228 / 319
第二部 第三章
外伝 昭弥の家 2
しおりを挟む
自分の家を設計して、修正して貰うために送ったら、数十倍の規模に拡大していました。
そんな馬鹿なことが、起こってツッコミ疲れた昭弥は、そのことで呼び出されて王城に向かった。
しかも向かった先は、建物担当の部署では無く、ユリアの私室。
ユリア陛下に会うことになってしまったのだ。
しかも謁見の間では無い。正式な会合なら謁見の間だが、私的なものは私室や応接室で行う。
だが、それ以上に重要で極度の機密事項の話しでは、私室や応接室に通される。
「お召しにより、只今参りました」
一応公爵であり大臣である昭弥は主君であるユリアに深く頭を下げた。
「顔をお上げになって」
「はい」
そういって昭弥が顔を上げると、ユリアが何故か嬉しそうな顔をしていた。
ユリアは昭弥に座るよう促して話しは始まった。
「実は公爵邸の事でお話しがありまして」
「はあ」
王城から帰ってきた設計図には、巨大な迎賓館があった。
その迎賓館について話そうというのだろうか。
自分が使うから巨大な施設にしろとかそういう話しなのだろうか。
「その公邸に、非常時用の避難トンネルを作って貰いたいのです」
「はい?」
斜め上の提案に昭弥は驚いた。
「あの、どうしてでしょうか」
「万が一、王城に危急の事態があった際には、直ちに避難できるように用意しておくためです」
「はあ」
確かに、ルテティアは征服国家で不安定で、この王都が戦火に覆われたことも両手両脚の指では足りない。
だが、最近は周辺の平定も進み、貴族の数も少なくなって不安定要素が無くなりつつある。と言うより、王城が何かあった時点でルテティアはおしまいである。
緊急事態に備えるのは必要だが、昭弥の作ろうとしている公邸にトンネルを作る必要があるのだろうか。
「本当に必要なのでしょうか」
「はい」
ユリアは、断言した。
「これは信頼の方にしか頼めないことなのです」
「へえ」
確かに王城の外から直接内部に入れるトンネルの入り口など、完全に秘匿するか、信頼の置ける貴族の屋敷にしない限り安心できない。
逆用されて、攻め込まれクーデターを行われる可能性が有るからだ。
しかし、このような事を一貴族に頼むのか。
そのような疑問が昭弥の頭を過ぎったとき、ユリア付のメイドであるエリザベスが答えた。
「これは屋敷を与えられる貴族が謝礼として王家に対して行う事です。与えられる事業はその貴族の格に応じて割り振られますが」
なるほど貴族が王家に対する税金とか契約に対する履行行為というわけか。
「私の場合は、トンネル掘りと?」
「はい」
掘るのは良い、最近鉄道のトンネル工事が多くて優秀な技師が育っているので大丈夫だろう。
しかし、こんな国家機密級の事業を行った作業員は、消されるのが相場になっている。そんなことを彼らに強いるのは勘弁願いたい。
「えー、それで出口なんですけど、非常に重要なので昭弥の寝室にして貰えないでしょう
か?」
「え?」
思わぬユリアの提案に昭弥は驚いた。
「いや、それは」
何というか、落ち着かない。いきなり王城から兵隊が入って来て捕らえるとかあり得そうで怖い。
なので勘弁願いたい。
「それと、寝室ですけどダブルベッドとか置いて、他にも……」
「いや、一寸待って下さい」
「はい?」
「何でそういうことになるんですか?」
これまで散々、新たな要求やら変更やらが行われてきたのに寝室の事まで言われるのか。
「新たな公爵邸なのですから色々と修正を」
「どうしてそうなるんです」
「昭弥が王国にとって重要人物だからです」
「だからって必要ですかね」
「はい! 何かあったとき直ぐに駆けつけて守れるようにするためです」
「寝室の配置とか必要ですか」
「絶対に必要です!」
ユリアがいつになく強く断言してくる。思わず昭弥が頷き掛けたとき、私室の扉が開いた。
「待って下さい!」
大声で叫んで入って来たのは獣人秘書のフィーネとティナだった。
「貴方たち……どうやって入ったの」
「緊急の用件で入って来ました」
ユリアが詰問するが二人はたじろがない。
「何が緊急なの」
「新たな公爵邸です」
「今、国家機密の話しをしていたのよ。打ち首されることも覚悟の上でしょうね」
「夜這い用のトンネル作らせることが国家機密ですか」
「ぎくっ」
女子が言ってはならない台詞が聞こえたが、スルーして彼女たちの話しを聞くことにした。
「ところで緊急って?」
「寝室と私たちの部屋が離れすぎています。これでは緊急時に対応できません!」
「緊急事態って何よ」
「鉄道事故などの初動対応です。離れすぎては、指示を受けるのに時間が掛かります」
「そんなことどうでも良いでしょう」
「良くありません! 対応は迅速に行わなければ信頼を失います。このことは社長が常日頃から指摘していることであり、実行できません」
「なら私の部屋を近くにしなさい」
「あなたは、賓客扱いなので迎賓館で十分です」
「私は女王よ。そこらの貴族と一緒にしないで、主自らがもてなすべきよ」
「そんなの権威の乱用です!」
「何ですって、奴隷女が!」
「ええ、私たちはご主人様の物ですわ」
挑発するようにフィーネが言う。一種の人質なのだが、奴隷のように扱われる事があるのが獣人の人質の扱いだ。勿論、昭弥はそのような事はしないが、彼女たちの意識が、違うので日々、すれ違いが起こっている。
「昭弥! どうなの!」
「ご主人様!」
「社長!」
「あーっ! 五月蠅い!」
遂に昭弥は怒鳴って黙らせた。
結局、様々な部署からの要求に耐えかねた昭弥は、本社近くの駅にあるステーションホテルの一室を自分の住まいにすることにして、公邸には必要に応じて帰り、通常はステーションホテルで寝泊まりをすることにしてしまった。
トンネルは計画通り、信頼の置けるトンネル技師と工員に行わせ寝室に出口を作り、王城の奥から通じるよう出来たが、使われたかどうかは、不明である。
そんな馬鹿なことが、起こってツッコミ疲れた昭弥は、そのことで呼び出されて王城に向かった。
しかも向かった先は、建物担当の部署では無く、ユリアの私室。
ユリア陛下に会うことになってしまったのだ。
しかも謁見の間では無い。正式な会合なら謁見の間だが、私的なものは私室や応接室で行う。
だが、それ以上に重要で極度の機密事項の話しでは、私室や応接室に通される。
「お召しにより、只今参りました」
一応公爵であり大臣である昭弥は主君であるユリアに深く頭を下げた。
「顔をお上げになって」
「はい」
そういって昭弥が顔を上げると、ユリアが何故か嬉しそうな顔をしていた。
ユリアは昭弥に座るよう促して話しは始まった。
「実は公爵邸の事でお話しがありまして」
「はあ」
王城から帰ってきた設計図には、巨大な迎賓館があった。
その迎賓館について話そうというのだろうか。
自分が使うから巨大な施設にしろとかそういう話しなのだろうか。
「その公邸に、非常時用の避難トンネルを作って貰いたいのです」
「はい?」
斜め上の提案に昭弥は驚いた。
「あの、どうしてでしょうか」
「万が一、王城に危急の事態があった際には、直ちに避難できるように用意しておくためです」
「はあ」
確かに、ルテティアは征服国家で不安定で、この王都が戦火に覆われたことも両手両脚の指では足りない。
だが、最近は周辺の平定も進み、貴族の数も少なくなって不安定要素が無くなりつつある。と言うより、王城が何かあった時点でルテティアはおしまいである。
緊急事態に備えるのは必要だが、昭弥の作ろうとしている公邸にトンネルを作る必要があるのだろうか。
「本当に必要なのでしょうか」
「はい」
ユリアは、断言した。
「これは信頼の方にしか頼めないことなのです」
「へえ」
確かに王城の外から直接内部に入れるトンネルの入り口など、完全に秘匿するか、信頼の置ける貴族の屋敷にしない限り安心できない。
逆用されて、攻め込まれクーデターを行われる可能性が有るからだ。
しかし、このような事を一貴族に頼むのか。
そのような疑問が昭弥の頭を過ぎったとき、ユリア付のメイドであるエリザベスが答えた。
「これは屋敷を与えられる貴族が謝礼として王家に対して行う事です。与えられる事業はその貴族の格に応じて割り振られますが」
なるほど貴族が王家に対する税金とか契約に対する履行行為というわけか。
「私の場合は、トンネル掘りと?」
「はい」
掘るのは良い、最近鉄道のトンネル工事が多くて優秀な技師が育っているので大丈夫だろう。
しかし、こんな国家機密級の事業を行った作業員は、消されるのが相場になっている。そんなことを彼らに強いるのは勘弁願いたい。
「えー、それで出口なんですけど、非常に重要なので昭弥の寝室にして貰えないでしょう
か?」
「え?」
思わぬユリアの提案に昭弥は驚いた。
「いや、それは」
何というか、落ち着かない。いきなり王城から兵隊が入って来て捕らえるとかあり得そうで怖い。
なので勘弁願いたい。
「それと、寝室ですけどダブルベッドとか置いて、他にも……」
「いや、一寸待って下さい」
「はい?」
「何でそういうことになるんですか?」
これまで散々、新たな要求やら変更やらが行われてきたのに寝室の事まで言われるのか。
「新たな公爵邸なのですから色々と修正を」
「どうしてそうなるんです」
「昭弥が王国にとって重要人物だからです」
「だからって必要ですかね」
「はい! 何かあったとき直ぐに駆けつけて守れるようにするためです」
「寝室の配置とか必要ですか」
「絶対に必要です!」
ユリアがいつになく強く断言してくる。思わず昭弥が頷き掛けたとき、私室の扉が開いた。
「待って下さい!」
大声で叫んで入って来たのは獣人秘書のフィーネとティナだった。
「貴方たち……どうやって入ったの」
「緊急の用件で入って来ました」
ユリアが詰問するが二人はたじろがない。
「何が緊急なの」
「新たな公爵邸です」
「今、国家機密の話しをしていたのよ。打ち首されることも覚悟の上でしょうね」
「夜這い用のトンネル作らせることが国家機密ですか」
「ぎくっ」
女子が言ってはならない台詞が聞こえたが、スルーして彼女たちの話しを聞くことにした。
「ところで緊急って?」
「寝室と私たちの部屋が離れすぎています。これでは緊急時に対応できません!」
「緊急事態って何よ」
「鉄道事故などの初動対応です。離れすぎては、指示を受けるのに時間が掛かります」
「そんなことどうでも良いでしょう」
「良くありません! 対応は迅速に行わなければ信頼を失います。このことは社長が常日頃から指摘していることであり、実行できません」
「なら私の部屋を近くにしなさい」
「あなたは、賓客扱いなので迎賓館で十分です」
「私は女王よ。そこらの貴族と一緒にしないで、主自らがもてなすべきよ」
「そんなの権威の乱用です!」
「何ですって、奴隷女が!」
「ええ、私たちはご主人様の物ですわ」
挑発するようにフィーネが言う。一種の人質なのだが、奴隷のように扱われる事があるのが獣人の人質の扱いだ。勿論、昭弥はそのような事はしないが、彼女たちの意識が、違うので日々、すれ違いが起こっている。
「昭弥! どうなの!」
「ご主人様!」
「社長!」
「あーっ! 五月蠅い!」
遂に昭弥は怒鳴って黙らせた。
結局、様々な部署からの要求に耐えかねた昭弥は、本社近くの駅にあるステーションホテルの一室を自分の住まいにすることにして、公邸には必要に応じて帰り、通常はステーションホテルで寝泊まりをすることにしてしまった。
トンネルは計画通り、信頼の置けるトンネル技師と工員に行わせ寝室に出口を作り、王城の奥から通じるよう出来たが、使われたかどうかは、不明である。
0
お気に入りに追加
15
あなたにおすすめの小説
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
裏社会の令嬢
つっちー
ファンタジー
ある日、学校へ行く途中トラックに轢かれそうになった小さな子供を助けたと同時に身代わりになって死んでしまった私、高ノ宮 千晴は目が覚めたら見知らぬ天井を見上げていた。
「ふぇ!?ここどこっ!?」
そして鏡を見るとそこには見目麗しい5歳?の少女が...!!
これは異世界転生してしまった少女、高ノ宮 千晴改めアリス・ファーロストがなんとなく生きていく物語。
辺境の契約魔法師~スキルと知識で異世界改革~
有雲相三
ファンタジー
前世の知識を保持したまま転生した主人公。彼はアルフォンス=テイルフィラーと名付けられ、辺境伯の孫として生まれる。彼の父フィリップは辺境伯家の長男ではあるものの、魔法の才に恵まれず、弟ガリウスに家督を奪われようとしていた。そんな時、アルフォンスに多彩なスキルが宿っていることが発覚し、事態が大きく揺れ動く。己の利権保守の為にガリウスを推す貴族達。逆境の中、果たして主人公は父を当主に押し上げることは出来るのか。
主人公、アルフォンス=テイルフィラー。この世界で唯一の契約魔法師として、後に世界に名を馳せる一人の男の物語である。
異世界宿屋の住み込み従業員
熊ごろう
ファンタジー
なろう様でも投稿しています。
真夏の昼下がり歩道を歩いていた「加賀」と「八木」、気が付くと二人、見知らぬ空間にいた。
そこに居たのは神を名乗る一組の男女。
そこで告げられたのは現実世界での死であった。普通であればそのまま消える運命の二人だが、もう一度人生をやり直す事を報酬に、異世界へと行きそこで自らの持つ技術広めることに。
「転生先に危険な生き物はいないからー」そう聞かせれていたが……転生し森の中を歩いていると巨大な猪と即エンカウント!? 助けてくれたのは通りすがりの宿の主人。
二人はそのまま流れで宿の主人のお世話になる事に……これは宿屋「兎の宿」を中心に人々の日常を描いた物語。になる予定です。
異世界楽々通販サバイバル
shinko
ファンタジー
最近ハマりだしたソロキャンプ。
近くの山にあるキャンプ場で泊っていたはずの伊田和司 51歳はテントから出た瞬間にとてつもない違和感を感じた。
そう、見上げた空には大きく輝く2つの月。
そして山に居たはずの自分の前に広がっているのはなぜか海。
しばらくボーゼンとしていた和司だったが、軽くストレッチした後にこうつぶやいた。
「ついに俺の番が来たか、ステータスオープン!」
兎人ちゃんと異世界スローライフを送りたいだけなんだが
アイリスラーメン
ファンタジー
黒髪黒瞳の青年は人間不信が原因で仕事を退職。ヒキニート生活が半年以上続いたある日のこと、自宅で寝ていたはずの青年が目を覚ますと、異世界の森に転移していた。
右も左もわからない青年を助けたのは、垂れたウサ耳が愛くるしい白銀色の髪をした兎人族の美少女。
青年と兎人族の美少女は、すぐに意気投合し共同生活を始めることとなる。その後、青年の突飛な発想から無人販売所を経営することに。
そんな二人に夢ができる。それは『三食昼寝付きのスローライフ』を送ることだ。
青年と兎人ちゃんたちは苦難を乗り越えて、夢の『三食昼寝付きのスローライフ』を実現するために日々奮闘するのである。
三百六十五日目に大戦争が待ち受けていることも知らずに。
【登場人物紹介】
マサキ:本作の主人公。人間不信な性格。
ネージュ:白銀の髪と垂れたウサ耳が特徴的な兎人族の美少女。恥ずかしがり屋。
クレール:薄桃色の髪と左右非対称なウサ耳が特徴的な兎人族の美少女。人見知り。
ダール:オレンジ色の髪と短いウサ耳が特徴的な兎人族の美少女。お腹が空くと動けない。
デール:双子の兎人族の幼女。ダールの妹。しっかり者。
ドール:双子の兎人族の幼女。ダールの妹。しっかり者。
ルナ:イングリッシュロップイヤー。大きなウサ耳で空を飛ぶ。実は幻獣と呼ばれる存在。
ビエルネス:子ウサギサイズの妖精族の美少女。マサキのことが大好きな変態妖精。
ブランシュ:外伝主人公。白髪が特徴的な兎人族の女性。世界を守るために戦う。
【お知らせ】
◆2021/12/09:第10回ネット小説大賞の読者ピックアップに掲載。
◆2022/05/12:第10回ネット小説大賞の一次選考通過。
◆2022/08/02:ガトラジで作品が紹介されました。
◆2022/08/10:第2回一二三書房WEB小説大賞の一次選考通過。
◆2023/04/15:ノベルアッププラス総合ランキング年間1位獲得。
◆2023/11/23:アルファポリスHOTランキング5位獲得。
◆自費出版しました。メルカリとヤフオクで販売してます。
※アイリスラーメンの作品です。小説の内容、テキスト、画像等の無断転載・無断使用を固く禁じます。
僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?
闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。
しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。
幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。
お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
平凡冒険者のスローライフ
上田なごむ
ファンタジー
26歳独身動物好きの主人公大和希は、神様によって魔物・魔法・獣人等ファンタジーな世界観の異世界に転移させられる。
平凡な能力値、野望など抱いていない彼は、冒険者としてスローライフを目標に日々を過ごしていく。
果たして、彼を待ち受ける出会いや試練は如何なるものか……
ファンタジー世界に向き合う、平凡な冒険者の物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる