90 / 198
魔剣争奪戦編
第86話 芸術少女
しおりを挟む
アリス・ワンダーランドが、母親を狂っていると認識したのは7歳の頃だった。
「アリス――本当にあなたは奇麗ね」
朝は笑顔で母が起こしに来る。
朝6時に起床させ、身支度を整えさせると、派手なドレスを着させた。
「さあ、食べるのよアリス」
リビングの椅子に座りテーブルに出てきたのは、少量の食事のみ。
アリスの家庭には十分な貯蓄があるため、お金が無いというわけではないのだが……
「……お母さま、アリスもっと食べたいよ……」
食べ盛りの子供にとっては明らかに少ない量だ。
足りないというのも無理はない。
しかし――
「――何言ってるの?」
母親の目は、その瞬間黒く染まった。
そしてアリスの腕を強く掴む。
「いたい! いたいよッお母さま!」
その握力にアリスは泣き出してしまう。
そんなアリスに対し母は、黒い眼でアリスの頬を力いっぱいに叩きつけた。
あまりのことに泣くのをやめ、呆然とするアリスに母は言った。
「いいアリス? あなたは私の『娘』じゃないの。
――あなたは私の『芸術作品』なの。わかる?」
眼前に迫る母の狂気に、アリスは頷くことしか出来なかった。
「ご、ごめ、んなさ……い……」
「そう。それでいいのよアリス」
アリスが謝ると、母は何事もなかったかのように笑みを浮かべた。
「さあアリス――今日もたくさん奇麗になりましょうね」
***
アリスの母親は有名な芸術家であり、美容家でもあった。
『真なる美』を追い求めていた彼女の作品はどれも高値で取引され、彼女は一代で莫大な財産を築くこととなる。
だが、彼女は満たされない。
『美』とは何なのか。
『芸術』とは何なのか。
その答えが出ぬまま葛藤し、10年の月日が流れた頃――
彼女はとうとう答えを導き出す。
曰く。
――人間そのものが『美』であり、『芸術品』である――と。
人間は美しくも醜悪にもなる。
おそらく、その差が出るのは生活の質だろう。
ならば食事、睡眠の質、肌のケア――全てを管理すれば『人間』を創り出すことができるのではないだろうか?
そのために必要なものは、最高の遺伝子だ。
最高の男と、最高の女から生まれる『美』。
――最高の男は探さなければならない。
――だが、最高の女はここにいる。
――美容家から生まれる子こそ、『真なる美』になりえる権利を持つ!
彼女はその後、世界中から男を探した。
そして、4年の歳月をかけ見つけ出した男と交わると、彼女は出産。
『さあ、わたしの最高の芸術になって――アリス』
このときから彼女は、完全に狂っていた。
***
過度な食事制限に加え、肌が焼けぬよう家からは一歩も出してもらえず、生まれてから日の光を一度も浴びることなく生きてきた。
それだけならまだいい。
一度、アリスに虫歯ができてしまったときは地獄であった。
『まだ乳歯で良かったわ――』
母はそう言うと、アリスの口に手を突っ込んだ。
その先は容易に想像できる。
言い表せぬ恐怖がアリスを襲い、身体が小刻みに震えだした。
『や、やめ――』
『大丈夫よ。抜いてもまた生えるから』
麻酔もせぬまま、母は虫歯を思い切り引き抜いた。
『――ッゥがあ゛あぁああぁあ゛あ゛あぁッッ!!』
悲鳴を上げる我が子に、母親は抜いた虫歯を見てニッコリと笑うだけ。
『よかったわ~。奇麗に抜けたわね!』
あくまで母親は、娘を芸術として完成させようとしていた。
・・・
・・・・・
・・・・・・・
アリスが生まれて9年。
地獄のような日々を必死に生きる。
(……お腹がへった――)
アリスは9歳。
それだというのに、食事の量はあのときのままだ。
食べても食べても満腹になるどころか、腹八分目にもならず、ただ必要な栄養を摂取するという目的を達していくのみ。
(……お腹がいっぱいになるとどうなるんだろう? 幸せなのかな? 苦しいのかな? それともそれ以外かな――)
一度でいいから、たくさん食べたかった。
だが、それを言うと母親は悪魔のような顔でアリスに暴力を振るうだろう。
これから自分はどうなるのだろうか?
人間としてではなく芸術品として、一つの人形として生きていくのだろうか?
(……つらいよぉ……くるしいよぉ……)
毎日泣いていたアリスの目には、もう涙は浮かばない。
もうすっかり、泉は枯れてしまった――
トントン――ガチャ……
扉を開ける音が聞こえた。
もちろん正体は母だ。
けれど、その日は違った。
母の後ろには、大勢の男たちがいた。
「アリス、今日はとっても楽しいことをするわよ……」
「たのしい……こと?」
母が頷くと、後ろにいた男たちが前に出る。
すると、おもむろに服を脱ぎ、下半身を露出させた。
「いいアリス――セッ○スは女の魅力を高めるの……だからアリス?」
「……???!!!???」
「たっぷりと――抱かれなさい」
その言葉を最後に、母親は男達だけを残し部屋を出ていってしまう。
外からは鍵を掛けられ、脱出は不可能となった。
「アリスちゃん――」
「本当にかわいい――」
「ほら、怖くないよ――」
「こっちにおいで――」
「い、いや……だ」
アリスは手を伸ばし近づく男たちを躱すと、ドアを必死に叩いた。
「たすけて! あけてお母さま! あけて!」
ドンドンドン! と何度も叩いた。
手には血が滲み、扉に赤が付着する。
『――アリス』
何度もノックしていると、母の声が聞こえた。
「お、お母さ――」
『――大丈夫よ。怖いのは最初だけだから』
けれど、聞こえたのは無情な声。
地獄へ突き落すような、最悪の言葉だった。
力が抜けて膝をつくと、男たちがアリスの腕を掴む。
「ほらほら」
「早く脱いで」
「もう待てないよ。脱がせよう」
ベッドに放り投げられると、腕を力いっぱいに押さえつけられた。
身動きが取れず、暴れようにも力が出ない。
おそらく過度な食事制限によるものだろう。
だが男たちにとっては好都合。
(いやだ……)
眼前に迫る男たちに、アリスは思った。
(もっと食べたかった……ただ、生きたかっただけなのに……――)
恐怖で失禁してしまうが、男たちはそれすら喜び狂喜する。
それが激しく気持ち悪かった。
(……もうだめだ――)
アリスは諦めた。
そして、願った――
(一度でいいから……お腹いっぱい、食べたかったなぁ……――)
アリスの純潔が奪われようとした。
瞬間、アリスの身体を突然の浮遊感が襲った。
「アリス――本当にあなたは奇麗ね」
朝は笑顔で母が起こしに来る。
朝6時に起床させ、身支度を整えさせると、派手なドレスを着させた。
「さあ、食べるのよアリス」
リビングの椅子に座りテーブルに出てきたのは、少量の食事のみ。
アリスの家庭には十分な貯蓄があるため、お金が無いというわけではないのだが……
「……お母さま、アリスもっと食べたいよ……」
食べ盛りの子供にとっては明らかに少ない量だ。
足りないというのも無理はない。
しかし――
「――何言ってるの?」
母親の目は、その瞬間黒く染まった。
そしてアリスの腕を強く掴む。
「いたい! いたいよッお母さま!」
その握力にアリスは泣き出してしまう。
そんなアリスに対し母は、黒い眼でアリスの頬を力いっぱいに叩きつけた。
あまりのことに泣くのをやめ、呆然とするアリスに母は言った。
「いいアリス? あなたは私の『娘』じゃないの。
――あなたは私の『芸術作品』なの。わかる?」
眼前に迫る母の狂気に、アリスは頷くことしか出来なかった。
「ご、ごめ、んなさ……い……」
「そう。それでいいのよアリス」
アリスが謝ると、母は何事もなかったかのように笑みを浮かべた。
「さあアリス――今日もたくさん奇麗になりましょうね」
***
アリスの母親は有名な芸術家であり、美容家でもあった。
『真なる美』を追い求めていた彼女の作品はどれも高値で取引され、彼女は一代で莫大な財産を築くこととなる。
だが、彼女は満たされない。
『美』とは何なのか。
『芸術』とは何なのか。
その答えが出ぬまま葛藤し、10年の月日が流れた頃――
彼女はとうとう答えを導き出す。
曰く。
――人間そのものが『美』であり、『芸術品』である――と。
人間は美しくも醜悪にもなる。
おそらく、その差が出るのは生活の質だろう。
ならば食事、睡眠の質、肌のケア――全てを管理すれば『人間』を創り出すことができるのではないだろうか?
そのために必要なものは、最高の遺伝子だ。
最高の男と、最高の女から生まれる『美』。
――最高の男は探さなければならない。
――だが、最高の女はここにいる。
――美容家から生まれる子こそ、『真なる美』になりえる権利を持つ!
彼女はその後、世界中から男を探した。
そして、4年の歳月をかけ見つけ出した男と交わると、彼女は出産。
『さあ、わたしの最高の芸術になって――アリス』
このときから彼女は、完全に狂っていた。
***
過度な食事制限に加え、肌が焼けぬよう家からは一歩も出してもらえず、生まれてから日の光を一度も浴びることなく生きてきた。
それだけならまだいい。
一度、アリスに虫歯ができてしまったときは地獄であった。
『まだ乳歯で良かったわ――』
母はそう言うと、アリスの口に手を突っ込んだ。
その先は容易に想像できる。
言い表せぬ恐怖がアリスを襲い、身体が小刻みに震えだした。
『や、やめ――』
『大丈夫よ。抜いてもまた生えるから』
麻酔もせぬまま、母は虫歯を思い切り引き抜いた。
『――ッゥがあ゛あぁああぁあ゛あ゛あぁッッ!!』
悲鳴を上げる我が子に、母親は抜いた虫歯を見てニッコリと笑うだけ。
『よかったわ~。奇麗に抜けたわね!』
あくまで母親は、娘を芸術として完成させようとしていた。
・・・
・・・・・
・・・・・・・
アリスが生まれて9年。
地獄のような日々を必死に生きる。
(……お腹がへった――)
アリスは9歳。
それだというのに、食事の量はあのときのままだ。
食べても食べても満腹になるどころか、腹八分目にもならず、ただ必要な栄養を摂取するという目的を達していくのみ。
(……お腹がいっぱいになるとどうなるんだろう? 幸せなのかな? 苦しいのかな? それともそれ以外かな――)
一度でいいから、たくさん食べたかった。
だが、それを言うと母親は悪魔のような顔でアリスに暴力を振るうだろう。
これから自分はどうなるのだろうか?
人間としてではなく芸術品として、一つの人形として生きていくのだろうか?
(……つらいよぉ……くるしいよぉ……)
毎日泣いていたアリスの目には、もう涙は浮かばない。
もうすっかり、泉は枯れてしまった――
トントン――ガチャ……
扉を開ける音が聞こえた。
もちろん正体は母だ。
けれど、その日は違った。
母の後ろには、大勢の男たちがいた。
「アリス、今日はとっても楽しいことをするわよ……」
「たのしい……こと?」
母が頷くと、後ろにいた男たちが前に出る。
すると、おもむろに服を脱ぎ、下半身を露出させた。
「いいアリス――セッ○スは女の魅力を高めるの……だからアリス?」
「……???!!!???」
「たっぷりと――抱かれなさい」
その言葉を最後に、母親は男達だけを残し部屋を出ていってしまう。
外からは鍵を掛けられ、脱出は不可能となった。
「アリスちゃん――」
「本当にかわいい――」
「ほら、怖くないよ――」
「こっちにおいで――」
「い、いや……だ」
アリスは手を伸ばし近づく男たちを躱すと、ドアを必死に叩いた。
「たすけて! あけてお母さま! あけて!」
ドンドンドン! と何度も叩いた。
手には血が滲み、扉に赤が付着する。
『――アリス』
何度もノックしていると、母の声が聞こえた。
「お、お母さ――」
『――大丈夫よ。怖いのは最初だけだから』
けれど、聞こえたのは無情な声。
地獄へ突き落すような、最悪の言葉だった。
力が抜けて膝をつくと、男たちがアリスの腕を掴む。
「ほらほら」
「早く脱いで」
「もう待てないよ。脱がせよう」
ベッドに放り投げられると、腕を力いっぱいに押さえつけられた。
身動きが取れず、暴れようにも力が出ない。
おそらく過度な食事制限によるものだろう。
だが男たちにとっては好都合。
(いやだ……)
眼前に迫る男たちに、アリスは思った。
(もっと食べたかった……ただ、生きたかっただけなのに……――)
恐怖で失禁してしまうが、男たちはそれすら喜び狂喜する。
それが激しく気持ち悪かった。
(……もうだめだ――)
アリスは諦めた。
そして、願った――
(一度でいいから……お腹いっぱい、食べたかったなぁ……――)
アリスの純潔が奪われようとした。
瞬間、アリスの身体を突然の浮遊感が襲った。
0
お気に入りに追加
135
あなたにおすすめの小説
異世界転生はどん底人生の始まり~一時停止とステータス強奪で快適な人生を掴み取る!
夢・風魔
ファンタジー
若くして死んだ男は、異世界に転生した。恵まれた環境とは程遠い、ダンジョンの上層部に作られた居住区画で孤児として暮らしていた。
ある日、ダンジョンモンスターが暴走するスタンピードが発生し、彼──リヴァは死の縁に立たされていた。
そこで前世の記憶を思い出し、同時に転生特典のスキルに目覚める。
視界に映る者全ての動きを停止させる『一時停止』。任意のステータスを一日に1だけ奪い取れる『ステータス強奪』。
二つのスキルを駆使し、リヴァは地上での暮らしを夢見て今日もダンジョンへと潜る。
*カクヨムでも先行更新しております。
老衰で死んだ僕は異世界に転生して仲間を探す旅に出ます。最初の武器は木の棒ですか!? 絶対にあきらめない心で剣と魔法を使いこなします!
菊池 快晴
ファンタジー
10代という若さで老衰により病気で死んでしまった主人公アイレは
「まだ、死にたくない」という願いの通り異世界転生に成功する。
同じ病気で亡くなった親友のヴェルネルとレムリもこの世界いるはずだと
アイレは二人を探す旅に出るが、すぐに魔物に襲われてしまう
最初の武器は木の棒!?
そして謎の人物によって明かされるヴェネルとレムリの転生の真実。
何度も心が折れそうになりながらも、アイレは剣と魔法を使いこなしながら
困難に立ち向かっていく。
チート、ハーレムなしの王道ファンタジー物語!
異世界転生は2話目です! キャラクタ―の魅力を味わってもらえると嬉しいです。
話の終わりのヒキを重要視しているので、そこを注目して下さい!
****** 完結まで必ず続けます *****
****** 毎日更新もします *****
他サイトへ重複投稿しています!
【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。
木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。
しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。
そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。
【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】
最強の職業は解体屋です! ゴミだと思っていたエクストラスキル『解体』が実は超有能でした
服田 晃和
ファンタジー
旧題:最強の職業は『解体屋』です!〜ゴミスキルだと思ってたエクストラスキル『解体』が実は最強のスキルでした〜
大学を卒業後建築会社に就職した普通の男。しかし待っていたのは設計や現場監督なんてカッコいい職業ではなく「解体作業」だった。来る日も来る日も使わなくなった廃ビルや、人が居なくなった廃屋を解体する日々。そんなある日いつものように廃屋を解体していた男は、大量のゴミに押しつぶされてしまい突然の死を迎える。
目が覚めるとそこには自称神様の金髪美少女が立っていた。その神様からは自分の世界に戻り輪廻転生を繰り返すか、できれば剣と魔法の世界に転生して欲しいとお願いされた俺。だったら、せめてサービスしてくれないとな。それと『魔法』は絶対に使えるようにしてくれよ!なんたってファンタジーの世界なんだから!
そうして俺が転生した世界は『職業』が全ての世界。それなのに俺の職業はよく分からない『解体屋』だって?貴族の子に生まれたのに、『魔導士』じゃなきゃ追放らしい。優秀な兄は勿論『魔導士』だってさ。
まぁでもそんな俺にだって、魔法が使えるんだ!えっ?神様の不手際で魔法が使えない?嘘だろ?家族に見放され悲しい人生が待っていると思った矢先。まさかの魔法も剣も極められる最強のチート職業でした!!
魔法を使えると思って転生したのに魔法を使う為にはモンスター討伐が必須!まずはスライムから行ってみよう!そんな男の楽しい冒険ファンタジー!
レベルアップに魅せられすぎた男の異世界探求記(旧題カンスト厨の異世界探検記)
荻野
ファンタジー
ハーデス 「ワシとこの遺跡ダンジョンをそなたの魔法で成仏させてくれぬかのぅ?」
俺 「確かに俺の神聖魔法はレベルが高い。神様であるアンタとこのダンジョンを成仏させるというのも出来るかもしれないな」
ハーデス 「では……」
俺 「だが断る!」
ハーデス 「むっ、今何と?」
俺 「断ると言ったんだ」
ハーデス 「なぜだ?」
俺 「……俺のレベルだ」
ハーデス 「……は?」
俺 「あともう数千回くらいアンタを倒せば俺のレベルをカンストさせられそうなんだ。だからそれまでは聞き入れることが出来ない」
ハーデス 「レベルをカンスト? お、お主……正気か? 神であるワシですらレベルは9000なんじゃぞ? それをカンスト? 神をも上回る力をそなたは既に得ておるのじゃぞ?」
俺 「そんなことは知ったことじゃない。俺の目標はレベルをカンストさせること。それだけだ」
ハーデス 「……正気……なのか?」
俺 「もちろん」
異世界に放り込まれた俺は、昔ハマったゲームのように異世界をコンプリートすることにした。
たとえ周りの者たちがなんと言おうとも、俺は異世界を極め尽くしてみせる!
竜焔の騎士
時雨青葉
ファンタジー
―――竜血剣《焔乱舞》。それは、ドラゴンと人間にかつてあった絆の証……
これは、人間とドラゴンの二種族が栄える世界で起こった一つの物語―――
田舎町の孤児院で暮らすキリハはある日、しゃべるぬいぐるみのフールと出会う。
会うなり目を輝かせたフールが取り出したのは―――サイコロ?
マイペースな彼についていけないキリハだったが、彼との出会いがキリハの人生を大きく変える。
「フールに、選ばれたのでしょう?」
突然訪ねてきた彼女が告げた言葉の意味とは――!?
この世にたった一つの剣を手にした少年が、ドラゴンにも人間にも体当たりで向き合っていく波瀾万丈ストーリー!
天然無自覚の最強剣士が、今ここに爆誕します!!
さんざん馬鹿にされてきた最弱精霊使いですが、剣一本で魔物を倒し続けたらパートナーが最強の『大精霊』に進化したので逆襲を始めます。
ヒツキノドカ
ファンタジー
誰もがパートナーの精霊を持つウィスティリア王国。
そこでは精霊によって人生が決まり、また身分の高いものほど強い精霊を宿すといわれている。
しかし第二王子シグは最弱の精霊を宿して生まれたために王家を追放されてしまう。
身分を剥奪されたシグは冒険者になり、剣一本で魔物を倒して生計を立てるようになる。しかしそこでも精霊の弱さから見下された。ひどい時は他の冒険者に襲われこともあった。
そんな生活がしばらく続いたある日――今までの苦労が報われ精霊が進化。
姿は美しい白髪の少女に。
伝説の大精霊となり、『天候にまつわる全属性使用可』という規格外の能力を得たクゥは、「今まで育ててくれた恩返しがしたい!」と懐きまくってくる。
最強の相棒を手に入れたシグは、今まで自分を見下してきた人間たちを見返すことを決意するのだった。
ーーーーーー
ーーー
閲覧、お気に入り登録、感想等いつもありがとうございます。とても励みになります!
※2020.6.8お陰様でHOTランキングに載ることができました。ご愛読感謝!
ガチャと異世界転生 システムの欠陥を偶然発見し成り上がる!
よっしぃ
ファンタジー
偶然神のガチャシステムに欠陥がある事を発見したノーマルアイテムハンター(最底辺の冒険者)ランナル・エクヴァル・元日本人の転生者。
獲得したノーマルアイテムの売却時に、偶然発見したシステムの欠陥でとんでもない事になり、神に報告をするも再現できず否定され、しかも神が公認でそんな事が本当にあれば不正扱いしないからドンドンしていいと言われ、不正もとい欠陥を利用し最高ランクの装備を取得し成り上がり、無双するお話。
俺は西塔 徳仁(さいとう のりひと)、もうすぐ50過ぎのおっさんだ。
単身赴任で家族と離れ遠くで暮らしている。遠すぎて年に数回しか帰省できない。
ぶっちゃけ時間があるからと、ブラウザゲームをやっていたりする。
大抵ガチャがあるんだよな。
幾つかのゲームをしていたら、そのうちの一つのゲームで何やらハズレガチャを上位のアイテムにアップグレードしてくれるイベントがあって、それぞれ1から5までのランクがあり、それを15本投入すれば一度だけ例えばSRだったらSSRのアイテムに変えてくれるという有り難いイベントがあったっけ。
だが俺は運がなかった。
ゲームの話ではないぞ?
現実で、だ。
疲れて帰ってきた俺は体調が悪く、何とか自身が住んでいる社宅に到着したのだが・・・・俺は倒れたらしい。
そのまま救急搬送されたが、恐らく脳梗塞。
そのまま帰らぬ人となったようだ。
で、気が付けば俺は全く知らない場所にいた。
どうやら異世界だ。
魔物が闊歩する世界。魔法がある世界らしく、15歳になれば男は皆武器を手に魔物と祟罠くてはならないらしい。
しかも戦うにあたり、武器や防具は何故かガチャで手に入れるようだ。なんじゃそりゃ。
10歳の頃から生まれ育った村で魔物と戦う術や解体方法を身に着けたが、15になると村を出て、大きな街に向かった。
そこでダンジョンを知り、同じような境遇の面々とチームを組んでダンジョンで活動する。
5年、底辺から抜け出せないまま過ごしてしまった。
残念ながら日本の知識は持ち合わせていたが役に立たなかった。
そんなある日、変化がやってきた。
疲れていた俺は普段しない事をしてしまったのだ。
その結果、俺は信じられない出来事に遭遇、その後神との恐ろしい交渉を行い、最底辺の生活から脱出し、成り上がってく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる