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人間狩り
スキル
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「さあ 皆さんお楽しみの時が来ました、幸運を掴んでゲームに出られるのは、貴方かも知れません。
今日は、抽選の前に前回のゲームで見事5ポイント獲得してウィナーとなられたゴンさんに来ていただいてます。
ゴンさん一言お願いします。」
「ウィナーは最高だぜ!
まずい配給食とはおさらばだ、うまい飯が腹いっぱい食えるんだ。仕事なんかしなくてもいいんだぜ。
ゲームに選ばれたら、とにかく躊躇しないことが勝つための条件だ。
親でも恋人でも恩師でも、目の前で命乞いをされても殺す勇気が必要だ。
それが出来ないヤツは、とっとと自爆することをすすめる。」
「ゴンさんありがとうございます。所でゴンさんは変わったスキルをお持ちだと聞いております。前回ゲームでのVがありますので、ちょっと見てみましょう。」
林の中の景色が映し出されるがどこにも戦いの様子はない。
「すみません、まちがったVが流れたようです」
「いや、間違ってない、そこに俺は居るだろ。
俺のスキル『隠れ蓑』はなかなか見破れないだろう」
「地味なえづらですねぇ」
「しかたないだろ、ターゲットは隠れてナンボだ」
「おっ ハンターがやってきました。ショートソード持ってます。
おっと、ゴンさんが後ろから襲いかかった。
突き飛ばして、ころんだところを、馬乗りになって首を絞めます。
おっ ハンターがショートソードを握った。
危ない!ゴンさん!
ゴンさん首から手を離して、ショートソードをもつ相手の手首を掴んだ!
さあ どうなる。
ここは力比べだ。
ゴンさんの首元に向けられた剣先がハンターの首元に、そのままズブっといくのかぁ~
おっと、ハンターが膝蹴りだ!
二人とももみ合ったまま、ゴロゴロ転がる。
さぁ どうなるこの先!
ん んんん
動きが止まったぞ!
ハンターの首にショートソードが刺さってます。
ゴンさん、ショートソードと腰袋を亡くなったハンターから奪って移動始めました。
さて、それで~
おやっ! 一瞬ですが光りましたね。また『隠れ蓑』ですね。
これは知らなかったら、本当にどこに居るのか分かりませんね。
このままタイムアップで2ポイントプラスして終了ですね。
いやぁ~お見事です」
「殺るか殺られるかですから、必死で戦いましたよ」
「ゴンさんありがとうございました。
引き続き、今回の抽選を始めます。」
「あ~あ ハズレかぁ~」
「良かった良かった」
「何だよ俺がハズレたのが嬉しいみたいじゃん」
「これでまた、一緒に訓練出来るじゃない。
今の私たちの実力じゃ、さっきゴンさんに殺られた人よりもっと下なんじゃ無いかな。
選ばれても、簡単にすぐ殺されるわ」
「俺にはスキルがあるから大丈夫だ」
「えっ マーク スキル持って無かったじゃない。」
「それがさ 本当はスキルが有ったんだけど、これまで気が付かなかったんだと思う。
こないだの灰色オオカミ覚えてるだろ」
「うん 私のこと追っかけてきたわよね」
「そう 俺があいつらに命令したんだ、『レイを追え』ってな。」
「本当にスキルなの?どうしてスキルだって思ったの」
「レイが灰色オオカミと戦うときはどうする?」
「向ってくるのを順番に……」
「まぁ余裕が無ければそうだよな。俺は一番強そうな奴に目をつけたんだ。
そいつらのリーダー格だよ。
でもってそいつを倒してやるのさ。」
「それで?」
「それで、倒したリーダーからドロップした魔石を残った灰色オオカミたちにこれみよがしに掲げて見せたんだ。
そしたら…」
「そしたら?」
「ナイショ」
「え~~~わ~~~
そこまで話しておいて、それは無いわよ~」
「聞きたい?」
「聞きたいに決まってるじゃない!」
「どうしようかなぁ~」
「もういい 知らない!
マークの意地悪
もう口きいてあげない!」
「短気だなぁ~レイは
ちょっと焦らしただけじゃん」
私は、マークに背中を向けた。
マークは私の両肩を掴んで
「悪かったよ、話すから機嫌直せよ」
私は向き直って
「『機嫌直せよ』って命令?
それで謝ってるつもり」
「何だよ やけに噛みつくなぁ
とにかく、話をするから聞けよ」
「いいわ、きいてあげるわよ。」
「掲げた魔石が光ったんだ」
「へえー それで」
「なんかわかんないけど、命令出来る気がしたんだ。
それで、試しに命令してみたんだ。
その後のことは知ってるだろ」
「灰色オオカミ以外は試してみたの?」
「いや まだだけど」
「それじゃあさ、色々試してみたら?」
「そうだな、明日朝の配給の後で魔の森に行こう」
「オッケー 明日ね。なんかちょっと楽しみ。」
「俺のスキルなのに?」
「マークが強くなるのは嬉しいわよ。本当にマークがゲームで勝ち残ってウィナーになったら、わたし自慢するもん。」
「そうか、それじゃあ俺も、レイが強くなるよう応援する」
次の日二人は魔の森に入った。
森の中は薄暗くて湿度が高く、木々は根元から私たちの胸の高さくらいまで、苔を纏っている。
足元は腐った落ち葉でフカフカしている。
倒木があちらこちらにあって、やはり苔をまとい、ときどきキノコが生えている。
木の隙間から時々日が見え隠れしている。
「やっぱり最初はスライムかしら」
「スライムは要らないなぁ~」
「そう?でもスライムは弱いからいいんじゃない?」
「なんで弱いのがいいんだよ、戦いで役にたたないだろ。」
「スライムがそばに居たらマークは警戒する?」
「しないな、襲って来なけりゃほっとくよ」
「でしょ。適当な距離を保ってターゲットの人をつけ回しても、気にもかけられない。
ターゲットを探すのに使うならいいと思うわ」
「なるほど、弱くても使えるかぁ~。 そうだ!」
「なにかひらめいたの?」
「まぁな。見てろよ」
マークは地面に手を着くと手を光らせた。
「本当に光るんだね。それで何をしたの?」
蟻がわさわさと出てきた。
マークが歩き出すと、マークの行く先の藪が切り開かれて行く。
「便利ね~」
行く手にスライムが現れた。
「スライムを連れてこい」
蟻たちは、スライムにたかった。
最弱とはいえ、スライムだって魔物だ。
片っ端から蟻を体に取り込んで行く。
それでも蟻はどんどん増えて、スライムの周りは蟻で埋め尽くされて、真っ黒な塊みたいだ。
そのまま、スライムはマークのそばに運んでこられた。
「蟻たち、ご苦労。スライム今度はお前な!」
マークの手が再び光る
「それだけでもう家来にできたの」
「ああ」
スライムは、マークに懐いているみたいだ。
「マークの生き物操るスキルなんて言う名前なの?」
「そうだなぁ、俺の名前『マーク』でいいかな」
「ねぇマーク、蟻たちとスライム同時に『マーク』したままに出来るの?
他にもっと増やせる感じ」
「蟻たち スライム お前ら散らばって他の魔物探しに行け、見つけたら、戦ったりしないで、そいつの居る場所を俺に教えるんだ。
頼むぞ。」
スライムはピョンピョンと藪に消えて、蟻も居なくなった。
「遠くに離れても、コントロール出来そう?」
「どうかなぁ 繋がりか消えそうになったら、それ以上離れないように、命令しとくよ。」
「レイ スライムが化けカラスを見つけたぞ。行ってみよう。
蟻たちもスライムの所に向かわせるよ。」
マークに着いて藪の中を進んで行くと、化けカラスが居た。
「よし。レイ、行こう。」
私たちが飛びかかっていくと、化けカラスは飛びたって逃げようとした。
その時一瞬早くスライムが後ろから纏わりついた。
「スライムナイスだ!」
マークは化けカラスの首を押さえ付けた。
「おまえも『マーク』してやる!」
「んんん?」
「手 光らないね」
「仕方ない 蟻は解除だ!」
次の瞬間マークの手が光った
「ふぅ~ できたみたいだな」
マークが手を離しても化けカラスは大人しくしている。
「化けカラス、飛んで偵察してこい!
スライムは藪を切り開け!」
気がつくと、蟻は、周りに居なくなっていた。
化けカラスは、飛んでいった。
「今は、『マーク』出来るのはこの程度みたいだな。」
「化けカラスに『マーク』が効かなかった時は、どんな感じだったの?」
「なんか、力不足って感じで駄目だった。化けカラスのパワーに押し返されるような感じかな。でも後少し足りないみたいだから蟻を解除したんだ」
「もっと強い魔物だったら、一匹だけとか、『マーク』が全然効かないとかなるのかな?」
「多分そうだよな。俺が強くなれば、強い魔物も『マーク』できるようになるみたいだな」
「それでも、羨ましいなぁスキルって」
「レイも突然スキルに目覚めるかも知れないぜ。
それに、俺だって化けカラス程度で浮かれてたら、それこそ生き残れないよ。
もっと訓練して強くならないと、ウィナーにはなれないな」
「そうね、私ももっと強くなるわ。」
今日は、抽選の前に前回のゲームで見事5ポイント獲得してウィナーとなられたゴンさんに来ていただいてます。
ゴンさん一言お願いします。」
「ウィナーは最高だぜ!
まずい配給食とはおさらばだ、うまい飯が腹いっぱい食えるんだ。仕事なんかしなくてもいいんだぜ。
ゲームに選ばれたら、とにかく躊躇しないことが勝つための条件だ。
親でも恋人でも恩師でも、目の前で命乞いをされても殺す勇気が必要だ。
それが出来ないヤツは、とっとと自爆することをすすめる。」
「ゴンさんありがとうございます。所でゴンさんは変わったスキルをお持ちだと聞いております。前回ゲームでのVがありますので、ちょっと見てみましょう。」
林の中の景色が映し出されるがどこにも戦いの様子はない。
「すみません、まちがったVが流れたようです」
「いや、間違ってない、そこに俺は居るだろ。
俺のスキル『隠れ蓑』はなかなか見破れないだろう」
「地味なえづらですねぇ」
「しかたないだろ、ターゲットは隠れてナンボだ」
「おっ ハンターがやってきました。ショートソード持ってます。
おっと、ゴンさんが後ろから襲いかかった。
突き飛ばして、ころんだところを、馬乗りになって首を絞めます。
おっ ハンターがショートソードを握った。
危ない!ゴンさん!
ゴンさん首から手を離して、ショートソードをもつ相手の手首を掴んだ!
さあ どうなる。
ここは力比べだ。
ゴンさんの首元に向けられた剣先がハンターの首元に、そのままズブっといくのかぁ~
おっと、ハンターが膝蹴りだ!
二人とももみ合ったまま、ゴロゴロ転がる。
さぁ どうなるこの先!
ん んんん
動きが止まったぞ!
ハンターの首にショートソードが刺さってます。
ゴンさん、ショートソードと腰袋を亡くなったハンターから奪って移動始めました。
さて、それで~
おやっ! 一瞬ですが光りましたね。また『隠れ蓑』ですね。
これは知らなかったら、本当にどこに居るのか分かりませんね。
このままタイムアップで2ポイントプラスして終了ですね。
いやぁ~お見事です」
「殺るか殺られるかですから、必死で戦いましたよ」
「ゴンさんありがとうございました。
引き続き、今回の抽選を始めます。」
「あ~あ ハズレかぁ~」
「良かった良かった」
「何だよ俺がハズレたのが嬉しいみたいじゃん」
「これでまた、一緒に訓練出来るじゃない。
今の私たちの実力じゃ、さっきゴンさんに殺られた人よりもっと下なんじゃ無いかな。
選ばれても、簡単にすぐ殺されるわ」
「俺にはスキルがあるから大丈夫だ」
「えっ マーク スキル持って無かったじゃない。」
「それがさ 本当はスキルが有ったんだけど、これまで気が付かなかったんだと思う。
こないだの灰色オオカミ覚えてるだろ」
「うん 私のこと追っかけてきたわよね」
「そう 俺があいつらに命令したんだ、『レイを追え』ってな。」
「本当にスキルなの?どうしてスキルだって思ったの」
「レイが灰色オオカミと戦うときはどうする?」
「向ってくるのを順番に……」
「まぁ余裕が無ければそうだよな。俺は一番強そうな奴に目をつけたんだ。
そいつらのリーダー格だよ。
でもってそいつを倒してやるのさ。」
「それで?」
「それで、倒したリーダーからドロップした魔石を残った灰色オオカミたちにこれみよがしに掲げて見せたんだ。
そしたら…」
「そしたら?」
「ナイショ」
「え~~~わ~~~
そこまで話しておいて、それは無いわよ~」
「聞きたい?」
「聞きたいに決まってるじゃない!」
「どうしようかなぁ~」
「もういい 知らない!
マークの意地悪
もう口きいてあげない!」
「短気だなぁ~レイは
ちょっと焦らしただけじゃん」
私は、マークに背中を向けた。
マークは私の両肩を掴んで
「悪かったよ、話すから機嫌直せよ」
私は向き直って
「『機嫌直せよ』って命令?
それで謝ってるつもり」
「何だよ やけに噛みつくなぁ
とにかく、話をするから聞けよ」
「いいわ、きいてあげるわよ。」
「掲げた魔石が光ったんだ」
「へえー それで」
「なんかわかんないけど、命令出来る気がしたんだ。
それで、試しに命令してみたんだ。
その後のことは知ってるだろ」
「灰色オオカミ以外は試してみたの?」
「いや まだだけど」
「それじゃあさ、色々試してみたら?」
「そうだな、明日朝の配給の後で魔の森に行こう」
「オッケー 明日ね。なんかちょっと楽しみ。」
「俺のスキルなのに?」
「マークが強くなるのは嬉しいわよ。本当にマークがゲームで勝ち残ってウィナーになったら、わたし自慢するもん。」
「そうか、それじゃあ俺も、レイが強くなるよう応援する」
次の日二人は魔の森に入った。
森の中は薄暗くて湿度が高く、木々は根元から私たちの胸の高さくらいまで、苔を纏っている。
足元は腐った落ち葉でフカフカしている。
倒木があちらこちらにあって、やはり苔をまとい、ときどきキノコが生えている。
木の隙間から時々日が見え隠れしている。
「やっぱり最初はスライムかしら」
「スライムは要らないなぁ~」
「そう?でもスライムは弱いからいいんじゃない?」
「なんで弱いのがいいんだよ、戦いで役にたたないだろ。」
「スライムがそばに居たらマークは警戒する?」
「しないな、襲って来なけりゃほっとくよ」
「でしょ。適当な距離を保ってターゲットの人をつけ回しても、気にもかけられない。
ターゲットを探すのに使うならいいと思うわ」
「なるほど、弱くても使えるかぁ~。 そうだ!」
「なにかひらめいたの?」
「まぁな。見てろよ」
マークは地面に手を着くと手を光らせた。
「本当に光るんだね。それで何をしたの?」
蟻がわさわさと出てきた。
マークが歩き出すと、マークの行く先の藪が切り開かれて行く。
「便利ね~」
行く手にスライムが現れた。
「スライムを連れてこい」
蟻たちは、スライムにたかった。
最弱とはいえ、スライムだって魔物だ。
片っ端から蟻を体に取り込んで行く。
それでも蟻はどんどん増えて、スライムの周りは蟻で埋め尽くされて、真っ黒な塊みたいだ。
そのまま、スライムはマークのそばに運んでこられた。
「蟻たち、ご苦労。スライム今度はお前な!」
マークの手が再び光る
「それだけでもう家来にできたの」
「ああ」
スライムは、マークに懐いているみたいだ。
「マークの生き物操るスキルなんて言う名前なの?」
「そうだなぁ、俺の名前『マーク』でいいかな」
「ねぇマーク、蟻たちとスライム同時に『マーク』したままに出来るの?
他にもっと増やせる感じ」
「蟻たち スライム お前ら散らばって他の魔物探しに行け、見つけたら、戦ったりしないで、そいつの居る場所を俺に教えるんだ。
頼むぞ。」
スライムはピョンピョンと藪に消えて、蟻も居なくなった。
「遠くに離れても、コントロール出来そう?」
「どうかなぁ 繋がりか消えそうになったら、それ以上離れないように、命令しとくよ。」
「レイ スライムが化けカラスを見つけたぞ。行ってみよう。
蟻たちもスライムの所に向かわせるよ。」
マークに着いて藪の中を進んで行くと、化けカラスが居た。
「よし。レイ、行こう。」
私たちが飛びかかっていくと、化けカラスは飛びたって逃げようとした。
その時一瞬早くスライムが後ろから纏わりついた。
「スライムナイスだ!」
マークは化けカラスの首を押さえ付けた。
「おまえも『マーク』してやる!」
「んんん?」
「手 光らないね」
「仕方ない 蟻は解除だ!」
次の瞬間マークの手が光った
「ふぅ~ できたみたいだな」
マークが手を離しても化けカラスは大人しくしている。
「化けカラス、飛んで偵察してこい!
スライムは藪を切り開け!」
気がつくと、蟻は、周りに居なくなっていた。
化けカラスは、飛んでいった。
「今は、『マーク』出来るのはこの程度みたいだな。」
「化けカラスに『マーク』が効かなかった時は、どんな感じだったの?」
「なんか、力不足って感じで駄目だった。化けカラスのパワーに押し返されるような感じかな。でも後少し足りないみたいだから蟻を解除したんだ」
「もっと強い魔物だったら、一匹だけとか、『マーク』が全然効かないとかなるのかな?」
「多分そうだよな。俺が強くなれば、強い魔物も『マーク』できるようになるみたいだな」
「それでも、羨ましいなぁスキルって」
「レイも突然スキルに目覚めるかも知れないぜ。
それに、俺だって化けカラス程度で浮かれてたら、それこそ生き残れないよ。
もっと訓練して強くならないと、ウィナーにはなれないな」
「そうね、私ももっと強くなるわ。」
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