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ep1
素潜りそして街へ
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初日。背の立つ深さの所で、水の中に潜り目を開ける練習。
顔を水につけた途端に、立ちあがってしまうアサリに
「口だけじゃ無くて、ここで男気見せなさいよ。
水の中で目を開けて、1分位は耐えれないと、その先は無いから。
プロの素潜り漁師は5分以上潜っているそうよ。」
アクアはハッパをかけるが、アサリの水に対する恐怖心がなかなか抜けないまま日が傾く頃になっていた。
「今日はもう止めましょう。気持ちも一旦リセットしないとね。
明日も同じ練習をするから。
陸の上でも、せめて息を止める練習位しときなさいよ。」
アサリにそう告げてこの日の練習は終わった。
アクアは、日のあるうちに一人でポイントに潜って、アワビとウニを採ってから小屋に戻った。
「これが高級食材なのか」
「もしかして二人共アワビもウニも食べたこと無いの?」
「ああ 食ったこと無いさ。そんな物食わなくたって生きて行けるしな」
「目の前の海で採れるこんな美味しい食材を食べたこと無い漁師かぁ
なんか情けないわね。」
アクアは、二人の目の前でウニの殻にナイフを突き刺して、その身をほじくり出して食べた。
「あ~美味しい。鮮度抜群、トロトロで甘みがあってクリーミィで磯の香りもあるわね。
こんなの東京でもなかなか食べられないわよ。
あ~美味しい。もっと食べよー」
十個ほどあったウニが、あっと言う間に残り2個になった。
「良かったら食べてみない」
「仕方ないなぁ。そう言われたら食べ無い訳にいかないだろう」
どこまでもあまのじゃくなアサリに対して
「遠慮なく。頂戴します」
とジンベエは素直にウニを手にとった。
「う 旨い!何だこれは」
「本当だ、こりゃ酒があったら最高だ。」
「それじゃあ次は、アワビの地獄焼きよ、殻ごと焼いて………
ああ~ バターも醤油も無いのよね~
塩をふって出来上がりよ。
今切り分けるからね。絶対これも美味しいから食べてね」
三人で舌鼓を打っていると。
「オラも素潜りの練習をする」
とジンベエさんも名乗りを上げた。
「そうね、ライバルが居たほうがいいかも。」
二日目
ジンベエさんが加わったことで、アサリが覚醒した。
お互いにどれだけ長く潜って居られるかを競っている。
ここまで来たら順調だ、石をジェット水流で加工したものを何個か作り、それを海に落しておき、拾ってくる練習だ。
翌日には、少し水深のある場所で、ボートのアンカー用の石を持って海底まで潜って、アンカーロープを伝って浮上する練習。
あと海中で水を手でかいて進む方法を教えた。
呼吸が苦しくなって焦って早く動こうとすればするほど、酸素の消費が激しくなるので、苦しい時こそゆっくり動かないといけない。
こういったことを知ってるかどうかが命に関わる事故を防ぐのだと、口が酸っぱくなるほど注意した。
そして5日目、実践を行った。
二人共伊勢海老やアワビは採れなかったが、ウニを何個か拾ってこれた。
それでも、舞い上がって喜んでいるので、海にいる危険生物の話をした。
欲をかいて実力以上のことをしないなど、危険と思われることを毎回想定してから潜ることを二人と約束した。
その日の夕食は、アクアがとった伊勢海老やアワビにタイやヒラメもあって、宴会となった。
ジンベエたちとの約束で、素潜りの練習が終わったらムルムルの街へとアクアは旅立つことになっていた。
◇
翌日は、いよいよこの浜辺を離れてムルムルの街へと出発する。
ジンベエとアサリ親子も街に干物を売りに行くからと、結局三人旅となった。
ジンベエ親子は自家製の干物をアクアは、その能力で海水から分離して取り出した塩を背負って、街へと向かった。
月に一度程度、ジンベエ親子が歩くだけのけもの道は、草が生い茂りとても道と言えたものでは無かった。
「えっ、ここが道。どうやって進むの」
ジンベエはこともなげに剣で切り開いて進んでいく。
「ジンベエ ちょっと待って。一度戻って来て。
そのやり方だと、ジャマなツルとかを切るだけで、分け入ってく感じよね。
私が切り開くから方向とか目標とかを、後ろから教えてくれる」
「アクア様 でもそりゃ重労働だよ。オラがやるで」
「大丈夫。魔法でやるから」
アクアは草刈り機のような回転刃を水で作り、足元から綺麗に草を刈って、ジェット水流で吹き飛ばした。
「すげぇ こりゃあ歩きやすいです。でも、街迄なんて魔力切れになりませんか。」
「そうね。心配してくれてありがとう。でもこの程度なら魔力切れは起こさないはずよ」
こうしてアクアを先頭に、ジンベエをナビゲーター進みだした一行は、いいペースで進んだ。
草が邪魔しなければ、こんなに早いペースで行けることに、ジンベエ親子も驚いていた。
いつも野営する場所を昼前に通り過ぎ、街道に出た。
そして、まだ明るい時間に街が見えた。
「魔物とか全然出て来なかったけど、これが普通なのかしら」
「アクア様 ここいらの森には魔物は居ねえ。奴らはダンジョンの中にいるんだ。
たまに溢れて外に出てくることもあるがな」
「へぇーそうなんだ。あと二人にお願い。元天女ってことはしばらく秘密にしたいの。だから『様』付けて呼んだりもしないで『アクア』って呼んでね」
「凄い魔法バンバン使ってりゃ直ぐバレるんじゃねぇの」
「アサリ、私は最初は穏便にいきたいの。」
「まあ、アクアはどうしても目立っちまうだろうなぁ。」
そうこうと話す内に街に着いた、
ジンベエ親子も余りに早く着いたことに驚き、そして喜んだ。
街の城門は明るい内は、いつも開いていて、特に検問とかもなくすんなりと通過出来た。
街に入るとジンベエは、知り合いの露天商を何件か回って干物を売ろうとしたが、金額が折り合わなかった。
ジンベエが街でいつも利用している宿屋『かあちゃんの店』に入った。
「あら、ジンベエさんとアサリくんじゃない。いらっしゃい。
そちらのお嬢さんも一緒なのかしら?」
「マーサ 今日は思った値段で干物が売れなくて文無しなんだよ。ここで買ってくれたら宿賃を払えるんだが。
今回のは絶対旨いって自信があるんだ。少し製法を変えたんだ。」
「いいわよ、買い取ってあげる。とにかく物を見せてよ。値段はそれからね。」
結局ジンベエ達の干物は、35000G。
アクアの塩は、45000Gで引き取って貰えることになった。
ジンベエ達は、二人部屋の一泊分5000G、アクアは一人部屋の3泊分9000Gを支払った。
三人は、一旦『かあちゃんの店』から出て、武器と防具の店に行った。
ジンベエが言うには「いくらなんでも、オラん家にあったボロ着じゃ馬鹿にされる」そうで、装備を揃えることになった。
店の人からは初心冒険者用の革の3点セットと銅の剣をしきりに薦められたが、アクアは旅人の服だけを買うことにした。
アサリは、初心者セットを欲しがっていたが、ジンベエに「自分で稼げる用になってから好きなものを買え」と言われて、旅人の服と銅の剣を買った。
ジンベエも旅人の服を買って、三人揃って着替えてから冒険者ギルドへとその足で向かうことにした。
♧♢♡♤♧♢♡♤
次回より、新章冒険者編となります。
次々とアクアの技も増えて行きます。
お楽しみに。
面白いと思われたらお気に入りお願いします。
顔を水につけた途端に、立ちあがってしまうアサリに
「口だけじゃ無くて、ここで男気見せなさいよ。
水の中で目を開けて、1分位は耐えれないと、その先は無いから。
プロの素潜り漁師は5分以上潜っているそうよ。」
アクアはハッパをかけるが、アサリの水に対する恐怖心がなかなか抜けないまま日が傾く頃になっていた。
「今日はもう止めましょう。気持ちも一旦リセットしないとね。
明日も同じ練習をするから。
陸の上でも、せめて息を止める練習位しときなさいよ。」
アサリにそう告げてこの日の練習は終わった。
アクアは、日のあるうちに一人でポイントに潜って、アワビとウニを採ってから小屋に戻った。
「これが高級食材なのか」
「もしかして二人共アワビもウニも食べたこと無いの?」
「ああ 食ったこと無いさ。そんな物食わなくたって生きて行けるしな」
「目の前の海で採れるこんな美味しい食材を食べたこと無い漁師かぁ
なんか情けないわね。」
アクアは、二人の目の前でウニの殻にナイフを突き刺して、その身をほじくり出して食べた。
「あ~美味しい。鮮度抜群、トロトロで甘みがあってクリーミィで磯の香りもあるわね。
こんなの東京でもなかなか食べられないわよ。
あ~美味しい。もっと食べよー」
十個ほどあったウニが、あっと言う間に残り2個になった。
「良かったら食べてみない」
「仕方ないなぁ。そう言われたら食べ無い訳にいかないだろう」
どこまでもあまのじゃくなアサリに対して
「遠慮なく。頂戴します」
とジンベエは素直にウニを手にとった。
「う 旨い!何だこれは」
「本当だ、こりゃ酒があったら最高だ。」
「それじゃあ次は、アワビの地獄焼きよ、殻ごと焼いて………
ああ~ バターも醤油も無いのよね~
塩をふって出来上がりよ。
今切り分けるからね。絶対これも美味しいから食べてね」
三人で舌鼓を打っていると。
「オラも素潜りの練習をする」
とジンベエさんも名乗りを上げた。
「そうね、ライバルが居たほうがいいかも。」
二日目
ジンベエさんが加わったことで、アサリが覚醒した。
お互いにどれだけ長く潜って居られるかを競っている。
ここまで来たら順調だ、石をジェット水流で加工したものを何個か作り、それを海に落しておき、拾ってくる練習だ。
