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バッドエンド回避に奔走していたらラスボス(魔王)に捕まりました

魔王様とお散歩

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 理由はまったくわからないが、魔王クラヴィスがわたしを嫁にしようと連れ帰ったのは本当のようだ。

 しかしわたしは、その「花嫁」という単語に「いけにえ」というルビが見える。
 というか、ラスボス(魔王様)の嫁とか、失言一つで首ちょんぱされそうで絶対にお断りしたい!
 でも、お断りしたら即死亡ってことになるのだろうか。……結局死ぬな。

 何かあるたびに絶叫して泣き出すわたしに、クラヴィスも少し考えたようだ。
 クラヴィスはわたしを嫁にするつもりで拾ってきたので、わたしを自分の部屋に住まわせる気満々だったようだが、幼児でもここまで激しく泣かないだろうというほど泣き叫ぶわたしを見て、同じ部屋に住まわせるのは時期が早すぎると悟ったという。

 わたしの全力の号泣が功を奏し(?)、わたしは魔王様のお部屋の隣に自分だけの部屋を手に入れた。
 リュリュがそのまま世話係としてつけられて、三食おやつに昼寝付きで、何か意外と快適な生活が送れている。
 もっとも、万事において快適というほどでもないが。

 なぜならあの魔王様は、わたしが何に恐れて泣き叫んでいるのかあまり理解していないようなのだ。
 部屋は分けたが夫婦なのだからわたしの部屋には勝手に出入りしていいものだと認識しているようなのである。
 ちなみにもちろんわたしは魔王と夫婦になったつもりはこれっぽっちもないけれど……言ったら殺されそうだから黙っている。

 今朝も、目を覚ますと隣にクラヴィスが眠っていた。
 昨日の夜は一人でベッドにもぐりこんだはずなのに、いつの間にか人のベッドの中にもぐりこんでいたのである。
 目を開けた瞬間に飛び込んできた超イケメンの寝顔と裸にわたしの思考は完全にフリーズした。
 クラヴィスはどうも、裸で寝る癖があるらしい。一応わたしに配慮して下は履いたままでいてくれているが、だからいいという問題でもない。

 ふおおお!
 胸筋!
 腹筋!

 ……鼻血が。

 もうわたしの思考はクラヴィスの攻撃でフルボッコにされた気分だ。
 怖いしイケメンだしセクシーだしもういろいろどうしていいのかわかりません!

 鼻血が出そうだと鼻の下を押さえて、にじにじとクラヴィスから距離を取ろうとしたのに、半分寝ぼけた魔王様はあろうことかわたしを抱きよせてその長い腕でがんじがらめ。
 悲鳴が喉で凍り、くわっと目を見開いて、わたしはしばしそのまま気絶した。

 そのあといつの間にか寝ちゃってたみたいで、再度起きたときはクラヴィスの姿はどこにもなかった。
 ちなみに、あまりに気絶しまくっているわたしにリュリュが「気絶癖がついてるんですかねー?」と可哀そうな子を見るような目を向けてきたが、あながち冗談だとも思えなかった。ほんと、わたし最近簡単に気絶しまくっている。

 でもさ、仕方ないじゃん。
 魔王の手にかかれば、わたしなんてその辺の蟻を潰すように簡単に殺されそうだし。
 もうね、プチ、だよ、プチ。
 こんな感じ。
 指先でプチ、ね。

 リュリュ曰く、瀕死の重傷を負っていたわたしの怪我を直したのはクラヴィスだって言うし、一応彼に命を救われた身ではあるけど、その命が彼の気まぐれでいつ刈り取られるかと思うともう……。

 これでもね、ちゃんと「助けてくれてありがとうございます」って言う意思はあるんだよ?
 ほら、助けてくれたのは本当だし、そういうのはちゃんとお礼を言わないとダメだって、わかってるんだよ?

 でもでもクラヴィスを前にすると恐怖の方が勝って泣くか騒ぐか気絶するしかできなくなるのだ。
 しかもクラヴィスは隙あらば、わたしの思考をすべて奪って、場合によっては意識まで闇に沈める「死の接吻」を繰り出してくる。わたしが泣き叫んでいるとほぼ高確率で繰り出される。
 そもそもあれはいったい何のために行われているのだろうか。
 最近ではわたしが気絶せずに何秒耐えられるか試されている気もするし。

 ……ハッ!

 もしかしてわたしの息の根を確実に止める方法を探っている⁉

 ……うん、違うな。いくら馬鹿なわたしでもそのくらいはわかるわ。

「花嫁様―、さっきから百面相してどうしたんですか?」

 わたしのおやつを用意しながら、リュリュが心配そうな顔をした。
 百面相と言われて、どうやら考えていることが全部顔に出ていたらしいと、わたしは慌てて頬を押さえた。

「ちょ、ちょっと考え事を」
「考え事ですか? 花嫁様はよく泣かれるし、今もお顔の色が優れませんし……情緒不安定なんですかね?」

 情緒不安定。
 うん、それは間違いないと思うよ。
 だって死と隣り合わせで生きてるからね!

「今日は天気もいいですし、気分転換におやつを持ってお庭をお散歩しに行って来たらどうですか?」
「え、散歩?」

 というか、庭に下りていいの?
 部屋から逃げ出したら即殺されるとか思ってたよ(一回逃げ出したけど)。

「せっかくですから、そとでおやつタイムにしたらどうですか? 持ち運べるようにバスケットに詰めてもらいますから」

 ふむふむ。
 つまりお前ごときの足じゃこの広大な庭から抜け出せねーだろってことですか?

 ……いかんいかん。リュリュの好意を疑って見てしまった。

 でも、外に出ていいのなら出たいかな。ここに来てずっと部屋の中だったし。ここに来る前は騎士団との追いかけっこでへとへとでゆっくり散歩とかできる状況じゃなかったし。
 考えてみたら、ここは北の大陸の魔王城。
 魔王の支配地域に人が足を踏み入れることはないから、国家反逆罪でわたしの命を刈り取ろうとしている騎士たちも追ってこない。
 ラスボスがそばにいる以上安心はできないが、命からがら逃げ続ける生活からはひとまず解放された。

 ……あれ?

 そう考えると、以前の生活よりここの方が何倍も安全そうじゃない?
 ラスボスは今のところわたしを嫁扱いで、「死の接吻」は気になるが、本気で殺そうとはしていない様子。

 おお? これはちょっと、予想外だったぞ?

 魔王の側と、外の世界。
 どっちの天秤にも「死」という概念が乗っているので楽観視はできないが、その「死」の重さは今のところ外の世界の方が重たい。

 ってことはここのほうが安全なんじゃん!
 なんてこった!
 しかもご飯も寝どこもあるし!
 山の中で獣に襲われる心配をしながら寝なくていいし!
 飢えをしのぐために生野草とか食べなくてもいいし!
 この川の水、安全なのかなとか不安になりながら飲まなくてもいいし!

 なんてこった(二回目)!
 おやつもらってぐーたらして庭もお散歩していいときたよ!
 やばいよちょっとグラグラして来たよ。
 ここ天国かよとか思っちゃう単純なわたしがいるよ。
 しっかりしろわたし。振り返ればヤツ(ラスボス)がいる!
 
 ……でもちょっとくらいなら、ここの生活を満喫しても、いいかも?
 安心しちゃっても、大丈夫かも?
 とりあえずお散歩いっても、大丈夫かもー!

 すっかり単純思考に傾いたわたしは、リュリュにバスケットにおやつをつめてもらって、意気揚々とお庭にお散歩に出かけることにした。
 リュリュ曰く、この城には魔王の配下の魔物たちが住んでいるけれど、みんないい人(?)ばかりで、自由に歩き回っても危険はないと言う。
 むしろわたしには友好的(なんでだろ?)らしいから、身の危険は感じなくていいらしい。

 いやいや、殺される危険性を考えずに歩き回れるって素晴らしいね!

 騎士団とか、敵とみなしたら容赦ないからなあ。
 剣でぶった切ろうとしてくるわ、殴りかかって来るわ、相手が女でも手加減ナッシングだったからね。

 何度も死にかけて、自分自身の治癒能力で回復しながら生き延びてきた。
 死亡エンド回避のためにした行動が、ゲームのストーリーにはない死亡フラグを立てたとかマジで泣きそうだったわ。

 でもここは大丈夫―。
 わたしを殺しに来る騎士たちいないからー。

 バスケット片手に、るんるんと鼻歌を歌いながら廊下を歩く。
 そしてしばらく城の中を歩き回ったわたしは、ハタと気づいた。

 庭ってどっち?
 つーか階段どこ?
 やば、迷った。
 しまったリュリュについて来てもらえばよかったー!
 一緒に行きますかと訊かれて「大丈夫」と答えたわたし、何を根拠に大丈夫だと言ったんだ!
 ああっ、帰り道もわからない。
 この城広すぎるよ! ここどこだよ! 誰か助けてー!

 完全に迷子になったわたしはおろおろしながら右に左に歩き回る。
 その結果余計に迷って、へなへなと緋色の絨毯が敷かれている廊下の上に膝をついた。

 わーん!
 きっとわたしこのまま誰にも発見されずに野垂れ死ぬんだー!
 魔王様の城は広いくせに人(魔物)が少なすぎる!
 なんでだよどうしてだよこれだけ歩けば誰かに出会うでしょ普通!

「……ラフィは本当によく泣くな」

 油断したせいで新しい死亡フラグが立ったとさめざめと泣きはじめたわたしの耳に、あきれ半分笑い半分の声が聞こえてくる。
 ぐすっと鼻を鳴らして顔を上げると、どこから現れたのか、目の前に魔王クラヴィスが立っていた。
 泣いているわたしを助け起こして、ぽんぽんと頭を撫でられる。
 クラヴィスは怖いけど、迷子になって餓死すると思い込んでいたわたしにはまるで勇者のように輝いて見えた。

「こんなところで何をしているんだ」

 説明を求められて、わたしは手の甲で涙を拭いながら庭に行くところだったと答えた。

「庭?」
「さ、散歩に」
「ああ、だからそれか」

 クラヴィスの視線がわたしが持っているバスケットに向く。
 思えば、彼とまともに会話をしたのはこれがはじめてのことだった。

 ……普段、何を言われても、泣くかわめくか気絶するか硬直するかだからね、わたし。うん。こうして改めて客観視してみる、ひどいものだな、わたし。

 庭に生きたかったけど庭がどこかわからなくて迷ったと素直に答えると、クラヴィスはクックッと喉の奥で笑って、わたしの手をつかんだ。
 びくっとなって、思いのほか優しくつながれている手に気づいて、不思議な気分になる。

「案内してやろう。こっちだ」

 そう言ってクラヴィスがわたしの手を引いて歩きだしたから、素直にあとをついていくことにした。
 クラヴィスよりも、今はこのままここに取り残される方が怖いから。
 わたしが歩き回っていたのとは全然違う方向へ進むと、城の玄関前の大きな階段にたどり着く。

 大人が五人は横一列で寝そべれそうなほど大きな階段を下りていくと、ダンスパーティーでも開けそうなほど広い玄関ホールがある。
 クラヴィスが進むと、両開きの大きな玄関扉が、ひとりでに(!)開いた。自動ドア? 魔法?

 ここは北の大陸なので、元いた国よりもずっと秋の訪れが早い。
 城の中にいたときは気づかなかったが、外の風はたいぶひんやりしていて、開いた玄関扉から吹き込んでくる。
 ひやっとした風に首をすくめるわたしに気づいて、クラヴィスがマントを広げてわたしの体を包み込んだ。
 ふわりと香る清涼感のある香りと体温に、ぴぎゃあって飛び上がりそうになる。

「外套がいるな」

 クラヴィスがそうつぶやくと、どこからともなくふわふわもこもこのコートが飛んできた。

 ……やっぱり魔法っぽい。

 魔法がまったくない世界ではないけれど、魔法は魔王や魔物が得意とするもので、人はあまり得意ではない。だから人の国は魔法にできるだけ頼らない文化になっていて、生活の中に当たり前のように魔法が登場するのは少し新鮮だ。

 ふわふわもこもこのコートはどうやらわたし用だったみたいで、クラヴィスが無言で差し出してくる。
 いそいそとコートを羽織ると、クラヴィスが再び手をつないだ。

「行くぞ」

 庭までの案内だと思ったのに、クラヴィスはこのまま一緒に行動するようだ。
 わたしはちらりとクラヴィスの横顔を見上げた。

 顔を合わせるたびに「ぴぎゃあああ」とか「にぎゃあああ」とかカエルとか猫がつぶれたような悲鳴を上げて大泣きするわたしを、彼はどう思っているのだろう。
 嫁にするために連れてきたと聞いたけれど、正直、大声を上げて子供のように泣き叫ぶ女を嫁にほしがる男がいるだろうか。

 もっと言えば、一応これでもわたし聖女なんだよね。
 聖なる力って魔王とか魔物とは相反する力で毒になるんだって聞いたけど。

 すっかり秋の装いの庭を歩く。
 さらさらと風に揺れるクラヴィスの黒い髪が綺麗だと思った。
 ゲームの中でラフィ―リアを容赦なくぶち殺す魔王様なのに、わたしの隣にいる魔王様はわたしの手を壊れ物を扱うようにふんわりと包んでくれている。

「散歩をするということは、体調は大丈夫なのか?」

 セクシーなイケメンボイスが訊ねる。
 体調は別に悪くない。クラヴィスがわたしを発見した時は瀕死の重傷だったらしいけど、わたしはすでにそのとき意識がなかったみたいで、あまり覚えていないし。傷はクラヴィスが癒してくれて、痛いところはどこにもない。食事もパン粥から普通の食事になったし、おやつだってもりもり食べている。

 わたしが頷くと、クラヴィスは口端を持ち上げて笑った。
 魔王にとって聖女は天敵なはずなのに、こうして手をつないで歩くとか、変なの。
 どこに果てがあるのかわからないほど広い庭を、クラヴィスに手を引かれながら歩いて、適当なところにあるベンチに腰を下ろした。

 せっかくおやつを持たせてくれたんだからとバスケットを開くと、美味しそうなマドレーヌがたくさん詰まっている。
 微妙に色が違うから、きっと味が違うはずだ。一、二、三、四……五種類もあるよ。もちろん全種類制覇だね。

 一種類につき四つずつ入っているから、クラヴィスにそっとバスケットを差し出してみると、彼は無言でマドレーヌを一つ手に取った。
 魔王様も甘いものがお好きのようだ。
 クラヴィスの隣で、もぐもぐとマドレーヌを味わう。

「口の端についている」

 一つ、二つ、三つと次々に平らげていくわたしに、クラヴィスが手を伸ばしてきた。
 急な接触にふおっと固まったわたしをよそに、クラヴィスがわたしの口についていた菓子くずを取って、ぺろりと食べた。
 そして何を思ったかもう一度わたしの頬に手を添えて、ゆっくりと顔を近づけてくる。

 ……これはあれだ「死の接吻」!

 わたしはピシッと固まってぎゅうっと目をつむる。
 しかしいつまでたっても「死の接吻」は落ちてこず、恐る恐る目を開けると、唇が触れ合う直前でクラヴィスが動きを止めていた。

「……どうしてお前は、口づけのときに息を止めるんだ?」

 至近距離でささやかれるから、吐息がダイレクトに唇にあたって「ふわああっ」てなる。

 至近距離のイケメンボイス!
 もしやこれは心臓破壊の奥義ですか⁉

 真っ赤になりながらがくがくブルブルと恐怖に震えると言う器用なことをするわたしに、クラヴィスが心底不思議そうな顔をしていた。

「息をしないから気を失うことになると思うんだが」

 ふおっ⁉
 なんですと⁉
 もしかしなくても「死の接吻」で気を失っていたのは全部わたしの自業自得⁉

 どうやらわたし、魔王様に「死の接吻」を受けた瞬間、無意識のうちに呼吸を完全に停止していたらしい。

 ……いやもう、これ、「死の接吻」とかじゃないよね。

 だれだよこんな恥ずかし名前つけて奥義とか言ってたの⁉
 わたしだったよ‼

 恥ずかしすぎて顔から火が出そうだった。
 わたしを殺す気だー! って騒いでいたのに、蓋を開ければ自分で息を止めてたとか、それもう自殺だよ。馬鹿かわたし。
 でもクラヴィスの顔が近づいてくると、息ってどうやっていましたっけ⁉ 状態になるんだもん。

 てゆーか、そもそもなんでキスしてくるの⁉
 わたしの息を止めるのが目的でないなら、その目的は何⁉
 てかてか、まだまだ顔が近いよ!
 息の仕方忘れそうだから離れてよ!

「口が塞がれたら鼻で息をするんだ、わかるか?」

 魔王様に仕方のない子供を見るような目で見られてるー!
 しかもキスの仕方をレクチャーされているわたしいったいどうしてどういうこと⁉

「息しろよ?」

 そして口をふさがれるわたし!
 必死になってぷひぷひと鼻で息をしながら、わたしは幼児レベルの思考回路で考えた。

 きっと魔王はキス魔なんだ――――――‼




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