114 / 129
密会
6
しおりを挟む
クライヴは七日で戻って来た。
離宮から王都まで片道三日かかるので、王城に行ってほとんどとんぼ返りで戻って来た計算になる。
戻って来たクライヴは苛立っているようだった。ちょっぴり怖くて、エレノアはあまり近づきたくなかったが、話があると言われたので、居間で彼と顔を突き合わせていた。
紅茶を煎れさせたあと使用人を居間から追い出したクライヴは、紅茶の中に角砂糖を五つも落としてかき混ぜて、一口飲んで顔をしかめた。普段は無糖か、角砂糖を一つしか紅茶にいれないクライヴにしたら珍しいと思ったが、どうやらイライラしながら無意識のうちに砂糖を投入していたようだ。
クライヴは紅茶をテーブルの隅まで押しのけて、はーっと大きく息をついた。
そして、自分の膝の上を指先で叩いては、髪をかきむしる。
(どうしたのかしら……?)
婚約していたとき、クライヴがエレノアに苛立ちを見せることはあったが、せいぜい顔を見て舌打ちされる程度だった。こんなクライヴははじめて見る。
使用人がいないので、エレノアは立ち上がって、クライヴのために新しい紅茶を煎れた。差し出すと、彼は「ああ」と言って受け取って、今度は砂糖を入れずに口をつけた。
エレノアは自分の紅茶に角砂糖を一つと、ミルクを入れて、スプーンでくるくるとかき混ぜる。
「俺がいない間、変わりなかったか?」
「はい、特には」
エレノアの日課に、トカゲの口を介しておしゃべりしに来るリリアローズとの温室でのティータイムが追加されたが、クライヴに言えるはずもない。
何をしていたのかと問われて、エレノアは温室や図書室ですごしていたと答えた。
「外には出ていないんだな?」
外出したければ使用人と一緒になら出かけていいと彼は言っていたが、本当は外出したらダメだったのだろうか。違和感を覚えつつも、この一週間、エレノアは離宮の敷地から出ていないので、どこにも出かけていないと答えると、彼は安心したように息をついた。
「そうか。ならいい」
「あの……、何かあったんですか?」
クライヴは迷うように視線を彷徨わせてから、深呼吸をするように大きく息を吸い込んで、吐き出した。
「――シンシアが、姿を消した」
エレノアは息を呑んだ。
「シンシア、が……?」
クライヴは紅茶を一気に飲み干すと、ガチャンと音を立ててそれをテーブルの上においた。
「俺が王都に戻ったのは、ラマリエル前公爵とその家族の移送の日取りが決まったからだ。お前のことも含め、ラマリエル公爵家の今回の醜聞については、俺にも責任が問われている。彼らの移送が完了するまで俺がすべてを取り仕切ることになったいた。だから一度、移送のために城へ戻る必要があったんだ」
クライヴが空になったティーカップをちらりと見たので、エレノアは紅茶のお代わりを入れはじめた。
エレノアが新しく紅茶を煎れている間にも、彼の話は続く。
「移送馬車には見張りのために何名もの兵士がつく。俺は前公爵たちが馬車に乗せられて王都を出発するまで見届け、あとは領地の、お前の叔父が用意した彼らを幽閉するための邸に収容したのち、俺のところまで完了報告が来て、俺の役目は終わるはずだった。だが――」
エレノアが紅茶を差し出すと、クライヴは礼を言って受け取った。
疲れているのか、クライヴは二杯目の紅茶に一つ角砂糖を落とした。
「移送馬車が出発して王都を出て少し行ったあたりで、突然馬車が横転したと連絡が入った」
馬車が横転したと連絡が入ったのは、クライヴが離宮へ戻ろうとしていたときだった。
王都を離れて間もないところだと言うので、クライヴは馬に乗って、兵士たちとともにその場所まで駆けて行った。そして、そこで見たのは――