翌日には、少し水深のある場所で、ボートのアンカー用の石を持って海底まで潜って、アンカーロープを伝って浮上する練習。
あと海中で水を手でかいて進む方法を教えた。
呼吸が苦しくなって焦って早く動こうとすればするほど、酸素の消費が激しくなるので、苦しい時こそゆっくり動かないといけない。
こういったことを知ってるかどうかが命に関わる事故を防ぐのだと、口が酸っぱくなるほど注意した。
そして5日目、実践を行った。
二人共伊勢海老やアワビは採れなかったが、ウニを何個か拾ってこれた。
それでも、舞い上がって喜んでいるので、海にいる危険生物の話をした。
欲をかいて実力以上のことをしないなど、危険と思われることを毎回想定してから潜ることを二人と約束した。
その日の夕食は、アクアがとった伊勢海老やアワビにタイやヒラメもあって、宴会となった。
ジンベエたちとの約束で、素潜りの練習が終わったらムルムルの街へとアクアは旅立つことになっていた。
◇
翌日は、いよいよこの浜辺を離れてムルムルの街へと出発する。
ジンベエとアサリ親子も街に干物を売りに行くからと、結局三人旅となった。
ジンベエ親子は自家製の干物をアクアは、その能力で海水から分離して取り出した塩を背負って、街へと向かった。
月に一度程度、ジンベエ親子が歩くだけのけもの道は、草が生い茂りとても道と言えたものでは無かった。
「えっ、ここが道。どうやって進むの」
ジンベエはこともなげに剣で切り開いて進んでいく。
「ジンベエ ちょっと待って。一度戻って来て。
そのやり方だと、ジャマなツルとかを切るだけで、分け入ってく感じよね。
私が切り開くから方向とか目標とかを、後ろから教えてくれる」
「アクア様 でもそりゃ重労働だよ。オラがやるで」
「大丈夫。魔法でやるから」
アクアは草刈り機のような回転刃を水で作り、足元から綺麗に草を刈って、ジェット水流で吹き飛ばした。
「すげぇ こりゃあ歩きやすいです。でも、街迄なんて魔力切れになりませんか。」
「そうね。心配してくれてありがとう。でもこの程度なら魔力切れは起こさないはずよ」
こうしてアクアを先頭に、ジンベエをナビゲーター進みだした一行は、いいペースで進んだ。
草が邪魔しなければ、こんなに早いペースで行けることに、ジンベエ親子も驚いていた。
いつも野営する場所を昼前に通り過ぎ、街道に出た。
そして、まだ明るい時間に街が見えた。
「魔物とか全然出て来なかったけど、これが普通なのかしら」
「アクア様 ここいらの森には魔物は居ねえ。奴らはダンジョンの中にいるんだ。
たまに溢れて外に出てくることもあるがな」
「へぇーそうなんだ。あと二人にお願い。元天女ってことはしばらく秘密にしたいの。だから『様』付けて呼んだりもしないで『アクア』って呼んでね」
「凄い魔法バンバン使ってりゃ直ぐバレるんじゃねぇの」
「アサリ、私は最初は穏便にいきたいの。」
「まあ、アクアはどうしても目立っちまうだろうなぁ。」
そうこうと話す内に街に着いた、
ジンベエ親子も余りに早く着いたことに驚き、そして喜んだ。
街の城門は明るい内は、いつも開いていて、特に検問とかもなくすんなりと通過出来た。
街に入るとジンベエは、知り合いの露天商を何件か回って干物を売ろうとしたが、金額が折り合わなかった。
ジンベエが街でいつも利用している宿屋『かあちゃんの店』に入った。
「あら、ジンベエさんとアサリくんじゃない。いらっしゃい。
そちらのお嬢さんも一緒なのかしら?」
「マーサ 今日は思った値段で干物が売れなくて文無しなんだよ。ここで買ってくれたら宿賃を払えるんだが。
今回のは絶対旨いって自信があるんだ。少し製法を変えたんだ。」
「いいわよ、買い取ってあげる。とにかく物を見せてよ。値段はそれからね。」
結局ジンベエ達の干物は、35000G。
アクアの塩は、45000Gで引き取って貰えることになった。
ジンベエ達は、二人部屋の一泊分5000G、アクアは一人部屋の3泊分9000Gを支払った。
三人は、一旦『かあちゃんの店』から出て、武器と防具の店に行った。
ジンベエが言うには「いくらなんでも、オラん家にあったボロ着じゃ馬鹿にされる」そうで、装備を揃えることになった。
店の人からは初心冒険者用の革の3点セットと銅の剣をしきりに薦められたが、アクアは旅人の服だけを買うことにした。
アサリは、初心者セットを欲しがっていたが、ジンベエに「自分で稼げる用になってから好きなものを買え」と言われて、旅人の服と銅の剣を買った。
ジンベエも旅人の服を買って、三人揃って着替えてから冒険者ギルドへとその足で向かうことにした。
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