50 / 90
デンキウナギ③ー櫂×朔良ー
しおりを挟む
横浜の、夜景を見下ろすホテル。
そこに、撮影機材がセッティングされている。
「今日、楽しかったなぁ……」
「誘ってくれてありがとう」
夜景を見下ろしながら、櫂の肩に体重を預ける。
あの日と同じ。
暗い倉庫の中から遠くの夜景を見た。
ずっと、見上げていた夜景。
それを、櫂と共に、見下ろす。
「イルカショーすごかったな」
「いやイルカよりシャチやろ」
「びしょ濡れんなったやつな」
「んでそれよりデンキウナギやろ」
「光らないウナギ」
「光らせるウナギや」
照明を落とされた薄暗い部屋に、静かに交わされる、ウナギの話。
「朔、今後のこと考えたことある?」
「この仕事?」
「うん……」
「俺、就職これからだし、そしたらどうなるんだろうとは思ってる……」
「うん……」
「でも、だから辞めようとかは思ってない。でもだからって、いつまでもできる仕事ではないとは思ってる……かな。いつかは、終わりが来る」
「そやなぁ……」
「櫂は?」
「うーん……考えるよね」
「うん……」
「自分のさ、目標みたいなん、あるやん。それを叶えるために続けられないとなったら、それが辞め時なのかなって……思ってる」
「それはそうだな……目標とか、あるの?」
「そりゃあるよ。まだまだ、叶いそうにはないけど」
「簡単には叶わないよなぁ」
「でも、叶えたいし、叶えるために頑張りたいよな」
この仕事を辞めるとき。
いつかは来るであろうそのとき。
斗真が引退したとき初めて、引き際があることを知った。
櫂が考えるその時が、いつなのか。
櫂の言う目標が、なんなのか。
朔良にはなにも、わからなかった。
櫂が隣からいなくなる。
櫂朔がなくなる。
そんな日がいつか、くる。
わかってはいたし、考えていなかったわけではない。
それでも、いつか来る、その『いつか』を櫂は意識しているような気がした。
「櫂の、思うようにしたらいいと思う」
「え?」
「櫂の人生だからさ、櫂が叶えたい目標みたいなものを、叶えるべきだと思うし、櫂は、それでいいと思うなぁ。櫂らしい」
「そう? 朔に言われるとなんか嬉しいなぁ」
この仕事がなくなったら、会うこともなくなるのだろうか。関係は、どうなるのだろうか。
「そんな櫂が好きだわ」
鮮やかに輝く夜景から、視線を櫂に移した。
櫂の瞳は、輝く光を映してキラキラ光る。
「俺も、そうやって俺を受け入れてくれる朔が好きやわ」
ゆっくり近づく、櫂の顔。
目を細めたその表情を焼き付け、髪を撫でるその手の大きさを感じて、唇を重ねた。
「はーい、おっけー。甘すぎなくて櫂朔らしいな」
「甘い中のスパイスやな」
会話は、普段の櫂と朔良のままで。
ここからも、普段の、ふたりのままで。
・
「朔ぅ、俺さぁ、朔がいて本当によかったわ……」
「酔ってる? 櫂、上機嫌だなぁ」
「酔っとるかなぁ……朔好きやわぁ」
いつも、真っ直ぐな櫂。
「そんな櫂が好きだよ俺は」
いつも、少し余裕ぶってみる朔良。
ベッドの上でも、それは変わらない。
それでも、それは行為が始まるまで。
「なぁ、朔。ありがとう、隣にいてくれて」
「なに言ってんの急に……」
「本当に、そう思ったんやもん」
唇を重ね、服の中に手を潜らせる。
シャワーを浴びたばかりの、さらさらとした肌が気持ち良い。
「俺もさ……櫂がいなかったら、なんて考えられない」
「え?」
「櫂がいなかったら、多分ここにいないよ俺……」
「嬉しいこと言ってくれんじゃん」
唇が触れるか触れないか。
その距離で、静かに会話する。
すぐ隣に寄るカメラと、音を拾うマイク。
カメラが少し引いたのを確認して、朔良は櫂を組み敷いた。
「あーー櫂ぃーーー」
「なんだよ? 急に……」
「好きだわぁー……」
櫂の丸い瞳にじっと見つめられて朔良は、その感情を爆発させる。
きつくきつく、櫂を抱きしめた。
「なんやねんもうー俺の方が好きだわ!」
櫂も負けじと、ぎゅうぎゅう強く、抱きしめる。
「朔、可愛いなぁ……」
ぎゅぅっと抱きしめられ、髪を撫でられる。
そのとき、朔良に浮かんだ、聖也との絡み。
グッと飲み込む。
仕事だと、割り切って。
いつもなら。
飲み込んでいた。
「なぁ櫂ぃ……」
「ん?」
「聖也にも可愛いって言ってただろ」
「は? なに? 見たん?」
ギュッと抱きしめていたその手で、肩を押し返される。きょとんとした櫂の顔が、朔良の目に飛び込んだ。
「見た」
頬を膨らませ、朔良は櫂を見下ろす。その目はジトリと座っている。
「妬いとんの!?」
「妬くわ! 俺だけじゃないのかよ」
「なんだよ可愛いなぁ朔ぅー」
にぃっと広角を広げ、櫂は嬉しそうに朔良の頬を両手で覆った。
「でもな、俺もジェラシーやねん」
「なにが?」
「なんか弦くんと特別感あるやん」
「え? ある?」
「ある! 朔は弦くんのことカッコいいと思っとるし、弦くんは朔のこと可愛がっとるのわかる」
「ただの先輩後輩だろ」
「いーや弦くん、すぐ朔良はな~とか言うでいつもその度にイラッとしとる」
「なにそれ!」
これは、演技なのだろうか。
作品の中だからこその、言葉なのだろうか。
「俺は……櫂だけだから」
「ほんま?」
「ほんまや……」
「なんで関西弁やねん」
「ふふっ……」
額をコツンと当て、笑った。
このまま時が、止まればいいと思った。
このまま、ずっと恋人同士でありたいと思った。
重なる唇。
舌を這わせ、手でなぞる肌。
心を表す、カラダの反応。
全てを、知っている。
知っているのに、伝えられない感情。
台詞にのせて、吐息に、指先に込めて、想いを注ぐ。
「好き……好きだよ……櫂」
「朔……俺も好きや……」
感じる熱と、想いがぶつかり合う。
ゆっくりと挿し入るカラダの中に感じる、櫂の大きさ。
「櫂ぃ、めっちゃかたい」
「朔ん中ってさぁ、トロットロだよなぁ……」
「なに? トロトロって」
「わからんけど、朔の中……気持ちいぃ……」
「最高の褒め言葉だな……」
ゆっくりと動く櫂の腰に触れる。
動く筋肉を、手に感じる。
徐々に激しくなる刺激を受けて、朔良のカラダが弓なりに反り上がる。
「最高だよ……朔……」
朔良の白い肌が、まるで花を咲かせたかのように、ピンク色に染まる。それを見下ろす櫂はギュッと唇を噛み、染まる肌を愛おしそうに撫でた。
「あー……俺はデンキウナギやな」
「え? ーーなんで? アイツ結構……グロテスクだったけど……」
「俺の心ん中は……あんな感じやで……」
「あっ……櫂ッーーすげぇあたるっーー」
「ココ? ーー俺の心ん中……醜いとこ、結構あるよ……でもーー」
「……でも?」
「俺といる時が……朔を、……朔をいちばん、輝かせられる気がするわ」
「……櫂……?ーーッあーーっ……」
「俺といる時、いちばんで……おってほしい……」
「あーっ……櫂ッーー」
「朔が……好きやから……」
「櫂っ……櫂のな、醜いところも、……弱いところもな、俺……全部好きだから……」
「朔……あっ……はぁッーー」
「全部、受け止めるから……あぁッーーずっと、ずっと……隣にいてな……」
激しくぶつかる肉の音。
吐き出される息。
重なる掌に指を絡ませて、ギュッと力を込める。
全ての、想いを込めて。
パチンというゴムの音と共に、ふたりは果てた。
白い遺伝子が、トロトロと混ざり合う。
激しく上下する肩。
吐き出される息が、静かな部屋に響く。
かからないカット。
その場にいた誰もが、その行為に引きずり込まれ、そしてしばらくそこを、動けなかった。
そこに、撮影機材がセッティングされている。
「今日、楽しかったなぁ……」
「誘ってくれてありがとう」
夜景を見下ろしながら、櫂の肩に体重を預ける。
あの日と同じ。
暗い倉庫の中から遠くの夜景を見た。
ずっと、見上げていた夜景。
それを、櫂と共に、見下ろす。
「イルカショーすごかったな」
「いやイルカよりシャチやろ」
「びしょ濡れんなったやつな」
「んでそれよりデンキウナギやろ」
「光らないウナギ」
「光らせるウナギや」
照明を落とされた薄暗い部屋に、静かに交わされる、ウナギの話。
「朔、今後のこと考えたことある?」
「この仕事?」
「うん……」
「俺、就職これからだし、そしたらどうなるんだろうとは思ってる……」
「うん……」
「でも、だから辞めようとかは思ってない。でもだからって、いつまでもできる仕事ではないとは思ってる……かな。いつかは、終わりが来る」
「そやなぁ……」
「櫂は?」
「うーん……考えるよね」
「うん……」
「自分のさ、目標みたいなん、あるやん。それを叶えるために続けられないとなったら、それが辞め時なのかなって……思ってる」
「それはそうだな……目標とか、あるの?」
「そりゃあるよ。まだまだ、叶いそうにはないけど」
「簡単には叶わないよなぁ」
「でも、叶えたいし、叶えるために頑張りたいよな」
この仕事を辞めるとき。
いつかは来るであろうそのとき。
斗真が引退したとき初めて、引き際があることを知った。
櫂が考えるその時が、いつなのか。
櫂の言う目標が、なんなのか。
朔良にはなにも、わからなかった。
櫂が隣からいなくなる。
櫂朔がなくなる。
そんな日がいつか、くる。
わかってはいたし、考えていなかったわけではない。
それでも、いつか来る、その『いつか』を櫂は意識しているような気がした。
「櫂の、思うようにしたらいいと思う」
「え?」
「櫂の人生だからさ、櫂が叶えたい目標みたいなものを、叶えるべきだと思うし、櫂は、それでいいと思うなぁ。櫂らしい」
「そう? 朔に言われるとなんか嬉しいなぁ」
この仕事がなくなったら、会うこともなくなるのだろうか。関係は、どうなるのだろうか。
「そんな櫂が好きだわ」
鮮やかに輝く夜景から、視線を櫂に移した。
櫂の瞳は、輝く光を映してキラキラ光る。
「俺も、そうやって俺を受け入れてくれる朔が好きやわ」
ゆっくり近づく、櫂の顔。
目を細めたその表情を焼き付け、髪を撫でるその手の大きさを感じて、唇を重ねた。
「はーい、おっけー。甘すぎなくて櫂朔らしいな」
「甘い中のスパイスやな」
会話は、普段の櫂と朔良のままで。
ここからも、普段の、ふたりのままで。
・
「朔ぅ、俺さぁ、朔がいて本当によかったわ……」
「酔ってる? 櫂、上機嫌だなぁ」
「酔っとるかなぁ……朔好きやわぁ」
いつも、真っ直ぐな櫂。
「そんな櫂が好きだよ俺は」
いつも、少し余裕ぶってみる朔良。
ベッドの上でも、それは変わらない。
それでも、それは行為が始まるまで。
「なぁ、朔。ありがとう、隣にいてくれて」
「なに言ってんの急に……」
「本当に、そう思ったんやもん」
唇を重ね、服の中に手を潜らせる。
シャワーを浴びたばかりの、さらさらとした肌が気持ち良い。
「俺もさ……櫂がいなかったら、なんて考えられない」
「え?」
「櫂がいなかったら、多分ここにいないよ俺……」
「嬉しいこと言ってくれんじゃん」
唇が触れるか触れないか。
その距離で、静かに会話する。
すぐ隣に寄るカメラと、音を拾うマイク。
カメラが少し引いたのを確認して、朔良は櫂を組み敷いた。
「あーー櫂ぃーーー」
「なんだよ? 急に……」
「好きだわぁー……」
櫂の丸い瞳にじっと見つめられて朔良は、その感情を爆発させる。
きつくきつく、櫂を抱きしめた。
「なんやねんもうー俺の方が好きだわ!」
櫂も負けじと、ぎゅうぎゅう強く、抱きしめる。
「朔、可愛いなぁ……」
ぎゅぅっと抱きしめられ、髪を撫でられる。
そのとき、朔良に浮かんだ、聖也との絡み。
グッと飲み込む。
仕事だと、割り切って。
いつもなら。
飲み込んでいた。
「なぁ櫂ぃ……」
「ん?」
「聖也にも可愛いって言ってただろ」
「は? なに? 見たん?」
ギュッと抱きしめていたその手で、肩を押し返される。きょとんとした櫂の顔が、朔良の目に飛び込んだ。
「見た」
頬を膨らませ、朔良は櫂を見下ろす。その目はジトリと座っている。
「妬いとんの!?」
「妬くわ! 俺だけじゃないのかよ」
「なんだよ可愛いなぁ朔ぅー」
にぃっと広角を広げ、櫂は嬉しそうに朔良の頬を両手で覆った。
「でもな、俺もジェラシーやねん」
「なにが?」
「なんか弦くんと特別感あるやん」
「え? ある?」
「ある! 朔は弦くんのことカッコいいと思っとるし、弦くんは朔のこと可愛がっとるのわかる」
「ただの先輩後輩だろ」
「いーや弦くん、すぐ朔良はな~とか言うでいつもその度にイラッとしとる」
「なにそれ!」
これは、演技なのだろうか。
作品の中だからこその、言葉なのだろうか。
「俺は……櫂だけだから」
「ほんま?」
「ほんまや……」
「なんで関西弁やねん」
「ふふっ……」
額をコツンと当て、笑った。
このまま時が、止まればいいと思った。
このまま、ずっと恋人同士でありたいと思った。
重なる唇。
舌を這わせ、手でなぞる肌。
心を表す、カラダの反応。
全てを、知っている。
知っているのに、伝えられない感情。
台詞にのせて、吐息に、指先に込めて、想いを注ぐ。
「好き……好きだよ……櫂」
「朔……俺も好きや……」
感じる熱と、想いがぶつかり合う。
ゆっくりと挿し入るカラダの中に感じる、櫂の大きさ。
「櫂ぃ、めっちゃかたい」
「朔ん中ってさぁ、トロットロだよなぁ……」
「なに? トロトロって」
「わからんけど、朔の中……気持ちいぃ……」
「最高の褒め言葉だな……」
ゆっくりと動く櫂の腰に触れる。
動く筋肉を、手に感じる。
徐々に激しくなる刺激を受けて、朔良のカラダが弓なりに反り上がる。
「最高だよ……朔……」
朔良の白い肌が、まるで花を咲かせたかのように、ピンク色に染まる。それを見下ろす櫂はギュッと唇を噛み、染まる肌を愛おしそうに撫でた。
「あー……俺はデンキウナギやな」
「え? ーーなんで? アイツ結構……グロテスクだったけど……」
「俺の心ん中は……あんな感じやで……」
「あっ……櫂ッーーすげぇあたるっーー」
「ココ? ーー俺の心ん中……醜いとこ、結構あるよ……でもーー」
「……でも?」
「俺といる時が……朔を、……朔をいちばん、輝かせられる気がするわ」
「……櫂……?ーーッあーーっ……」
「俺といる時、いちばんで……おってほしい……」
「あーっ……櫂ッーー」
「朔が……好きやから……」
「櫂っ……櫂のな、醜いところも、……弱いところもな、俺……全部好きだから……」
「朔……あっ……はぁッーー」
「全部、受け止めるから……あぁッーーずっと、ずっと……隣にいてな……」
激しくぶつかる肉の音。
吐き出される息。
重なる掌に指を絡ませて、ギュッと力を込める。
全ての、想いを込めて。
パチンというゴムの音と共に、ふたりは果てた。
白い遺伝子が、トロトロと混ざり合う。
激しく上下する肩。
吐き出される息が、静かな部屋に響く。
かからないカット。
その場にいた誰もが、その行為に引きずり込まれ、そしてしばらくそこを、動けなかった。
0
お気に入りに追加
42
あなたにおすすめの小説
ゴミスキルだって、育てりゃ、けっこうお役立ちです!
アイイロモンペ
ファンタジー
地球では無い、何処か不思議な世界。
そこには、『ゴミスキル』とけなされる、役に立たないスキルが幾つかありました。
主人公は、一人暮らしの少女マロン。
彼女は、不味くてどうしょうもない『ゴミスキルの実』の美味しい食べ方に気付きます。
以来、巷の人々が見向きもしない『ゴミスキルの実』を食べ続けると…。
何の役にも立たないと思われていた『ゴミスキル』がなんと。
唯我独尊の妖精アルト、日本からの残念な転移者タロウに振り回されつつ。
マイペース少女マロンの冒険が始まります。
はて、さて、どうなる事やらww
毎日、20時30分に投稿する予定ですが。
最初の導入部は、1日2回、12時10分に追加で1話投稿します。
誰よりも愛してるあなたのために
R(アール)
BL
公爵家の3男であるフィルは体にある痣のせいで生まれたときから家族に疎まれていた…。
ある日突然そんなフィルに騎士副団長ギルとの結婚話が舞い込む。
前に一度だけ会ったことがあり、彼だけが自分に優しくしてくれた。そのためフィルは嬉しく思っていた。
だが、彼との結婚生活初日に言われてしまったのだ。
「君と結婚したのは断れなかったからだ。好きにしていろ。俺には構うな」
それでも彼から愛される日を夢見ていたが、最後には殺害されてしまう。しかし、起きたら時間が巻き戻っていた!
すれ違いBLです。
ハッピーエンド保証!
初めて話を書くので、至らない点もあるとは思いますがよろしくお願いします。
(誤字脱字や話にズレがあってもまあ初心者だからなと温かい目で見ていただけると助かります)
11月9日~毎日21時更新。ストックが溜まったら毎日2話更新していきたいと思います。
※…このマークは少しでもエッチなシーンがあるときにつけます。
自衛お願いします。
一宿一飯の恩義で竜伯爵様に抱かれたら、なぜか監禁されちゃいました!
当麻月菜
恋愛
宮坂 朱音(みやさか あかね)は、電車に跳ねられる寸前に異世界転移した。そして異世界人を保護する役目を担う竜伯爵の元でお世話になることになった。
しかしある日の晩、竜伯爵当主であり、朱音の保護者であり、ひそかに恋心を抱いているデュアロスが瀕死の状態で屋敷に戻ってきた。
彼は強い媚薬を盛られて苦しんでいたのだ。
このまま一晩ナニをしなければ、死んでしまうと知って、朱音は一宿一飯の恩義と、淡い恋心からデュアロスにその身を捧げた。
しかしそこから、なぜだかわからないけれど監禁生活が始まってしまい……。
好きだからこそ身を捧げた異世界女性と、強い覚悟を持って異世界女性を抱いた男が異世界婚をするまでの、しょーもないアレコレですれ違う二人の恋のおはなし。
※いつもコメントありがとうございます!現在、返信が遅れて申し訳ありません(o*。_。)oペコッ 甘口も辛口もどれもありがたく読ませていただいてます(*´ω`*)
※他のサイトにも重複投稿しています。
不憫な推しキャラを救おうとしただけなのに【魔法学園編 突入☆】
はぴねこ
BL
魔法学園編突入! 学園モノは読みたいけど、そこに辿り着くまでの長い話を読むのは大変という方は、魔法学園編の000話をお読みください。これまでのあらすじをまとめてあります。
美幼児&美幼児(ブロマンス期)からの美青年×美青年(BL期)への成長を辿る長編BLです。
金髪碧眼美幼児のリヒトの前世は、隠れゲイでBL好きのおじさんだった。
享年52歳までプレイしていた乙女ゲーム『星鏡のレイラ』の攻略対象であるリヒトに転生したため、彼は推しだった不憫な攻略対象:カルロを不運な運命から救い、幸せにすることに全振りする。
見た目は美しい王子のリヒトだが、中身は52歳で、両親も乳母も護衛騎士もみんな年下。
気軽に話せるのは年上の帝国の皇帝や魔塔主だけ。
幼い推しへの高まる父性でカルロを溺愛しつつ、頑張る若者たち(両親etc)を温かく見守りながら、リヒトはヒロインとカルロが結ばれるように奮闘する!
リヒト… エトワール王国の第一王子。カルロへの父性が暴走気味。
カルロ… リヒトの従者。リヒトは神様で唯一の居場所。リヒトへの想いが暴走気味。
魔塔主… 一人で国を滅ぼせるほどの魔法が使える自由人。ある意味厄災。リヒトを研究対象としている。
オーロ皇帝… 大帝国の皇帝。エトワールの悍ましい慣習を嫌っていたが、リヒトの利発さに興味を持つ。
ナタリア… 乙女ゲーム『星鏡のレイラ』のヒロイン。オーロ皇帝の孫娘。カルロとは恋のライバル。
クラスまるごと異世界転移
八神
ファンタジー
二年生に進級してもうすぐ5月になろうとしていたある日。
ソレは突然訪れた。
『君たちに力を授けよう。その力で世界を救うのだ』
そんな自分勝手な事を言うと自称『神』は俺を含めたクラス全員を異世界へと放り込んだ。
…そして俺たちが神に与えられた力とやらは『固有スキル』なるものだった。
どうやらその能力については本人以外には分からないようになっているらしい。
…大した情報を与えられてもいないのに世界を救えと言われても…
そんな突然異世界へと送られた高校生達の物語。
【R18】平凡な男子が女好きのモテ男に告白したら…
ぽぽ
BL
"気持ち悪いから近づかないでください"
好きな相手からそんなことを言われた
あんなに嫌われていたはずなのに…
平凡大学生の千秋先輩が非凡なイケメン大学生臣と恋する話
美形×平凡の2人の日常です。
※R18場面がある場合は※つけます
異世界漫遊記 〜異世界に来たので仲間と楽しく、美味しく世界を旅します〜
カイ
ファンタジー
主人公の沖 紫惠琉(おき しえる)は会社からの帰り道、不思議な店を訪れる。
その店でいくつかの品を持たされ、自宅への帰り道、異世界への穴に落ちる。
落ちた先で紫惠琉はいろいろな仲間と穏やかながらも時々刺激的な旅へと旅立つのだった。
身代わり婚~暴君と呼ばれる辺境伯に拒絶された仮初の花嫁
結城芙由奈
恋愛
【決してご迷惑はお掛けしません。どうか私をここに置いて頂けませんか?】
妾腹の娘として厄介者扱いを受けていたアリアドネは姉の身代わりとして暴君として名高い辺境伯に嫁がされる。結婚すれば幸せになれるかもしれないと淡い期待を抱いていたのも束の間。望まぬ花嫁を押し付けられたとして夫となるべく辺境伯に初対面で冷たい言葉を投げつけらた。さらに城から追い出されそうになるものの、ある人物に救われて下働きとして置いてもらえる事になるのだった―。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる