11 / 27
11-マカロンとエリシアの事情
しおりを挟む
「ニーロー、いるでしょう?私、エリシアよ。開けてくれない?」
「いらっしゃいエリシアさん」
デリックから連絡を貰った二日後、エリシアがやって来た。
「…………驚かないのね、この前来たばかりなのに」
「デリックさんから聞いてましたから」
「そう。私が一人で来た理由も聞いたのかしら?」
「いえ、それは何も。とにかく中へどうぞ、お菓子用意してありますよ」
「!さすがニロ、うちの男達と違って気が利くわね!」
お菓子と言えばエリシアは嬉しそうに顔を綻ばせ靴を脱いで中に上がる。
リビングに案内すると、テーブルに並べられたスイーツにエリシアの目が輝いた。
「凄い、可愛い!見たことないお菓子があるわ!」
「エリシアさんが来るって聞いて準備していたんです」
「まあ嬉しい、ありがと。早速いただくわ」
エリシアはイスに腰かけるとテーブルに乗せたお菓子を優雅に食べる。
甘いもので少しでも気分が落ち着けばいいんだけど……。
今回用意したのは全てミニチュアを実体化させたスイーツだ。
ケーキ、クッキー、マカロンの三種類である。
この世界にもケーキはあるだろうし、クッキーはこの前エリシア達に好評だったので作った。
あと見た目がカラフルで可愛らしいマカロンを追加してみた。
マカロンの作り方は簡単。
好きな色に着色した粘土を丸め、一センチ程の厚さに潰したものを二つ作る。
それぞれの生地の淵を一、二ミリくらい爪楊枝で軽く引っ掻いて痕を付け乾燥。
乾燥後、ケーキにも使用した水を混ぜクリーム状にした粘土を絞り出して生地で挟めば完成だ。
生地の色を変えるだけでカラフルになるし、実体化してから試食してみたところ色を変えることによって味も変わる事に気が付いたのでいろんな色を作ってみた。
ピンク色は甘酸っぱい苺味、緑はほんのり苦い抹茶味、茶色はチョコレート味といった風に。
にこにこしながらマカロンを食べるエリシアを見る限り、お気に召して貰えたようだ。
マグカップに紅茶を入れ差し出す。
「どうぞ、紅茶です」
「ありがと、気が利くわね」
マグカップを受け取ったエリシアは一口紅茶を飲むとふう、と息をついた。
「……聞かないの?私が来た理由」
不意に尋ねられて思わず目を瞬かせる。
「エリシアさんが話したいなら」
デリックはエリシアがここに来たのは個人的なトラブルがあったからだと言っていた。
個人的なことを知り合ったばかりの人間があれこれ聞き出そうとするのは失礼だと思い、俺は何もきかないと決めていた。
「……それ、私のことなんて興味ないって突き放してるようにも聞こえるわ」
「ええっ!?そんなつもりじゃ……!すいません!」
俺としては話したくない事もあるだろうしと気を遣ったつもりだったんだけど、そういう風にも聞こえちゃうのか!?
おろおろしだした俺を見て彼女はくすりと笑う。
「ちょっとからかっちゃった。ニロがそんな人じゃないってわかるわ、私のためにこんなお菓子を用意してくれたんだもの」
「冗談だったんですか?脅かさないで下さいよ……」
「ふふ、ごめんなさい」
驚いたがエリシアが笑ってくれて良かった。
「……聞いてくれる?何があったのか」
「はい、俺でよければ」
こくりと頷くとエリシアは紅茶の入ったマグカップを両手で包み込みながら話し始めた。
街に戻った彼女に何があったのか。
――――――
「エリシア!」
街に戻り【何でも屋】の仲間たちと冒険者ギルドに入ろうとした時、急に声をかけられた。
エリシアはうんざりした表情で振り返る。
「待ち伏せしないでって言ってるでしょ、お父様!」
振り返った先に居るのは彼女と同じ濃い緑の髪をオールバックにした初老の紳士だ。
街中を歩くには身なりが良すぎる上に、後ろに武装した護衛をつれていることから貴族だという事がわかる。
彼はメイデナー伯爵家の当主であり、その人物を父と呼ぶエリシアもまた貴族であり伯爵令嬢であった。
「今日という今日は屋敷に戻りなさい。冒険者なんて仕事は伯爵令嬢のお前には危険すぎると、何度も言ってきただろう」
「またその話?心配じゃなくて、自分の利益の為に私を連れ戻したいだけでしょう!」
「エリシア、ここは往来だ。落ち着け」
声を荒げたエリシアをジャックが宥める。
「でもジャック……!」
「分かってる。場所を変えよう、ここでは目立つ。伯爵様もそれでよろしいですね?」
「……構わない」
メイデナー伯爵から了承を得ると、ジャックは冒険者ギルドの職員に声をかけ会議用の部屋を一つ借り【何でも屋】のメンバーと伯爵達を引きつれ中に入る。
「私は帰らないわよ」
テーブルを囲んで向かい合うように座るなりエリシアが告げる。
「お前の婚約者がお前の帰りを待っているんだぞ」
「お父様が勝手に決めた男じゃない。しかも女遊びの激しいロクデナシ」
「……エリシアって婚約してたの?」
「貴族とは聞いていましたが、婚約者がいたのは初耳ですね」
「お前ら少し黙ってろ」
エリシアとメイデナー伯爵が話しているのを邪魔しない程度の声量でレイチェルがこそっとデリックに話しかける。
しかしセドリックに注意され二人とも口を噤む。
彼らが知らないのも無理はない。
エリシアの婚約は彼女が冒険者として依頼を受けている間、伯爵が勝手に決めたものだったからだ。
エリシア自身、それを聞かされたのは数週間前のことで仲間にまだ話せていなかった。
父から話を聞かされ婚約者はどんな男だろうと調べてみた所その結果は酷かった。
婚約者の名前はベンジャミン・プラウト、プラウト伯爵家次男である。
かなりの酒乱で驚くほどの女好き、婚約者の身内にまで手を出すことで有名でなんども婚約破棄されているロクデナシ。それが婚約者として選ばれた男だ。
何故そんな男を伯爵がエリシアの婚約者したかと言えば、プラウト家の当主であるプラウト伯爵がメイデナー伯爵に頼み込んだからである。
メイデナー伯爵は学生時代、現プラウト伯爵に命を救われ怪我を負わせてしまったという借りがあった。そのせいで断り切れなかったのだ。
だがそんな事情、エリシアには関係がない。
ロクデナシと結婚するくらいなら冒険者を続けて、家には一生戻らないと宣言し今に至る。
何度かメイデナー伯爵は説得のため、冒険者ギルトでエリシアを待ち伏せしていたがエリシアは取り合おうとしなかった。
「もういい加減にして。私じゃなくてもお姉様だっているじゃない!」
「アリシアには……恋人がいる。男爵家の男だがなかなか悪くない、勤勉だから後継ぎとして伯爵家に婿に来てもらうつもりだ」
伯爵の言葉にエリシアの眉がつり上がった。
エリシアにはアリシアという姉がいる。
決して姉妹仲は悪くない、がメイデナー夫妻は何かとアリシアを優先するのだ。所謂姉妹格差というものである。
エリシアが愛されていないわけではない、ただ姉の方が彼女より両親にとって優先度が高いだけ。
それだけの事にエリシアは幼い時から深く傷ついていた。
誰にも話したことはなかったけれど。
「もういい!そんな家、絶対戻らないわ!私は一人でも生きて行けるもの、お父様なんてもう知らない大っ嫌い!」
「おいエリシア!!」
子供の様に怒鳴り散らしてギルドを飛び出す。
「待ってエリシア!どこ行くの!?」
「ニロのところ!」
レイチェルが慌てて追いかけるがエリシアは吐き捨てるようにそう告げて行ってしまった。
「いらっしゃいエリシアさん」
デリックから連絡を貰った二日後、エリシアがやって来た。
「…………驚かないのね、この前来たばかりなのに」
「デリックさんから聞いてましたから」
「そう。私が一人で来た理由も聞いたのかしら?」
「いえ、それは何も。とにかく中へどうぞ、お菓子用意してありますよ」
「!さすがニロ、うちの男達と違って気が利くわね!」
お菓子と言えばエリシアは嬉しそうに顔を綻ばせ靴を脱いで中に上がる。
リビングに案内すると、テーブルに並べられたスイーツにエリシアの目が輝いた。
「凄い、可愛い!見たことないお菓子があるわ!」
「エリシアさんが来るって聞いて準備していたんです」
「まあ嬉しい、ありがと。早速いただくわ」
エリシアはイスに腰かけるとテーブルに乗せたお菓子を優雅に食べる。
甘いもので少しでも気分が落ち着けばいいんだけど……。
今回用意したのは全てミニチュアを実体化させたスイーツだ。
ケーキ、クッキー、マカロンの三種類である。
この世界にもケーキはあるだろうし、クッキーはこの前エリシア達に好評だったので作った。
あと見た目がカラフルで可愛らしいマカロンを追加してみた。
マカロンの作り方は簡単。
好きな色に着色した粘土を丸め、一センチ程の厚さに潰したものを二つ作る。
それぞれの生地の淵を一、二ミリくらい爪楊枝で軽く引っ掻いて痕を付け乾燥。
乾燥後、ケーキにも使用した水を混ぜクリーム状にした粘土を絞り出して生地で挟めば完成だ。
生地の色を変えるだけでカラフルになるし、実体化してから試食してみたところ色を変えることによって味も変わる事に気が付いたのでいろんな色を作ってみた。
ピンク色は甘酸っぱい苺味、緑はほんのり苦い抹茶味、茶色はチョコレート味といった風に。
にこにこしながらマカロンを食べるエリシアを見る限り、お気に召して貰えたようだ。
マグカップに紅茶を入れ差し出す。
「どうぞ、紅茶です」
「ありがと、気が利くわね」
マグカップを受け取ったエリシアは一口紅茶を飲むとふう、と息をついた。
「……聞かないの?私が来た理由」
不意に尋ねられて思わず目を瞬かせる。
「エリシアさんが話したいなら」
デリックはエリシアがここに来たのは個人的なトラブルがあったからだと言っていた。
個人的なことを知り合ったばかりの人間があれこれ聞き出そうとするのは失礼だと思い、俺は何もきかないと決めていた。
「……それ、私のことなんて興味ないって突き放してるようにも聞こえるわ」
「ええっ!?そんなつもりじゃ……!すいません!」
俺としては話したくない事もあるだろうしと気を遣ったつもりだったんだけど、そういう風にも聞こえちゃうのか!?
おろおろしだした俺を見て彼女はくすりと笑う。
「ちょっとからかっちゃった。ニロがそんな人じゃないってわかるわ、私のためにこんなお菓子を用意してくれたんだもの」
「冗談だったんですか?脅かさないで下さいよ……」
「ふふ、ごめんなさい」
驚いたがエリシアが笑ってくれて良かった。
「……聞いてくれる?何があったのか」
「はい、俺でよければ」
こくりと頷くとエリシアは紅茶の入ったマグカップを両手で包み込みながら話し始めた。
街に戻った彼女に何があったのか。
――――――
「エリシア!」
街に戻り【何でも屋】の仲間たちと冒険者ギルドに入ろうとした時、急に声をかけられた。
エリシアはうんざりした表情で振り返る。
「待ち伏せしないでって言ってるでしょ、お父様!」
振り返った先に居るのは彼女と同じ濃い緑の髪をオールバックにした初老の紳士だ。
街中を歩くには身なりが良すぎる上に、後ろに武装した護衛をつれていることから貴族だという事がわかる。
彼はメイデナー伯爵家の当主であり、その人物を父と呼ぶエリシアもまた貴族であり伯爵令嬢であった。
「今日という今日は屋敷に戻りなさい。冒険者なんて仕事は伯爵令嬢のお前には危険すぎると、何度も言ってきただろう」
「またその話?心配じゃなくて、自分の利益の為に私を連れ戻したいだけでしょう!」
「エリシア、ここは往来だ。落ち着け」
声を荒げたエリシアをジャックが宥める。
「でもジャック……!」
「分かってる。場所を変えよう、ここでは目立つ。伯爵様もそれでよろしいですね?」
「……構わない」
メイデナー伯爵から了承を得ると、ジャックは冒険者ギルドの職員に声をかけ会議用の部屋を一つ借り【何でも屋】のメンバーと伯爵達を引きつれ中に入る。
「私は帰らないわよ」
テーブルを囲んで向かい合うように座るなりエリシアが告げる。
「お前の婚約者がお前の帰りを待っているんだぞ」
「お父様が勝手に決めた男じゃない。しかも女遊びの激しいロクデナシ」
「……エリシアって婚約してたの?」
「貴族とは聞いていましたが、婚約者がいたのは初耳ですね」
「お前ら少し黙ってろ」
エリシアとメイデナー伯爵が話しているのを邪魔しない程度の声量でレイチェルがこそっとデリックに話しかける。
しかしセドリックに注意され二人とも口を噤む。
彼らが知らないのも無理はない。
エリシアの婚約は彼女が冒険者として依頼を受けている間、伯爵が勝手に決めたものだったからだ。
エリシア自身、それを聞かされたのは数週間前のことで仲間にまだ話せていなかった。
父から話を聞かされ婚約者はどんな男だろうと調べてみた所その結果は酷かった。
婚約者の名前はベンジャミン・プラウト、プラウト伯爵家次男である。
かなりの酒乱で驚くほどの女好き、婚約者の身内にまで手を出すことで有名でなんども婚約破棄されているロクデナシ。それが婚約者として選ばれた男だ。
何故そんな男を伯爵がエリシアの婚約者したかと言えば、プラウト家の当主であるプラウト伯爵がメイデナー伯爵に頼み込んだからである。
メイデナー伯爵は学生時代、現プラウト伯爵に命を救われ怪我を負わせてしまったという借りがあった。そのせいで断り切れなかったのだ。
だがそんな事情、エリシアには関係がない。
ロクデナシと結婚するくらいなら冒険者を続けて、家には一生戻らないと宣言し今に至る。
何度かメイデナー伯爵は説得のため、冒険者ギルトでエリシアを待ち伏せしていたがエリシアは取り合おうとしなかった。
「もういい加減にして。私じゃなくてもお姉様だっているじゃない!」
「アリシアには……恋人がいる。男爵家の男だがなかなか悪くない、勤勉だから後継ぎとして伯爵家に婿に来てもらうつもりだ」
伯爵の言葉にエリシアの眉がつり上がった。
エリシアにはアリシアという姉がいる。
決して姉妹仲は悪くない、がメイデナー夫妻は何かとアリシアを優先するのだ。所謂姉妹格差というものである。
エリシアが愛されていないわけではない、ただ姉の方が彼女より両親にとって優先度が高いだけ。
それだけの事にエリシアは幼い時から深く傷ついていた。
誰にも話したことはなかったけれど。
「もういい!そんな家、絶対戻らないわ!私は一人でも生きて行けるもの、お父様なんてもう知らない大っ嫌い!」
「おいエリシア!!」
子供の様に怒鳴り散らしてギルドを飛び出す。
「待ってエリシア!どこ行くの!?」
「ニロのところ!」
レイチェルが慌てて追いかけるがエリシアは吐き捨てるようにそう告げて行ってしまった。
0
お気に入りに追加
11
あなたにおすすめの小説
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。
せっかく異世界に転生できたんだから、急いで生きる必要なんてないよね?ー明日も俺はスローなライフを謳歌したいー
ジミー凌我
ファンタジー
日夜仕事に追われ続ける日常を毎日毎日繰り返していた。
仕事仕事の毎日、明日も明後日も仕事を積みたくないと生き急いでいた。
そんな俺はいつしか過労で倒れてしまった。
そのまま死んだ俺は、異世界に転生していた。
忙しすぎてうわさでしか聞いたことがないが、これが異世界転生というものなのだろう。
生き急いで死んでしまったんだ。俺はこの世界ではゆっくりと生きていきたいと思った。
ただ、この世界にはモンスターも魔王もいるみたい。
この世界で最初に出会ったクレハという女の子は、細かいことは気にしない自由奔放な可愛らしい子で、俺を助けてくれた。
冒険者としてゆったり生計を立てていこうと思ったら、以外と儲かる仕事だったからこれは楽な人生が始まると思った矢先。
なぜか2日目にして魔王軍の侵略に遭遇し…。
異世界あるある 転生物語 たった一つのスキルで無双する!え?【土魔法】じゃなくって【土】スキル?
よっしぃ
ファンタジー
農民が土魔法を使って何が悪い?異世界あるある?前世の謎知識で無双する!
土砂 剛史(どしゃ つよし)24歳、独身。自宅のパソコンでネットをしていた所、突然轟音がしたと思うと窓が破壊され何かがぶつかってきた。
自宅付近で高所作業車が電線付近を作業中、トラックが高所作業車に突っ込み運悪く剛史の部屋に高所作業車のアームの先端がぶつかり、そのまま窓から剛史に一直線。
『あ、やべ!』
そして・・・・
【あれ?ここは何処だ?】
気が付けば真っ白な世界。
気を失ったのか?だがなんか聞こえた気がしたんだが何だったんだ?
・・・・
・・・
・・
・
【ふう・・・・何とか間に合ったか。たった一つのスキルか・・・・しかもあ奴の元の名からすれば土関連になりそうじゃが。済まぬが異世界あるあるのチートはない。】
こうして剛史は新た生を異世界で受けた。
そして何も思い出す事なく10歳に。
そしてこの世界は10歳でスキルを確認する。
スキルによって一生が決まるからだ。
最低1、最高でも10。平均すると概ね5。
そんな中剛史はたった1しかスキルがなかった。
しかも土木魔法と揶揄される【土魔法】のみ、と思い込んでいたが【土魔法】ですらない【土】スキルと言う謎スキルだった。
そんな中頑張って開拓を手伝っていたらどうやら領主の意に添わなかったようで
ゴウツク領主によって領地を追放されてしまう。
追放先でも土魔法は土木魔法とバカにされる。
だがここで剛史は前世の記憶を徐々に取り戻す。
『土魔法を土木魔法ってバカにすんなよ?異世界あるあるな前世の謎知識で無双する!』
不屈の精神で土魔法を極めていく剛史。
そしてそんな剛史に同じような境遇の人々が集い、やがて大きなうねりとなってこの世界を席巻していく。
その中には同じく一つスキルしか得られず、公爵家や侯爵家を追放された令嬢も。
前世の記憶を活用しつつ、やがて土木魔法と揶揄されていた土魔法を世界一のスキルに押し上げていく。
但し剛史のスキルは【土魔法】ですらない【土】スキル。
転生時にチートはなかったと思われたが、努力の末にチートと言われるほどスキルを活用していく事になる。
これは所持スキルの少なさから世間から見放された人々が集い、ギルド『ワンチャンス』を結成、努力の末に世界一と言われる事となる物語・・・・だよな?
何故か追放された公爵令嬢や他の貴族の令嬢が集まってくるんだが?
俺は農家の4男だぞ?
異世界で穴掘ってます!
KeyBow
ファンタジー
修学旅行中のバスにいた筈が、異世界召喚にバスの全員が突如されてしまう。主人公の聡太が得たスキルは穴掘り。外れスキルとされ、屑の外れ者として抹殺されそうになるもしぶとく生き残り、救ってくれた少女と成り上がって行く。不遇といわれるギフトを駆使して日の目を見ようとする物語
「残念でした~。レベル1だしチートスキルなんてありませ~ん笑」と女神に言われ異世界転生させられましたが、転移先がレベルアップの実の宝庫でした
御浦祥太
ファンタジー
どこにでもいる高校生、朝比奈結人《あさひなゆいと》は修学旅行で京都を訪れた際に、突然清水寺から落下してしまう。不思議な空間にワープした結人は女神を名乗る女性に会い、自分がこれから異世界転生することを告げられる。
異世界と聞いて結人は、何かチートのような特別なスキルがもらえるのか女神に尋ねるが、返ってきたのは「残念でした~~。レベル1だしチートスキルなんてありませ~~ん(笑)」という強烈な言葉だった。
女神の言葉に落胆しつつも異世界に転生させられる結人。
――しかし、彼は知らなかった。
転移先がまさかの禁断のレベルアップの実の群生地であり、その実を食べることで自身のレベルが世界最高となることを――
いらないスキル買い取ります!スキル「買取」で異世界最強!
町島航太
ファンタジー
ひょんな事から異世界に召喚された木村哲郎は、救世主として期待されたが、手に入れたスキルはまさかの「買取」。
ハズレと看做され、城を追い出された哲郎だったが、スキル「買取」は他人のスキルを買い取れるという優れ物であった。
若返ったおっさん、第2の人生は異世界無双
たまゆら
ファンタジー
事故で死んだネトゲ廃人のおっさん主人公が、ネトゲと酷似した異世界に転移。
ゲームの知識を活かして成り上がります。
圧倒的効率で金を稼ぎ、レベルを上げ、無双します。
異世界でスローライフとか無理だから!
まる
ファンタジー
突如青白い光に包まれ目を開ければ、目の前には邪神崇拝者(見た目で勝手に判断)の群れが!
信用できそうもない場所から飛び出していざ行かん見慣れぬ世界へ。
○○○○○○○○○○
※ふんわり設定。誤字脱字、表現の未熟さが目につきます。
閲覧、しおり、お気に入り登録ありがとうございます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる