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第10章 異国の大決戦編
16.ワニアの戦い(8)
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連合軍による攻撃を受け続ける事により、カルロスの軍勢は追い込まれていた。
この状況に対しドヴェルクは、彼に投降を勧めるも聞き入れられる事は無かった。
やがてカルロスは、城の南側に陣を構えるアテヌに向けて呼びかけの声を上げる。
その声を聞いたアテヌはにやりと笑い、雄叫びを上げていた。
次の瞬間、アテヌの体が宙に浮き始め、城の屋根ほどの高さまで上昇。
そうすると今度は彼の手からは激しく燃え盛る炎が発生し始める。
残念ながらこれでお別れのようにございますね。
アテヌのその声と共にその炎は、宗重と政武ら軍勢に対して容赦なく襲いかかろうとしていた。
政武
「お、おい!じ、爺さんよ!炎が…炎がこっちに向かって来ておるぞ!」
宗重
「いっ、いかん!これはまずいぞ!何とかせねば!何とかせねば!」
迫りくる炎を前に政武と宗重らは焦りの表情を見せながら声を上げていた。
炎は非情にもどんどんとその距離を詰め、やがて彼らの軍勢に着火。
辺りでは断末魔のような叫び声があちこちで上がり始める。
その様子は、この世のものとは思えぬ程の凄まじいものであったという。
アテヌ
「創天国の薄汚き鼠どもよ、私の生み出した業火に焼かれながら地獄へと逝かれるが良い。ふっふっふっふっふっ…」
炎は宗重と政武らの軍勢をすっぽりと包み込んでいた。
炎の勢いは弱まるどころか、さらに勢いを増して燃え続けるのであった。
城の西側では、その様子をカルロスが見て口を開き始める。
カルロス
「いやはや、何とも綺麗な真紅の炎であるな。アテヌよ、お見事であったぞ。」
燃え盛る炎を眺めながらカルロスはアテヌに対して拍手を送っていた。
すると長継が取り乱しながらカルロスに対して声を上げる。
長継
「あれはアテヌ?おいカルロス!あやつは今、何をしたというのじゃ!答えよ!答えぬか!」
一体、この間に何が起きたというのだ…
どうやら長継は現在の状況に対して混乱している様子であった。
カルロスが冷静な口調で答え始める。
カルロス
「たった今、アテヌの術で上空から炎を放って貴殿らの仲間の軍勢を焼き払ったのですよ。」
先程に起こった出来事。
アテヌは術を使って自身の体を上昇。
そうして上空まで浮かんだ彼は、さらに術によって手から燃え盛る炎を発生させた。
その炎を宗重と政武らの軍勢に対して放ったのだ。
長継らに対してカルロスはそう説明していた。
長継
「何じゃと?宗重殿らの軍勢に炎を放ったじゃと?」
カルロスの説明によってアテヌが起こした行動を知った長継は、驚きの声を上げていた。
それを聞いた祐永らもまた、驚きの表情を見せ始める。
祐永
「あの炎の勢いでは、宗重殿らはもう…」
城の南側でなおも燃え続ける炎を見つめながら祐永はそう言っていた。
崇房
「くっ、宗重殿…政武殿…何故じゃ!何故じゃ!宗重殿!政武殿!」
崇房は、何度も何度も宗重らの名前を呼び続けていた。
どうやら彼は非常に取り乱した状態である。
この突然過ぎる出来事によって宗重らが炎の餌食となったのであるから無理も無いであろう。
カルロスがそんな彼らに対して静かに口を開き始める。
カルロス
「さぁ、間もなくアテヌも貴殿らを焼き尽くしにこの場所に来ます。お覚悟なさいませ。」
カルロスは冷淡な目つきをしていた。
この状況に対しドヴェルクは、彼に投降を勧めるも聞き入れられる事は無かった。
やがてカルロスは、城の南側に陣を構えるアテヌに向けて呼びかけの声を上げる。
その声を聞いたアテヌはにやりと笑い、雄叫びを上げていた。
次の瞬間、アテヌの体が宙に浮き始め、城の屋根ほどの高さまで上昇。
そうすると今度は彼の手からは激しく燃え盛る炎が発生し始める。
残念ながらこれでお別れのようにございますね。
アテヌのその声と共にその炎は、宗重と政武ら軍勢に対して容赦なく襲いかかろうとしていた。
政武
「お、おい!じ、爺さんよ!炎が…炎がこっちに向かって来ておるぞ!」
宗重
「いっ、いかん!これはまずいぞ!何とかせねば!何とかせねば!」
迫りくる炎を前に政武と宗重らは焦りの表情を見せながら声を上げていた。
炎は非情にもどんどんとその距離を詰め、やがて彼らの軍勢に着火。
辺りでは断末魔のような叫び声があちこちで上がり始める。
その様子は、この世のものとは思えぬ程の凄まじいものであったという。
アテヌ
「創天国の薄汚き鼠どもよ、私の生み出した業火に焼かれながら地獄へと逝かれるが良い。ふっふっふっふっふっ…」
炎は宗重と政武らの軍勢をすっぽりと包み込んでいた。
炎の勢いは弱まるどころか、さらに勢いを増して燃え続けるのであった。
城の西側では、その様子をカルロスが見て口を開き始める。
カルロス
「いやはや、何とも綺麗な真紅の炎であるな。アテヌよ、お見事であったぞ。」
燃え盛る炎を眺めながらカルロスはアテヌに対して拍手を送っていた。
すると長継が取り乱しながらカルロスに対して声を上げる。
長継
「あれはアテヌ?おいカルロス!あやつは今、何をしたというのじゃ!答えよ!答えぬか!」
一体、この間に何が起きたというのだ…
どうやら長継は現在の状況に対して混乱している様子であった。
カルロスが冷静な口調で答え始める。
カルロス
「たった今、アテヌの術で上空から炎を放って貴殿らの仲間の軍勢を焼き払ったのですよ。」
先程に起こった出来事。
アテヌは術を使って自身の体を上昇。
そうして上空まで浮かんだ彼は、さらに術によって手から燃え盛る炎を発生させた。
その炎を宗重と政武らの軍勢に対して放ったのだ。
長継らに対してカルロスはそう説明していた。
長継
「何じゃと?宗重殿らの軍勢に炎を放ったじゃと?」
カルロスの説明によってアテヌが起こした行動を知った長継は、驚きの声を上げていた。
それを聞いた祐永らもまた、驚きの表情を見せ始める。
祐永
「あの炎の勢いでは、宗重殿らはもう…」
城の南側でなおも燃え続ける炎を見つめながら祐永はそう言っていた。
崇房
「くっ、宗重殿…政武殿…何故じゃ!何故じゃ!宗重殿!政武殿!」
崇房は、何度も何度も宗重らの名前を呼び続けていた。
どうやら彼は非常に取り乱した状態である。
この突然過ぎる出来事によって宗重らが炎の餌食となったのであるから無理も無いであろう。
カルロスがそんな彼らに対して静かに口を開き始める。
カルロス
「さぁ、間もなくアテヌも貴殿らを焼き尽くしにこの場所に来ます。お覚悟なさいませ。」
カルロスは冷淡な目つきをしていた。
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