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第一章
それぞれの門出
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私は2通の手紙を書いた。
「タマヘ、今までいつも一緒に居てくれてありがとう。
私はタマが大好きよ。でも今は一人でいたいの。
自分のことがわからないの。何がしたいのか、どうなりたいのかわからないのに、勝手にどんどん仕事が入ってきて、わけがわからないまま、それに押し流されている。
これが正しいのかどうかもわからない。
これ以上この生活は私には出来ないの。
ごめんなさい。次に、タマと会うときには笑顔で会いたい。
今はタマと会いたくない。だって泣いちゃうから。
タマならいつでも私を見つけられるわよね。でもしばらくは探さないで、いつか私から会いに行くから待っててね。
タマ 愛してる」
「シロウさんへ
わたしのわがままでご迷惑をかけてごめんなさい。
やっぱり気持ちに余裕がありません。
自分勝手な子だと思うでしょう。嫌われても、悪口を言われてもしょうがないと思ってます。
お借りしてた、ミスリルのレイピアは、お返しします。
いただいたロイヤリティのお金も少し減ってますが、お返しします。
損させたぶんには足りないでしょうが、受け取って下さい。」
私が旅だった三日後、シロウさんがタマラを伴って記者会見を行った。
1ヶ月後予定していたミスリルガールズの試合は、マオ抜きでタマラが一人で行う。
その試合を、ミスリルガールズとしての最終試合とし、グッズもその日以降は販売しない。
マオの失踪については、冒険者でいたかったマオを本人が望まないアイドルにしてしまったことが原因で、シロウさんにその責任があり、二人のファンになってくれた全ての人に謝罪するという内容だった。
会見中タマラは、じっと下を向いて涙ぐんでいた、そして一言も声を出すことはなかった。
記者からは、心無い質問も飛んだが、シロウさんがこれを一蹴した。
「憶測や勝手な想像で質問をぶつけて、彼女達に不快な思いをさせた記者とその会社は、最終試合の取材を拒否いたします。
尚タマラへの付きまとい、突撃取材などについては、絶対にしないでください。本人も精神的に不安定ですので、命の危険を犯さないで下さい。」
会見の日から、ミスリルガールズのグッズは売れに売れ、そのほとんどが半月経たずに売り切れた人気だ。
特にマオの復帰を願うファンの後押しは凄く熱い物があった。
最終試合のチケットはプレミアものとなった。
それから約1ヶ月後
タマラは試合の前日マオに念話を送った。
ー マオ 返事はしなくてもいいから、わたしの話を聞いて。
私は明日ミスリルガールズとして最後の試合をするのよ。
あなたの分も頑張るから、心の中で応援してね。
あなたが居なくなってから、私たちのグッズは全部売り切れたそうよ。
シロウさんが、あなたが置いていったミスリルのレイピア。「あれはもうマオにあげたつもりだ。充分に元は取らせてもらってるから、いつかタマラがマオと会うことがあれば、その時にでも渡してあげてくれ」って。それとお金も、「ちゃんとした契約でのマオのお金だ」って。
だからこっちのことは心配しないでね。
私も明日からは旅に出ることにしたの、あなた以外の人とは絶対にパーティは組まないわ。
いつまでもマオマオを待ってるわ。
マオマオ 愛してるわ ー
私は涙を流しながら、タマの念話を、黙って聞いていた。
私がわがままなのに
私が迷惑かけてるのに
何で、怒ったり叱ったりしないの
私は、手当り次第に暴れた。草原や森を焼払い、荒野にした。
そこに動物、魔物、人間、何が居ようと関係ない。
ミスリルガールの最終試合
そこには、ファンの願い虚しく、マオの姿はなかった。
最初の対戦者はAランクの冒険者だったが開始1分も経たずにタマラは、相手の両肩両足をミスリルのショートスピアで突刺して戦闘不能にした。
第二試合の相手は、これもまたAランクの剣士だ。炎の魔法を剣に纏わせて戦うスタイルだと事前情報がある。
会場に立つタマラを見て観衆からはどよめきがおきた。
なんと タマラの手にはマオのミスリルの剣があった。
タマラはマオがよくやるように、剣に光を纏わせ構えた。
「おおー」とそれを見た観衆が湧いた。
相手の剣士が炎を剣に纏わせて迫る。
相手の剣をタマラが受ける。
マオがやるように、相手の剣を切ることは出来ない。
逆に炎がタマラに迫ってきた。
タマラの全身を炎が覆った、会場には悲鳴がアチコチであがった。
彼女たちのファンならタマラが水魔法を得意にしているのを知っている。
しかし、タマラは今 マオの剣を持ち水魔法を使おうとしていない。
次の瞬間、タマラの魔力が急激にあがった。
観衆の中にはその魔力にあてられて気絶している人もいる。
タマラは、体に纏った炎を気にすることもなく、相手の剣士に近づいていく。
タマラがギンと相手を睨むと、炎の剣士は腰砕けになって後ずさりをしている。
「こ こう」そこまで言って剣士の口はタマラの手で塞がれた。
「死なないから大丈夫、急所は外してあげる」
タマラのレイピアが炎の剣士の腹を突き抜け、剣士は気絶し、勝敗は決した。
「勝者、ミスリルガールズ タマラ!」
歓声が湧く中、一人冷めているタマラだった。
試合後、タマラは一人で観衆の前に立ち、話し始めた。
「ミスリルガールズの最終試合を見に来ていただき、ありがとうございました。
私たちは、皆さんを愛しています。
でも、これまで、皆さんをだましてもきました。
私たちは、皆さんに恐れられないように魔力を隠していました。
今から普通の私になります。」
タマラが魔力を開放すると、会場のアチコチでその魔力にあてられて気絶する人がいた。
「これが普通の私です。驚かせてすみません。
マオは、私以上の魔力をずっとずっと抑え込んでいました。
それがどれだけ辛かったか今の私にはわかります。
私たちミスリルガールズの活動は、これで終わりです。
これまで、私たちを支えてくれたスタッフの皆さんありがとうございました。
ファンの皆さんありがとうございました。
わたしは、この先マオ以外の人とパーティを組むことは決してありません。
私たちは離れていても解散はしていません。
ミスリルガールズは私たちの生ある限り不滅です」
その時一人の記者が質問をした
「タマラさんはマオさんがどこでなにされてるのかご存知ですか?
恋人と駆け落ちしたとの噂話はどう思われますか?」
タマラがその記者に視線を向けると、記者は倒れた。
「おい、大丈夫か! コイツ息をしてないぞ!」
誰よりも早くタマラはその場に駆けつけ、倒れた記者を蘇生した。
もうその後には質問をしようとする記者は居なかった。
タマラが会場に戻ると、半分の人は既に居なくなっていた。
一人の少年が手を上げてタマラを見ている。
「君 私に何か聞きたいの?
話してごらんよ」
タマラがそう言うと少年が
「ミスリルガールズは、何でそんなに強いの?僕は、強くなりたいんだ。ミスリルガールズよりも もっともっと強くなりたいんだ」
すると少年の隣りにいた少女が
「ラディッシュ やめなさいよ、アンタがそんなふうに成れるわけ無いじゃん 私より弱いのに」
と言った。
「キャロより僕は、強くなってキャロを守って行くんだ、だから見ていろ。」
この少年少女の言葉でタマラは救われた気がした。
間違ってはいなかったんだ。
誰かに憧れ、そこに近づくために努力する。
私だって、マオマオの才能に嫉妬し、ジンに思慕と共に憧れ、フウリンのようになりたくてここまできたんだ。
私たちはここで腐ってたんだ。
魔力を抑えて力を磨かずに日々を過ごしていたんだ。
「ラディッシュとキャロ、私より強くなりたいと本気で望むなら、旅を私と共にするか?」
私の突然の申し出に、一瞬ポカーンとする二人。
キャロがハッとした顔をして
「ほ 本当に!?
私たちをからかってるんじゃ」
「からかう?そうかもね?私に期待するなら、やめなさい。
わたしは、君たちに期待してないよ。
ただの暇つぶし、面白半分さ。
君たちは、私に憧れてるかもしれないけど、私だって今も悩んでばかりよ。
それでもついてきたいなら、拒まないわ」
「よろしくおねがいします。タマラ師匠」
「私も、よろしくおねがいします。師匠」
「バカね、アンタたち 話 聞いてた?
弟子にするなんて一言も言って無いわよ
ペットみたいな存在!連れ回すだけよ。いつでも飽きたら捨てるからね。それでもいい?」
「はい!ご主人様」「かしこまりました」
こうして、タマラは、二人の子どもを連れて旅を始めることになった。
「タマヘ、今までいつも一緒に居てくれてありがとう。
私はタマが大好きよ。でも今は一人でいたいの。
自分のことがわからないの。何がしたいのか、どうなりたいのかわからないのに、勝手にどんどん仕事が入ってきて、わけがわからないまま、それに押し流されている。
これが正しいのかどうかもわからない。
これ以上この生活は私には出来ないの。
ごめんなさい。次に、タマと会うときには笑顔で会いたい。
今はタマと会いたくない。だって泣いちゃうから。
タマならいつでも私を見つけられるわよね。でもしばらくは探さないで、いつか私から会いに行くから待っててね。
タマ 愛してる」
「シロウさんへ
わたしのわがままでご迷惑をかけてごめんなさい。
やっぱり気持ちに余裕がありません。
自分勝手な子だと思うでしょう。嫌われても、悪口を言われてもしょうがないと思ってます。
お借りしてた、ミスリルのレイピアは、お返しします。
いただいたロイヤリティのお金も少し減ってますが、お返しします。
損させたぶんには足りないでしょうが、受け取って下さい。」
私が旅だった三日後、シロウさんがタマラを伴って記者会見を行った。
1ヶ月後予定していたミスリルガールズの試合は、マオ抜きでタマラが一人で行う。
その試合を、ミスリルガールズとしての最終試合とし、グッズもその日以降は販売しない。
マオの失踪については、冒険者でいたかったマオを本人が望まないアイドルにしてしまったことが原因で、シロウさんにその責任があり、二人のファンになってくれた全ての人に謝罪するという内容だった。
会見中タマラは、じっと下を向いて涙ぐんでいた、そして一言も声を出すことはなかった。
記者からは、心無い質問も飛んだが、シロウさんがこれを一蹴した。
「憶測や勝手な想像で質問をぶつけて、彼女達に不快な思いをさせた記者とその会社は、最終試合の取材を拒否いたします。
尚タマラへの付きまとい、突撃取材などについては、絶対にしないでください。本人も精神的に不安定ですので、命の危険を犯さないで下さい。」
会見の日から、ミスリルガールズのグッズは売れに売れ、そのほとんどが半月経たずに売り切れた人気だ。
特にマオの復帰を願うファンの後押しは凄く熱い物があった。
最終試合のチケットはプレミアものとなった。
それから約1ヶ月後
タマラは試合の前日マオに念話を送った。
ー マオ 返事はしなくてもいいから、わたしの話を聞いて。
私は明日ミスリルガールズとして最後の試合をするのよ。
あなたの分も頑張るから、心の中で応援してね。
あなたが居なくなってから、私たちのグッズは全部売り切れたそうよ。
シロウさんが、あなたが置いていったミスリルのレイピア。「あれはもうマオにあげたつもりだ。充分に元は取らせてもらってるから、いつかタマラがマオと会うことがあれば、その時にでも渡してあげてくれ」って。それとお金も、「ちゃんとした契約でのマオのお金だ」って。
だからこっちのことは心配しないでね。
私も明日からは旅に出ることにしたの、あなた以外の人とは絶対にパーティは組まないわ。
いつまでもマオマオを待ってるわ。
マオマオ 愛してるわ ー
私は涙を流しながら、タマの念話を、黙って聞いていた。
私がわがままなのに
私が迷惑かけてるのに
何で、怒ったり叱ったりしないの
私は、手当り次第に暴れた。草原や森を焼払い、荒野にした。
そこに動物、魔物、人間、何が居ようと関係ない。
ミスリルガールの最終試合
そこには、ファンの願い虚しく、マオの姿はなかった。
最初の対戦者はAランクの冒険者だったが開始1分も経たずにタマラは、相手の両肩両足をミスリルのショートスピアで突刺して戦闘不能にした。
第二試合の相手は、これもまたAランクの剣士だ。炎の魔法を剣に纏わせて戦うスタイルだと事前情報がある。
会場に立つタマラを見て観衆からはどよめきがおきた。
なんと タマラの手にはマオのミスリルの剣があった。
タマラはマオがよくやるように、剣に光を纏わせ構えた。
「おおー」とそれを見た観衆が湧いた。
相手の剣士が炎を剣に纏わせて迫る。
相手の剣をタマラが受ける。
マオがやるように、相手の剣を切ることは出来ない。
逆に炎がタマラに迫ってきた。
タマラの全身を炎が覆った、会場には悲鳴がアチコチであがった。
彼女たちのファンならタマラが水魔法を得意にしているのを知っている。
しかし、タマラは今 マオの剣を持ち水魔法を使おうとしていない。
次の瞬間、タマラの魔力が急激にあがった。
観衆の中にはその魔力にあてられて気絶している人もいる。
タマラは、体に纏った炎を気にすることもなく、相手の剣士に近づいていく。
タマラがギンと相手を睨むと、炎の剣士は腰砕けになって後ずさりをしている。
「こ こう」そこまで言って剣士の口はタマラの手で塞がれた。
「死なないから大丈夫、急所は外してあげる」
タマラのレイピアが炎の剣士の腹を突き抜け、剣士は気絶し、勝敗は決した。
「勝者、ミスリルガールズ タマラ!」
歓声が湧く中、一人冷めているタマラだった。
試合後、タマラは一人で観衆の前に立ち、話し始めた。
「ミスリルガールズの最終試合を見に来ていただき、ありがとうございました。
私たちは、皆さんを愛しています。
でも、これまで、皆さんをだましてもきました。
私たちは、皆さんに恐れられないように魔力を隠していました。
今から普通の私になります。」
タマラが魔力を開放すると、会場のアチコチでその魔力にあてられて気絶する人がいた。
「これが普通の私です。驚かせてすみません。
マオは、私以上の魔力をずっとずっと抑え込んでいました。
それがどれだけ辛かったか今の私にはわかります。
私たちミスリルガールズの活動は、これで終わりです。
これまで、私たちを支えてくれたスタッフの皆さんありがとうございました。
ファンの皆さんありがとうございました。
わたしは、この先マオ以外の人とパーティを組むことは決してありません。
私たちは離れていても解散はしていません。
ミスリルガールズは私たちの生ある限り不滅です」
その時一人の記者が質問をした
「タマラさんはマオさんがどこでなにされてるのかご存知ですか?
恋人と駆け落ちしたとの噂話はどう思われますか?」
タマラがその記者に視線を向けると、記者は倒れた。
「おい、大丈夫か! コイツ息をしてないぞ!」
誰よりも早くタマラはその場に駆けつけ、倒れた記者を蘇生した。
もうその後には質問をしようとする記者は居なかった。
タマラが会場に戻ると、半分の人は既に居なくなっていた。
一人の少年が手を上げてタマラを見ている。
「君 私に何か聞きたいの?
話してごらんよ」
タマラがそう言うと少年が
「ミスリルガールズは、何でそんなに強いの?僕は、強くなりたいんだ。ミスリルガールズよりも もっともっと強くなりたいんだ」
すると少年の隣りにいた少女が
「ラディッシュ やめなさいよ、アンタがそんなふうに成れるわけ無いじゃん 私より弱いのに」
と言った。
「キャロより僕は、強くなってキャロを守って行くんだ、だから見ていろ。」
この少年少女の言葉でタマラは救われた気がした。
間違ってはいなかったんだ。
誰かに憧れ、そこに近づくために努力する。
私だって、マオマオの才能に嫉妬し、ジンに思慕と共に憧れ、フウリンのようになりたくてここまできたんだ。
私たちはここで腐ってたんだ。
魔力を抑えて力を磨かずに日々を過ごしていたんだ。
「ラディッシュとキャロ、私より強くなりたいと本気で望むなら、旅を私と共にするか?」
私の突然の申し出に、一瞬ポカーンとする二人。
キャロがハッとした顔をして
「ほ 本当に!?
私たちをからかってるんじゃ」
「からかう?そうかもね?私に期待するなら、やめなさい。
わたしは、君たちに期待してないよ。
ただの暇つぶし、面白半分さ。
君たちは、私に憧れてるかもしれないけど、私だって今も悩んでばかりよ。
それでもついてきたいなら、拒まないわ」
「よろしくおねがいします。タマラ師匠」
「私も、よろしくおねがいします。師匠」
「バカね、アンタたち 話 聞いてた?
弟子にするなんて一言も言って無いわよ
ペットみたいな存在!連れ回すだけよ。いつでも飽きたら捨てるからね。それでもいい?」
「はい!ご主人様」「かしこまりました」
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