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人間狩りふたたび
スナイパー
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「まったく、なんなのよあのメヒョウは、マークのこと追っかけて、裸見せたり、抱き着いたりして。
『お願い わたし怖いの。死にたくない』
ですって!当たり前じゃない!私だって怖かったし、死にたくなかったわよ。
マークもマークよ 何が『大丈夫俺がついている』よ
わたしには、一度もそんなこと言わなかったのに
わ~~~ん (涙)」
そんなわたしにシルビアが肩を抱くようにして
「大丈夫よ、きっと。マークが好きなのはレイあなたよ。
かわいいメヒョウに言い寄られて今はポーッとなってるだけよ。」
「ポーッとなんて、マークになって欲しくない!」
「マークは、レイ以外にガールフレンドいたこと有るの?」
「えっ? 居ないと思います」
「それじゃあ 免疫無いわね。可愛そう。ゲームが終われば、レイの所に戻るから心配しなくていいわよ。」
スクリーンの中では、ミランダがマークの手を引いて楽しげに森の中を走っている。
「あなたたちは、ターゲット、命を、狙われてるのよ。
バカップルしてて、殺されるといいんだわ」
「あらあら、可愛さ余って憎さ百倍かな?レイは本当にマークにベタ惚れなのね~」
その時花火がドーンと一発打ち上がった。
分割されていた画面が、一つになって、ターゲットの男性が映し出されている。
森の中を走っている男性の息づかい、草をかき分ける音、そして猟犬の吠える声
ハンター側に画面が変わるとセンターに猟犬使いの女性、その左右に2名ずつのハンターが配置されて、チームで先程のターゲットを追いこんでいる。
ターゲットの男性が木に登り始めて少ししたときに、男性の背中に矢が突き刺さった。
「グワッ」
それがその男の最期の言葉だった。
猟犬使いの女性が放った矢だ!
まだ100mは有る距離からの一撃で男性は絶命して地面に堕ちた。
トドメを刺して手柄にしようとしたハンターが、ターゲットの死亡を確認して、がっかりしている。
「いやぁ。素晴らしい弓の腕前でしたね。タニヤさんはスナイパーのスキルが有るようですね。ゴンさん、この先の展開はどうなるとお考えですか?」
「そうですね。ハンターはスナイパーのタニヤさんを中心に、チームで攻めていますね。
これはターゲットたちからみれば脅威ですね。
基本的には見つけたターゲットを1人ずつ倒す作戦でしょうが、早目にマーク・ミランダのスキルホルダーを倒したいでしょうね。」
「ターゲットが生き残るとしたらどんな手があるでしょうか。」
「隠れ続けるのは、かなり確率低いですね。スナイパーのタニヤさんと猟犬に何か有れば、ターゲットの生存確率は上がります」
「スナイパーのタニヤさんに何かとは?」
「マークさんたちに倒されるか、仲間割れで倒されるかです」
「仲間割れですか?」
「そうです。今の状態だとスキルホルダーのタニヤさんにポイントが集ります。
ハンターはポイントゼロでゲーム終了した場合処刑が待ってます。
ですからタニヤさんのポイントを横取りしたいと考える人がハンターの中に居てもおかしくありません。」
「なるほど、マークさんは同じターゲットからも狙われ、タニヤさんは同じハンターからも狙われるんですね」
「そうです、終了が近くなるほどこの動きは顕著になるでしょうね」
◇
一人目が狩られる様子を、マークとミランダもモニター越しで見ていた。
「アイツよ、スナイパーのタニヤ。必殺命中のスキル持ちよ。アイツに狙われたら、終わりなの。
だから、先に倒さないと。
でも、猟犬迄携えて、周りにハンター従えてたんじゃあ、無理よね。
見たでしょ。
私たち死ぬしか無いんだわ。
あんな遠くから殺せるのよ。」
「ミランダ、そうとも限らないよ。そのスナイパーのタニヤを倒せば、他のハンターはぼくらのことを恐れて、他のターゲットを狙うと思うんだ。」
「じゃあ具体的には、どうするの?」
「蜂の巣を探しながら、戦える魔物も集める。」
一箇所ミツバチの巣を見つけると、そのミツバチに命じて、他の巣をさがさせた。
アシナガ蜂の大きな巣を見つけたり、キラービーの巣迄見つけてきた。
「これがキラービーの巣なの!まるでお城ね。
この子たちが味方なら心強いわね」
「そうだな、この先はタニヤに見つかる前に、こっちがタニヤを見つけて倒さないとな」
「まず何から始めるの?」
「ぼくに隷属した蜂によると、ハンターたちは、この先5キロ地点で展開してこっちに、進んできている。
ミランダはヒョウになってくれ。一番東側、風下に居るハンターを倒しに行こう。」
「タニヤを狙わないの?」
「向こうはそう来ると思って、警戒してるだろうし、罠が有るかも知れない。
それにタニヤ以外にもスキル持ちがいる可能性も有るだろ。
俺たち二人のスキルは向こうにバレてるから、まずは様子を見ないとな。」
俺はタニヤ以外のハンターに三匹づつキラービーを放ち、タニヤはアシナガバチとミツバチの混成軍を送り込んだ。
キラービーは無理せずヒット&アウェイでの攻撃
アシナガ&ミツバチ軍は全力での攻撃を指示した。
俺たちの狙ったハンターは
「ハハハ 俺様相手に、蜂かよ」
口から青黒い霧を吐き出した
ちょっと絵的にグロいなぁと思っていると、キラービーがポトポトと堕ちた。
「へっ 所詮虫けらだな」
その時、男の背後からヒョウが飛びかかった。
男が倒れるとそのまま首筋に後ろから噛み付いた。
男は、暫くジタバタしたが、そのまま絶命した。
タニヤは、無数の蜂混成軍に圧倒されていた。
十数本の矢がいくら威力や命中精度が有ろうとも、万の攻撃には無力だった。
タニヤの連れている猟犬も又この小さな軍には、なすすべがなかった。
西側の風上の位置にいたポーリーは、キラービーの動きを封じてから一匹ずつ短槍で突き殺して、タニヤの元へと急いだ。
ポーリーはその途中、キラービー相手に剣を振り回しているグラハムを見つけた。彼の周りのキラービーの動きを先程同様封じて殺していった。
2匹目を殺した所で残りのキラービーは、飛び去っていった。
◇
ー ミランダ!そのまま西に100メートル位の所にもう一人ハンターが倒れている。その先もう100メートル位の所にタニヤも倒れているから、急ぎトドメを刺してくれ。ー
ー わかったわ、今一人目と遭遇。
殺したわ。荷物は?ー
ー そいつの荷物は俺が回収するよ。
タニヤの方に向かってくれ
ただし、その先にいる二人のハンターは、まだ無傷で交戦中だから、危険を感じたら、無理しないで戻ること ー
ミランダがタニヤの元に着いたとき、猟犬はこと切れていたようだが、タニヤは身体を丸めて、手には矢を握りしめていた。
ー マーク タニヤは、まだ動けそうよ、かなり弱ってるみたいだけど ー
ー トドメを刺すのは中止!その先のハンターたちに動きが有った。北に抜けて合流しよう ー
◇
ポーリーとグラハムがタニヤの元に着いた時には、すでに蜂の姿は見かけなくなっていた。
猟犬は既に死んでいる。
「タニヤ 大丈夫?」
ポーリーはそう言うとタニヤをあお向けに寝かせた。顔はひどく腫れ上がりヒドい状態だ。熱も有る。アチコチ蜂の針が刺さったままで痛々しい。
「こりゃ駄目だ!このままコイツ死んじゃうぜ、きっと。
折角のポイント勿体ないから、今俺が楽にして グハッ」
タニヤに斬りかかったグラハムが血を吐いて倒れた。
タニヤはかろうじて残っている意識の中で、手に持った矢をグラハムに投げつけ突き刺したのだ。
タニヤの生と共にスキルも活きていて、グラハムは心臓を射抜かれて死んだ。
花火が3発打ち上がり。
先程までの戦いの様子が映し出されてから、アナウンサーがでてきた。
『お願い わたし怖いの。死にたくない』
ですって!当たり前じゃない!私だって怖かったし、死にたくなかったわよ。
マークもマークよ 何が『大丈夫俺がついている』よ
わたしには、一度もそんなこと言わなかったのに
わ~~~ん (涙)」
そんなわたしにシルビアが肩を抱くようにして
「大丈夫よ、きっと。マークが好きなのはレイあなたよ。
かわいいメヒョウに言い寄られて今はポーッとなってるだけよ。」
「ポーッとなんて、マークになって欲しくない!」
「マークは、レイ以外にガールフレンドいたこと有るの?」
「えっ? 居ないと思います」
「それじゃあ 免疫無いわね。可愛そう。ゲームが終われば、レイの所に戻るから心配しなくていいわよ。」
スクリーンの中では、ミランダがマークの手を引いて楽しげに森の中を走っている。
「あなたたちは、ターゲット、命を、狙われてるのよ。
バカップルしてて、殺されるといいんだわ」
「あらあら、可愛さ余って憎さ百倍かな?レイは本当にマークにベタ惚れなのね~」
その時花火がドーンと一発打ち上がった。
分割されていた画面が、一つになって、ターゲットの男性が映し出されている。
森の中を走っている男性の息づかい、草をかき分ける音、そして猟犬の吠える声
ハンター側に画面が変わるとセンターに猟犬使いの女性、その左右に2名ずつのハンターが配置されて、チームで先程のターゲットを追いこんでいる。
ターゲットの男性が木に登り始めて少ししたときに、男性の背中に矢が突き刺さった。
「グワッ」
それがその男の最期の言葉だった。
猟犬使いの女性が放った矢だ!
まだ100mは有る距離からの一撃で男性は絶命して地面に堕ちた。
トドメを刺して手柄にしようとしたハンターが、ターゲットの死亡を確認して、がっかりしている。
「いやぁ。素晴らしい弓の腕前でしたね。タニヤさんはスナイパーのスキルが有るようですね。ゴンさん、この先の展開はどうなるとお考えですか?」
「そうですね。ハンターはスナイパーのタニヤさんを中心に、チームで攻めていますね。
これはターゲットたちからみれば脅威ですね。
基本的には見つけたターゲットを1人ずつ倒す作戦でしょうが、早目にマーク・ミランダのスキルホルダーを倒したいでしょうね。」
「ターゲットが生き残るとしたらどんな手があるでしょうか。」
「隠れ続けるのは、かなり確率低いですね。スナイパーのタニヤさんと猟犬に何か有れば、ターゲットの生存確率は上がります」
「スナイパーのタニヤさんに何かとは?」
「マークさんたちに倒されるか、仲間割れで倒されるかです」
「仲間割れですか?」
「そうです。今の状態だとスキルホルダーのタニヤさんにポイントが集ります。
ハンターはポイントゼロでゲーム終了した場合処刑が待ってます。
ですからタニヤさんのポイントを横取りしたいと考える人がハンターの中に居てもおかしくありません。」
「なるほど、マークさんは同じターゲットからも狙われ、タニヤさんは同じハンターからも狙われるんですね」
「そうです、終了が近くなるほどこの動きは顕著になるでしょうね」
◇
一人目が狩られる様子を、マークとミランダもモニター越しで見ていた。
「アイツよ、スナイパーのタニヤ。必殺命中のスキル持ちよ。アイツに狙われたら、終わりなの。
だから、先に倒さないと。
でも、猟犬迄携えて、周りにハンター従えてたんじゃあ、無理よね。
見たでしょ。
私たち死ぬしか無いんだわ。
あんな遠くから殺せるのよ。」
「ミランダ、そうとも限らないよ。そのスナイパーのタニヤを倒せば、他のハンターはぼくらのことを恐れて、他のターゲットを狙うと思うんだ。」
「じゃあ具体的には、どうするの?」
「蜂の巣を探しながら、戦える魔物も集める。」
一箇所ミツバチの巣を見つけると、そのミツバチに命じて、他の巣をさがさせた。
アシナガ蜂の大きな巣を見つけたり、キラービーの巣迄見つけてきた。
「これがキラービーの巣なの!まるでお城ね。
この子たちが味方なら心強いわね」
「そうだな、この先はタニヤに見つかる前に、こっちがタニヤを見つけて倒さないとな」
「まず何から始めるの?」
「ぼくに隷属した蜂によると、ハンターたちは、この先5キロ地点で展開してこっちに、進んできている。
ミランダはヒョウになってくれ。一番東側、風下に居るハンターを倒しに行こう。」
「タニヤを狙わないの?」
「向こうはそう来ると思って、警戒してるだろうし、罠が有るかも知れない。
それにタニヤ以外にもスキル持ちがいる可能性も有るだろ。
俺たち二人のスキルは向こうにバレてるから、まずは様子を見ないとな。」
俺はタニヤ以外のハンターに三匹づつキラービーを放ち、タニヤはアシナガバチとミツバチの混成軍を送り込んだ。
キラービーは無理せずヒット&アウェイでの攻撃
アシナガ&ミツバチ軍は全力での攻撃を指示した。
俺たちの狙ったハンターは
「ハハハ 俺様相手に、蜂かよ」
口から青黒い霧を吐き出した
ちょっと絵的にグロいなぁと思っていると、キラービーがポトポトと堕ちた。
「へっ 所詮虫けらだな」
その時、男の背後からヒョウが飛びかかった。
男が倒れるとそのまま首筋に後ろから噛み付いた。
男は、暫くジタバタしたが、そのまま絶命した。
タニヤは、無数の蜂混成軍に圧倒されていた。
十数本の矢がいくら威力や命中精度が有ろうとも、万の攻撃には無力だった。
タニヤの連れている猟犬も又この小さな軍には、なすすべがなかった。
西側の風上の位置にいたポーリーは、キラービーの動きを封じてから一匹ずつ短槍で突き殺して、タニヤの元へと急いだ。
ポーリーはその途中、キラービー相手に剣を振り回しているグラハムを見つけた。彼の周りのキラービーの動きを先程同様封じて殺していった。
2匹目を殺した所で残りのキラービーは、飛び去っていった。
◇
ー ミランダ!そのまま西に100メートル位の所にもう一人ハンターが倒れている。その先もう100メートル位の所にタニヤも倒れているから、急ぎトドメを刺してくれ。ー
ー わかったわ、今一人目と遭遇。
殺したわ。荷物は?ー
ー そいつの荷物は俺が回収するよ。
タニヤの方に向かってくれ
ただし、その先にいる二人のハンターは、まだ無傷で交戦中だから、危険を感じたら、無理しないで戻ること ー
ミランダがタニヤの元に着いたとき、猟犬はこと切れていたようだが、タニヤは身体を丸めて、手には矢を握りしめていた。
ー マーク タニヤは、まだ動けそうよ、かなり弱ってるみたいだけど ー
ー トドメを刺すのは中止!その先のハンターたちに動きが有った。北に抜けて合流しよう ー
◇
ポーリーとグラハムがタニヤの元に着いた時には、すでに蜂の姿は見かけなくなっていた。
猟犬は既に死んでいる。
「タニヤ 大丈夫?」
ポーリーはそう言うとタニヤをあお向けに寝かせた。顔はひどく腫れ上がりヒドい状態だ。熱も有る。アチコチ蜂の針が刺さったままで痛々しい。
「こりゃ駄目だ!このままコイツ死んじゃうぜ、きっと。
折角のポイント勿体ないから、今俺が楽にして グハッ」
タニヤに斬りかかったグラハムが血を吐いて倒れた。
タニヤはかろうじて残っている意識の中で、手に持った矢をグラハムに投げつけ突き刺したのだ。
タニヤの生と共にスキルも活きていて、グラハムは心臓を射抜かれて死んだ。
花火が3発打ち上がり。
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