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#64 沿海州の市場へ
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「市場っすか? それなら今から行くんで案内するっすよ!」
「おお、それは助かります」
沿海州に来て2日目の早朝。
シュージは早速、この街の魚市場に足を運ぶ前にセリアから話を聞こうと思っていたのだが、セリア本人が案内してくれる事になった。
「ついでに、昨日お父さんにもシュージさんの話したら、ぜひ会いたいって言ってたんで、市場で会えたら紹介するっすね!」
「お父さんは冒険者じゃないんですね?」
「お父さんは漁師組合の組長をしてるっす! お母さんから昨日聞いてないっすか?」
「お母さんというと?」
「あれ、言ってなかったでしたっけ? ウチのお母さんはここのギルドマスターのパナセアっすよ」
「おや、そうだったんですか? でも確かに言われてみると、種族も同じですし顔立ちも似てますね」
シュージから見たら、パナセアは多く見積もっても20代後半くらいにしか見えなかったので、目の前の20代前半のセリアと親子だとは結びつかなかった。
「まぁ、海人族はヒト族より少し寿命も長くて老いにくいっすから、見た目じゃ分かんないっすよね。 お母さん、もうよんじゅ……」
「セリア?」
「はひっ!? お、お母さんっ!? おはようっす!」
セリアと話していると、どこからともなくパナセアがセリアの後ろからヌッと現れ、笑顔だがハイライトの消えた瞳と冷たい声でセリアに声をかけてきた。
「おはよう。 なんのお話してるのかしら?」
「な、なにもっ!? ウチのお母さんは世界一綺麗で自慢の母親だなって!」
「あら、嬉しいわ。 シュージさん、娘はたまに突拍子も無いことを言う時がありますが、仲良くしてくださると嬉しいです」
「は、はは…… 分かりました」
「じ、じゃあ、シュージさん、市場に行くっすよ!」
「ふふ、行ってらっしゃい」
それから、いつものおっとりとした雰囲気に戻ったパナセアに見送られ、シュージとセリアは海沿いの市場に向かった。
「ここがこの街の市場っす!」
「おお……! すごい活気ですね!」
その市場には、所狭しと海産物を取り扱う店が並んでいて、どの店先にも新鮮な魚が並べられていた。
「どれも新鮮で良いですね」
「今朝揚がったやつが基本は並ぶっすからね!」
とりあえず、一旦市場を一通り見て回る事にし、色んな商品に目移りしながら市場を歩いていく。
今回の旅でのシュージの役割としては、沿海州にまだ無い海鮮料理を教える事もあるので、シュージがいる間はギルドの食事は作りたいメニューがあったらシュージが決めていいと言われている。
セリアやミドリもそれに対して文句などはかけらも無く、むしろシュージが帰ってしまっても自分達で同じ物が作れるように、シュージから色々と学ばせてもらう気満々のようだ。
そんな訳なので、シュージはいくつか気になった商品があったらちょこちょこ購入もしていく。
特に用がなければこれから毎日この市場には来る予定なので、今日買うのは今日使う分だけだ。
個人的に持って帰りたいものは、最終日とかに纏めて大量に買うつもりである。
「あっ、ここが漁師組合の集会所っすね! お父さんいるかな?」
そんな市場の中には平屋の集会所があって、ここでは漁についての会議をしたり、出店などを出したい時はここで許可をもらえたりするそうだ。
「あっ、お父さん!」
「ん? おお、セリア! どうした?」
セリアが集会所を覗き込むと、そこにはよく日に焼けた、正しく海の男という風貌をした海人族の男性がいた。
「お父さん、こちらが昨日話してたシュージさんっす!」
「初めまして。 昨日からこちらに来ました、シュージと申します」
「おお、お前さんが! 話は聞いてるぜ。 俺はリンドだ。 一応この漁師組合の組長をやってる」
リンドは見た目通り気の良い性格のようで、ニカっと笑ってシュージに握手を求めてきたので、シュージもしっかりとその手を握り返した。
「何でも、色々と料理の知識を持ってるんだってな?」
「そうですね。 この辺りとは違った食文化の場所から来まして」
「昨日セリアに聞いた海鮮丼だったか? 実はさっき漁師連中でライスを鍋で炊いて作ってみたんだが、あれはいいな! 手早く作れるし、何だって合いそうで!」
「ライス凄いっすよね! こんなに海鮮と合うなんて知らなかったっす。 今日の朝ごはんのおにぎりも美味しかったし」
ちなみに今日の朝は、焼き鮭のおにぎりと昨日使った鯛の頭や骨を使ってあら汁を作って提供した。
結果、おにぎりは食べやすさから大層気に入られ、あら汁の方はこれまで捨てていた魚の頭や骨からこんなに美味しい料理ができるのかと、とても驚かれた。
「そうだ。 パナセアから聞いたかもしれないが、丁度3日後にウチの漁師組合の幹部や近くの食事処のオーナー達が集まる場があるから、その時に良ければお前さんが知ってる海鮮料理を作ってくれないか? 食材はこの市場にあるもんだったらいくらでも提供するからよ」
「それは僕としても嬉しい話ですね。 ぜひ協力させてください」
「おう、頼むわ! なんか聞きたい事とかあるか?」
「あ、それじゃあ、あんまり人気のない食材とかってありますか?」
「人気のないものか? なんでわざわざ?」
「こちらではあまり食べられてなくても、僕にとっては馴染み深い食材が結構ある気がするので。 ライスも言ってしまえばそうですしね」
「なるほどな。 確かに、そういう食材の使い道を知れる方がこっちからしても助かるかもしれん! よし、こっちだ」
それからシュージはリンドに案内され、普段は捨てたり売れ残ってしまう食材が置いてあるスペースに案内された。
「えっ、これ食べないんですね?」
「おや、これはとっても美味しいですよ」
そこには、シュージにとってはかなり馴染み深い食材が結構あった。
それを低価格で譲ってもらいつつ、この世界には寄生虫や毒などの有無を判断する魔道具があるらしく、それも組合で余っていたものを買わせてもらった。
これで魔物食材や毒のある魚の安全面も解決するだろう。
「いやー、良いものを沢山ありがとうございます」
「お前さんはすごいな? 正直、そいつらが美味い飯になるのは想像できないんだが」
「きっと満足させるものができると思いますよ」
「そうか。 楽しみしてるぜ」
沢山の海産物を手に入れたシュージは、その後も色々と買い損ねたものを買いつつ、ホクホク顔で市場を後にするのであった。
※※※
感想の返信をしました。
応援の声がとっても多くてとても励みになっております。
返信は間が空くかもしれませんが、ちょこちょこ返していくので、これからも気軽に送って下さると嬉しいです。
by作者
「おお、それは助かります」
沿海州に来て2日目の早朝。
シュージは早速、この街の魚市場に足を運ぶ前にセリアから話を聞こうと思っていたのだが、セリア本人が案内してくれる事になった。
「ついでに、昨日お父さんにもシュージさんの話したら、ぜひ会いたいって言ってたんで、市場で会えたら紹介するっすね!」
「お父さんは冒険者じゃないんですね?」
「お父さんは漁師組合の組長をしてるっす! お母さんから昨日聞いてないっすか?」
「お母さんというと?」
「あれ、言ってなかったでしたっけ? ウチのお母さんはここのギルドマスターのパナセアっすよ」
「おや、そうだったんですか? でも確かに言われてみると、種族も同じですし顔立ちも似てますね」
シュージから見たら、パナセアは多く見積もっても20代後半くらいにしか見えなかったので、目の前の20代前半のセリアと親子だとは結びつかなかった。
「まぁ、海人族はヒト族より少し寿命も長くて老いにくいっすから、見た目じゃ分かんないっすよね。 お母さん、もうよんじゅ……」
「セリア?」
「はひっ!? お、お母さんっ!? おはようっす!」
セリアと話していると、どこからともなくパナセアがセリアの後ろからヌッと現れ、笑顔だがハイライトの消えた瞳と冷たい声でセリアに声をかけてきた。
「おはよう。 なんのお話してるのかしら?」
「な、なにもっ!? ウチのお母さんは世界一綺麗で自慢の母親だなって!」
「あら、嬉しいわ。 シュージさん、娘はたまに突拍子も無いことを言う時がありますが、仲良くしてくださると嬉しいです」
「は、はは…… 分かりました」
「じ、じゃあ、シュージさん、市場に行くっすよ!」
「ふふ、行ってらっしゃい」
それから、いつものおっとりとした雰囲気に戻ったパナセアに見送られ、シュージとセリアは海沿いの市場に向かった。
「ここがこの街の市場っす!」
「おお……! すごい活気ですね!」
その市場には、所狭しと海産物を取り扱う店が並んでいて、どの店先にも新鮮な魚が並べられていた。
「どれも新鮮で良いですね」
「今朝揚がったやつが基本は並ぶっすからね!」
とりあえず、一旦市場を一通り見て回る事にし、色んな商品に目移りしながら市場を歩いていく。
今回の旅でのシュージの役割としては、沿海州にまだ無い海鮮料理を教える事もあるので、シュージがいる間はギルドの食事は作りたいメニューがあったらシュージが決めていいと言われている。
セリアやミドリもそれに対して文句などはかけらも無く、むしろシュージが帰ってしまっても自分達で同じ物が作れるように、シュージから色々と学ばせてもらう気満々のようだ。
そんな訳なので、シュージはいくつか気になった商品があったらちょこちょこ購入もしていく。
特に用がなければこれから毎日この市場には来る予定なので、今日買うのは今日使う分だけだ。
個人的に持って帰りたいものは、最終日とかに纏めて大量に買うつもりである。
「あっ、ここが漁師組合の集会所っすね! お父さんいるかな?」
そんな市場の中には平屋の集会所があって、ここでは漁についての会議をしたり、出店などを出したい時はここで許可をもらえたりするそうだ。
「あっ、お父さん!」
「ん? おお、セリア! どうした?」
セリアが集会所を覗き込むと、そこにはよく日に焼けた、正しく海の男という風貌をした海人族の男性がいた。
「お父さん、こちらが昨日話してたシュージさんっす!」
「初めまして。 昨日からこちらに来ました、シュージと申します」
「おお、お前さんが! 話は聞いてるぜ。 俺はリンドだ。 一応この漁師組合の組長をやってる」
リンドは見た目通り気の良い性格のようで、ニカっと笑ってシュージに握手を求めてきたので、シュージもしっかりとその手を握り返した。
「何でも、色々と料理の知識を持ってるんだってな?」
「そうですね。 この辺りとは違った食文化の場所から来まして」
「昨日セリアに聞いた海鮮丼だったか? 実はさっき漁師連中でライスを鍋で炊いて作ってみたんだが、あれはいいな! 手早く作れるし、何だって合いそうで!」
「ライス凄いっすよね! こんなに海鮮と合うなんて知らなかったっす。 今日の朝ごはんのおにぎりも美味しかったし」
ちなみに今日の朝は、焼き鮭のおにぎりと昨日使った鯛の頭や骨を使ってあら汁を作って提供した。
結果、おにぎりは食べやすさから大層気に入られ、あら汁の方はこれまで捨てていた魚の頭や骨からこんなに美味しい料理ができるのかと、とても驚かれた。
「そうだ。 パナセアから聞いたかもしれないが、丁度3日後にウチの漁師組合の幹部や近くの食事処のオーナー達が集まる場があるから、その時に良ければお前さんが知ってる海鮮料理を作ってくれないか? 食材はこの市場にあるもんだったらいくらでも提供するからよ」
「それは僕としても嬉しい話ですね。 ぜひ協力させてください」
「おう、頼むわ! なんか聞きたい事とかあるか?」
「あ、それじゃあ、あんまり人気のない食材とかってありますか?」
「人気のないものか? なんでわざわざ?」
「こちらではあまり食べられてなくても、僕にとっては馴染み深い食材が結構ある気がするので。 ライスも言ってしまえばそうですしね」
「なるほどな。 確かに、そういう食材の使い道を知れる方がこっちからしても助かるかもしれん! よし、こっちだ」
それからシュージはリンドに案内され、普段は捨てたり売れ残ってしまう食材が置いてあるスペースに案内された。
「えっ、これ食べないんですね?」
「おや、これはとっても美味しいですよ」
そこには、シュージにとってはかなり馴染み深い食材が結構あった。
それを低価格で譲ってもらいつつ、この世界には寄生虫や毒などの有無を判断する魔道具があるらしく、それも組合で余っていたものを買わせてもらった。
これで魔物食材や毒のある魚の安全面も解決するだろう。
「いやー、良いものを沢山ありがとうございます」
「お前さんはすごいな? 正直、そいつらが美味い飯になるのは想像できないんだが」
「きっと満足させるものができると思いますよ」
「そうか。 楽しみしてるぜ」
沢山の海産物を手に入れたシュージは、その後も色々と買い損ねたものを買いつつ、ホクホク顔で市場を後にするのであった。
※※※
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