305 / 319
第二部第五章 政治戦争
独占の弊害
しおりを挟む
「何が書いてあるんですか?」
手紙を読んでいた昭弥にセバスチャンが尋ねた。
差出人は帝国鉄道の新経営陣の三人。
昭弥の話では元いた世界で鉄道経営をしていた人物達だが、昭弥は害悪としか見ていなかった。
その三人が昭弥に宛てて手紙を出してきた。
「商売がしたいので会いたい、と言っている」
「どういう商売でしょう?」
「帝国鉄道の一部、具体的にはルテティア王国内とその周辺の線路を買いませんか? その代わりレールや機関車、車両を購入します」
「……え?」
内容がどえらい事だったので、思わず間抜けな声でセバスチャンは答えてしまった。
「本気で言っているんでしょうか」
「十中八九本気だね」
帝国鉄道は現在、多数の並行路線との競争に曝されている。
その中で最大の競争相手が王国鉄道だ。
もし、昭弥が帝国鉄道のトップとして就任したら最も経営的に辛い場所はルテティア王国内の路線であり、挽回出来る可能性は殆ど無いと判断するだろう。
鉄道網は、王国鉄道の方がしっかりしているし、線形もよい。
何より、セント・ベルナルドと連絡トンネルでは、連絡トンネルのほうが輸送力が大きく低コストだ。
なので、ルテティア王国での勝負は不可能に近いから、売却するか放棄して他の勝ち目のある路線に集中投資した方が良いと考えるのが普通だ。
「受けるんですか?」
「受けてもな……メリットが無いんだよね」
ルテティア王国内の鉄道網は大別して王国鉄道と帝国鉄道の二つに分かれている。
王国鉄道は王都を中心に王国全土に広がっている。
帝国鉄道は、セント・ベルナルドを中心に帝国本土への接続を考え放射状に伸びている。
「近年の王国の中心は王都とチェニス、あとオスティアにアクスムが活発だね。これらを相互に結ぶ路線を拡充しているから、それらから外れたセント・ベルナルド中心の帝国鉄道は要らないんだよね」
「どうして依頼してきたんでしょうね」
「多分、拒絶されても構わない、買い取ってくれたらめっけもの。って程度なんだろう」
「では拒絶しますか?」
「そうなるね」
「では、そのように返事を……」
その時、セバスチャンは一つ疑問が出てきた。
「あの私たちが買い取らなかった帝国鉄道の路線はどうなるのでしょう?」
尋ねられた昭弥は答えた。
「僕ら以外に買い取る人がいなければ休線……いや廃線だね」
昭弥の予想は正しかった。
帝国鉄道の実権を握った三人の召喚者は、次々と帝国鉄道の不採算路線の売却を開始。更に、買い取り手の居なくなった線は容赦なく廃線となった。
一般的に休線と廃線では意味が違う。
休線とは休止線のことで、後の復活を想定して、レールなどの設備の撤去は行われない路線だ。だが、撤去費用が掛かるのを嫌って休止にしている路線もある。
だが廃線の場合は、完全に全ての設備を撤去する。
帝国には鉄道関連の法律が事実上無い。
そのため、休線や廃線の手続きどころか定義さえないため、日本なら予め必要な国交省などの行政機関への届け出もない。
即日、運転中止、廃線、設備撤去を行えるのだ。
王国内の帝国鉄道も昭弥が拒絶した翌日にはレールの撤去などが始まっていた。
そのため帝国鉄道を利用して居た少数の人々は、呆然として何とか王国鉄道に支援を要請する事となった。
とりあえず、軽便線を近くの王国鉄道の駅から引くことになったが、遠すぎる場合移住を示したりする事になった。だが彼らはまだ幸せな方だ。
帝国本土では、もっと酷い状態になっていた。
この世界には現在、鉄道以外に、安価な大量輸送手段は存在しない。かろうじて船舶が対抗出来るが、速度が遅い上に水系や運河の有無など制限が多い。
そのため、鉄道が独占的な利益を得ることが可能だ。
その状況を利用して、運賃の値上げが行われた。
日本でこんなことをやろうものなら、他の交通機関に人々が移ってしまう。だが、実用的なトラックも航空機もない、この世界ではどんなに高くても鉄道を利用する以外に無く、支払わざるを得なかった。
帝国は水運や街道より優位に立つためと、帝国経済の活性化のため運賃を抑制していた。
だが、召喚された三人は鉄道会社の利益を最大限にするために、運賃の値上げを行った。
他の会社が経営する路線との競合路線に関しては、ライバル会社へ帝国鉄道の競合路線を売却。相手の会社はライバルが居なくなったことを良い事に運賃の値上げを行った。
日本なら運賃の値上げは国交省の認可若しくは届け出が必要なのだが、帝国にはそのような法律は無かった。
王国には、昭弥が作った鉄道関連の法律があったが、帝国鉄道に関しては適用外となっていた。
事実上、帝国鉄道はフリーハンドを手に入れたこととなり、沿線を含めて騒ぎは大きくなって行く。
運賃の値上げによる経済の抑制もそうだが、各地で売却されたため帝国鉄道は分断されることとなる。
他の鉄道会社の線路を通ることは可能だが、通行料の支払いを嫌がり、直通列車の運転を中止。あちらこちらで乗り換え、列車待ちの乗客が並ぶこととなり、帝国各地で混乱が起こった。
貨物に関しても貨車の移し替えや編成替えにより遅延が日常茶飯事となり、帝国の物流は大混乱となっている。
これまで直通なら七日しかかからなかった区間が、分割され他の鉄道会社を通るようになって移し替えや編成替えで二十日もかかるようになっては不満も出る。
人間は、不便だった事が便利になると喜ぶが、それに慣れて日常になった後、元の不便に戻るとき不満に思う。
人間一人だけなら取るに足らないだろうが、帝国全体で同じ事が起きるとそれは帝国の問題となる。
このことは元老院でも話題となり、経営トップの三人が召喚されたが。
「帝国の法律では商業上の自由が保障されています。鉄道は純粋に会社の事業であり、商業に関しては一切口出ししないで貰いたい」
末広は喚問され演台に立たされても、怖じ気づかず堂々と主張し、議員達を黙らせた。
彼ら議員が議員でいられるのは法によってであり、事の善悪はともかく法に反する事無く経営している帝国鉄道会社を糾弾することは出来ない。
たとえそれが、帝国全体を損なうことであっても、それを糾す法が無ければ、律する事は出来ない。
だからこそ、三人は自由に鉄道を売ったり値上げすることが出来た。
だが、彼らは知らなかった。
法治国家でありながら、法を超越して判断を下す事の出来る存在が、この帝国に存在することを。
手紙を読んでいた昭弥にセバスチャンが尋ねた。
差出人は帝国鉄道の新経営陣の三人。
昭弥の話では元いた世界で鉄道経営をしていた人物達だが、昭弥は害悪としか見ていなかった。
その三人が昭弥に宛てて手紙を出してきた。
「商売がしたいので会いたい、と言っている」
「どういう商売でしょう?」
「帝国鉄道の一部、具体的にはルテティア王国内とその周辺の線路を買いませんか? その代わりレールや機関車、車両を購入します」
「……え?」
内容がどえらい事だったので、思わず間抜けな声でセバスチャンは答えてしまった。
「本気で言っているんでしょうか」
「十中八九本気だね」
帝国鉄道は現在、多数の並行路線との競争に曝されている。
その中で最大の競争相手が王国鉄道だ。
もし、昭弥が帝国鉄道のトップとして就任したら最も経営的に辛い場所はルテティア王国内の路線であり、挽回出来る可能性は殆ど無いと判断するだろう。
鉄道網は、王国鉄道の方がしっかりしているし、線形もよい。
何より、セント・ベルナルドと連絡トンネルでは、連絡トンネルのほうが輸送力が大きく低コストだ。
なので、ルテティア王国での勝負は不可能に近いから、売却するか放棄して他の勝ち目のある路線に集中投資した方が良いと考えるのが普通だ。
「受けるんですか?」
「受けてもな……メリットが無いんだよね」
ルテティア王国内の鉄道網は大別して王国鉄道と帝国鉄道の二つに分かれている。
王国鉄道は王都を中心に王国全土に広がっている。
帝国鉄道は、セント・ベルナルドを中心に帝国本土への接続を考え放射状に伸びている。
「近年の王国の中心は王都とチェニス、あとオスティアにアクスムが活発だね。これらを相互に結ぶ路線を拡充しているから、それらから外れたセント・ベルナルド中心の帝国鉄道は要らないんだよね」
「どうして依頼してきたんでしょうね」
「多分、拒絶されても構わない、買い取ってくれたらめっけもの。って程度なんだろう」
「では拒絶しますか?」
「そうなるね」
「では、そのように返事を……」
その時、セバスチャンは一つ疑問が出てきた。
「あの私たちが買い取らなかった帝国鉄道の路線はどうなるのでしょう?」
尋ねられた昭弥は答えた。
「僕ら以外に買い取る人がいなければ休線……いや廃線だね」
昭弥の予想は正しかった。
帝国鉄道の実権を握った三人の召喚者は、次々と帝国鉄道の不採算路線の売却を開始。更に、買い取り手の居なくなった線は容赦なく廃線となった。
一般的に休線と廃線では意味が違う。
休線とは休止線のことで、後の復活を想定して、レールなどの設備の撤去は行われない路線だ。だが、撤去費用が掛かるのを嫌って休止にしている路線もある。
だが廃線の場合は、完全に全ての設備を撤去する。
帝国には鉄道関連の法律が事実上無い。
そのため、休線や廃線の手続きどころか定義さえないため、日本なら予め必要な国交省などの行政機関への届け出もない。
即日、運転中止、廃線、設備撤去を行えるのだ。
王国内の帝国鉄道も昭弥が拒絶した翌日にはレールの撤去などが始まっていた。
そのため帝国鉄道を利用して居た少数の人々は、呆然として何とか王国鉄道に支援を要請する事となった。
とりあえず、軽便線を近くの王国鉄道の駅から引くことになったが、遠すぎる場合移住を示したりする事になった。だが彼らはまだ幸せな方だ。
帝国本土では、もっと酷い状態になっていた。
この世界には現在、鉄道以外に、安価な大量輸送手段は存在しない。かろうじて船舶が対抗出来るが、速度が遅い上に水系や運河の有無など制限が多い。
そのため、鉄道が独占的な利益を得ることが可能だ。
その状況を利用して、運賃の値上げが行われた。
日本でこんなことをやろうものなら、他の交通機関に人々が移ってしまう。だが、実用的なトラックも航空機もない、この世界ではどんなに高くても鉄道を利用する以外に無く、支払わざるを得なかった。
帝国は水運や街道より優位に立つためと、帝国経済の活性化のため運賃を抑制していた。
だが、召喚された三人は鉄道会社の利益を最大限にするために、運賃の値上げを行った。
他の会社が経営する路線との競合路線に関しては、ライバル会社へ帝国鉄道の競合路線を売却。相手の会社はライバルが居なくなったことを良い事に運賃の値上げを行った。
日本なら運賃の値上げは国交省の認可若しくは届け出が必要なのだが、帝国にはそのような法律は無かった。
王国には、昭弥が作った鉄道関連の法律があったが、帝国鉄道に関しては適用外となっていた。
事実上、帝国鉄道はフリーハンドを手に入れたこととなり、沿線を含めて騒ぎは大きくなって行く。
運賃の値上げによる経済の抑制もそうだが、各地で売却されたため帝国鉄道は分断されることとなる。
他の鉄道会社の線路を通ることは可能だが、通行料の支払いを嫌がり、直通列車の運転を中止。あちらこちらで乗り換え、列車待ちの乗客が並ぶこととなり、帝国各地で混乱が起こった。
貨物に関しても貨車の移し替えや編成替えにより遅延が日常茶飯事となり、帝国の物流は大混乱となっている。
これまで直通なら七日しかかからなかった区間が、分割され他の鉄道会社を通るようになって移し替えや編成替えで二十日もかかるようになっては不満も出る。
人間は、不便だった事が便利になると喜ぶが、それに慣れて日常になった後、元の不便に戻るとき不満に思う。
人間一人だけなら取るに足らないだろうが、帝国全体で同じ事が起きるとそれは帝国の問題となる。
このことは元老院でも話題となり、経営トップの三人が召喚されたが。
「帝国の法律では商業上の自由が保障されています。鉄道は純粋に会社の事業であり、商業に関しては一切口出ししないで貰いたい」
末広は喚問され演台に立たされても、怖じ気づかず堂々と主張し、議員達を黙らせた。
彼ら議員が議員でいられるのは法によってであり、事の善悪はともかく法に反する事無く経営している帝国鉄道会社を糾弾することは出来ない。
たとえそれが、帝国全体を損なうことであっても、それを糾す法が無ければ、律する事は出来ない。
だからこそ、三人は自由に鉄道を売ったり値上げすることが出来た。
だが、彼らは知らなかった。
法治国家でありながら、法を超越して判断を下す事の出来る存在が、この帝国に存在することを。
0
お気に入りに追加
15
あなたにおすすめの小説
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
裏社会の令嬢
つっちー
ファンタジー
ある日、学校へ行く途中トラックに轢かれそうになった小さな子供を助けたと同時に身代わりになって死んでしまった私、高ノ宮 千晴は目が覚めたら見知らぬ天井を見上げていた。
「ふぇ!?ここどこっ!?」
そして鏡を見るとそこには見目麗しい5歳?の少女が...!!
これは異世界転生してしまった少女、高ノ宮 千晴改めアリス・ファーロストがなんとなく生きていく物語。
兎人ちゃんと異世界スローライフを送りたいだけなんだが
アイリスラーメン
ファンタジー
黒髪黒瞳の青年は人間不信が原因で仕事を退職。ヒキニート生活が半年以上続いたある日のこと、自宅で寝ていたはずの青年が目を覚ますと、異世界の森に転移していた。
右も左もわからない青年を助けたのは、垂れたウサ耳が愛くるしい白銀色の髪をした兎人族の美少女。
青年と兎人族の美少女は、すぐに意気投合し共同生活を始めることとなる。その後、青年の突飛な発想から無人販売所を経営することに。
そんな二人に夢ができる。それは『三食昼寝付きのスローライフ』を送ることだ。
青年と兎人ちゃんたちは苦難を乗り越えて、夢の『三食昼寝付きのスローライフ』を実現するために日々奮闘するのである。
三百六十五日目に大戦争が待ち受けていることも知らずに。
【登場人物紹介】
マサキ:本作の主人公。人間不信な性格。
ネージュ:白銀の髪と垂れたウサ耳が特徴的な兎人族の美少女。恥ずかしがり屋。
クレール:薄桃色の髪と左右非対称なウサ耳が特徴的な兎人族の美少女。人見知り。
ダール:オレンジ色の髪と短いウサ耳が特徴的な兎人族の美少女。お腹が空くと動けない。
デール:双子の兎人族の幼女。ダールの妹。しっかり者。
ドール:双子の兎人族の幼女。ダールの妹。しっかり者。
ルナ:イングリッシュロップイヤー。大きなウサ耳で空を飛ぶ。実は幻獣と呼ばれる存在。
ビエルネス:子ウサギサイズの妖精族の美少女。マサキのことが大好きな変態妖精。
ブランシュ:外伝主人公。白髪が特徴的な兎人族の女性。世界を守るために戦う。
【お知らせ】
◆2021/12/09:第10回ネット小説大賞の読者ピックアップに掲載。
◆2022/05/12:第10回ネット小説大賞の一次選考通過。
◆2022/08/02:ガトラジで作品が紹介されました。
◆2022/08/10:第2回一二三書房WEB小説大賞の一次選考通過。
◆2023/04/15:ノベルアッププラス総合ランキング年間1位獲得。
◆2023/11/23:アルファポリスHOTランキング5位獲得。
◆自費出版しました。メルカリとヤフオクで販売してます。
※アイリスラーメンの作品です。小説の内容、テキスト、画像等の無断転載・無断使用を固く禁じます。
辺境の契約魔法師~スキルと知識で異世界改革~
有雲相三
ファンタジー
前世の知識を保持したまま転生した主人公。彼はアルフォンス=テイルフィラーと名付けられ、辺境伯の孫として生まれる。彼の父フィリップは辺境伯家の長男ではあるものの、魔法の才に恵まれず、弟ガリウスに家督を奪われようとしていた。そんな時、アルフォンスに多彩なスキルが宿っていることが発覚し、事態が大きく揺れ動く。己の利権保守の為にガリウスを推す貴族達。逆境の中、果たして主人公は父を当主に押し上げることは出来るのか。
主人公、アルフォンス=テイルフィラー。この世界で唯一の契約魔法師として、後に世界に名を馳せる一人の男の物語である。
僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?
闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。
しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。
幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。
お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
異世界宿屋の住み込み従業員
熊ごろう
ファンタジー
なろう様でも投稿しています。
真夏の昼下がり歩道を歩いていた「加賀」と「八木」、気が付くと二人、見知らぬ空間にいた。
そこに居たのは神を名乗る一組の男女。
そこで告げられたのは現実世界での死であった。普通であればそのまま消える運命の二人だが、もう一度人生をやり直す事を報酬に、異世界へと行きそこで自らの持つ技術広めることに。
「転生先に危険な生き物はいないからー」そう聞かせれていたが……転生し森の中を歩いていると巨大な猪と即エンカウント!? 助けてくれたのは通りすがりの宿の主人。
二人はそのまま流れで宿の主人のお世話になる事に……これは宿屋「兎の宿」を中心に人々の日常を描いた物語。になる予定です。
異世界楽々通販サバイバル
shinko
ファンタジー
最近ハマりだしたソロキャンプ。
近くの山にあるキャンプ場で泊っていたはずの伊田和司 51歳はテントから出た瞬間にとてつもない違和感を感じた。
そう、見上げた空には大きく輝く2つの月。
そして山に居たはずの自分の前に広がっているのはなぜか海。
しばらくボーゼンとしていた和司だったが、軽くストレッチした後にこうつぶやいた。
「ついに俺の番が来たか、ステータスオープン!」
平凡冒険者のスローライフ
上田なごむ
ファンタジー
26歳独身動物好きの主人公大和希は、神様によって魔物・魔法・獣人等ファンタジーな世界観の異世界に転移させられる。
平凡な能力値、野望など抱いていない彼は、冒険者としてスローライフを目標に日々を過ごしていく。
果たして、彼を待ち受ける出会いや試練は如何なるものか……
ファンタジー世界に向き合う、平凡な冒険者の物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる