitter名はカイトGT)
ファンタジー
俺は高坂和希。
普通の高校生だ。
ある日ひょんなことから異世界に繋がるゲートが出来て俺はその中に巻き込まれてしまった。
そこで覚醒し得た職業がなんと【弱体術師】とかいう雑魚職だった。
それを見ていた当たり職業を引いた連中にボコボコにされた俺はダンジョンに置いていかれてしまう。
クラスメイト達も全員その当たり職業を引いた連中について行ってしまったので俺は1人で出口を探索するしかなくなった。
しかもその最中にゴブリンに襲われてしまい足を滑らせて地下の奥深くへと落ちてしまうのだった。
異世界転生したらよくわからない騎士の家に生まれたので、とりあえず死なないように気をつけていたら無双してしまった件。
星の国のマジシャン
ファンタジー
引きこもりニート、40歳の俺が、皇帝に騎士として支える分家の貴族に転生。
そして魔法剣術学校の剣術科に通うことなるが、そこには波瀾万丈な物語が生まれる程の過酷な「必須科目」の数々が。
本家VS分家の「決闘」や、卒業と命を懸け必死で戦い抜く「魔物サバイバル」、さらには40年の弱男人生で味わったことのない甘酸っぱい青春群像劇やモテ期も…。
この世界を動かす、最大の敵にご注目ください!
俺のスキル『性行為』がセクハラ扱いで追放されたけど、実は最強の魔王対策でした
宮富タマジ
ファンタジー
アレンのスキルはたった一つ、『性行為』。職業は『愛の剣士』で、勇者パーティの中で唯一の男性だった。
聖都ラヴィリス王国から新たな魔王討伐任務を受けたパーティは、女勇者イリスを中心に数々の魔物を倒してきたが、突如アレンのスキル名が原因で不穏な空気が漂い始める。
「アレン、あなたのスキル『性行為』について、少し話したいことがあるの」
イリスが深刻な顔で切り出した。イリスはラベンダー色の髪を少し掻き上げ、他の女性メンバーに視線を向ける。彼女たちは皆、少なからず戸惑った表情を浮かべていた。
「……どうしたんだ、イリス?」
アレンのスキル『性行為』は、女性の愛の力を取り込み、戦闘中の力として変えることができるものだった。
だがその名の通り、スキル発動には女性の『愛』、それもかなりの性的な刺激が必要で、アレンのスキルをフルに発揮するためには、女性たちとの特別な愛の共有が必要だった。
そんなアレンが周りから違和感を抱かれることは、本人も薄々感じてはいた。
「あなたのスキル、なんだか、少し不快感を覚えるようになってきたのよ」
女勇者イリスが口にした言葉に、アレンの眉がぴくりと動く。
Sランクパーティを引退したおっさんは故郷でスローライフがしたい。~王都に残した仲間が事あるごとに呼び出してくる~
味のないお茶
ファンタジー
Sランクパーティのリーダーだったベルフォードは、冒険者歴二十年のベテランだった。
しかし、加齢による衰えを感じていた彼は後人に愛弟子のエリックを指名し一年間見守っていた。
彼のリーダー能力に安心したベルフォードは、冒険者家業の引退を決意する。
故郷に帰ってゆっくりと日々を過しながら、剣術道場を開いて結婚相手を探そう。
そう考えていたベルフォードだったが、周りは彼をほっておいてはくれなかった。
これはスローライフがしたい凄腕のおっさんと、彼を慕う人達が織り成す物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる