夫の浮気

妻の浮気

それから一ヶ月が経ち、赤ちゃんの世話に追われる日々が続いていた。慣れない育児で洋介も沙織も寝不足になりながらも協力し合い、少しずつ生活のリズムを整えていた。そんな中、沙織は久しぶりに職場に復帰した。洋介の体での生活はもう慣れたもので、以前と変わらずに仕事をこなせていたが、職場の空気は少し違って感じられた。

**職場の誘惑**

復帰した沙織は、同僚や部下と再会し、久しぶりの会話を楽しむようになった。その中でも、若い女性社員の中村という部下が沙織にとても親しげに話しかけてきた。中村は沙織（洋介の姿）に対して、何かと相談事を持ちかけたり、仕事の後に食事に誘ったりすることが多くなり、沙織はそれを嬉しく感じつつも複雑な思いがあった。

ある夜、仕事の後に飲みの席で中村と二人きりになった沙織は、不意に中村が「最近、少しだけ頼りにしすぎているかも…」と微笑むのを見て、一瞬胸が高鳴るのを感じてしまった。「いけないことだ」と思いつつも、沙織はその夜、中村の誘いに断り切れずに応じてしまった。

**再びの入れ替わり**

翌朝、目を覚ました沙織は、またしても入れ替わりが起こったことに気づいた。今度は洋介の体から自分の体に戻り、赤ちゃんを抱きかかえている洋介と目が合った瞬間、沙織の心は張り裂けそうになった。

洋介は驚きつつも、沙織が何かを隠しているような表情を見て、すぐに事情を察したようだった。沙織は涙ぐみながら、自分が一線を越えてしまったことを洋介に告白し、何度も謝罪した。洋介はその言葉を静かに聞き、しばらくの沈黙の後、沙織に向かって穏やかな表情でこう言った。

「気持ちは分かるよ、沙織…俺も似たようなことをして、君を傷つけたことがあるから」

沙織は洋介の言葉に驚きつつも、彼の静かな許しの言葉に救われたような気持ちになった。彼女は、自分が夫としてその立場にいたとき、洋介が受けた誘惑や孤独を理解できた気がした。そして、心のどこかで「男の浮気」というものが、女性とは違う複雑な感情や状況によるものかもしれないと思い始めていた。

**理解と再スタート**

沙織は洋介に再び謝罪し、今後はお互いにもっと支え合っていくことを誓った。洋介も、妻としての沙織の気持ちを理解しながら、今まで以上に家族としての絆を大切にする決意を固めた。二人は、互いの心の内を理解し合うことで、より深い信頼関係を築き始めた。

過ちを乗り越えたその夜、二人は新たな家族としての未来に向かって、穏やかに寄り添い合ったのだった。

しかし沙織は、私も浮気の続きがしたいからいつでも浮気をしてもOKよ！と心の中で思っていた。