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#66 海の魔物食材を調理
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「おお…… 迫力がありますね?」
現在、時刻は夕方くらい。
夕飯をそろそろ作ろうかというタイミングなのだが、今日の夕飯は海で獲れる魔物食材について教えてもらう事になっていた。
「大きいっすよね! こっちがレッドシャークで、こっちがパンチングロブスターっす!」
今回用意したのは、大きさが1メートルくらいはある、全身が赤い皮で覆われているレッドシャークというサメの魔物と、腕の部分がとてつもなく大きいロブスターに似た魔物だ。
どちらもこの沿海州ではメジャーな食材らしい。
「捌き方は分かんないんすよね?」
「そうですね。 似たような生き物は捌いたことあるんですけど」
シュージは地球にいた頃、サメもロブスターも調理した経験が多くはないがあるので、全く分からないわけではないが、レッドシャークもパンチングロブスターも魔物だからか、色んなところが尖っていたり鋭かったりして危ないので、まずは大人しく捌き方を教わる事にした。
「レッドシャークはまずヒレと顔の横についてるトゲを落としていくっす。 これらが全部取れたら、首の辺りから切れ込みを入れて、背中と横腹の皮に一本切れ目を入れるっす」
慣れた包丁捌きでセリアはレッドシャークの皮に切れ込みを入れていく。
割とすんなりやっているが、レッドシャークの皮はかなり硬くて、実際未成年で力が無いミドリは上手くできないらしい。
「んで、しっかり切れ込み入ったら、べりべりっと剥がしていくっす。 もう一尾あるんで、シュージさんもやってみるといいっすよ」
「では、やってみますね」
夕飯に使うもう一尾のレッドシャークを使い、シュージは教えられた通りにレッドシャークの皮を剥いでいった。
「おっ、流石っすね! あとは頭を切り落として、内臓取ってしっかり洗ったら、好きなように使えるっすよ!」
「そうしたら、一回お刺身で食べてみましょうか」
それから、手早くレッドシャークを3枚におろし、何切れかの刺身にして醤油をつけて口に運んでみた。
すると、口の中には白身魚のようなサッパリとした旨味と、魔物食材特有のコクのある旨味が広がって、非常に美味しいものだった。
地球にいた時もサメの刺身を食べたことはあるが、それよりもやっぱり魔物食材の方が美味しく感じられた。
「うん、とても美味しいですね」
「じゃあ、続いてはパンチングロブスターっすね!」
続けて、パンチングロブスターの方だが、こちらはかなりのサイズで恐らく5キロはあるだろう。
既にお湯で湯がいた後なので、その体は綺麗な赤色に染まっている。
そして、サイズがサイズなので、殻も分厚く出来ており、それ用のノコギリのようなもので殻を外していくらしい。
そのノコギリはどうやら冒険者が魔物相手に使う武器くらいの切れ味があるようで、ギコギコと殻に刃を立てていくと、そう時間はかからずに殻がパカっと切れて外れた。
すると、中からは肉厚の身が飛び出してきて、齧り付くだけでも美味しそうだなと思うくらい立派な身質だった。
そこからは同じようにパンチングロブスターの殻をひたすら外していき、やがてまな板の上には、可食部位だけが残るのであった。
そして、こちらも試食させてもらったのだが、とにかく旨味が強く、噛めば噛むほどロブスター特有の旨味と甘みが口の中に広がっていった。
「捌き方はこんな感じっすね!」
「なるほど、捌き方は分かりました。 普段はこれをどんな感じで食べているんですか?」
「レッドシャークは塩焼きとかお刺身、パンチングロブスターは塩茹でしたのでこのまま食べることが多いですよ」
「シュージさんは何か良さげな使い方思いつくっすか?」
「そうですね…… いくつか思いついたので、やってみましょうか」
「お! いいっすね!」
早速シュージは、レッドシャークを一人前の切り身にして、油を敷いたフライパンで軽く焼き色がつくくらいまで焼いていく。
まずはお試しで一人前作ってみて、美味しかったらそのまま夕飯用に沢山作ればいいだろう。
そうして、レッドシャークにあらかた火が通ったら、酒、醤油、みりん、砂糖を加えて焦げないように様子を見ながら煮詰めていく。
しばらく煮詰めていると、タレが焦げ茶色になってとろみを帯びてくるので、レッドシャークとしっかり絡めて引き上げ、お皿に盛り付けた。
「レッドシャークの照り焼きです。 食べてみましょうか」
「では早速…… あむ。 んんっ! これ美味しいっすねー!」
「柔らかいレッドシャークの身に、この甘辛い味付けが絶妙にマッチしていますね」
「おお、凄い旨味ですね。 これは美味しいです」
レッドシャークの身は箸で崩せるくらい柔らかくて、口に入れると脂と一緒に解けていき、それが甘辛い照り焼きのタレと混ざると、これだけでご飯が何倍でもいけそうなくらい美味しかった。
そんなレッドシャークの照り焼きの余韻に浸りつつ、パンチングロブスターの方は全身の身をひとまず取り出して、取り出した身に白ワインをかけて置いておく。
その間に、フライパンでバターを溶かし、溶けたらそこへ小麦粉を入れてダマにならないように混ぜ合わせる。
そしてそこへ牛乳も入れ、よく混ぜ合わせていい感じのとろみになったら、塩胡椒で味を整えてホワイトソースを作った。
そのホワイトソースを、水気をしっかりと拭き取って小鉢くらいのサイズの耐熱皿に敷き詰めたパンチングロブスターの身の上に回しかけ、そこへチーズを沢山かけてオーブンで焼き上げたら、パンチングロブスターのミニグラタンの完成だ。
「出来ました。 熱いので気をつけてくださいね」
「では…… はふっ! 熱いっ…… でもすごく美味しいですっ」
「とろとろのチーズとソースと絡まって、凄く美味しいっす!」
「おお、チーズとソースの味にパンチングロブスターが負けてない…… どころか、チーズとソースが引き立て役になってますね」
パンチングロブスターには白ワインをかけただけで特に下味をつけたりはしていないのだが、海産物特有の塩味とパンチングロブスター本来の旨味だけで、しっかりと味が成立していた。
「シュージさん、初めて使う食材でもこんな美味しいものを作れるなんて凄いですね」
「はは、まぁ、似たような食材なら扱ったことがあったので」
「絶対皆んな気にいるっすよ!」
「それは良かったです。 では、沢山作っていきましょうか」
それからシュージ達はレッドシャークの照り焼きとパンチングロブスターのミニグラタンを人数分作り、夕飯で提供した。
結果、それを食べたメンバー全員に大絶賛され、沢山用意したライスは即無くなり、ミニグラタンはお代わりが欲しいと言われ、今度からもう少し量も増やせるメニューを考えなきゃなと、嬉しい悲鳴をあげるシュージなのであった。
現在、時刻は夕方くらい。
夕飯をそろそろ作ろうかというタイミングなのだが、今日の夕飯は海で獲れる魔物食材について教えてもらう事になっていた。
「大きいっすよね! こっちがレッドシャークで、こっちがパンチングロブスターっす!」
今回用意したのは、大きさが1メートルくらいはある、全身が赤い皮で覆われているレッドシャークというサメの魔物と、腕の部分がとてつもなく大きいロブスターに似た魔物だ。
どちらもこの沿海州ではメジャーな食材らしい。
「捌き方は分かんないんすよね?」
「そうですね。 似たような生き物は捌いたことあるんですけど」
シュージは地球にいた頃、サメもロブスターも調理した経験が多くはないがあるので、全く分からないわけではないが、レッドシャークもパンチングロブスターも魔物だからか、色んなところが尖っていたり鋭かったりして危ないので、まずは大人しく捌き方を教わる事にした。
「レッドシャークはまずヒレと顔の横についてるトゲを落としていくっす。 これらが全部取れたら、首の辺りから切れ込みを入れて、背中と横腹の皮に一本切れ目を入れるっす」
慣れた包丁捌きでセリアはレッドシャークの皮に切れ込みを入れていく。
割とすんなりやっているが、レッドシャークの皮はかなり硬くて、実際未成年で力が無いミドリは上手くできないらしい。
「んで、しっかり切れ込み入ったら、べりべりっと剥がしていくっす。 もう一尾あるんで、シュージさんもやってみるといいっすよ」
「では、やってみますね」
夕飯に使うもう一尾のレッドシャークを使い、シュージは教えられた通りにレッドシャークの皮を剥いでいった。
「おっ、流石っすね! あとは頭を切り落として、内臓取ってしっかり洗ったら、好きなように使えるっすよ!」
「そうしたら、一回お刺身で食べてみましょうか」
それから、手早くレッドシャークを3枚におろし、何切れかの刺身にして醤油をつけて口に運んでみた。
すると、口の中には白身魚のようなサッパリとした旨味と、魔物食材特有のコクのある旨味が広がって、非常に美味しいものだった。
地球にいた時もサメの刺身を食べたことはあるが、それよりもやっぱり魔物食材の方が美味しく感じられた。
「うん、とても美味しいですね」
「じゃあ、続いてはパンチングロブスターっすね!」
続けて、パンチングロブスターの方だが、こちらはかなりのサイズで恐らく5キロはあるだろう。
既にお湯で湯がいた後なので、その体は綺麗な赤色に染まっている。
そして、サイズがサイズなので、殻も分厚く出来ており、それ用のノコギリのようなもので殻を外していくらしい。
そのノコギリはどうやら冒険者が魔物相手に使う武器くらいの切れ味があるようで、ギコギコと殻に刃を立てていくと、そう時間はかからずに殻がパカっと切れて外れた。
すると、中からは肉厚の身が飛び出してきて、齧り付くだけでも美味しそうだなと思うくらい立派な身質だった。
そこからは同じようにパンチングロブスターの殻をひたすら外していき、やがてまな板の上には、可食部位だけが残るのであった。
そして、こちらも試食させてもらったのだが、とにかく旨味が強く、噛めば噛むほどロブスター特有の旨味と甘みが口の中に広がっていった。
「捌き方はこんな感じっすね!」
「なるほど、捌き方は分かりました。 普段はこれをどんな感じで食べているんですか?」
「レッドシャークは塩焼きとかお刺身、パンチングロブスターは塩茹でしたのでこのまま食べることが多いですよ」
「シュージさんは何か良さげな使い方思いつくっすか?」
「そうですね…… いくつか思いついたので、やってみましょうか」
「お! いいっすね!」
早速シュージは、レッドシャークを一人前の切り身にして、油を敷いたフライパンで軽く焼き色がつくくらいまで焼いていく。
まずはお試しで一人前作ってみて、美味しかったらそのまま夕飯用に沢山作ればいいだろう。
そうして、レッドシャークにあらかた火が通ったら、酒、醤油、みりん、砂糖を加えて焦げないように様子を見ながら煮詰めていく。
しばらく煮詰めていると、タレが焦げ茶色になってとろみを帯びてくるので、レッドシャークとしっかり絡めて引き上げ、お皿に盛り付けた。
「レッドシャークの照り焼きです。 食べてみましょうか」
「では早速…… あむ。 んんっ! これ美味しいっすねー!」
「柔らかいレッドシャークの身に、この甘辛い味付けが絶妙にマッチしていますね」
「おお、凄い旨味ですね。 これは美味しいです」
レッドシャークの身は箸で崩せるくらい柔らかくて、口に入れると脂と一緒に解けていき、それが甘辛い照り焼きのタレと混ざると、これだけでご飯が何倍でもいけそうなくらい美味しかった。
そんなレッドシャークの照り焼きの余韻に浸りつつ、パンチングロブスターの方は全身の身をひとまず取り出して、取り出した身に白ワインをかけて置いておく。
その間に、フライパンでバターを溶かし、溶けたらそこへ小麦粉を入れてダマにならないように混ぜ合わせる。
そしてそこへ牛乳も入れ、よく混ぜ合わせていい感じのとろみになったら、塩胡椒で味を整えてホワイトソースを作った。
そのホワイトソースを、水気をしっかりと拭き取って小鉢くらいのサイズの耐熱皿に敷き詰めたパンチングロブスターの身の上に回しかけ、そこへチーズを沢山かけてオーブンで焼き上げたら、パンチングロブスターのミニグラタンの完成だ。
「出来ました。 熱いので気をつけてくださいね」
「では…… はふっ! 熱いっ…… でもすごく美味しいですっ」
「とろとろのチーズとソースと絡まって、凄く美味しいっす!」
「おお、チーズとソースの味にパンチングロブスターが負けてない…… どころか、チーズとソースが引き立て役になってますね」
パンチングロブスターには白ワインをかけただけで特に下味をつけたりはしていないのだが、海産物特有の塩味とパンチングロブスター本来の旨味だけで、しっかりと味が成立していた。
「シュージさん、初めて使う食材でもこんな美味しいものを作れるなんて凄いですね」
「はは、まぁ、似たような食材なら扱ったことがあったので」
「絶対皆んな気にいるっすよ!」
「それは良かったです。 では、沢山作っていきましょうか」
それからシュージ達はレッドシャークの照り焼きとパンチングロブスターのミニグラタンを人数分作り、夕飯で提供した。
結果、それを食べたメンバー全員に大絶賛され、沢山用意したライスは即無くなり、ミニグラタンはお代わりが欲しいと言われ、今度からもう少し量も増やせるメニューを考えなきゃなと、嬉しい悲鳴をあげるシュージなのであった。
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