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第二部 第三章
外伝 記憶読み取り装置 3
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「どう?」
「ダメです。変わりません」
ティナの報告を聞いてユリア達は落胆した。
あの後、ジャネットを袋だたきにした後、昭弥を地下室から連れ出そうとした。だが、ずっと怯えるように震え続け、叫ぶばかりだった。
昭弥を部屋に戻そうとしたが暴れてしまい、やむを得ず押さえつけて運んだ。
ベットに寝かせようとしたが壁の隅に逃げ込み、震え出て行けと叫ぶ。
ベッドに戻そうとしても物を投げつけてくるため、彼女たちは部屋を出ざるを得なかった。
その後も半日間ずっと続き、声を掛けたり、中に入ろうとしたが、その度に物を投げつけられる為に、部屋に入ることさえ出来なかった。
「どうしよう」
「抱きしめる」
「やったら暴れて逆効果だったでしょう」
「ほっとく訳にもいかないし」
「あーイライラする。ジャネットを袋だたきにしようぜ」
「それはもう三回もやったて無意味だったでしょう」
ユリアとティナ達は話し合うが、あのような状態の人と付き合ったことが無いため、どう対応して良いのか解らずにいた。
何より、今までに無い昭弥の行動と罵声に彼女たちは驚きと不安で憔悴していた。
そのため、何かをする気力まで失われてきた。
「私が何とかしましょう」
声を掛けたのはユリア付のメイドであり、昭弥の義妹か義姉のエリザベスだった。
「出来るのですか?」
不安そうにティナが尋ねる。
「わかりません。ですが、やってみましょう」
「でも、暴れて危ないよ」
「危険は承知です」
「ティナ、彼女に任せてみよう」
そう言ってエリザベスを活かせたのは秘書リーダー格のフィーネだった。
「頼めるかい?」
「微力を尽くします」
「何か必要か?」
「食事の用意を。消化の良いスープが良いでしょう。部屋の外に用意して置いて下さい。それと決して私が出てくるまで扉を開けないで下さい。声を掛けるのもやめて下さい」
「……大丈夫か?」
「はい」
「わかったわ」
「気を付けて」
フィーネ、ティナの声とユリアの無言の声援と懇願を受けてエリザベスは部屋の扉に手を掛けた。
「物が飛んできて危険です。離れて下さい」
そう言ってエリザベスは、一同を離れさせ、安全を確認すると扉を開けた。
「来るな! 出ていけ!」
開けたとたん、昭弥の罵声が浴びせられる。
更に物が飛んでくるが、エリザベスは手で払いのけつつ部屋の中に入り、扉を閉めた。
「来るな! 来るな!」
まるで天敵を相手に、決死の覚悟で怯え戦う草食獣のように昭弥は物を投げ、罵声を浴びせる。
だがエリザベスは意に介さず、怯むことなく昭弥に近づき、そのまま強く抱きしめた。
「大丈夫ですよ」
なおも暴れようとする昭弥を優しく、だが決して離さず抱きしめた。
「大丈夫ですよ。誰も恐れたり危害を加えようとする人はいませんよ」
「嘘だ! 嘘だ!」
「嘘ではありません」
なおも昭弥はもがくがエリザベスは決して離す事は無かった。
「ああああああっ」
「大丈夫エリザベスさん」
外からティナの声が届いた。
「大丈夫です! それより話しかけないで下さい! 良いですね!」
仕方なくエリザベスが叫ぶと再び昭弥が暴れ出した。
「ああああああっ」
「平気よ。大丈夫」
返事をするために大声を出したことで余計な刺激を与えてしまった。だが、それでもエリザベスは優しく語りかける。
「大丈夫……大丈夫よ……」
どれくらい時間が過ぎただろうか、暗い部屋の中、時間感覚が無くなりかけてきたころ正気に戻った昭弥が話しかけた。
「エ、エリザベスさん」
「はい」
エリザベスは静かにゆっくり、短く答えた。
「ここは?」
「あなたの部屋です」
「何が」
思い出そうとした瞬間、遠い記憶。鉄オタと言うことで虐めを受け貶され、見下され、危害を学校や家、塾で受けた記憶が蘇った。
「ああああああっ」
再び、発狂しそうになる昭弥。
「大丈夫です。落ち着いて下さい」
エリザベスは再び、抱きしめて答えた。
「あなたに危害を加える人間はいません」
「あ、ありがとうございます」
抱きしめられて正気に戻った昭弥は感謝を言う。同時に酷い疲労感を感じて倒れ込んだ。
「どういたしまして。それより、お腹が減っているでしょう。食事を用意してあります」
「食べたくない」
疲労感のせいか、食欲が無かった。
「少しでも良いので、無理にでも食べて下さい。少しでも食べないと回復できません」
そう言ってエリザベスは、離れると部屋のドアを開けた。そこには、ユリアとフィーネ、ティナをはじめとするメンバーがずっと待っていた。
「昭弥の様子はどう?」
「大丈夫です。峠は越したと思います。後は体力が付けば大丈夫でしょう」
エリザベスが言うとユリア達は安堵の溜息を付いた。
「用意していただいたスープをいただけませんか?」
「は、はい」
ティナは可搬式のストーブの上で温められたスープを皿に移して、エリザベスに渡した。
「ありがとうございます。きっと良くなりますよ」
そう言ってエリザベスは、部屋の中に戻ると扉を閉めて昭弥の元に戻った。そして、スープをスプーンで掬って、昭弥の口元に持って行く。
「さあ、食べて下さい」
「いや……」
「一口で良いですから、無理にでも食べて下さい。どうか、お願いします」
「……」
そう言われて昭弥は嫌悪感を押し殺して、一口だけ食べた。すると口の中で旨味が広がり、眠っていた空腹感が沸き上がった。
昭弥はエリザベスからスプーンを受け取ると、自らスープを飲み始め、結局全て平らげてしまった。
「食べ終わったら寝て下さい。体力が必要です」
そう言ってエリザベスは手早くベットを整えると、昭弥を促して寝かしつけた。
「手慣れていますね」
エリザベスに毛布を掛けられた昭弥が尋ねた。
「ええ、ユリアがそうでしたから」
「え?」
聞いた昭弥は信じられなかった。
勇者の力を持ち、無敵のユリアが先ほどまでの自分と同じように半狂乱になるなんて。
それを察してエリザベスは説明した。
「だからこそと言えます。力が強すぎてちょっとした事で破壊してしまいますから。自分のお気に入りのカップを粉砕してしまったり、剣術の授業でうっかり魔力を暴走させて建物を半壊させ、先生や一緒に居た生徒に大けがをさせたりしましたから」
「あー」
簡単に言うと、制御が未熟な強力なエンジンを搭載しているような物か。出力が高いが上手く取り出せず、必要以上の力を出してしまい壊してしまう。
「そのため、誰もユリアの下に近づこうとしませんから。より孤独になって自暴自棄になってしまい、自分の部屋に閉じこもってしまいました」
そんな彼女を見てメイドとなったエリザベスは、献身的に奉公し今に至る。
「あの……済みません……お手数掛けて」
「構いませんよ。今言ったように二度目ですからユリアの時は、初めてで何をすれば良いか分かりませんでしたけど、二回目ですから経験が役に立って良かったです」
エリザベスや穏やかに笑った。
「しかし、良く生きていましたね」
ユリアが半狂乱状態になった状態で暴れたらどうなるか、想像するだけで寒気がする。
「ええ、死を覚悟しました。ですけど、行かなければ誰もユリアを救うことは出来ませんでしたから。必死にやりました」
最後に互いに笑って、昭弥は眠りについた。
翌日昭弥は回復し、休養の後、いつも通り執務に戻った。
元凶となったジャネットは、ユリア達からいたぶられて、長期の入院となった。
「ダメです。変わりません」
ティナの報告を聞いてユリア達は落胆した。
あの後、ジャネットを袋だたきにした後、昭弥を地下室から連れ出そうとした。だが、ずっと怯えるように震え続け、叫ぶばかりだった。
昭弥を部屋に戻そうとしたが暴れてしまい、やむを得ず押さえつけて運んだ。
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ベッドに戻そうとしても物を投げつけてくるため、彼女たちは部屋を出ざるを得なかった。
その後も半日間ずっと続き、声を掛けたり、中に入ろうとしたが、その度に物を投げつけられる為に、部屋に入ることさえ出来なかった。
「どうしよう」
「抱きしめる」
「やったら暴れて逆効果だったでしょう」
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「それはもう三回もやったて無意味だったでしょう」
ユリアとティナ達は話し合うが、あのような状態の人と付き合ったことが無いため、どう対応して良いのか解らずにいた。
何より、今までに無い昭弥の行動と罵声に彼女たちは驚きと不安で憔悴していた。
そのため、何かをする気力まで失われてきた。
「私が何とかしましょう」
声を掛けたのはユリア付のメイドであり、昭弥の義妹か義姉のエリザベスだった。
「出来るのですか?」
不安そうにティナが尋ねる。
「わかりません。ですが、やってみましょう」
「でも、暴れて危ないよ」
「危険は承知です」
「ティナ、彼女に任せてみよう」
そう言ってエリザベスを活かせたのは秘書リーダー格のフィーネだった。
「頼めるかい?」
「微力を尽くします」
「何か必要か?」
「食事の用意を。消化の良いスープが良いでしょう。部屋の外に用意して置いて下さい。それと決して私が出てくるまで扉を開けないで下さい。声を掛けるのもやめて下さい」
「……大丈夫か?」
「はい」
「わかったわ」
「気を付けて」
フィーネ、ティナの声とユリアの無言の声援と懇願を受けてエリザベスは部屋の扉に手を掛けた。
「物が飛んできて危険です。離れて下さい」
そう言ってエリザベスは、一同を離れさせ、安全を確認すると扉を開けた。
「来るな! 出ていけ!」
開けたとたん、昭弥の罵声が浴びせられる。
更に物が飛んでくるが、エリザベスは手で払いのけつつ部屋の中に入り、扉を閉めた。
「来るな! 来るな!」
まるで天敵を相手に、決死の覚悟で怯え戦う草食獣のように昭弥は物を投げ、罵声を浴びせる。
だがエリザベスは意に介さず、怯むことなく昭弥に近づき、そのまま強く抱きしめた。
「大丈夫ですよ」
なおも暴れようとする昭弥を優しく、だが決して離さず抱きしめた。
「大丈夫ですよ。誰も恐れたり危害を加えようとする人はいませんよ」
「嘘だ! 嘘だ!」
「嘘ではありません」
なおも昭弥はもがくがエリザベスは決して離す事は無かった。
「ああああああっ」
「大丈夫エリザベスさん」
外からティナの声が届いた。
「大丈夫です! それより話しかけないで下さい! 良いですね!」
仕方なくエリザベスが叫ぶと再び昭弥が暴れ出した。
「ああああああっ」
「平気よ。大丈夫」
返事をするために大声を出したことで余計な刺激を与えてしまった。だが、それでもエリザベスは優しく語りかける。
「大丈夫……大丈夫よ……」
どれくらい時間が過ぎただろうか、暗い部屋の中、時間感覚が無くなりかけてきたころ正気に戻った昭弥が話しかけた。
「エ、エリザベスさん」
「はい」
エリザベスは静かにゆっくり、短く答えた。
「ここは?」
「あなたの部屋です」
「何が」
思い出そうとした瞬間、遠い記憶。鉄オタと言うことで虐めを受け貶され、見下され、危害を学校や家、塾で受けた記憶が蘇った。
「ああああああっ」
再び、発狂しそうになる昭弥。
「大丈夫です。落ち着いて下さい」
エリザベスは再び、抱きしめて答えた。
「あなたに危害を加える人間はいません」
「あ、ありがとうございます」
抱きしめられて正気に戻った昭弥は感謝を言う。同時に酷い疲労感を感じて倒れ込んだ。
「どういたしまして。それより、お腹が減っているでしょう。食事を用意してあります」
「食べたくない」
疲労感のせいか、食欲が無かった。
「少しでも良いので、無理にでも食べて下さい。少しでも食べないと回復できません」
そう言ってエリザベスは、離れると部屋のドアを開けた。そこには、ユリアとフィーネ、ティナをはじめとするメンバーがずっと待っていた。
「昭弥の様子はどう?」
「大丈夫です。峠は越したと思います。後は体力が付けば大丈夫でしょう」
エリザベスが言うとユリア達は安堵の溜息を付いた。
「用意していただいたスープをいただけませんか?」
「は、はい」
ティナは可搬式のストーブの上で温められたスープを皿に移して、エリザベスに渡した。
「ありがとうございます。きっと良くなりますよ」
そう言ってエリザベスは、部屋の中に戻ると扉を閉めて昭弥の元に戻った。そして、スープをスプーンで掬って、昭弥の口元に持って行く。
「さあ、食べて下さい」
「いや……」
「一口で良いですから、無理にでも食べて下さい。どうか、お願いします」
「……」
そう言われて昭弥は嫌悪感を押し殺して、一口だけ食べた。すると口の中で旨味が広がり、眠っていた空腹感が沸き上がった。
昭弥はエリザベスからスプーンを受け取ると、自らスープを飲み始め、結局全て平らげてしまった。
「食べ終わったら寝て下さい。体力が必要です」
そう言ってエリザベスは手早くベットを整えると、昭弥を促して寝かしつけた。
「手慣れていますね」
エリザベスに毛布を掛けられた昭弥が尋ねた。
「ええ、ユリアがそうでしたから」
「え?」
聞いた昭弥は信じられなかった。
勇者の力を持ち、無敵のユリアが先ほどまでの自分と同じように半狂乱になるなんて。
それを察してエリザベスは説明した。
「だからこそと言えます。力が強すぎてちょっとした事で破壊してしまいますから。自分のお気に入りのカップを粉砕してしまったり、剣術の授業でうっかり魔力を暴走させて建物を半壊させ、先生や一緒に居た生徒に大けがをさせたりしましたから」
「あー」
簡単に言うと、制御が未熟な強力なエンジンを搭載しているような物か。出力が高いが上手く取り出せず、必要以上の力を出してしまい壊してしまう。
「そのため、誰もユリアの下に近づこうとしませんから。より孤独になって自暴自棄になってしまい、自分の部屋に閉じこもってしまいました」
そんな彼女を見てメイドとなったエリザベスは、献身的に奉公し今に至る。
「あの……済みません……お手数掛けて」
「構いませんよ。今言ったように二度目ですからユリアの時は、初めてで何をすれば良いか分かりませんでしたけど、二回目ですから経験が役に立って良かったです」
エリザベスや穏やかに笑った。
「しかし、良く生きていましたね」
ユリアが半狂乱状態になった状態で暴れたらどうなるか、想像するだけで寒気がする。
「ええ、死を覚悟しました。ですけど、行かなければ誰もユリアを救うことは出来ませんでしたから。必死にやりました」
最後に互いに笑って、昭弥は眠りについた。
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