伏魔伝 ――108魔星と安史の乱

中国の歴史物です。ベースは水滸伝ですが、水滸伝よりも前の時代を舞台にしています。

水滸伝の第一回で、伏魔殿から百八星が放たれます。しかし百八星は、そもそもなぜ竜虎山に封印されるに至ったのでしょう?

その疑問を元に、百八星が、水滸伝よりもっと前の時代、唐の楊貴妃の頃、安史の乱に関わっていたという物語を構築いたしました。

以下、あらすじです。

天界に住んでいる群星星神の百八星は、下界の楽しさに憧れて勝手に降りてきていた。

その首魁である天魁星が、賀鋼先という若者に衝突して、彼を死なせてしまう。

百八星を天界に連れ戻そうとしていた管理職・英貞童女は、事件を聞き、賀鋼先の中に天魁星を入れて魂を繋ぎ、仮に蘇生させる。

そして、魂を戻す秘薬『反魂丹』を用意するまで待つように、そして、人界に散らばった残りの百七星を集める『収星』の旅に出るよう指示をした。

仮の蘇生状態になってしまった賀鋼先はやむなく、兄の賀雷先、長安より来た少女・李秀と共に、竜虎山を出発する。

彼らの旅路につれて、人の世に勝手に降りていた魔星たちが次々と現れる。

そして安禄山が挙兵し世は一挙に大混乱へ陥る中、賀鋼先らはさらに苦難の道を歩んでゆくーー!
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