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外伝 ルテティア急行 殺人事件
ルテティア急行出発
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ユリアと昭弥が外に出ると既に他の乗客が待っていた。
更に周囲には、<ルテティア急行>の製造に関わった関係者、王国鉄道重役陣。上のテラスには見送り客、見物客がひしめいており注目されている。
「凄い人ですね」
「陛下のお陰で集まったんですよ」
「私なんて、やはり列車を見に来たんですよ。まあ招かれざる客もいますが」
「え?」
物騒な事を聞いて昭弥は絶句した。昭弥の様子を見てユリアは、乗客の団体の一人、帝国軍の軍服を着た人物に視線を向けて説明した。
「そこの帝国軍の軍服を着た、帝国軍駐在武官補のゲーレン少佐。主に王国軍との連絡役ですけど、実際は王国の内情を監視、時に謀略を行う情報将校です。注意して」
「はあ」
こんな所でも力の争いがあるのか。招待しないのは失礼かと思って帝国鉄道へも招待状を送ったのだが、来たのはあの少佐だった。
やりにくいと思ったが、出発直前で気にしていられない。
「さあ、まずはあちらへ」
そう言って昭弥はユリアを列車前方、機関車の横、雛段になった場所に連れて行く。
「? 何を?」
「記念撮影です」
最近開発された写真機を使って記念写真を撮り、それを新聞に載せて宣伝にする。これが昭弥の目的だった。
早速、ユリアを中心に連れて行こうとしたが、邪魔が入った。
「魂を抜き取るのか」
話しかけてきたのは、乗客のホプキンス男爵だった。最近ハンベールが、売り込みを行い大規模な契約を結んでいる相手だ。少々、見積もりの甘いところがあったが、男爵の自己資金や株式による資金調達で建設することになっている。
その男爵が写真機を見て恐れおののいている。
写真をそのままの姿で写すことが出来ると聞いて、恐れおののいているようだった。
まるで江戸時代の人間だが、開発当初はこのように考える人間が何処にでもいる。
「いえ、これは周りにある光を、あつめ中にある感光剤で見たままに景色を記録する機械ですね。魂に手を加えることはありません」
落ち着かせたのは同じく乗客であるモノクルを掛けた老人だった。
「光をとるだと。真っ暗にならないか」
「いや、一瞬だけだ。それに周りに光が常に降り注いでいるから、ほんの一部しか採れず、暗闇に陥ることは無い」
「……賢人伯が仰るなら」
ホプキンスは不承不承に応えた。
「助かった、あのモノクルを掛けた方は?」
「ヨハン・ナッサウ伯爵。賢人伯と呼ばれる叡知を持った方です。ありとあらゆる言語を扱うことの出来る天才で、王国や帝国も彼の叡知に助言を求める事が多いです。あまり、外を出歩かないはずですがこのような場所にくるんなんて」
「凄いんですか?」
「ええ、王国の一員になって欲しいくらいですよ」
ユリアは自慢するように言った。
「何しろ、分からないことは無いと言われていますから」
確かに、一目見ただけで写真機の原理を言い当てている。凄いと言える。
「では、撮影します」
写真家が促してきたので、二人は乗客の真ん中に行く。
他にも乗り込む乗客、ティーベやオーレリー、昭弥に付き従う秘書達も入る。
ボン
マグネシウムを使ったフラッシュが焚かれ、一瞬周りが白くなり、何人かが目をつぶってしまった。
しかし、撮影は成功したはずだ。記念すべき写真となるはず。
「では、皆様ご乗車を」
昭弥の合図と共に記念すべき最初のお客様が次々に客車へ向かって行く。何人かは見送り客との別れを名残惜しむように彼らの元に行っている。
大型の客車、スーパーライナー規格で作ったため、総二階建てだ。
二階から乗り込めるようになっており、貫通路も二階に置いてあって便利だ。ただ非常時の脱出口、荷物の搬入口として一階にもドアはある。
驚くべきは高さだけではない、長さも横幅も新幹線並みに広くブルートレインとは比べものにならないくらい、客室は豪華だ。
「どうぞ」
昭弥がユリアに案内した彼女の部屋。ダイヤモンド・スウィートはこの列車最高級の部屋だ。
一両丸ごとスウィート。内部には吹き抜けのあるリビングと階段。一階から天井まで続く展望ガラス。寝室もあるし、バス、トイレも完備し、お付きの人の部屋まで用意されている桁違いに豪華な車両だ。
内装だけではない、ドアにはゴムと金属を巧みに使って入りやすく、音の漏れにくい構造になっており外に音が漏れる心配は無く、外の音も聞こえにくくなっている。
また各車両には乗客係がおり、彼らがその車両の乗客のお世話をする。そのために各部屋に電気式の呼び鈴が備え付けてあった。
「空調もありますよ。熱くも出来るし涼しくも出来ます」
出来ればインペリアル・スウィートと名付けたかったが、帝国傘下で皇帝を意味するインペリアルを付けては、不敬に当たるという判断のため、泣く泣く却下し、宝石の名前を付けることにした。
ちなみに、次のランクがエメラルド、サファイア、ルビーの順である。
「本当に凄いですね」
お召し列車を持っているユリアであり、装飾を抑え気味にしているにもかかわらず、スウィートを見てウットリとしていた。
「では、ごゆっくり」
と、昭弥が言った瞬間急激に冷めた。
「え? 出て行かれるのですか?」
「ええ、ここはユリア様の部屋ですし」
本来なら昭弥が使う予定だったが、ユリアの乗車が決まったので譲ったのだ。
「ここに泊まったら?」
「いや、流石に拙いでしょう」
未婚の男女が同じ部屋に入るのは何かと拙い。あらぬ噂を立てられては後々拙い。
もっともユリアは、それを臨んでいたのだが。
「陛下、お召し物を変える準備もございます」
絶妙のタイミングで間に入ったのは、ユリアのメイドであるエリザベスだった。自分の義姉か義妹の機転に昭弥は感謝した。
「……解りました」
「では、また」
そう言って、昭弥は部屋を後にしようとした。
「あ、昭弥の部屋はどちらに」
「隣の車両のエメラルド・スウィートにいます」
「そうですか」
「ええ、ティーベいやティベリウス卿やオーレリー、セバスチャンと同じ部屋です。メイドのロザリンド、秘書のフィーネ、ティアナ、取締役のサラも隣の部屋にいるのでご安心を」
そう言い捨てて扉を閉じようとした。
ユリアには希望を絶つ扉のように見えて、止めようとしたが。
ファアアアアアアン
丁度出発時刻になり、発車の警笛が鳴り響いて、ユリアの声をかき消した。
更に周囲には、<ルテティア急行>の製造に関わった関係者、王国鉄道重役陣。上のテラスには見送り客、見物客がひしめいており注目されている。
「凄い人ですね」
「陛下のお陰で集まったんですよ」
「私なんて、やはり列車を見に来たんですよ。まあ招かれざる客もいますが」
「え?」
物騒な事を聞いて昭弥は絶句した。昭弥の様子を見てユリアは、乗客の団体の一人、帝国軍の軍服を着た人物に視線を向けて説明した。
「そこの帝国軍の軍服を着た、帝国軍駐在武官補のゲーレン少佐。主に王国軍との連絡役ですけど、実際は王国の内情を監視、時に謀略を行う情報将校です。注意して」
「はあ」
こんな所でも力の争いがあるのか。招待しないのは失礼かと思って帝国鉄道へも招待状を送ったのだが、来たのはあの少佐だった。
やりにくいと思ったが、出発直前で気にしていられない。
「さあ、まずはあちらへ」
そう言って昭弥はユリアを列車前方、機関車の横、雛段になった場所に連れて行く。
「? 何を?」
「記念撮影です」
最近開発された写真機を使って記念写真を撮り、それを新聞に載せて宣伝にする。これが昭弥の目的だった。
早速、ユリアを中心に連れて行こうとしたが、邪魔が入った。
「魂を抜き取るのか」
話しかけてきたのは、乗客のホプキンス男爵だった。最近ハンベールが、売り込みを行い大規模な契約を結んでいる相手だ。少々、見積もりの甘いところがあったが、男爵の自己資金や株式による資金調達で建設することになっている。
その男爵が写真機を見て恐れおののいている。
写真をそのままの姿で写すことが出来ると聞いて、恐れおののいているようだった。
まるで江戸時代の人間だが、開発当初はこのように考える人間が何処にでもいる。
「いえ、これは周りにある光を、あつめ中にある感光剤で見たままに景色を記録する機械ですね。魂に手を加えることはありません」
落ち着かせたのは同じく乗客であるモノクルを掛けた老人だった。
「光をとるだと。真っ暗にならないか」
「いや、一瞬だけだ。それに周りに光が常に降り注いでいるから、ほんの一部しか採れず、暗闇に陥ることは無い」
「……賢人伯が仰るなら」
ホプキンスは不承不承に応えた。
「助かった、あのモノクルを掛けた方は?」
「ヨハン・ナッサウ伯爵。賢人伯と呼ばれる叡知を持った方です。ありとあらゆる言語を扱うことの出来る天才で、王国や帝国も彼の叡知に助言を求める事が多いです。あまり、外を出歩かないはずですがこのような場所にくるんなんて」
「凄いんですか?」
「ええ、王国の一員になって欲しいくらいですよ」
ユリアは自慢するように言った。
「何しろ、分からないことは無いと言われていますから」
確かに、一目見ただけで写真機の原理を言い当てている。凄いと言える。
「では、撮影します」
写真家が促してきたので、二人は乗客の真ん中に行く。
他にも乗り込む乗客、ティーベやオーレリー、昭弥に付き従う秘書達も入る。
ボン
マグネシウムを使ったフラッシュが焚かれ、一瞬周りが白くなり、何人かが目をつぶってしまった。
しかし、撮影は成功したはずだ。記念すべき写真となるはず。
「では、皆様ご乗車を」
昭弥の合図と共に記念すべき最初のお客様が次々に客車へ向かって行く。何人かは見送り客との別れを名残惜しむように彼らの元に行っている。
大型の客車、スーパーライナー規格で作ったため、総二階建てだ。
二階から乗り込めるようになっており、貫通路も二階に置いてあって便利だ。ただ非常時の脱出口、荷物の搬入口として一階にもドアはある。
驚くべきは高さだけではない、長さも横幅も新幹線並みに広くブルートレインとは比べものにならないくらい、客室は豪華だ。
「どうぞ」
昭弥がユリアに案内した彼女の部屋。ダイヤモンド・スウィートはこの列車最高級の部屋だ。
一両丸ごとスウィート。内部には吹き抜けのあるリビングと階段。一階から天井まで続く展望ガラス。寝室もあるし、バス、トイレも完備し、お付きの人の部屋まで用意されている桁違いに豪華な車両だ。
内装だけではない、ドアにはゴムと金属を巧みに使って入りやすく、音の漏れにくい構造になっており外に音が漏れる心配は無く、外の音も聞こえにくくなっている。
また各車両には乗客係がおり、彼らがその車両の乗客のお世話をする。そのために各部屋に電気式の呼び鈴が備え付けてあった。
「空調もありますよ。熱くも出来るし涼しくも出来ます」
出来ればインペリアル・スウィートと名付けたかったが、帝国傘下で皇帝を意味するインペリアルを付けては、不敬に当たるという判断のため、泣く泣く却下し、宝石の名前を付けることにした。
ちなみに、次のランクがエメラルド、サファイア、ルビーの順である。
「本当に凄いですね」
お召し列車を持っているユリアであり、装飾を抑え気味にしているにもかかわらず、スウィートを見てウットリとしていた。
「では、ごゆっくり」
と、昭弥が言った瞬間急激に冷めた。
「え? 出て行かれるのですか?」
「ええ、ここはユリア様の部屋ですし」
本来なら昭弥が使う予定だったが、ユリアの乗車が決まったので譲ったのだ。
「ここに泊まったら?」
「いや、流石に拙いでしょう」
未婚の男女が同じ部屋に入るのは何かと拙い。あらぬ噂を立てられては後々拙い。
もっともユリアは、それを臨んでいたのだが。
「陛下、お召し物を変える準備もございます」
絶妙のタイミングで間に入ったのは、ユリアのメイドであるエリザベスだった。自分の義姉か義妹の機転に昭弥は感謝した。
「……解りました」
「では、また」
そう言って、昭弥は部屋を後にしようとした。
「あ、昭弥の部屋はどちらに」
「隣の車両のエメラルド・スウィートにいます」
「そうですか」
「ええ、ティーベいやティベリウス卿やオーレリー、セバスチャンと同じ部屋です。メイドのロザリンド、秘書のフィーネ、ティアナ、取締役のサラも隣の部屋にいるのでご安心を」
そう言い捨てて扉を閉じようとした。
ユリアには希望を絶つ扉のように見えて、止めようとしたが。
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