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完
白き狼
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森閑とした森。最奥に至るまで、終わりのない闇が凝っている。闇が続く森と、王翦が踏み締める大地には、明確な境界線のようなものがあった。
まるで、漆黒の森は冥府を現世に顕現させたような。気味悪さがある。王翦は闇の中で、白き狼の姿を認めた。一切の穢れもない、純白の衣を纏いし孤狼は、銀色の双眸を王翦に向けた。
眼が合ったのは刹那であった。白狼は尻尾を揺らし、背を向け、闇の中へと消えて行った。
まるで現世に別れを告げるように。
《終》
まるで、漆黒の森は冥府を現世に顕現させたような。気味悪さがある。王翦は闇の中で、白き狼の姿を認めた。一切の穢れもない、純白の衣を纏いし孤狼は、銀色の双眸を王翦に向けた。
眼が合ったのは刹那であった。白狼は尻尾を揺らし、背を向け、闇の中へと消えて行った。
まるで現世に別れを告げるように。
《終》
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面白い!ぜひマイクロ=コール=オンライン読んでみてください!!
感想ありがとうございます。
ぜひ読ませていただきます。
ありがとうございます。宜しくお願い致します。