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強い閃光

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愛と結衣は上履きに履き替えて教室に向かって歩いていた。  

「なんだかドキドキするね……。」  
愛が呟くと、隣を歩く結衣も頷いた。  

「うん……。みんながどう思うのか、不安だよね。」  

愛は、自分が男の子になってから初めて学校に行くこと、そして周りの目が気になっていた。一方、女の子になった結衣も同じく、周囲の反応に緊張していた。  

---

### 教室の前での出来事  

教室の扉に手をかけた瞬間、二人の間に突然、強い閃光が走った。  

「えっ、何……!?」  
「まぶしいっ……!」  

一瞬の眩しさに目をつむった二人が再び目を開けた時、周りの雰囲気がどこか変わっているような気がした。  

「なんだったんだろう……?」  
結衣が戸惑いながら愛を見ると、愛も首を傾げていたが、扉の向こうから聞き慣れたクラスメイトたちの声が聞こえてきた。  

---

### 新しい日常  

「愛人、おはよう!」  
「結衣、おはよー!」  

教室に入ると、クラスの男子が愛に元気よく挨拶し、女子たちも結衣に親しげに声をかけてきた。  

「おはよう……?」  
愛は戸惑いつつも返事をし、席に向かおうとする。  

その途中、結衣がそっと愛の耳元で囁いた。  
「……あれ、みんな普通に私たちを受け入れてる?」  

「みたいだね……。」  
愛も周りの様子を見て気づいた。男子たちは愛のことを元々のクラスメイトである“愛人”として接しており、結衣も変わらず“女の子の結衣”として認識されているようだった。  

---

### 安心の瞬間  

席について周りの雰囲気を確かめると、どうやらクラス全体の認識が変わっていることが明らかだった。  

「愛人、夏休みどうだった?」  
「結衣、髪型変えた? 可愛いじゃん!」  

ごく普通の日常が目の前で展開されていることに、愛と結衣は思わず顔を見合わせた。  

「なんか……安心したね。」  
「うん。みんながこんな感じなら、大丈夫そう。」  

愛はホッと息をつき、結衣も笑顔を見せた。二人にとって不安だった新学期の始まりが、予想外の形で落ち着いたものとなった。  

---

### 新たな一歩  

教室での授業が始まり、周囲の目線や声も変わらず穏やかなものだった。愛と結衣は次第に緊張が解け、自然に笑顔を浮かべるようになった。  

「これからも、なんとかやっていけそうだね。」  
「そうだね。私たちらしく、頑張ろう。」  

二人は心の中でそう誓いながら、新しい日常を歩み始めた。どんな状況でも、お互いがいれば乗り越えられる。そんな確信を胸に、笑顔で新しい生活に向き合うのだった。  
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