127 / 129
新婚旅行と始祖の神
6
しおりを挟む
リリアローズの生まれ育った村は、ラグナ村と言うらしい。
妖精と同じで、龍族にもいろいろな種族があるらしく、それぞれ規模は違えど、集落をつくって生活しているそうだ。
リリアローズの種族は中型サイズの火龍だそうだ。
龍族なのに龍の姿ではないのは、人の格好をしていた方が小回りが利いて便利だかららしい。龍の姿になろうと思えばなれるそうだが、人の姿になれる年になってからわざわざ不便な龍に姿になるものはあまりいないのだそうだ。そのため、龍の姿で生活しているのは、生まれて五歳ほどまでの子供だけとのことである。
子供であっても、人生ではじめて龍を見ることができるかもしれないとエレノアはわくわくしたが、同行しているリリアローズの従兄のエドワードがそんなエレノアに釘を刺した。
「子龍はたまに力の暴走を起こして火を吐きますから、特に人間であるエレノア様は近寄らない方がよろしいですよ」
「………」
龍は見たいが丸焦げにはされたくないので、エレノアはぞっとして小さく頷いた。
飛翼馬車が村まで到着すると、その大きさにエレノアは驚いた。
村と聞いていたからもっと小さなところを想像していたが、ずいぶんと大きい。
道は石畳で整備されていて、丸い中央広場の噴水を起点に、放射線状に六本の太い道が伸びている。
広場は花などで祭り仕様に飾りつけされていてとても華やかだ。
噴水の近くには子龍が三人――匹?――、追いかけっこをするように走り回って遊んでいた。
トカゲを丸くしたような、でもやっぱりトカゲとは違うような、くりんと大きな目をして琥珀色の色をした子龍たちに、エレノアの目が釘付けになる。
トカゲは苦手だが、丸い体を揺すりながら走る目の前の子龍たちは可愛かった。ぎゅーっと抱きしめてみたい衝動に駆られてうずうずしていると、エレノアの背後からエドワードに「だめですからね」とまるで思考を読んだかのように注意されてしょんぼりする。
「エレノア、そんなに気にいったのか? なんなら一匹連れて帰って――」
「サーシャロッド様。ペットでもおもちゃでもございませんのでおやめください」
「冗談だ。相変わらず固いな、お前は」
「普段からフレイディーベルグ様やリリーの相手をしていれば、誰でもこうなります。二人とも、放っておくと何をするかわからないので」
エドワードは厭味のように盛大にため息をついたが、当の本人たち――フレイディーベルグとリリアローズは、広場近くの雑貨屋を見つけてふらふらとそちらへ行ってしまい、まったく聞いていない。
エドワードは額に青筋を浮かべたが、二人のことは無視することに決めたらしい。
「あの二人に団体行動なんてできませんから放っておきましょう。私の父が村長を務めておりますので、まずはそちらの邸へ向かいましょう」
ラグナ村には一泊する予定だが、宿は村長の邸を借りることになっていた。
フレイディーベルグとリリアローズを放っておいていいという意見はサーシャロッドも同様のようで、エレノアはエドワードに案内されて村長宅へと向かう。
村長の邸は、村の高台にあった。
部屋に荷物をおいて、居間で村長と話をしていると、フレイディーベルグとリリアローズがやってきた。
「叔父様、お久しぶりですわー」
雑貨屋で手に入れたらしい、奇妙な模様の花瓶を持って現れたリリアローズを見て、エレノアは太陽の宮殿の異様な置物をどこで手に入れたのかを悟った気がした。きっとこの――獅子の顔をした花なのか、花の形をした獅子なのかよくわからない絵柄の花瓶も、太陽の宮殿のどこかへ飾られることだろう。
村長はリリアローズの笑顔を見て、何とも言えないような表情をした。
「リリーか。お前、フレイ様にご迷惑をかけていないだろうな。何度も言うが、少しは慎みと言うものを――」
「大丈夫ですわ叔父様! あたくしとフレイ様はとーっても仲良しですもの。ほらほら見て見て、首輪が新しくなりましたのよ。ほら、ここに小さな花模様。ちなみにフレイ様が今度あたくし専用の手枷を作ってくださるって――あら、叔父様、どうして泣いていらっしゃるの?」
「泣きたくもなるわ! 私はどこで教育を間違ったのだろう。これでは死んだ姉さんと義兄さんに合わせる顔が――」
リリアローズの両親は、まだリリアローズが幼いころに病気で亡くなったそうだ。龍族だけがかかる病だそうで、基本的に頑丈な龍族も、この病にだけは勝てないらしい。
目頭を押さえて泣き出してしまった村長にエレノアはおろおろするが、サーシャロッドは馬鹿馬鹿しいとばかりに知らん顔で、エドワードは慣れているのか無反応。
フレイディーベルグは、首輪だ手枷だと嬉しそうなリリアローズの頭をなでなでしているし、リリアローズは手枷のすばらしさを熱弁して村長をさらに号泣させ、混沌と化したこの状況を諫めるものは誰もいない。
エレノアは首輪のロマンも手枷のすばらしさもさっぱり理解できなかったが、リリアローズの口を止めないことには村長があまりにもかわいそうな気がして、勇気を振り絞って混沌の渦と化した居間の正常化を図ろうとした。
「お、お祭り! お祭りは、どんなお祭りなんでしょうか!」
祭りに「どんな」もないだろうが、エレノアは必死だった。
リリアローズは変な絵柄の花瓶をおくと、嬉しそうにフレイディーベルグの腕に抱きついた。
「恋人たちのお祭りなのよ! お祭りの夜に求婚して受け入れられると、永遠に結ばれるっていう素敵な言い伝えがあるの。あたくしも三十年前にこのお祭りの夜にフレイ様にプロポーズしたのよー!」
「え! リリー様がプロポーズしたんですか!」
「そうだね。リリーのプロポーズがあまりに強烈で私好みだったから、思わず頷いてしまったよ」
エレノアは素敵なラブロマンスの香りがしてわくわくした。リリアローズはいったいどんなプロポーズをしたのだろうか。
「リリー様はどんなプロポーズをしたんですか?」
お嫁さんにしてください、とかだろうか。エレノアは目をキラキラさせて訊ねたが――、数分後、聞いたことをひどく後悔することになる。
リリアローズはぽっと赤くなった頬に両手を当てて、恥ずかしそうにくねくねと体をくねらせた。
「やだ、そんな、恥ずかしいわ」
「恥ずかしがらなくてもいいだろう。なかなかよかったよ」
「本当ですか?」
「でなければ結婚していないからね。できればもう一度聞きたいね」
「あーん! じゃあフレイ様がそうおっしゃってくれるなら何度でも言いますわー!」
リリアローズはひしっとフレイディーベルグに抱きついて。
「一生、あたくしをいじめてくださいませ―――!」
彼女がそう叫んだ瞬間、エレノアはピシッと凍りついた。
号泣していた村長は、今度は魂を飛ばしたかのように白い顔をして天井を仰いでいる。
もちろん一生苛め抜いてあげるよ――なんて言っているフレイディーベルグの笑顔も、嬉しそうに目をうるうるさせているリリアローズも恐ろしくて、ひしっとサーシャロッドにしがみつけば、「お前が余計なことを訊くからだ」とあきれ顔ながらもよしよしと頭を撫でてくれた。
エドワードは「一族の恥だ」とため息をついているし、リリアローズとフレイディーベルグは人の目を憚らずいちゃいちゃしはじめるし、村長は放心してしまっているしで、居間の中が再び混沌と化してしまったのだが――、もはやこの惨状をどうにかしようとするものは誰もいなかった。
妖精と同じで、龍族にもいろいろな種族があるらしく、それぞれ規模は違えど、集落をつくって生活しているそうだ。
リリアローズの種族は中型サイズの火龍だそうだ。
龍族なのに龍の姿ではないのは、人の格好をしていた方が小回りが利いて便利だかららしい。龍の姿になろうと思えばなれるそうだが、人の姿になれる年になってからわざわざ不便な龍に姿になるものはあまりいないのだそうだ。そのため、龍の姿で生活しているのは、生まれて五歳ほどまでの子供だけとのことである。
子供であっても、人生ではじめて龍を見ることができるかもしれないとエレノアはわくわくしたが、同行しているリリアローズの従兄のエドワードがそんなエレノアに釘を刺した。
「子龍はたまに力の暴走を起こして火を吐きますから、特に人間であるエレノア様は近寄らない方がよろしいですよ」
「………」
龍は見たいが丸焦げにはされたくないので、エレノアはぞっとして小さく頷いた。
飛翼馬車が村まで到着すると、その大きさにエレノアは驚いた。
村と聞いていたからもっと小さなところを想像していたが、ずいぶんと大きい。
道は石畳で整備されていて、丸い中央広場の噴水を起点に、放射線状に六本の太い道が伸びている。
広場は花などで祭り仕様に飾りつけされていてとても華やかだ。
噴水の近くには子龍が三人――匹?――、追いかけっこをするように走り回って遊んでいた。
トカゲを丸くしたような、でもやっぱりトカゲとは違うような、くりんと大きな目をして琥珀色の色をした子龍たちに、エレノアの目が釘付けになる。
トカゲは苦手だが、丸い体を揺すりながら走る目の前の子龍たちは可愛かった。ぎゅーっと抱きしめてみたい衝動に駆られてうずうずしていると、エレノアの背後からエドワードに「だめですからね」とまるで思考を読んだかのように注意されてしょんぼりする。
「エレノア、そんなに気にいったのか? なんなら一匹連れて帰って――」
「サーシャロッド様。ペットでもおもちゃでもございませんのでおやめください」
「冗談だ。相変わらず固いな、お前は」
「普段からフレイディーベルグ様やリリーの相手をしていれば、誰でもこうなります。二人とも、放っておくと何をするかわからないので」
エドワードは厭味のように盛大にため息をついたが、当の本人たち――フレイディーベルグとリリアローズは、広場近くの雑貨屋を見つけてふらふらとそちらへ行ってしまい、まったく聞いていない。
エドワードは額に青筋を浮かべたが、二人のことは無視することに決めたらしい。
「あの二人に団体行動なんてできませんから放っておきましょう。私の父が村長を務めておりますので、まずはそちらの邸へ向かいましょう」
ラグナ村には一泊する予定だが、宿は村長の邸を借りることになっていた。
フレイディーベルグとリリアローズを放っておいていいという意見はサーシャロッドも同様のようで、エレノアはエドワードに案内されて村長宅へと向かう。
村長の邸は、村の高台にあった。
部屋に荷物をおいて、居間で村長と話をしていると、フレイディーベルグとリリアローズがやってきた。
「叔父様、お久しぶりですわー」
雑貨屋で手に入れたらしい、奇妙な模様の花瓶を持って現れたリリアローズを見て、エレノアは太陽の宮殿の異様な置物をどこで手に入れたのかを悟った気がした。きっとこの――獅子の顔をした花なのか、花の形をした獅子なのかよくわからない絵柄の花瓶も、太陽の宮殿のどこかへ飾られることだろう。
村長はリリアローズの笑顔を見て、何とも言えないような表情をした。
「リリーか。お前、フレイ様にご迷惑をかけていないだろうな。何度も言うが、少しは慎みと言うものを――」
「大丈夫ですわ叔父様! あたくしとフレイ様はとーっても仲良しですもの。ほらほら見て見て、首輪が新しくなりましたのよ。ほら、ここに小さな花模様。ちなみにフレイ様が今度あたくし専用の手枷を作ってくださるって――あら、叔父様、どうして泣いていらっしゃるの?」
「泣きたくもなるわ! 私はどこで教育を間違ったのだろう。これでは死んだ姉さんと義兄さんに合わせる顔が――」
リリアローズの両親は、まだリリアローズが幼いころに病気で亡くなったそうだ。龍族だけがかかる病だそうで、基本的に頑丈な龍族も、この病にだけは勝てないらしい。
目頭を押さえて泣き出してしまった村長にエレノアはおろおろするが、サーシャロッドは馬鹿馬鹿しいとばかりに知らん顔で、エドワードは慣れているのか無反応。
フレイディーベルグは、首輪だ手枷だと嬉しそうなリリアローズの頭をなでなでしているし、リリアローズは手枷のすばらしさを熱弁して村長をさらに号泣させ、混沌と化したこの状況を諫めるものは誰もいない。
エレノアは首輪のロマンも手枷のすばらしさもさっぱり理解できなかったが、リリアローズの口を止めないことには村長があまりにもかわいそうな気がして、勇気を振り絞って混沌の渦と化した居間の正常化を図ろうとした。
「お、お祭り! お祭りは、どんなお祭りなんでしょうか!」
祭りに「どんな」もないだろうが、エレノアは必死だった。
リリアローズは変な絵柄の花瓶をおくと、嬉しそうにフレイディーベルグの腕に抱きついた。
「恋人たちのお祭りなのよ! お祭りの夜に求婚して受け入れられると、永遠に結ばれるっていう素敵な言い伝えがあるの。あたくしも三十年前にこのお祭りの夜にフレイ様にプロポーズしたのよー!」
「え! リリー様がプロポーズしたんですか!」
「そうだね。リリーのプロポーズがあまりに強烈で私好みだったから、思わず頷いてしまったよ」
エレノアは素敵なラブロマンスの香りがしてわくわくした。リリアローズはいったいどんなプロポーズをしたのだろうか。
「リリー様はどんなプロポーズをしたんですか?」
お嫁さんにしてください、とかだろうか。エレノアは目をキラキラさせて訊ねたが――、数分後、聞いたことをひどく後悔することになる。
リリアローズはぽっと赤くなった頬に両手を当てて、恥ずかしそうにくねくねと体をくねらせた。
「やだ、そんな、恥ずかしいわ」
「恥ずかしがらなくてもいいだろう。なかなかよかったよ」
「本当ですか?」
「でなければ結婚していないからね。できればもう一度聞きたいね」
「あーん! じゃあフレイ様がそうおっしゃってくれるなら何度でも言いますわー!」
リリアローズはひしっとフレイディーベルグに抱きついて。
「一生、あたくしをいじめてくださいませ―――!」
彼女がそう叫んだ瞬間、エレノアはピシッと凍りついた。
号泣していた村長は、今度は魂を飛ばしたかのように白い顔をして天井を仰いでいる。
もちろん一生苛め抜いてあげるよ――なんて言っているフレイディーベルグの笑顔も、嬉しそうに目をうるうるさせているリリアローズも恐ろしくて、ひしっとサーシャロッドにしがみつけば、「お前が余計なことを訊くからだ」とあきれ顔ながらもよしよしと頭を撫でてくれた。
エドワードは「一族の恥だ」とため息をついているし、リリアローズとフレイディーベルグは人の目を憚らずいちゃいちゃしはじめるし、村長は放心してしまっているしで、居間の中が再び混沌と化してしまったのだが――、もはやこの惨状をどうにかしようとするものは誰もいなかった。
1
お気に入りに追加
3,442
あなたにおすすめの小説
記憶喪失の令嬢は無自覚のうちに周囲をタラシ込む。
ゆらゆらぎ
恋愛
王国の筆頭公爵家であるヴェルガム家の長女であるティアルーナは食事に混ぜられていた遅延性の毒に苦しめられ、生死を彷徨い…そして目覚めた時には何もかもをキレイさっぱり忘れていた。
毒によって記憶を失った令嬢が使用人や両親、婚約者や兄を無自覚のうちにタラシ込むお話です。
【完結】騎士団長の旦那様は小さくて年下な私がお好みではないようです
大森 樹
恋愛
貧乏令嬢のヴィヴィアンヌと公爵家の嫡男で騎士団長のランドルフは、お互いの親の思惑によって結婚が決まった。
「俺は子どもみたいな女は好きではない」
ヴィヴィアンヌは十八歳で、ランドルフは三十歳。
ヴィヴィアンヌは背が低く、ランドルフは背が高い。
ヴィヴィアンヌは貧乏で、ランドルフは金持ち。
何もかもが違う二人。彼の好みの女性とは真逆のヴィヴィアンヌだったが、お金の恩があるためなんとか彼の妻になろうと奮闘する。そんな中ランドルフはぶっきらぼうで冷たいが、とろこどころに優しさを見せてきて……!?
貧乏令嬢×不器用な騎士の年の差ラブストーリーです。必ずハッピーエンドにします。
夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です
大嫌いな次期騎士団長に嫁いだら、激しすぎる初夜が待っていました
扇 レンナ
恋愛
旧題:宿敵だと思っていた男に溺愛されて、毎日のように求められているんですが!?
*こちらは【明石 唯加】名義のアカウントで掲載していたものです。書籍化にあたり、こちらに転載しております。また、こちらのアカウントに転載することに関しては担当編集さまから許可をいただいておりますので、問題ありません。
――
ウィテカー王国の西の辺境を守る二つの伯爵家、コナハン家とフォレスター家は長年に渡りいがみ合ってきた。
そんな現状に焦りを抱いた王家は、二つの伯爵家に和解を求め、王命での結婚を命じる。
その結果、フォレスター伯爵家の長女メアリーはコナハン伯爵家に嫁入りすることが決まった。
結婚相手はコナハン家の長男シリル。クールに見える外見と辺境騎士団の次期団長という肩書きから女性人気がとても高い男性。
が、メアリーはそんなシリルが実は大嫌い。
彼はクールなのではなく、大層傲慢なだけ。それを知っているからだ。
しかし、王命には逆らえない。そのため、メアリーは渋々シリルの元に嫁ぐことに。
どうせ愛し愛されるような素敵な関係にはなれるわけがない。
そう考えるメアリーを他所に、シリルは初夜からメアリーを強く求めてくる。
――もしかして、これは嫌がらせ?
メアリーはシリルの態度をそう受け取り、頑なに彼を拒絶しようとするが――……。
「誰がお前に嫌がらせなんかするかよ」
どうやら、彼には全く別の思惑があるらしく……?
*WEB版表紙イラストはみどりのバクさまに有償にて描いていただいたものです。転載等は禁止です。
記憶喪失になったら、義兄に溺愛されました。
せいめ
恋愛
婚約者の不貞現場を見た私は、ショックを受けて前世の記憶を思い出す。
そうだ!私は日本のアラサー社畜だった。
前世の記憶が戻って思うのは、こんな婚約者要らないよね!浮気症は治らないだろうし、家族ともそこまで仲良くないから、こんな家にいる必要もないよね。
そうだ!家を出よう。
しかし、二階から逃げようとした私は失敗し、バルコニーから落ちてしまう。
目覚めた私は、今世の記憶がない!あれ?何を悩んでいたんだっけ?何かしようとしていた?
豪華な部屋に沢山のメイド達。そして、カッコいいお兄様。
金持ちの家に生まれて、美少女だなんてラッキー!ふふっ!今世では楽しい人生を送るぞー!
しかし。…婚約者がいたの?しかも、全く愛されてなくて、相手にもされてなかったの?
えっ?私が記憶喪失になった理由?お兄様教えてー!
ご都合主義です。内容も緩いです。
誤字脱字お許しください。
義兄の話が多いです。
閑話も多いです。
王命なんて・・・・くそくらえですわ
朝山みどり
恋愛
ティーナは王宮薬師の下っ端だ。地下にある自室でポーションを作っている。自分ではそれなりの腕だと思っているが、助手もつけてもらえず一人で働いていた。
そんなティーナが王命で公爵と結婚することになった。驚くティーナに王太子は公爵がひとめぼれからだと言った。
ティーナだって女の子。その言葉が嬉しいし、婚姻届にサインするとき会った公爵はとても素敵だった。
だが、それからすぐに公爵は仕事だとかで一度も会いに来ない。
そのうえ、ティーナの給料の大半が公爵家に渡される事になった。ティーナにはいるのは端数の部分だ。
お貴族様っていうのはほんとに民から金とるしか考えてないねとティーナは諦めて休みの日も働いて食いつないだ。
だが、ある日ティーナがプッツンとなる出来事が起きた。
働いたって取り上げられるなら、働くもんかと仕事をやめて国一番の歓楽街のある町に向かう事にした。
「わたしは都会が似合う女だからね」
やがて愛しいティーナに会えると戻ってきたジルフォードは愕然とする。
そしてすぐに追いかけたいけどそれも出来ずに・・・・
【完結】わたしはお飾りの妻らしい。 〜16歳で継母になりました〜
たろ
恋愛
結婚して半年。
わたしはこの家には必要がない。
政略結婚。
愛は何処にもない。
要らないわたしを家から追い出したくて無理矢理結婚させたお義母様。
お義母様のご機嫌を悪くさせたくなくて、わたしを嫁に出したお父様。
とりあえず「嫁」という立場が欲しかった旦那様。
そうしてわたしは旦那様の「嫁」になった。
旦那様には愛する人がいる。
わたしはお飾りの妻。
せっかくのんびり暮らすのだから、好きなことだけさせてもらいますね。
【完結】悪役令嬢は折られたフラグに気が付かない【全23話+おまけ2話】
早奈恵
恋愛
エドウィン王子から婚約破棄されて、修道院でいじめ抜かれて死んでしまう予知夢を見た公爵令嬢アデリアーナは、男爵令嬢のパナピーアに誘惑されてしまうはずの攻略対象者との出会いを邪魔して、予知夢を回避できるのか試そうとする。
婚約破棄への道を自分で潰すつもりなのに、現実は何だか予知夢の内容とどんどんかけ離れて、知らないうちに話が進んでいき……。
宰相インテリ子息、騎士団長の脳筋子息、実家を継ぐために養子になったわんこ系義弟、そして婚約者の王太子エドウィンが頑張る話。
*リハビリに短編を書く予定が中編くらいになってしまいましたが、すでにラストまで書き終えている完結確約作品です。全23話+おまけ2話、よろしくお願いします。
*短い期間ですがHOTランキング1位に到達した作品です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる