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第六章 瑠美
自分が情けない!
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出来てしまった!
拙い!
失敗した!
瑠美は何度も数えてみる 何を勘違いしたのか
あの日は排卵にぶち当たっていた
酔っ払ていたわけでもない
為たくて為たくて堪らなかった訳でもない
知り合いから紹介されて 来年社会人になる
五才下の子と夏頃から付き合い始めた
矢先だった
尻軽と言われても仕方ないか
そんな事どうでも良いけど
数回デートして……なかなか大人びた子で
話しも面白く気がついたらそうなっていた訳だけど
いや……気の緩みの極みだ
三回検査したがプラスとしか出ない
少し離れた降りたことも無い駅近くの
産婦人科に行き事実だとハッキリした
「なんでもっと早く来なかったの?」
手厳し女医さんだ
「仕事でひと月ほど東京にいなかったもので
あれも不順気味で……」
何を言おうとあちらはプロなわけて
「で?生む?」
しれっと聞いてくる
口ごもる瑠美
「生まないの?ったく 管理も出来ないで
やるんじゃないのよ!」
仰る通りです
「早くしないとあなたの体にも負担かかるよ
相手は?父親になるはずだった人とは
話しできてるの?」
「いいえ……今から話そうと……」
「仕事してるんじゃ平日無理だろうから
土曜日の午前十時に来て」
「いつの……」
「明後日だよ しっかりしなさい
一日も早くしないとって言ったでしょ!
わかったら 後は看護師から説明あるから
はい!終わり」
別室で色々説明を受けて幾つかの書類にサインをして病院を後にした
「あっ今大丈夫?話しあるんだけと」
「どうした?元気無いね」
あるわけ無い……
「ちょっとハードな話しするから」
「うん 判った 座るから待って
はい 良いよ」
「妊娠した もうすぐ四カ月だって
生理不順だし……出張とかでバタバタしていて
でも流石に未だに来ないのは拙いから
今しがた産婦人科に行ってきた
継続し無いなら明後日手術する事になる」
黙って聞いていた彼は
「生むなら結婚するよ」
はぁ?何?結婚するだ?
「責任は取るよ まぁ仕方ないか 先どうなるかわからんけど」
待て 待て 確かに
結婚したいのか?
「私の事愛してる?」
陳腐な事聞いてるな!
「わからんけど 嫌いじゃ無いから
為たわけだよ」
「これらから会える?」
「部屋来いよ」
どのくらい話したか
話しているうちに結婚為ても
上手く行く感じがして来ない
貰ってきた書類を見せて
説明している
自分が情けない
大人だろうが自分!
兎に角仕事は辞められない
責任ある立場にたって仕事を回している
彼は来春就職して社会人になる
不規則な生活になる
不毛な話し合い
結論はお互いの胸にはあって
どちらが言い出すかだけだ
瑠美は
「継続しないから……幸せになれる自信無いから」
「良いのか?瑠美の意志を尊重するよ
手術代は払うから」
瑠美は震えだした
涙は出ない
寒く寒く寒くどうしようも無く寒い
「大丈夫だからか……大丈夫だからか」
彼も震えている
「明後日家から行こな 荷物取ってこいよ」
瑠美は判っていた
君の責任は無いんだよね
私が五才も上で
そう自己管理ができなかった結果
起きた後悔
結局自分が流されて失敗したのだ
瑠美は断った
不毛な会話は為たくなかったのだ
当日駅で九時に待ち合わせをして
部屋を出た
何気なくお腹を触ってみた
ここにるんだ
命が
人殺しだ 人殺し
瑠美はブツブツ
お経のようにブツブツ言っている
歩けない 一歩も踏み出せ無い
拙い!
失敗した!
瑠美は何度も数えてみる 何を勘違いしたのか
あの日は排卵にぶち当たっていた
酔っ払ていたわけでもない
為たくて為たくて堪らなかった訳でもない
知り合いから紹介されて 来年社会人になる
五才下の子と夏頃から付き合い始めた
矢先だった
尻軽と言われても仕方ないか
そんな事どうでも良いけど
数回デートして……なかなか大人びた子で
話しも面白く気がついたらそうなっていた訳だけど
いや……気の緩みの極みだ
三回検査したがプラスとしか出ない
少し離れた降りたことも無い駅近くの
産婦人科に行き事実だとハッキリした
「なんでもっと早く来なかったの?」
手厳し女医さんだ
「仕事でひと月ほど東京にいなかったもので
あれも不順気味で……」
何を言おうとあちらはプロなわけて
「で?生む?」
しれっと聞いてくる
口ごもる瑠美
「生まないの?ったく 管理も出来ないで
やるんじゃないのよ!」
仰る通りです
「早くしないとあなたの体にも負担かかるよ
相手は?父親になるはずだった人とは
話しできてるの?」
「いいえ……今から話そうと……」
「仕事してるんじゃ平日無理だろうから
土曜日の午前十時に来て」
「いつの……」
「明後日だよ しっかりしなさい
一日も早くしないとって言ったでしょ!
わかったら 後は看護師から説明あるから
はい!終わり」
別室で色々説明を受けて幾つかの書類にサインをして病院を後にした
「あっ今大丈夫?話しあるんだけと」
「どうした?元気無いね」
あるわけ無い……
「ちょっとハードな話しするから」
「うん 判った 座るから待って
はい 良いよ」
「妊娠した もうすぐ四カ月だって
生理不順だし……出張とかでバタバタしていて
でも流石に未だに来ないのは拙いから
今しがた産婦人科に行ってきた
継続し無いなら明後日手術する事になる」
黙って聞いていた彼は
「生むなら結婚するよ」
はぁ?何?結婚するだ?
「責任は取るよ まぁ仕方ないか 先どうなるかわからんけど」
待て 待て 確かに
結婚したいのか?
「私の事愛してる?」
陳腐な事聞いてるな!
「わからんけど 嫌いじゃ無いから
為たわけだよ」
「これらから会える?」
「部屋来いよ」
どのくらい話したか
話しているうちに結婚為ても
上手く行く感じがして来ない
貰ってきた書類を見せて
説明している
自分が情けない
大人だろうが自分!
兎に角仕事は辞められない
責任ある立場にたって仕事を回している
彼は来春就職して社会人になる
不規則な生活になる
不毛な話し合い
結論はお互いの胸にはあって
どちらが言い出すかだけだ
瑠美は
「継続しないから……幸せになれる自信無いから」
「良いのか?瑠美の意志を尊重するよ
手術代は払うから」
瑠美は震えだした
涙は出ない
寒く寒く寒くどうしようも無く寒い
「大丈夫だからか……大丈夫だからか」
彼も震えている
「明後日家から行こな 荷物取ってこいよ」
瑠美は判っていた
君の責任は無いんだよね
私が五才も上で
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起きた後悔
結局自分が流されて失敗したのだ
瑠美は断った
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ここにるんだ
命が
人殺しだ 人殺し
瑠美はブツブツ
お経のようにブツブツ言っている
歩けない 一歩も踏み出せ無い
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