「馬は泡を吹いて倒れていて、なぜか周りの兵士たちも気を失ったいた。横転した馬車をあければ、そこには事切れた前公爵と夫人がいたよ。全身血だらけで、ナイフで切られたような傷が体中に走っていた。シンシアは、そこの中にはいなかった」
エレノアはヒュッと息を呑んで、両手で口元をおさえた。
「お父様たちが……」
エレノアを虐待し続けていた父と継母だが、さすがに死んだと聞けばショックだった。
小さく肩を震わせたエレノアを見て、クライヴは立ち上がると彼女の隣に移動した。そっと腕を回して、なだめるように背中を撫でる。
「聞いていて気持ちのいい話ではないな。すまない」
「い、いえ……、大丈夫です。その、それで、シンシアは……」
シンシアが姿を消したとクライヴは言った。まるで暴漢や物取りにでも襲われたような状況だ。それならば、馬車の中にいなかったというシンシアは、加害者に連れて行かれてしまったのだろうか。
姉妹らしい関係ではなかったが、さすがに気になる。
クライヴは眉間に皺を刻んだ。
「兵士たちは意識を失っていただけだった。目を覚ました兵士たちは、シンシアがやったと言っていた。突然御者を襲い、馬を切りつけてパニックに陥れた、と。シンシアを取り押さえようとした兵士たちは、訳もわからないままに昏倒したそうだ。そのあと、連絡をもらって俺が駆けつけたのだが――、兵士たちの証言に間違いがないのならば、公爵と夫人も、シンシアが襲ったと考えるのが筋だろう」
「で、でも……」
「わかっている。俺も信じているわけではない。御者を襲って馬車を横転させ、兵士たちを気絶させるなど、大の男一人でも相当な手練れでないと無理だ。女の細腕でできるはずがない。ましてや両親を殺害など、ありえないだろう」
エレノアは頷いた。シンシアと父、継母はとても仲が良かった。万が一シンシアが馬車を横転させたからと言って、彼女が両親を殺害するとは思えない。
「だが、兵士たちが嘘を言っているようにも見えなかった。真実はシンシアを見つけて聞き出すしかないが――、もしもだ。兵士たちの言う通りシンシアが何らかの方法でそれをやってのけたとすれば――、次に狙われるのは?」
エレノアはゾクリとした。
クライヴはそっとエレノアの肩を抱き寄せた。
「シンシアがお前のことを知っているはずがない。お前が生きていることを知っているのは俺と、父上と、それからここの使用人だけだ。そう思うが、もしお前が生きていることが知られたらと思うと気が気ではなかった」
クライヴがエレノアが外出していなくて安心したのは、エレノアが外出して万が一にもシンシアに生きていることが知られたら――、と警戒したかららしい。
「もちろん、にわかには信じがたい。だが、用心に越したことはないだろう」
シンシアのことは、城の兵士たちが探しているらしい。離宮の警護も厳重になるそうだ。
「安心しろ。お前のことは、何があっても俺が守るから」
クライヴの腕に力がこもる。
クライヴに抱きしめられながら、エレノアは、ただただ茫然としていた。
離宮から王都まで片道三日かかるので、王城に行ってほとんどとんぼ返りで戻って来た計算になる。
戻って来たクライヴは苛立っているようだった。ちょっぴり怖くて、エレノアはあまり近づきたくなかったが、話があると言われたので、居間で彼と顔を突き合わせていた。
紅茶を煎れさせたあと使用人を居間から追い出したクライヴは、紅茶の中に角砂糖を五つも落としてかき混ぜて、一口飲んで顔をしかめた。普段は無糖か、角砂糖を一つしか紅茶にいれないクライヴにしたら珍しいと思ったが、どうやらイライラしながら無意識のうちに砂糖を投入していたようだ。
クライヴは紅茶をテーブルの隅まで押しのけて、はーっと大きく息をついた。
そして、自分の膝の上を指先で叩いては、髪をかきむしる。
(どうしたのかしら……?)
婚約していたとき、クライヴがエレノアに苛立ちを見せることはあったが、せいぜい顔を見て舌打ちされる程度だった。こんなクライヴははじめて見る。
使用人がいないので、エレノアは立ち上がって、クライヴのために新しい紅茶を煎れた。差し出すと、彼は「ああ」と言って受け取って、今度は砂糖を入れずに口をつけた。
エレノアは自分の紅茶に角砂糖を一つと、ミルクを入れて、スプーンでくるくるとかき混ぜる。
「俺がいない間、変わりなかったか?」
「はい、特には」
エレノアの日課に、トカゲの口を介しておしゃべりしに来るリリアローズとの温室でのティータイムが追加されたが、クライヴに言えるはずもない。
何をしていたのかと問われて、エレノアは温室や図書室ですごしていたと答えた。
「外には出ていないんだな?」
外出したければ使用人と一緒になら出かけていいと彼は言っていたが、本当は外出したらダメだったのだろうか。違和感を覚えつつも、この一週間、エレノアは離宮の敷地から出ていないので、どこにも出かけていないと答えると、彼は安心したように息をついた。
「そうか。ならいい」
「あの……、何かあったんですか?」
クライヴは迷うように視線を彷徨わせてから、深呼吸をするように大きく息を吸い込んで、吐き出した。
「――シンシアが、姿を消した」
エレノアは息を呑んだ。
「シンシア、が……?」
クライヴは紅茶を一気に飲み干すと、ガチャンと音を立ててそれをテーブルの上においた。
「俺が王都に戻ったのは、ラマリエル前公爵とその家族の移送の日取りが決まったからだ。お前のことも含め、ラマリエル公爵家の今回の醜聞については、俺にも責任が問われている。彼らの移送が完了するまで俺がすべてを取り仕切ることになったいた。だから一度、移送のために城へ戻る必要があったんだ」
クライヴが空になったティーカップをちらりと見たので、エレノアは紅茶のお代わりを入れはじめた。
エレノアが新しく紅茶を煎れている間にも、彼の話は続く。
「移送馬車には見張りのために何名もの兵士がつく。俺は前公爵たちが馬車に乗せられて王都を出発するまで見届け、あとは領地の、お前の叔父が用意した彼らを幽閉するための邸に収容したのち、俺のところまで完了報告が来て、俺の役目は終わるはずだった。だが――」
エレノアが紅茶を差し出すと、クライヴは礼を言って受け取った。
疲れているのか、クライヴは二杯目の紅茶に一つ角砂糖を落とした。
「移送馬車が出発して王都を出て少し行ったあたりで、突然馬車が横転したと連絡が入った」
馬車が横転したと連絡が入ったのは、クライヴが離宮へ戻ろうとしていたときだった。
王都を離れて間もないところだと言うので、クライヴは馬に乗って、兵士たちとともにその場所まで駆けて行った。そして、そこで見たのは――
「馬は泡を吹いて倒れていて、なぜか周りの兵士たちも気を失ったいた。横転した馬車をあければ、そこには事切れた前公爵と夫人がいたよ。全身血だらけで、ナイフで切られたような傷が体中に走っていた。シンシアは、そこの中にはいなかった」
エレノアはヒュッと息を呑んで、両手で口元をおさえた。
「お父様たちが……」
エレノアを虐待し続けていた父と継母だが、さすがに死んだと聞けばショックだった。
小さく肩を震わせたエレノアを見て、クライヴは立ち上がると彼女の隣に移動した。そっと腕を回して、なだめるように背中を撫でる。
「聞いていて気持ちのいい話ではないな。すまない」
「い、いえ……、大丈夫です。その、それで、シンシアは……」
シンシアが姿を消したとクライヴは言った。まるで暴漢や物取りにでも襲われたような状況だ。それならば、馬車の中にいなかったというシンシアは、加害者に連れて行かれてしまったのだろうか。
姉妹らしい関係ではなかったが、さすがに気になる。
クライヴは眉間に皺を刻んだ。
「兵士たちは意識を失っていただけだった。目を覚ました兵士たちは、シンシアがやったと言っていた。突然御者を襲い、馬を切りつけてパニックに陥れた、と。シンシアを取り押さえようとした兵士たちは、訳もわからないままに昏倒したそうだ。そのあと、連絡をもらって俺が駆けつけたのだが――、兵士たちの証言に間違いがないのならば、公爵と夫人も、シンシアが襲ったと考えるのが筋だろう」
「で、でも……」
「わかっている。俺も信じているわけではない。御者を襲って馬車を横転させ、兵士たちを気絶させるなど、大の男一人でも相当な手練れでないと無理だ。女の細腕でできるはずがない。ましてや両親を殺害など、ありえないだろう」
エレノアは頷いた。シンシアと父、継母はとても仲が良かった。万が一シンシアが馬車を横転させたからと言って、彼女が両親を殺害するとは思えない。
「だが、兵士たちが嘘を言っているようにも見えなかった。真実はシンシアを見つけて聞き出すしかないが――、もしもだ。兵士たちの言う通りシンシアが何らかの方法でそれをやってのけたとすれば――、次に狙われるのは?」
エレノアはゾクリとした。
クライヴはそっとエレノアの肩を抱き寄せた。
「シンシアがお前のことを知っているはずがない。お前が生きていることを知っているのは俺と、父上と、それからここの使用人だけだ。そう思うが、もしお前が生きていることが知られたらと思うと気が気ではなかった」
クライヴがエレノアが外出していなくて安心したのは、エレノアが外出して万が一にもシンシアに生きていることが知られたら――、と警戒したかららしい。
「もちろん、にわかには信じがたい。だが、用心に越したことはないだろう」
シンシアのことは、城の兵士たちが探しているらしい。離宮の警護も厳重になるそうだ。
「安心しろ。お前のことは、何があっても俺が守るから」
クライヴの腕に力がこもる。
クライヴに抱きしめられながら、エレノアは、ただただ茫然としていた。
3
お気に入りに追加
3,442
あなたにおすすめの小説
トイレの花子さんは悪役令嬢の中の人
赤羽夕夜
ファンタジー
曖昧な存在の者たちが怪異であり続けるためには、人に畏怖され認知され続けなければならない。
トイレの花子さん――通称花子さんは現代の学校のリモート化に伴い、伝承が衰退していき、力を失い人々の記憶から消えうせてしまった。
しかし、消えうせた花子さんの魂は世界を渡り、異世界の悪役令嬢と呼ばれる貴族の令嬢へと転生してしまった。
これは人々に恐怖を植え付け、世紀を超えて語り継がれた伝説の怪異が悪役令嬢として生きる物語である。
悪役令嬢の選んだ末路〜嫌われ妻は愛する夫に復讐を果たします〜
ノルジャン
恋愛
モアーナは夫のオセローに嫌われていた。夫には白い結婚を続け、お互いに愛人をつくろうと言われたのだった。それでも彼女はオセローを愛していた。だが自尊心の強いモアーナはやはり結婚生活に耐えられず、愛してくれない夫に復讐を果たす。その復讐とは……?
※残酷な描写あり
⭐︎6話からマリー、9話目からオセロー視点で完結。
ムーンライトノベルズ からの転載です。
なんでも奪っていく妹に、婚約者まで奪われました
ねむ太朗
恋愛
伯爵令嬢のリリアーナは、小さい頃から、妹のエルーシアにネックレスや髪飾りなどのお気に入りの物を奪われてきた。
とうとう、婚約者のルシアンまでも妹に奪われてしまい……
前世で処刑された聖女、今は黒薬師と呼ばれています
矢野りと
恋愛
旧題:前世で処刑された聖女はひっそりと生きていくと決めました〜今世では黒き薬師と呼ばれています〜
――『偽聖女を処刑しろっ!』
民衆がそう叫ぶなか、私の目の前で大切な人達の命が奪われていく。必死で神に祈ったけれど奇跡は起きなかった。……聖女ではない私は無力だった。
何がいけなかったのだろうか。ただ困っている人達を救いたい一心だっただけなのに……。
人々の歓声に包まれながら私は処刑された。
そして、私は前世の記憶を持ったまま、親の顔も知らない孤児として生まれ変わった。周囲から見れば恵まれているとは言い難いその境遇に私はほっとした。大切なものを持つことがなによりも怖かったから。
――持たなければ、失うこともない。
だから森の奥深くでひっそりと暮らしていたのに、ある日二人の騎士が訪ねてきて……。
『黒き薬師と呼ばれている薬師はあなたでしょうか?』
基本はほのぼのですが、シリアスと切なさありのお話です。
※この作品の設定は架空のものです。
※一話目だけ残酷な描写がありますので苦手な方はご自衛くださいませ。
※感想欄のネタバレ配慮はありません(._.)
婚約解消して次期辺境伯に嫁いでみた
cyaru
恋愛
一目惚れで婚約を申し込まれたキュレット伯爵家のソシャリー。
お相手はボラツク侯爵家の次期当主ケイン。眉目秀麗でこれまで数多くの縁談が女性側から持ち込まれてきたがケインは女性には興味がないようで18歳になっても婚約者は今までいなかった。
婚約をした時は良かったのだが、問題は1か月に起きた。
過去にボラツク侯爵家から放逐された侯爵の妹が亡くなった。放っておけばいいのに侯爵は簡素な葬儀も行ったのだが、亡くなった妹の娘が牧師と共にやってきた。若い頃の妹にそっくりな娘はロザリア。
ボラツク侯爵家はロザリアを引き取り面倒を見ることを決定した。
婚約の時にはなかったがロザリアが独り立ちできる状態までが期間。
明らかにソシャリーが嫁げば、ロザリアがもれなくついてくる。
「マジか…」ソシャリーは心から遠慮したいと願う。
そして婚約者同士の距離を縮め、お互いの考えを語り合う場が月に数回設けられるようになったが、全てにもれなくロザリアがついてくる。
茶会に観劇、誕生日の贈り物もロザリアに買ったものを譲ってあげると謎の善意を押し売り。夜会もケインがエスコートしダンスを踊るのはロザリア。
幾度となく抗議を受け、ケインは考えを改めると誓ってくれたが本当に考えを改めたのか。改めていれば婚約は継続、そうでなければ解消だがソシャリーも年齢的に次を決めておかないと家のお荷物になってしまう。
「こちらは嫁いでくれるならそれに越したことはない」と父が用意をしてくれたのは「自分の責任なので面倒を見ている子の数は35」という次期辺境伯だった?!
★↑例の如く恐ろしく省略してます。
★9月14日投稿開始、完結は9月16日です。
★コメントの返信は遅いです。
★タグが勝手すぎる!と思う方。ごめんなさい。検索してもヒットしないよう工夫してます。
♡注意事項~この話を読む前に~♡
※異世界を舞台にした創作話です。時代設定なし、史実に基づいた話ではありません。【妄想史であり世界史ではない】事をご理解ください。登場人物、場所全て架空です。
※外道な作者の妄想で作られたガチなフィクションの上、ご都合主義なのでリアルな世界の常識と混同されないようお願いします。
※心拍数や血圧の上昇、高血糖、アドレナリンの過剰分泌に責任はおえません。
※価値観や言葉使いなど現実世界とは異なります(似てるモノ、同じものもあります)
※誤字脱字結構多い作者です(ごめんなさい)コメント欄より教えて頂けると非常に助かります。
※話の基幹、伏線に関わる文言についてのご指摘は申し訳ないですが受けられません
私は私で勝手に生きていきますから、どうぞご自由にお捨てになってください。
木山楽斗
恋愛
伯爵令嬢であるアルティリアは、婚約者からある日突然婚約破棄を告げられた。
彼はアルティリアが上から目線だと批判して、自らの妻として相応しくないと判断したのだ。
それに対して不満を述べたアルティリアだったが、婚約者の意思は固かった。こうして彼女は、理不尽に婚約を破棄されてしまったのである。
そのことに関して、アルティリアは実の父親から責められることになった。
公にはなっていないが、彼女は妾の子であり、家での扱いも悪かったのだ。
そのような環境で父親から責められたアルティリアの我慢は限界であった。伯爵家に必要ない。そう言われたアルティリアは父親に告げた。
「私は私で勝手に生きていきますから、どうぞご自由にお捨てになってください。私はそれで構いません」
こうしてアルティリアは、新たなる人生を送ることになった。
彼女は伯爵家のしがらみから解放されて、自由な人生を送ることになったのである。
同時に彼女を虐げていた者達は、その報いを受けることになった。彼らはアルティリアだけではなく様々な人から恨みを買っており、その立場というものは盤石なものではなかったのだ。
実家に帰らせていただきます!
syouki
BL
何百年ぶりかに現れた、魔王ルキアルド。それに伴い覚醒した平民、勇者ジル。
「魔王ルキアルド!覚悟し…」
「待ちかねたぞ!勇者ジル…」
顔を合わせた瞬間お互いが一目惚れ!そのままベッドイン&結婚までしてしまった。そんな二人に不穏な気配が…?
※設定はゆるゆるです。
※作者独自の世界観の為ご都合主義です。
※男性も妊娠します。
※相変わらず書きながら進行しますので更新はゆっくりです。でも、必ず完結はさせます!!
今さら、私に構わないでください
ましゅぺちーの
恋愛
愛する夫が恋をした。
彼を愛していたから、彼女を側妃に迎えるように進言した。
愛し合う二人の前では私は悪役。
幸せそうに微笑み合う二人を見て、私は彼への愛を捨てた。
しかし、夫からの愛を完全に諦めるようになると、彼の態度が少しずつ変化していって……?
タイトル変更しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる