チェンジ・ザ・ボディ3

廣瀬純一

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孫娘になった祖父

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ある日、高校生の彩花(あやか)は、お爺ちゃんの雅夫(まさお)と一緒にお昼ご飯を食べながら、彼氏の涼太(りょうた)とディズニーランドに行く計画を話していた。

「いいなぁ、ディズニーランド。わしも若かったら行きたいもんじゃ」と雅夫は笑いながら言った。

彩花はお爺ちゃんの言葉に思わず微笑みながら、「お爺ちゃんが若返ったら、絶対一緒に連れて行ってあげるよ」と冗談で返した。

しかしその夜、不思議なことが起こった。翌朝、目を覚ました彩花は、自分の体が妙に重く、動きも鈍いことに気づいた。そして、鏡を見た瞬間、驚愕の表情を浮かべた。

「な、なんでお爺ちゃんがここにいるの!?」と叫んだその声は、まさに雅夫のものだった。

一方で、雅夫も自分の体が軽くなっていることに気づき、鏡を見て叫んだ。「な、なんじゃこりゃ! わしが彩花になってる!?」

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二人は混乱しながらも話し合い、どうやらお互いの体が入れ替わってしまったことを理解した。最初はパニックになりかけたが、彩花のディズニーランドデートの話を思い出した雅夫は、ニヤリと笑ってこう提案した。

「孫よ、せっかくじゃ。わしがお前の代わりにディズニーランドに行って、若いころの気分を味わってくるとしよう!」

「えぇ!? そんなの絶対ダメだよ! お爺ちゃん、どうやって涼太くんと話すの?」

しかし、雅夫はもうノリノリで、ディズニーランドで楽しむチャンスを逃すわけにはいかないとばかりに、彩花を説得した。「大丈夫じゃ、わしに任せておけ。若いころは女の子にもモテたんじゃぞ!」

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そして当日、彩花の体に入った雅夫は、ちょっとぎこちないながらも、待ち合わせ場所に向かった。涼太は全く入れ替わりのことに気づいていない様子で、にこやかに手を振る。「おはよう、彩花!」

「お、おう…いや、こんにちはじゃ!」と雅夫は慌てながら返事をするが、彩花の声なので違和感はなさそうだ。涼太はそのまま雅夫(彩花)の手を引いて、ディズニーランドのエントランスに向かった。

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ディズニーランドに入ると、雅夫は最初こそ緊張していたものの、アトラクションやパレードに触れるうちにどんどんテンションが上がっていった。特にスペース・マウンテンでは、孫娘の体を使って大声で叫び、まるで若者のようにエネルギッシュに楽しんでいた。

「ふぉぉぉー! これがディズニーランドか、すごいのぉ!」

一方で、涼太はちょっと驚いた様子。「なんか今日はいつもと違うテンションだね、彩花。なんかあった?」

「な、なんもない! ただ、楽しんどるだけじゃ!」

涼太は少し首をかしげたが、特に深くは追及せず、そのまま楽しい時間を過ごすことにした。

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アトラクションをいくつか楽しんだ後、二人はカフェで休憩することにした。雅夫はここで、どう振る舞うべきか悩んでいた。彩花の彼氏とデート中という状況を自覚しつつも、何かしら「お爺ちゃんらしい」ことを言いたくなってしまう。

「お前さん、彩花のこと大事にせんといかんぞ。わしは長いこと生きてきたが、女性は尊重せんとダメじゃ」と急に語り出す雅夫。

涼太は突然の重たい話に少し困惑しながらも、「もちろんだよ、彩花のことは大切にしてるし、これからもずっと一緒にいたいと思ってる」と真剣に返事をした。

雅夫はその言葉に感動し、「うむ、よい男じゃ」と心の中で孫娘の恋人を認めることにした。

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その夜、家に帰った雅夫は彩花に一日の出来事を報告した。

「わし、ディズニーランド楽しんできたぞ! それに涼太くん、いいやつじゃな。お前、大事にされてるぞ」

「もー、変なこと言わなかったよね?」と心配そうに彩花は問いただすが、雅夫は満足そうに笑うだけだった。

翌朝、二人は元の体に戻っていた。そして雅夫は、ディズニーランドでの一日を振り返り、「若いころに戻ったみたいじゃった」としみじみと語った。

彩花は呆れながらも、どこかほっとした様子で「お爺ちゃん、また一緒に行こうね」と笑顔で言った。

雅夫はその言葉に嬉しそうに頷き、次の冒険を楽しみにするのであった。

---

**終わり**
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