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#52 祝勝パーティー
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本日は気持ちの良い快晴。
ただ、その割には気温もそこまでではなく、湿度もこの辺りの地域は低めなので、とても過ごしやすい日になっていた。
そんな今日はスタンピードから一夜明けた日でもあり、先程までシュージは買い物に出掛けていた。
街は冒険者や衛兵のほとんどが休んでいるため、いつもより人の流れは少なかったが、少し前までの張り詰めた雰囲気が無くなり、皆んな笑顔で各々の日常を過ごしていた。
そして今、シュージは蒼天の風の庭で色々と準備をしていた。
簡易テーブルと椅子を運び、ギルドの備品にあったバーベキューコンロに似た形をしたコンロも持ってきた。
そう、今日行うつもりなのは、豪華なバーベキューパーティーだ。
こちらの世界にはバーベキューという外に出て皆んなで肉や野菜を焼いて楽しむという文化は無く、このコンロも外で何かを焼くために作られたものではあるが、バーベキュー用という訳ではない。
というのも、この世界では車なども無いので、コンロや食材、テントなどを川や広場に運んでいくのも大変な重労働だし、そういった遊べる場所には何らかの屋台が出ている事が多いので、自分でわざわざ用意しなくとも良いのだ。
ただ、折角広い庭がこのギルドにはある事だし、ガッツリ肉を食べたいだけ自分で焼けるのは皆んな喜ぶと思うので、今回はバーベキューパーティーをすることにしたのだ。
「おーい、シュージ、火が付いたぞー」
「こっちも大丈夫よ」
「ありがとうございます、ガルさん、シャロさん」
「準備終わらせればその分早く食えるからな!」
「そうね。 お昼に豪華な食事があるって言われたから、朝もあんまり食べてないし」
「はは、では早いところ準備しちゃいましょう」
今回、それはもう大量の食材を用意してきた。
いつものオーク肉やバッファロー肉、コッコの肉はもちろん、それらのいつもはちょっと高くて買わない希少な部位も買ったり、ボールシープという羊に似た魔物の肉や大きなソーセージに肉厚のベーコン、あとは先程コッコの肉を焼き鳥用に下ごしらえもして来たので、それはもう沢山の肉が用意されていた。
更に、キノコやにんじん、玉ねぎなどの野菜も用意し、ライスも沢山炊いておいたので、お腹を空かせた大食漢な者達も満足してくれるだろう。
そうこうしていると、ギルドメンバーが続々とやって来て、テーブルに並べられた豪華な食材を見て、皆んな感嘆の声を漏らしていた。
「今日はスタンピードの対処、お疲れ様でしたという事で、バーベキューパーティーです。 皆さん、好きなものを好きなだけこちらのコンロで焼いて食べてください。 味付け用の焼き肉のタレやレモンなどもこちらに用意していますので、お好みのものをどうぞ」
シュージがそう言うと、5台くらい置かれたコンロに皆んな群がっていき、思い思いのものを焼き始めた。
最初はやっぱり肉を中心に焼き始め、辺りには肉の焼ける良い匂いが広がり始めた。
「おっにっくっ♪ おっにっくっ♪」
「……ピュイ、まだ焼けてない」
「むー、早く焼けないかなー!?」
「あれ、シドさん最初に野菜ですか?」
「あ、はい…… 僕は胃が弱いので、食事の時は野菜から食べると良いってシュージさんにこの前言われて……」
「なるほど。 私も後で焼こーっと」
「あ、メイちゃん。 コンロが高いから、私が焼いてあげるわ」
「ありがとうございます、シャロ様」
「シャロ、ついでに私のも焼いてくださる?」
「しょうがないわねー。 まぁ、獣人はお肉焼くの得意だから任せなさい」
やはり、自分で好きなものを焼けるというのは新鮮なのか、それぞれコンロを囲んで楽しそうに色々と焼いていた。
それから少しすると、最初に焼き始めた物が焼け始め、各々口に運び始めた。
「おぉ! この肉美味ぇっ!」
「ガル兄、焼き加減完璧だな!」
「だろ? ほら、カインもこれ焼けたぞ」
「ありがと、ガルさん。 ……んっ、本当に美味しい!」
「んむ、なんかグニグニしてるなこの肉~? でも、噛む度に旨みが出てきて美味いわ~」
「それはミノっていうバッファローの胃の肉らしいねぇ」
「内臓ってこんなに美味しいんですね? ふふ、それにしても沢山食べれそうで幸せです」
「ごくっ…… ぷはぁっ! いやー、酒もあって最高だね!」
「そうじゃな。 この焼き鳥も最高に酒に合う」
「ほら、ミニャ、ナイル、焼けたよ」
「にゃー!」
「ガァ」
「ふふ、そうか、美味しいか。 ……うん、確かに美味しいね。 まだまだ焼いてあげよう」
「本当に豪華だな」
「はは、今日は比較的市場も空いていて、掘り出し物も沢山ありましたから」
「だが、これだけあっても全て無くなるだろうな」
「そうかもしれませんねぇ。 ……あ、皆さーん、ソーセージと特製スペアリブが焼けましたよー。 いる方ー?」
「「「いるー!!!」」」
やはり、頑張った後の美味しいご飯は何よりも力になるもので、皆んな終始テンション高めでバーベキューパーティーを楽しむのであった。
ただ、その割には気温もそこまでではなく、湿度もこの辺りの地域は低めなので、とても過ごしやすい日になっていた。
そんな今日はスタンピードから一夜明けた日でもあり、先程までシュージは買い物に出掛けていた。
街は冒険者や衛兵のほとんどが休んでいるため、いつもより人の流れは少なかったが、少し前までの張り詰めた雰囲気が無くなり、皆んな笑顔で各々の日常を過ごしていた。
そして今、シュージは蒼天の風の庭で色々と準備をしていた。
簡易テーブルと椅子を運び、ギルドの備品にあったバーベキューコンロに似た形をしたコンロも持ってきた。
そう、今日行うつもりなのは、豪華なバーベキューパーティーだ。
こちらの世界にはバーベキューという外に出て皆んなで肉や野菜を焼いて楽しむという文化は無く、このコンロも外で何かを焼くために作られたものではあるが、バーベキュー用という訳ではない。
というのも、この世界では車なども無いので、コンロや食材、テントなどを川や広場に運んでいくのも大変な重労働だし、そういった遊べる場所には何らかの屋台が出ている事が多いので、自分でわざわざ用意しなくとも良いのだ。
ただ、折角広い庭がこのギルドにはある事だし、ガッツリ肉を食べたいだけ自分で焼けるのは皆んな喜ぶと思うので、今回はバーベキューパーティーをすることにしたのだ。
「おーい、シュージ、火が付いたぞー」
「こっちも大丈夫よ」
「ありがとうございます、ガルさん、シャロさん」
「準備終わらせればその分早く食えるからな!」
「そうね。 お昼に豪華な食事があるって言われたから、朝もあんまり食べてないし」
「はは、では早いところ準備しちゃいましょう」
今回、それはもう大量の食材を用意してきた。
いつものオーク肉やバッファロー肉、コッコの肉はもちろん、それらのいつもはちょっと高くて買わない希少な部位も買ったり、ボールシープという羊に似た魔物の肉や大きなソーセージに肉厚のベーコン、あとは先程コッコの肉を焼き鳥用に下ごしらえもして来たので、それはもう沢山の肉が用意されていた。
更に、キノコやにんじん、玉ねぎなどの野菜も用意し、ライスも沢山炊いておいたので、お腹を空かせた大食漢な者達も満足してくれるだろう。
そうこうしていると、ギルドメンバーが続々とやって来て、テーブルに並べられた豪華な食材を見て、皆んな感嘆の声を漏らしていた。
「今日はスタンピードの対処、お疲れ様でしたという事で、バーベキューパーティーです。 皆さん、好きなものを好きなだけこちらのコンロで焼いて食べてください。 味付け用の焼き肉のタレやレモンなどもこちらに用意していますので、お好みのものをどうぞ」
シュージがそう言うと、5台くらい置かれたコンロに皆んな群がっていき、思い思いのものを焼き始めた。
最初はやっぱり肉を中心に焼き始め、辺りには肉の焼ける良い匂いが広がり始めた。
「おっにっくっ♪ おっにっくっ♪」
「……ピュイ、まだ焼けてない」
「むー、早く焼けないかなー!?」
「あれ、シドさん最初に野菜ですか?」
「あ、はい…… 僕は胃が弱いので、食事の時は野菜から食べると良いってシュージさんにこの前言われて……」
「なるほど。 私も後で焼こーっと」
「あ、メイちゃん。 コンロが高いから、私が焼いてあげるわ」
「ありがとうございます、シャロ様」
「シャロ、ついでに私のも焼いてくださる?」
「しょうがないわねー。 まぁ、獣人はお肉焼くの得意だから任せなさい」
やはり、自分で好きなものを焼けるというのは新鮮なのか、それぞれコンロを囲んで楽しそうに色々と焼いていた。
それから少しすると、最初に焼き始めた物が焼け始め、各々口に運び始めた。
「おぉ! この肉美味ぇっ!」
「ガル兄、焼き加減完璧だな!」
「だろ? ほら、カインもこれ焼けたぞ」
「ありがと、ガルさん。 ……んっ、本当に美味しい!」
「んむ、なんかグニグニしてるなこの肉~? でも、噛む度に旨みが出てきて美味いわ~」
「それはミノっていうバッファローの胃の肉らしいねぇ」
「内臓ってこんなに美味しいんですね? ふふ、それにしても沢山食べれそうで幸せです」
「ごくっ…… ぷはぁっ! いやー、酒もあって最高だね!」
「そうじゃな。 この焼き鳥も最高に酒に合う」
「ほら、ミニャ、ナイル、焼けたよ」
「にゃー!」
「ガァ」
「ふふ、そうか、美味しいか。 ……うん、確かに美味しいね。 まだまだ焼いてあげよう」
「本当に豪華だな」
「はは、今日は比較的市場も空いていて、掘り出し物も沢山ありましたから」
「だが、これだけあっても全て無くなるだろうな」
「そうかもしれませんねぇ。 ……あ、皆さーん、ソーセージと特製スペアリブが焼けましたよー。 いる方ー?」
「「「いるー!!!」」」
やはり、頑張った後の美味しいご飯は何よりも力になるもので、皆んな終始テンション高めでバーベキューパーティーを楽しむのであった。
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