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第1章
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康泰の眠気はすっかり消えており、バングルを眺めながら数度瞬いた。色々な事に驚いて、一体何に重きを置けばいいのか混乱しているのである。
「うん、イイ感じに馴染んだようですね」
「…ビビ、ひとつ聞いても?」
視線は康泰の手のひらに固定されたまま、ミオンは震える声で満足そうなヴィヴィアンに問い掛ける。
「あなた…一体何の素材を…?康泰様の血は良いとして、わたくしの『欠片』でそのような強い付加装飾具が作れるはずが無い…」
「あら、良く分かったわね」
さすが私の可愛い末弟ねとヴィヴィアンは目を細めた。
「あたしの『旦那様』のものを少しばかり使ったの」
旦那様の言葉に、康泰は魔皇の事だと察したが、どうやら何か違う事情があるようだとミオンの青ざめた顔色で判断した。
この世の絶望でも垣間見たかのように、ミオンの肌が血の気を失って一層白くなる。
「あ、あな、あなた、何と言う…っ」
「別にいいのよ。お前が気にする必要は無いわ」
ヴィヴィアンは強い声と眼差しで、今にも叱責しようとしているミオンに向き直った。
「あたしは『旦那様』から多くのものを頂いた。今も大事に使っているわ。仕舞うなんてもってのほかですもの。でも、ひとつだけ使う事、ましてや触れる事すら出来なかったものがある…あの方の『欠片』よ…」
「かけら…」
ぽつりと康泰が呟く。『欠片』は魂の一部だと聞いた。
「確かに、コータ様の血とお前の『欠片』で製作は可能だったわ。でも、それでは本当に一時凌ぎの装飾具にしかならなかった。コータ様の血であっても、よ」
康泰の力は未知数であり先が読めないのだとヴィヴィアンは言う。
装飾師としての意地もあったのかもしれない。安定させるだけの装飾具とするには素材が良過ぎたのもある。将来的な魔力の制御装置にならないものかと試行錯誤を始めたのが運の尽き。寝る間も惜しんで製作に没頭した。しかし、どれだけ手を尽くしても後一歩及ばない。
「そりゃあね、迷ったわよ。『欠片』は、『旦那様』があたしを愛してくださった証明でもあるもの」
寂しさと孤独が混ざるヴィヴィアンの眼差しに、彼の言う『旦那様』が既に亡き存在だと悟る。所謂、形見を使ったと言う事だ。
康泰は手のひらに鎮座するバングルを見つめた。無機質なそれは、何かを語る訳も無く、康泰の体温に馴染んでじわりと温かいだけ。
「でも、『旦那様』に触れられないのなら一緒なのよね…それに、頂いた『欠片』は二つあったもの。ひとつくらい、次代の皇妃様に差し上げても怒られないわよ。そんな器の小さな方ではないわ」
「ですが…」
「そもそも、もう使っちゃったもの。取り出す事も出来るけど…どうやらコータ様の血と相性が良かったみたいで、取り出した途端にサヨナラよ」
けらけらと笑うヴィヴィアンには、先ほどまでの哀愁はない。寧ろ、どこか清々しささえ感じる。
「で、コータ様は気に入って頂けたかしら?」
紅を刷いた眦と唇が弧を描く。少女のように何かを期待するようなきらきらとした目に、康泰も笑みを浮かべて頷いた。
「もちろん。大事にする」
「ふふ、良かったですわ」
康泰が左手首にそれを着ければ、ほんの一瞬だけ淡い光を放ち、そっとその場に収まった。
「コータ様の存在が安定するまでは、それが安定補助装置の役割を果たし、魔力の安定、存在の確立が成された後はコータ様の魔力の制御装置となります」
自分の魔力と言われても、いまいちぴんと来ない。元々、そのような非現実的な事象が存在しない人間だったと言うのも関係しているのだろうけれども。
歪んだ表情に、ミオンとヴィヴィアンは笑みを滲ませた。
「コータ様の体には、確かに魔力が循環しています。今はまだ自覚を持てないでしょうけれども、もう少し体に馴染みましたら魔力の扱い方を勉強いたしましょう」
「それが良いわね。コータ様、ミオンは年若くとも宰相の座に君臨した男。魔力の扱いは冥幻魔界でも三本の指に入ります。師と仰ぐには適任でしょう」
「あー…えっと、その際は宜しくお願いします」
康泰が頭を下げれば、主人の膝の上で体を丸めていたリィが顔を出し、主人に倣ってきゅいっと声を上げた。
可愛らしい黒い毛玉に、ヴィヴィアンが「あら?」と首を傾げる。
「既に従僕魔と契約されたのですか?」
「す、スピ…?」
知らぬ言葉に、康泰は眉を寄せてミオンへと視線を向けた。
「従僕魔は使い魔の事です。わたくしとシュノアは契約してはいませんが…自身の眷属として契約し、移動手段としたり、雑用をさせたり。用途に合わせて複数契約している者もおります」
冥幻魔界には多くの種族が存在し、姿も違えば魔力の素質、性質、身体能力にも大きなふり幅がある。力無きものは支配されるか、眷属として生きるか、死を覚悟で戦うか。
しかし、強い力を持つ者であっても、従僕魔として契約する為には契約主の『格』が関係するのだと言う。『格』がそれほど高くなければ一体が精々。反対に『格』が高ければ五体でも十体でも契約が可能だと言う。
「ビビ、彼にはリィと言う名があります。コータ様が人間でおられたときからの長い付き合いです。従僕魔とは些か意味合いが違うでしょうね」
ミオンに同意するかのように、リィはきゃうと声を上げると二度三度瞬きを繰り返した。
『お初にお目に掛かる、ヴィヴィアン=ジュエラ。私は康泰様と黄泉路を渡りました、リィと申します。以後、お見知りおきを』
見た目に似合わぬ低い声が可愛らしい口元から零れ出た。驚愕したのは、主人たる康泰。
「おお…喋った…」
しかし、ミオンもヴィヴィアンも動じない。冥幻魔界の大抵の生き物は、差はあれど言葉を解するからだ。
「よろしく、リィ殿」
簡単な挨拶を返し、「さてと」とヴィヴィアンは長息を漏らして立ち上がった。
「さて、装飾具も馴染んで安心したし、あたしは帰ってひと眠りしようかしらね」
言うや否や、大きな欠伸をひとつ。康泰もミオンも苦笑を浮かべながら礼を述べ、手を振り帰って行くヴィヴィアンにひらひらと手を振り返した。
「で、さ。『旦那様』って、もしかして…」
「はい…先代魔皇閣下でございます。ビビは先代の王妃でした。本来、皇妃含め魔皇閣下の妃方は閣下の崩御と共にお隠れになられます。しかし、ビビは先代の願いによりその魂を付加装飾具に移し、今なお魔皇閣下の王妃として生き続けているのです」
その願いはミオンには分からない。ヴィヴィアンに聞いても、教えてくれないのだ。ただ、教えられないほど重要な願いなのだと察している。
「本当は、ビビも先代と共に逝きたかったのだと思います。それだけ先代を深く愛し、深く愛されていました。その願いを覆してでも叶えたい、叶えなければならない願いとは…」
「そっか…」
康泰は左手首のバングルへと視線を落とす。
もう会う事の出来ない人の『欠片』を手放すのは、どれだけの葛藤と覚悟が必要だったのか想像も出来ない。しかし、申し訳ないと思うのは、ヴィヴィアンに対して失礼であるような気がした。
(ありがとうございます…)
右手でバングルを包み込み、瞼を伏せて胸中で礼を述べる。潔い愛を示してくれたヴィヴィアンに。そして、今は亡き皇に。
『主』
控えめに掛けられた声に、康泰は目を開き、リィに視線を向けた。
「うん、どうした」
指先で顎を擽れば、くうくうと可愛らしい声が上がる。
『宰相殿が戻られる前にこの部屋へ侵入した不届き者がおりました』
「侵入者?」
リィの報告に康泰は首を傾げ、ミオンは表情を歪めて口元に手を添えた。
「うん、イイ感じに馴染んだようですね」
「…ビビ、ひとつ聞いても?」
視線は康泰の手のひらに固定されたまま、ミオンは震える声で満足そうなヴィヴィアンに問い掛ける。
「あなた…一体何の素材を…?康泰様の血は良いとして、わたくしの『欠片』でそのような強い付加装飾具が作れるはずが無い…」
「あら、良く分かったわね」
さすが私の可愛い末弟ねとヴィヴィアンは目を細めた。
「あたしの『旦那様』のものを少しばかり使ったの」
旦那様の言葉に、康泰は魔皇の事だと察したが、どうやら何か違う事情があるようだとミオンの青ざめた顔色で判断した。
この世の絶望でも垣間見たかのように、ミオンの肌が血の気を失って一層白くなる。
「あ、あな、あなた、何と言う…っ」
「別にいいのよ。お前が気にする必要は無いわ」
ヴィヴィアンは強い声と眼差しで、今にも叱責しようとしているミオンに向き直った。
「あたしは『旦那様』から多くのものを頂いた。今も大事に使っているわ。仕舞うなんてもってのほかですもの。でも、ひとつだけ使う事、ましてや触れる事すら出来なかったものがある…あの方の『欠片』よ…」
「かけら…」
ぽつりと康泰が呟く。『欠片』は魂の一部だと聞いた。
「確かに、コータ様の血とお前の『欠片』で製作は可能だったわ。でも、それでは本当に一時凌ぎの装飾具にしかならなかった。コータ様の血であっても、よ」
康泰の力は未知数であり先が読めないのだとヴィヴィアンは言う。
装飾師としての意地もあったのかもしれない。安定させるだけの装飾具とするには素材が良過ぎたのもある。将来的な魔力の制御装置にならないものかと試行錯誤を始めたのが運の尽き。寝る間も惜しんで製作に没頭した。しかし、どれだけ手を尽くしても後一歩及ばない。
「そりゃあね、迷ったわよ。『欠片』は、『旦那様』があたしを愛してくださった証明でもあるもの」
寂しさと孤独が混ざるヴィヴィアンの眼差しに、彼の言う『旦那様』が既に亡き存在だと悟る。所謂、形見を使ったと言う事だ。
康泰は手のひらに鎮座するバングルを見つめた。無機質なそれは、何かを語る訳も無く、康泰の体温に馴染んでじわりと温かいだけ。
「でも、『旦那様』に触れられないのなら一緒なのよね…それに、頂いた『欠片』は二つあったもの。ひとつくらい、次代の皇妃様に差し上げても怒られないわよ。そんな器の小さな方ではないわ」
「ですが…」
「そもそも、もう使っちゃったもの。取り出す事も出来るけど…どうやらコータ様の血と相性が良かったみたいで、取り出した途端にサヨナラよ」
けらけらと笑うヴィヴィアンには、先ほどまでの哀愁はない。寧ろ、どこか清々しささえ感じる。
「で、コータ様は気に入って頂けたかしら?」
紅を刷いた眦と唇が弧を描く。少女のように何かを期待するようなきらきらとした目に、康泰も笑みを浮かべて頷いた。
「もちろん。大事にする」
「ふふ、良かったですわ」
康泰が左手首にそれを着ければ、ほんの一瞬だけ淡い光を放ち、そっとその場に収まった。
「コータ様の存在が安定するまでは、それが安定補助装置の役割を果たし、魔力の安定、存在の確立が成された後はコータ様の魔力の制御装置となります」
自分の魔力と言われても、いまいちぴんと来ない。元々、そのような非現実的な事象が存在しない人間だったと言うのも関係しているのだろうけれども。
歪んだ表情に、ミオンとヴィヴィアンは笑みを滲ませた。
「コータ様の体には、確かに魔力が循環しています。今はまだ自覚を持てないでしょうけれども、もう少し体に馴染みましたら魔力の扱い方を勉強いたしましょう」
「それが良いわね。コータ様、ミオンは年若くとも宰相の座に君臨した男。魔力の扱いは冥幻魔界でも三本の指に入ります。師と仰ぐには適任でしょう」
「あー…えっと、その際は宜しくお願いします」
康泰が頭を下げれば、主人の膝の上で体を丸めていたリィが顔を出し、主人に倣ってきゅいっと声を上げた。
可愛らしい黒い毛玉に、ヴィヴィアンが「あら?」と首を傾げる。
「既に従僕魔と契約されたのですか?」
「す、スピ…?」
知らぬ言葉に、康泰は眉を寄せてミオンへと視線を向けた。
「従僕魔は使い魔の事です。わたくしとシュノアは契約してはいませんが…自身の眷属として契約し、移動手段としたり、雑用をさせたり。用途に合わせて複数契約している者もおります」
冥幻魔界には多くの種族が存在し、姿も違えば魔力の素質、性質、身体能力にも大きなふり幅がある。力無きものは支配されるか、眷属として生きるか、死を覚悟で戦うか。
しかし、強い力を持つ者であっても、従僕魔として契約する為には契約主の『格』が関係するのだと言う。『格』がそれほど高くなければ一体が精々。反対に『格』が高ければ五体でも十体でも契約が可能だと言う。
「ビビ、彼にはリィと言う名があります。コータ様が人間でおられたときからの長い付き合いです。従僕魔とは些か意味合いが違うでしょうね」
ミオンに同意するかのように、リィはきゃうと声を上げると二度三度瞬きを繰り返した。
『お初にお目に掛かる、ヴィヴィアン=ジュエラ。私は康泰様と黄泉路を渡りました、リィと申します。以後、お見知りおきを』
見た目に似合わぬ低い声が可愛らしい口元から零れ出た。驚愕したのは、主人たる康泰。
「おお…喋った…」
しかし、ミオンもヴィヴィアンも動じない。冥幻魔界の大抵の生き物は、差はあれど言葉を解するからだ。
「よろしく、リィ殿」
簡単な挨拶を返し、「さてと」とヴィヴィアンは長息を漏らして立ち上がった。
「さて、装飾具も馴染んで安心したし、あたしは帰ってひと眠りしようかしらね」
言うや否や、大きな欠伸をひとつ。康泰もミオンも苦笑を浮かべながら礼を述べ、手を振り帰って行くヴィヴィアンにひらひらと手を振り返した。
「で、さ。『旦那様』って、もしかして…」
「はい…先代魔皇閣下でございます。ビビは先代の王妃でした。本来、皇妃含め魔皇閣下の妃方は閣下の崩御と共にお隠れになられます。しかし、ビビは先代の願いによりその魂を付加装飾具に移し、今なお魔皇閣下の王妃として生き続けているのです」
その願いはミオンには分からない。ヴィヴィアンに聞いても、教えてくれないのだ。ただ、教えられないほど重要な願いなのだと察している。
「本当は、ビビも先代と共に逝きたかったのだと思います。それだけ先代を深く愛し、深く愛されていました。その願いを覆してでも叶えたい、叶えなければならない願いとは…」
「そっか…」
康泰は左手首のバングルへと視線を落とす。
もう会う事の出来ない人の『欠片』を手放すのは、どれだけの葛藤と覚悟が必要だったのか想像も出来ない。しかし、申し訳ないと思うのは、ヴィヴィアンに対して失礼であるような気がした。
(ありがとうございます…)
右手でバングルを包み込み、瞼を伏せて胸中で礼を述べる。潔い愛を示してくれたヴィヴィアンに。そして、今は亡き皇に。
『主』
控えめに掛けられた声に、康泰は目を開き、リィに視線を向けた。
「うん、どうした」
指先で顎を擽れば、くうくうと可愛らしい声が上がる。
『宰相殿が戻られる前にこの部屋へ侵入した不届き者がおりました』
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