見せかけだけの優しさよりも。

※どうしても描きたくなってしまって……他のが完結してないのにまた手を伸ばし始めました。

表紙は物語を書き始める前にフライングで出来上がりました。馬鹿ですどうも、よろしくお願いします。

要素
総愛され/無自覚/愛されたがり/タチからもネコからも/好かれ体質/素直なだけなのに奇跡的に善人レッテル貰えた/名家の次男/親衛隊を愛してる/王道は1人目の友達/Fクラスは癒し/R18は保険

↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓


面倒事が嫌いで欲望に忠実な主人公、
生徒会書記を務める桜井 那希斗。

彼は名家、桜井の次男。
物心着いた頃には政略結婚だった両親は別居状態で、多忙でなかなか帰ってこない母親と数人の使用人達とで広い家で暮らしていた。
寮入りする中等部までをそんな家で暮らした那希斗は……

──至って普通に愛されていた。

なかなか顔を合わせられず冷たい顔立ちの無表情な母親は、淡白だが那希斗を人並みに愛しており那希斗もそれを理解していた。
那希斗は愛想のいい使用人に育てられたからか、母親と違い穏やかな雰囲気の子供に育った。使用人と仲が良く、名家の為お金にも困らず、欲しいものはすぐに手に入る。

何不自由ない生活。

しかし寂しがりの節があった那希斗はどこか満たされない気持ちで、心の渇きを感じていた。

そんな時、中等部に入った那希斗は街で不思議な人に出会った。しかし、彼の名前も顔もほとんど分からない。ただ澄んだ真っ直ぐな黒い瞳だけが記憶に残っていた。

次第に再会など叶うはずのない彼のことも忘れていき、時折ふとした瞬間に思い出す程度になっていた。



しかし…何かが足りない、あと何かがあれば全部揃うのに。那希斗は彼と出会って以来、心の渇きが増していた。

それが明確に“何”なのかは分からなかったが人から向けられる愛でその渇きが少しだけ潤った気がしたのをきっかけに周囲から愛を受け取り愛を渡すようになった。

そして、那希斗は徐々に愛される事に依存した。


高等部、思わぬ再会をきっかけに動き出す物語。


彼を満たすことの出来る愛を手に入れる為の、
那希斗の心の乾きを潤すための物語。







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