32 / 163
ラジオ
しおりを挟む
『秋津皇国皇民の皆様、こんばんは。秋津飛翔党の党首島津義彦です』
ある日の夕刻、スピーカーから義彦の声が流れた。
『私は秋津の将来を考え、様々な産業を飛翔するが如く発展させるため立候補しました。先日、人類初の有人動力飛行を実現したように他の産業でも著しい発展に寄与するべく頑張ります。しかし、そのためには私だけでは、なしえません。ここにいらっしゃる志を同じくする候補者の方々と共に国会に出向かなくては実現出来ません。ですからどうか今度の選挙では秋津飛翔党に清き一票をお願いいたします』
夕方、人々が集まる居酒屋や集会場に設置されたラジオから義彦の声が流れた。
ラジオの前には秋津飛翔党の立候補者かその代理人が立って頭を下げて挨拶をしている。
このような光景が皇国の津々浦々で起きていた。
「お疲れ様です御父様」
「いや、疲れていないよ。全国遊説に比べればね」
明るい表情で工場に作られたスタジオから出てきた義彦は出迎えた娘の昴に言った。
「これのお陰で、何処かの放送局に居ながらにして全国へ声を届けられる」
義彦はマイクを見た後、提案者の忠弥を見て言った。
忠弥が考えた選挙活動の方法はラジオ放送だった。
元々、航空無線用に電波技術を研究していた。それを応用してラジオを作り上げた。
無線電話は開発されており、受信のみなら簡単な装置、受信用のアンテナ、増幅用の真空管あるいは検波用の鉱石、音声を出力するスピーカーさえあれば作れる。
皇国各地に放送局を作る必要があるが、選挙民の多い大都市を中心に設置している。
だが昴が疑問点を忠弥にぶつけた。
「しかし、多くのラジオを無料で配るのはやり過ぎでは」
昴の言うとおり出来たラジオの多くをを居酒屋や集会場などに無料で配った。
「大勢の人が短期間でラジオを聞けるようにするにはこれしかありませんでした」
忠弥は初期生産分の大半を大都市の人が大勢集まる居酒屋や大衆食堂に配った。これで数の少ない初期生産分で大勢の人々にラジオの声を聞かせることが出来る。
大衆食堂や居酒屋に焦点を絞ったのも人が集まりやすいからだ。放送時間を夕方にしたのも人々が仕事を終えて一杯やろうと居酒屋や大衆食堂に集まってくる時間を狙っての事だ。
その資金源は言うまでも無くこれまでの島津産業の稼ぎだった。
選挙に勝つために手段は問わずにいた。
二一世紀の日本なら選挙法違反で逮捕だが、ここは秋津皇国。
選挙法はあるがラジオで演説するなど想定していない。
そしてラジオから放送できるのは義彦率いる秋津飛翔党のみ。
義彦は放送局のマイクの前に立つだけで、全国に声を届けさせる事が出来る。
だが他の政党は放送させておらず、他党は有力者や候補者の声が届く範囲にしか演説できない。
義彦は選挙戦で圧倒的優位に立つ事が出来た。
「しかし、いくら何でも気前が良すぎでは?」
「勿論、今後は無料配布はしないよ。家庭や個人用にもラジオを作って販売するよ。そのためにはラジオの良さを知ってもらわないと買ってくれないだろう」
忠弥もラジオ事業の採算を考えていないわけではなかった。
ラジオ本体が売れるように、実物のデモンストレーションも兼ねて各地に配っていたのだ。
「でも、選挙演説をご家庭で聞きたい人はいるでしょうか? 私は御父様の声を聞けるので嬉しいですけど」
「そこは考えてあるよ」
忠弥が話しているとき放送中のラジオから声が流れた。
『えー、明日より全国の書店より辻堂出版より忍者韋駄天の最新刊が発売されます。今回の韋駄天は……』
「これは?」
「有名出版社の大作の広告だよ。この情報を聞きたくてラジオを聞きに来るだろう」
広告事業を行い広告料で収入を得るシステムを忠弥は作ってた。
「よく、広告を取れましたね」
「……ものすごく格安で契約したんだ。放送して貰う為にね」
今のところはラジオの聴衆を増やすために、大衆に人気の商品や製品、娯楽の宣伝を経費無視の料金で行っていた。
「事業が成り立つのですか」
「絶対になる。人々がラジオの声を聞くようになれば、広告を出す価値はあがる。広告料収入で全ての経費と投資を賄える」
ラジオの聴衆が増えればその影響力は大きく広告料も上がる。二一世紀の宣伝戦略と産業を見てきた忠弥は確信していた。
そのために番組作りも怠らなかった。
『続きまして皇都楽団の演奏を曲は<秋津の四季>でございます』
続いてスピーカーからは軽やかな管弦楽の音色が響き始めた。
ニュースや朗読劇、歌謡、楽団演奏など大衆受けする番組を放送し、聴衆を集める努力をしている。
選挙演説や広告だけでは人を引きつけることは出来ないからだ。
それらの間に番組を作り、ラジオ自体を魅力的にしていた。
「他にも新聞広告で我が党の主張や写真を掲載しているからね。これで我々は買ったも同然だ」
二一世紀のアメリカの選挙並みの広報戦略と手法、予算をつぎ込んでいる。
義彦と秋津飛翔党は忠弥の名声もあり、第一党は無理でも議決に影響を与えるだけの席数を確保出来る見込みだった。
「さあ、仕事は終わったぞ。今日は久しぶりに三人で夕食にしよう」
義彦は意気揚々と二人を工場の食堂に案内していった。
工場に滞在する日数が多くなり、居心地を良くするためにそして忠弥を支える為に食堂を作り、一流の料理人を雇って腕を振るわせていた。
その日は忠弥も神妙に付き合い、早々に眠った。
そのため三人は翌日、事態を一変させる記事を同時に見る事になる。
<世界初の有人動力飛行を成功させた新大陸メイフラワー合衆国科学協会会長ダーク氏、実機フライングランナーを伴った凱旋ツアーの途中、我が秋津皇国に来訪。島津義彦氏の支援した有人動力飛行が世界初であることに異議を唱える>
ある日の夕刻、スピーカーから義彦の声が流れた。
『私は秋津の将来を考え、様々な産業を飛翔するが如く発展させるため立候補しました。先日、人類初の有人動力飛行を実現したように他の産業でも著しい発展に寄与するべく頑張ります。しかし、そのためには私だけでは、なしえません。ここにいらっしゃる志を同じくする候補者の方々と共に国会に出向かなくては実現出来ません。ですからどうか今度の選挙では秋津飛翔党に清き一票をお願いいたします』
夕方、人々が集まる居酒屋や集会場に設置されたラジオから義彦の声が流れた。
ラジオの前には秋津飛翔党の立候補者かその代理人が立って頭を下げて挨拶をしている。
このような光景が皇国の津々浦々で起きていた。
「お疲れ様です御父様」
「いや、疲れていないよ。全国遊説に比べればね」
明るい表情で工場に作られたスタジオから出てきた義彦は出迎えた娘の昴に言った。
「これのお陰で、何処かの放送局に居ながらにして全国へ声を届けられる」
義彦はマイクを見た後、提案者の忠弥を見て言った。
忠弥が考えた選挙活動の方法はラジオ放送だった。
元々、航空無線用に電波技術を研究していた。それを応用してラジオを作り上げた。
無線電話は開発されており、受信のみなら簡単な装置、受信用のアンテナ、増幅用の真空管あるいは検波用の鉱石、音声を出力するスピーカーさえあれば作れる。
皇国各地に放送局を作る必要があるが、選挙民の多い大都市を中心に設置している。
だが昴が疑問点を忠弥にぶつけた。
「しかし、多くのラジオを無料で配るのはやり過ぎでは」
昴の言うとおり出来たラジオの多くをを居酒屋や集会場などに無料で配った。
「大勢の人が短期間でラジオを聞けるようにするにはこれしかありませんでした」
忠弥は初期生産分の大半を大都市の人が大勢集まる居酒屋や大衆食堂に配った。これで数の少ない初期生産分で大勢の人々にラジオの声を聞かせることが出来る。
大衆食堂や居酒屋に焦点を絞ったのも人が集まりやすいからだ。放送時間を夕方にしたのも人々が仕事を終えて一杯やろうと居酒屋や大衆食堂に集まってくる時間を狙っての事だ。
その資金源は言うまでも無くこれまでの島津産業の稼ぎだった。
選挙に勝つために手段は問わずにいた。
二一世紀の日本なら選挙法違反で逮捕だが、ここは秋津皇国。
選挙法はあるがラジオで演説するなど想定していない。
そしてラジオから放送できるのは義彦率いる秋津飛翔党のみ。
義彦は放送局のマイクの前に立つだけで、全国に声を届けさせる事が出来る。
だが他の政党は放送させておらず、他党は有力者や候補者の声が届く範囲にしか演説できない。
義彦は選挙戦で圧倒的優位に立つ事が出来た。
「しかし、いくら何でも気前が良すぎでは?」
「勿論、今後は無料配布はしないよ。家庭や個人用にもラジオを作って販売するよ。そのためにはラジオの良さを知ってもらわないと買ってくれないだろう」
忠弥もラジオ事業の採算を考えていないわけではなかった。
ラジオ本体が売れるように、実物のデモンストレーションも兼ねて各地に配っていたのだ。
「でも、選挙演説をご家庭で聞きたい人はいるでしょうか? 私は御父様の声を聞けるので嬉しいですけど」
「そこは考えてあるよ」
忠弥が話しているとき放送中のラジオから声が流れた。
『えー、明日より全国の書店より辻堂出版より忍者韋駄天の最新刊が発売されます。今回の韋駄天は……』
「これは?」
「有名出版社の大作の広告だよ。この情報を聞きたくてラジオを聞きに来るだろう」
広告事業を行い広告料で収入を得るシステムを忠弥は作ってた。
「よく、広告を取れましたね」
「……ものすごく格安で契約したんだ。放送して貰う為にね」
今のところはラジオの聴衆を増やすために、大衆に人気の商品や製品、娯楽の宣伝を経費無視の料金で行っていた。
「事業が成り立つのですか」
「絶対になる。人々がラジオの声を聞くようになれば、広告を出す価値はあがる。広告料収入で全ての経費と投資を賄える」
ラジオの聴衆が増えればその影響力は大きく広告料も上がる。二一世紀の宣伝戦略と産業を見てきた忠弥は確信していた。
そのために番組作りも怠らなかった。
『続きまして皇都楽団の演奏を曲は<秋津の四季>でございます』
続いてスピーカーからは軽やかな管弦楽の音色が響き始めた。
ニュースや朗読劇、歌謡、楽団演奏など大衆受けする番組を放送し、聴衆を集める努力をしている。
選挙演説や広告だけでは人を引きつけることは出来ないからだ。
それらの間に番組を作り、ラジオ自体を魅力的にしていた。
「他にも新聞広告で我が党の主張や写真を掲載しているからね。これで我々は買ったも同然だ」
二一世紀のアメリカの選挙並みの広報戦略と手法、予算をつぎ込んでいる。
義彦と秋津飛翔党は忠弥の名声もあり、第一党は無理でも議決に影響を与えるだけの席数を確保出来る見込みだった。
「さあ、仕事は終わったぞ。今日は久しぶりに三人で夕食にしよう」
義彦は意気揚々と二人を工場の食堂に案内していった。
工場に滞在する日数が多くなり、居心地を良くするためにそして忠弥を支える為に食堂を作り、一流の料理人を雇って腕を振るわせていた。
その日は忠弥も神妙に付き合い、早々に眠った。
そのため三人は翌日、事態を一変させる記事を同時に見る事になる。
<世界初の有人動力飛行を成功させた新大陸メイフラワー合衆国科学協会会長ダーク氏、実機フライングランナーを伴った凱旋ツアーの途中、我が秋津皇国に来訪。島津義彦氏の支援した有人動力飛行が世界初であることに異議を唱える>
0
お気に入りに追加
20
あなたにおすすめの小説
【本編完結】さようなら、そしてどうかお幸せに ~彼女の選んだ決断
Hinaki
ファンタジー
16歳の侯爵令嬢エルネスティーネには結婚目前に控えた婚約者がいる。
23歳の公爵家当主ジークヴァルト。
年上の婚約者には気付けば幼いエルネスティーネよりも年齢も近く、彼女よりも女性らしい色香を纏った女友達が常にジークヴァルトの傍にいた。
ただの女友達だと彼は言う。
だが偶然エルネスティーネは知ってしまった。
彼らが友人ではなく想い合う関係である事を……。
また政略目的で結ばれたエルネスティーネを疎ましく思っていると、ジークヴァルトは恋人へ告げていた。
エルネスティーネとジークヴァルトの婚姻は王命。
覆す事は出来ない。
溝が深まりつつも結婚二日前に侯爵邸へ呼び出されたエルネスティーネ。
そこで彼女は彼の私室……寝室より聞こえてくるのは悍ましい獣にも似た二人の声。
二人がいた場所は二日後には夫婦となるであろうエルネスティーネとジークヴァルトの為の寝室。
これ見よがしに少し開け放たれた扉より垣間見える寝台で絡み合う二人の姿と勝ち誇る彼女の艶笑。
エルネスティーネは限界だった。
一晩悩んだ結果彼女の選んだ道は翌日愛するジークヴァルトへ晴れやかな笑顔で挨拶すると共にバルコニーより身を投げる事。
初めて愛した男を憎らしく思う以上に彼を心から愛していた。
だから愛する男の前で死を選ぶ。
永遠に私を忘れないで、でも愛する貴方には幸せになって欲しい。
矛盾した想いを抱え彼女は今――――。
長い間スランプ状態でしたが自分の中の性と生、人間と神、ずっと前からもやもやしていたものが一応の答えを導き出し、この物語を始める事にしました。
センシティブな所へ触れるかもしれません。
これはあくまで私の考え、思想なのでそこの所はどうかご容赦して下さいませ。
私の家族はハイスペックです! 落ちこぼれ転生末姫ですが溺愛されつつ世界救っちゃいます!
りーさん
ファンタジー
ある日、突然生まれ変わっていた。理由はわからないけど、私は末っ子のお姫さまになったらしい。
でも、このお姫さま、なんか放置気味!?と思っていたら、お兄さんやお姉さん、お父さんやお母さんのスペックが高すぎるのが原因みたい。
こうなったら、こうなったでがんばる!放置されてるんなら、なにしてもいいよね!
のんびりマイペースをモットーに、私は好きに生きようと思ったんだけど、実は私は、重要な使命で転生していて、それを遂行するために神器までもらってしまいました!でも、私は私で楽しく暮らしたいと思います!
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
【完結】私だけが知らない
綾雅(りょうが)電子書籍発売中!
ファンタジー
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
悪役令嬢は永眠しました
詩海猫
ファンタジー
「お前のような女との婚約は破棄だっ、ロザリンダ・ラクシエル!だがお前のような女でも使い道はある、ジルデ公との縁談を調えてやった!感謝して公との間に沢山の子を産むがいい!」
長年の婚約者であった王太子のこの言葉に気を失った公爵令嬢・ロザリンダ。
だが、次に目覚めた時のロザリンダの魂は別人だった。
ロザリンダとして目覚めた木の葉サツキは、ロザリンダの意識がショックのあまり永遠の眠りについてしまったことを知り、「なぜロザリンダはこんなに努力してるのに周りはクズばっかりなの?まかせてロザリンダ!きっちりお返ししてあげるからね!」
*思いつきでプロットなしで書き始めましたが結末は決めています。暗い展開の話を書いているとメンタルにもろに影響して生活に支障が出ることに気付きました。定期的に強気主人公を暴れさせないと(?)書き続けるのは不可能なようなのでメンタル状態に合わせて書けるものから書いていくことにします、ご了承下さいm(_ _)m
転生王女は異世界でも美味しい生活がしたい!~モブですがヒロインを排除します~
ちゃんこ
ファンタジー
乙女ゲームの世界に転生した⁉
攻略対象である3人の王子は私の兄さまたちだ。
私は……名前も出てこないモブ王女だけど、兄さまたちを誑かすヒロインが嫌いなので色々回避したいと思います。
美味しいものをモグモグしながら(重要)兄さまたちも、お国の平和も、きっちりお守り致します。守ってみせます、守りたい、守れたらいいな。え~と……ひとりじゃ何もできない! 助けてMyファミリー、私の知識を形にして~!
【1章】飯テロ/スイーツテロ・局地戦争・飢饉回避
【2章】王国発展・vs.ヒロイン
【予定】全面戦争回避、婚約破棄、陰謀?、養い子の子育て、恋愛、ざまぁ、などなど。
※〈私〉=〈わたし〉と読んで頂きたいと存じます。
※恋愛相手とはまだ出会っていません(年の差)
ブログ https://tenseioujo.blogspot.com/
Pinterest https://www.pinterest.jp/chankoroom/
※作中のイラストは画像生成AIで作成したものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる