76 / 76
76・私たちの望み
しおりを挟む
***
後日、建国祭で起こったユリウス殿下の一連の出来事について、聖国を代表して女王陛下自らが帝国へ陳謝することになった。
私も呼ばれたので、同席して謝罪を受ける。
話によると、ユリウス殿下が侍女のリタさんに使おうとした雷の魔石は、聖国の由緒ある聖石を勝手に持ち出したものらしい。
他にも看過できない余罪が次々と明るみになり、ユリウス殿下は廃太子の処分だけでは済まされず、王子の称号まで剥奪されてしまったという。
現在は聖国の隅で、賠償に伴う労役を課せられているらしい。
それでも対峙する女王陛下は、複雑なはずの心境を見せない。
謝罪すら潔い振る舞いだった。
「ありがとう。レナーテに会えて、また元気が出たわ」
女王陛下は別れ際に、そう微笑んでくれる。
「あなたは聖女だったころからそうだったわね。私と大聖堂で面会するときはいつも、こっそり祈力を捧げて癒してくれていたでしょう? 教会のものである聖女の力は、無断で使ってはいけないのに……。あなたのまっすぐな思いやりは、相変わらずなのね」
時期が来たらまた会いましょうと、女王陛下は去っていった。
***
あれから一年ほど経つ。
私はハーロルトさんとベルタさんの養女となった。
それから彼らの領地であるヴァイゲル領の屋敷で、気さくな使用人や領民に囲まれ、充実した日々を過ごしている。
最近はベルタさんが「保存用の治療薬にも使える聖水アイスを作るわ!」と張り切っていて、彼女の趣味のお手伝いも楽しんでいた。
それに新しい土地に来たといっても王領は隣だから、『正義の魔帝』と帝国の子どもたちに大人気なディルも、毎日のように会いに来てくれる。
私もよく帝都や皇城へ、イザベラやメイドのみんなに会いに行っていた。
それに驚いたのは、ヴァイゲル領内でおいしそうなパン屋さんを見かけて寄ったときのこと。
以前私が大聖堂から逃げ出したとき、私にごちそうを恵んでくれたコリンナが抱き着いてきた。
聞いてみるとコリンナはお父さんとおじいさん、三人で聖国から同じ領内に引っ越して、今は家族でそのパン屋さんを営んでいることがわかった。
私は看板商品の『おんなのこのアップルパイ』がお気に入りで、よく買いに行っている。
だけどコリンナはもう私のことを「おんなのこ!」ではなくて「レナさま!」と、とってもお姉さんらしく呼んでくれる。
ユリウス殿下の侍女だった子爵令嬢のリタさんは、ときどき手紙を送ってくれた。
彼女が希少な香辛料を帝国との交易品にしたことで、子爵領地の経営が上手くいっていることは、風の便りでも聞いている。
春からは弟さんが、実力主義で有名な帝国の名門学院に入学したそうだ。
順調な交易も相まって、それまで目立たなかった子爵領は今、テセルニア聖国内で最も注目を集めている領地だった。
リタさんは弟さんに会いに行くとき、私のところにも寄りたいと書いてくれたので、今から楽しみにしている。
待ち遠しいことは、他にもあった。
*
「ベルタさん、先ほどテセルニア聖国の女王陛下からいただいた贈り物です。一緒にどうですか?」
私は先ほど送られてきたスコーンとカモミールティーをごちそうになろうと、ベルタさんを談話室に誘った。
ベルタさんはふんわりと甘いカモミールの香りに目を細め、意味ありげに微笑む。
「カモミールの花……『仲直り』したいなんて、あの威圧的優等生にしては、珍しくしおらしいじゃない。レナーテの吉報を知って、力になりたいと思ったのね」
「仲直り? 私はいつも気にかけていただいていたので、感謝しているくらいですけど。でもそんな風に歩み寄っていただけるなんて、心強いですね」
「ふふ。彼女を手なずけるなんて……レナーテって本当におもしろいわね」
「ベルタさん、もしかして聖国の女王陛下と知り合いなんですか?」
「学生時代の悪友よ。あの人、生真面目で目つきも態度も怖いでしょう? 気に食わなかったら、先生だろうが他国の王族だろうがお構いなしに立ち向かっていくんだもの。もう関わりたくないわ」
そんな風に女王陛下の文句を言いながらも、世話を焼いてしまうベルタさんが浮かんできて、ちょっと和んでしまう。
「意外でした。ベルタさんが女王陛下と仲が良かったなんて」
「そんなんじゃないのよ。私がちょっと爆発気味な魔術合成をしたり、保冷魔術で学校にアイスを持ち込んだだけなのに……。すぐ不良扱いしてくるんだもの、あの人」
「ベルタさん、知らないんですか? それは仲良しっていうんですよ」
私は談話室の花瓶に、先ほど届いたばかりの香り高いピンクのバラの花束を飾る。
「レナーテ、覚えておいて。ここを離れても、あなたは私の大切な娘だからね」
ちょうどベルタさんに背を向けていたから、彼女の表情は見えなかった。
*
「どうした、疲れたのか?」
ディルに声をかけられて、現在に意識が戻ってくる。
「ううん。ちょっと、今までのことを思い出していたの」
私はディルと並んで、花々で飾られた華やかな皇城の通路を歩いていた。
物思いにふけっていても所作に問題がなかったのは、ベルタさんが私に色々と手ほどきしてくれたことが実を結んでいるからだと思う。
今になって考えると、ハーロルトさんとベルタさんが私を養女にして侯爵令嬢の地位を与えてくれたのは、この日を迎えるためだったのかもしれない。
右手にいるディルは、さりげないのにしっかりと私をエスコートしてくれる。
相変わらず、すらりとした美貌と長身だ。
彼が普段と違って見えるのは、いつもより格式高い黒の軍服の装いと、胸元にいくつもの勲章が飾られているだけではない気がする。
「レナはなんでも似合うが。今日は特別だ」
ディルの見つめる先には私がいる。
純白のウエディングドレスを着た私は、ふと自分の姿が気になってきた。
私の肩には繊細なレースがあしらわれ、腰からはふんわりとしたドレープの生地が、歩みに合わせてたおやかに流れている。
式のときは居合わせた人全員、意外なことにベルタさんまで冷静さを失ってべた褒めしてくれたから、変じゃないと思うけれど……自分ではわからなくなってきた。
視線を落とすと、彼の左手の薬指には私がはめている物と同じ指輪が光っている。
「俺の妻は、きれいだな」
「今も褒めるの?」
「今褒めなくて、いつ褒めるんだ」
今日はもちろん、常に褒めている気がする。
ディルの執着は魂剥離の影響だと思っていたけれど、もしかするとそうではなかったのかもしれない。
とはいえ、私ばかりかわいがられているのは、まだ慣れない。
だけど私が今おもいっきりディルを抱きしめて、全力でかわいいかわいいをするわけにはいかないというか、できそうにないというか……。
白状すると、今日のディルはかっこよすぎて、かわいいって言えなかった。
「決めた。かわいいは明日にするね」
「なんのことだ」
「待っていてね。明日はたくさんかわいがるから」
「それなら俺も、明日からそうすることにしよう」
明日から?
明日どころか最近のディルは常に「かわいい」の先制をしてくるというか。
なかなか私にかわいがる順番が回ってきていないような……おかしい。
首をかしげる私の頬に、口づけが落ちた。
すぐそばで、ディルの硬質な眼差しがやさしく微笑んでいる。
「本当にかわいいな」
あれ、明日からでは?
通路の突き当たりにある大きな両開きの扉が近づいてきて、私とディルはその前で立ち止まる。
奥からは、かすかな振動とざわめきを感じた。
結婚の儀を終えた私たちは、これから皇城の正面バルコニーへ出て、私たちを祝福しようと城の前に駆けつけてくれた帝国民へお披露目をする。
私たちは、自然と頷き合った。
「行こうか」
「うん」
左右に立つ騎士によって、皇城の正面に位置するバルコニーへと通じる扉が開かれる。
突き抜けるような青空が現れた。
まだ姿を見せていないのに、皇城の前で私たちを待つ人々の盛大な歓声が満ちている。
祝福の波の中へ歩みを進めていくと、思わぬ強さで感謝が募ってきた。
みんな、ありがとう。
今まで出会ってきたたくさんの人たち、そしてまだ見知らぬたくさんの人たちがこの場で一緒になって、私たちを祝意で包んでくれている。
「ディル、私と出会ってくれてありがとう」
「ああ、俺からレナを手放すことはないと約束する。俺の人生を通して、お前の望みを叶えると誓う」
「叶ってるよ」
「では叶え続けよう」
それには私とディル、互いが欠けることはできない。
私たちは互いを支えるように寄り添い、バルコニーに歩み出た。
眼下からは、笑顔の人々と歓声がますます溢れはじめる。
*
私はもう主ではないし、ディルも従僕ではない。
ときにはあのときのように過ごしたい気もするけれど、私はそれから一度も白猫に変身していなかった。
変化魔術を使えば白猫になれる。
だけど今はまだ、あの姿は私にくっついたカイとの思い出にしておきたかった。
それに白猫になれなくても、私はもうディルと離れようなんて考えたりしない。
前世から続く私たちの望みは、今も変わらないって気づいたから。
変わったのは、ただひとつだけ。
私はディルからますますかわいがられているというか……日ごとに溺愛が増しているのは気のせいじゃないよね、たぶん。
<おしまい>
気づけば猫愛に走りすぎてしまいましたが……。
レナとディル、他のみんなはこれからも幸せに暮らしていきます!
ご愛読ありがとうございました!!
では、またいつか!
後日、建国祭で起こったユリウス殿下の一連の出来事について、聖国を代表して女王陛下自らが帝国へ陳謝することになった。
私も呼ばれたので、同席して謝罪を受ける。
話によると、ユリウス殿下が侍女のリタさんに使おうとした雷の魔石は、聖国の由緒ある聖石を勝手に持ち出したものらしい。
他にも看過できない余罪が次々と明るみになり、ユリウス殿下は廃太子の処分だけでは済まされず、王子の称号まで剥奪されてしまったという。
現在は聖国の隅で、賠償に伴う労役を課せられているらしい。
それでも対峙する女王陛下は、複雑なはずの心境を見せない。
謝罪すら潔い振る舞いだった。
「ありがとう。レナーテに会えて、また元気が出たわ」
女王陛下は別れ際に、そう微笑んでくれる。
「あなたは聖女だったころからそうだったわね。私と大聖堂で面会するときはいつも、こっそり祈力を捧げて癒してくれていたでしょう? 教会のものである聖女の力は、無断で使ってはいけないのに……。あなたのまっすぐな思いやりは、相変わらずなのね」
時期が来たらまた会いましょうと、女王陛下は去っていった。
***
あれから一年ほど経つ。
私はハーロルトさんとベルタさんの養女となった。
それから彼らの領地であるヴァイゲル領の屋敷で、気さくな使用人や領民に囲まれ、充実した日々を過ごしている。
最近はベルタさんが「保存用の治療薬にも使える聖水アイスを作るわ!」と張り切っていて、彼女の趣味のお手伝いも楽しんでいた。
それに新しい土地に来たといっても王領は隣だから、『正義の魔帝』と帝国の子どもたちに大人気なディルも、毎日のように会いに来てくれる。
私もよく帝都や皇城へ、イザベラやメイドのみんなに会いに行っていた。
それに驚いたのは、ヴァイゲル領内でおいしそうなパン屋さんを見かけて寄ったときのこと。
以前私が大聖堂から逃げ出したとき、私にごちそうを恵んでくれたコリンナが抱き着いてきた。
聞いてみるとコリンナはお父さんとおじいさん、三人で聖国から同じ領内に引っ越して、今は家族でそのパン屋さんを営んでいることがわかった。
私は看板商品の『おんなのこのアップルパイ』がお気に入りで、よく買いに行っている。
だけどコリンナはもう私のことを「おんなのこ!」ではなくて「レナさま!」と、とってもお姉さんらしく呼んでくれる。
ユリウス殿下の侍女だった子爵令嬢のリタさんは、ときどき手紙を送ってくれた。
彼女が希少な香辛料を帝国との交易品にしたことで、子爵領地の経営が上手くいっていることは、風の便りでも聞いている。
春からは弟さんが、実力主義で有名な帝国の名門学院に入学したそうだ。
順調な交易も相まって、それまで目立たなかった子爵領は今、テセルニア聖国内で最も注目を集めている領地だった。
リタさんは弟さんに会いに行くとき、私のところにも寄りたいと書いてくれたので、今から楽しみにしている。
待ち遠しいことは、他にもあった。
*
「ベルタさん、先ほどテセルニア聖国の女王陛下からいただいた贈り物です。一緒にどうですか?」
私は先ほど送られてきたスコーンとカモミールティーをごちそうになろうと、ベルタさんを談話室に誘った。
ベルタさんはふんわりと甘いカモミールの香りに目を細め、意味ありげに微笑む。
「カモミールの花……『仲直り』したいなんて、あの威圧的優等生にしては、珍しくしおらしいじゃない。レナーテの吉報を知って、力になりたいと思ったのね」
「仲直り? 私はいつも気にかけていただいていたので、感謝しているくらいですけど。でもそんな風に歩み寄っていただけるなんて、心強いですね」
「ふふ。彼女を手なずけるなんて……レナーテって本当におもしろいわね」
「ベルタさん、もしかして聖国の女王陛下と知り合いなんですか?」
「学生時代の悪友よ。あの人、生真面目で目つきも態度も怖いでしょう? 気に食わなかったら、先生だろうが他国の王族だろうがお構いなしに立ち向かっていくんだもの。もう関わりたくないわ」
そんな風に女王陛下の文句を言いながらも、世話を焼いてしまうベルタさんが浮かんできて、ちょっと和んでしまう。
「意外でした。ベルタさんが女王陛下と仲が良かったなんて」
「そんなんじゃないのよ。私がちょっと爆発気味な魔術合成をしたり、保冷魔術で学校にアイスを持ち込んだだけなのに……。すぐ不良扱いしてくるんだもの、あの人」
「ベルタさん、知らないんですか? それは仲良しっていうんですよ」
私は談話室の花瓶に、先ほど届いたばかりの香り高いピンクのバラの花束を飾る。
「レナーテ、覚えておいて。ここを離れても、あなたは私の大切な娘だからね」
ちょうどベルタさんに背を向けていたから、彼女の表情は見えなかった。
*
「どうした、疲れたのか?」
ディルに声をかけられて、現在に意識が戻ってくる。
「ううん。ちょっと、今までのことを思い出していたの」
私はディルと並んで、花々で飾られた華やかな皇城の通路を歩いていた。
物思いにふけっていても所作に問題がなかったのは、ベルタさんが私に色々と手ほどきしてくれたことが実を結んでいるからだと思う。
今になって考えると、ハーロルトさんとベルタさんが私を養女にして侯爵令嬢の地位を与えてくれたのは、この日を迎えるためだったのかもしれない。
右手にいるディルは、さりげないのにしっかりと私をエスコートしてくれる。
相変わらず、すらりとした美貌と長身だ。
彼が普段と違って見えるのは、いつもより格式高い黒の軍服の装いと、胸元にいくつもの勲章が飾られているだけではない気がする。
「レナはなんでも似合うが。今日は特別だ」
ディルの見つめる先には私がいる。
純白のウエディングドレスを着た私は、ふと自分の姿が気になってきた。
私の肩には繊細なレースがあしらわれ、腰からはふんわりとしたドレープの生地が、歩みに合わせてたおやかに流れている。
式のときは居合わせた人全員、意外なことにベルタさんまで冷静さを失ってべた褒めしてくれたから、変じゃないと思うけれど……自分ではわからなくなってきた。
視線を落とすと、彼の左手の薬指には私がはめている物と同じ指輪が光っている。
「俺の妻は、きれいだな」
「今も褒めるの?」
「今褒めなくて、いつ褒めるんだ」
今日はもちろん、常に褒めている気がする。
ディルの執着は魂剥離の影響だと思っていたけれど、もしかするとそうではなかったのかもしれない。
とはいえ、私ばかりかわいがられているのは、まだ慣れない。
だけど私が今おもいっきりディルを抱きしめて、全力でかわいいかわいいをするわけにはいかないというか、できそうにないというか……。
白状すると、今日のディルはかっこよすぎて、かわいいって言えなかった。
「決めた。かわいいは明日にするね」
「なんのことだ」
「待っていてね。明日はたくさんかわいがるから」
「それなら俺も、明日からそうすることにしよう」
明日から?
明日どころか最近のディルは常に「かわいい」の先制をしてくるというか。
なかなか私にかわいがる順番が回ってきていないような……おかしい。
首をかしげる私の頬に、口づけが落ちた。
すぐそばで、ディルの硬質な眼差しがやさしく微笑んでいる。
「本当にかわいいな」
あれ、明日からでは?
通路の突き当たりにある大きな両開きの扉が近づいてきて、私とディルはその前で立ち止まる。
奥からは、かすかな振動とざわめきを感じた。
結婚の儀を終えた私たちは、これから皇城の正面バルコニーへ出て、私たちを祝福しようと城の前に駆けつけてくれた帝国民へお披露目をする。
私たちは、自然と頷き合った。
「行こうか」
「うん」
左右に立つ騎士によって、皇城の正面に位置するバルコニーへと通じる扉が開かれる。
突き抜けるような青空が現れた。
まだ姿を見せていないのに、皇城の前で私たちを待つ人々の盛大な歓声が満ちている。
祝福の波の中へ歩みを進めていくと、思わぬ強さで感謝が募ってきた。
みんな、ありがとう。
今まで出会ってきたたくさんの人たち、そしてまだ見知らぬたくさんの人たちがこの場で一緒になって、私たちを祝意で包んでくれている。
「ディル、私と出会ってくれてありがとう」
「ああ、俺からレナを手放すことはないと約束する。俺の人生を通して、お前の望みを叶えると誓う」
「叶ってるよ」
「では叶え続けよう」
それには私とディル、互いが欠けることはできない。
私たちは互いを支えるように寄り添い、バルコニーに歩み出た。
眼下からは、笑顔の人々と歓声がますます溢れはじめる。
*
私はもう主ではないし、ディルも従僕ではない。
ときにはあのときのように過ごしたい気もするけれど、私はそれから一度も白猫に変身していなかった。
変化魔術を使えば白猫になれる。
だけど今はまだ、あの姿は私にくっついたカイとの思い出にしておきたかった。
それに白猫になれなくても、私はもうディルと離れようなんて考えたりしない。
前世から続く私たちの望みは、今も変わらないって気づいたから。
変わったのは、ただひとつだけ。
私はディルからますますかわいがられているというか……日ごとに溺愛が増しているのは気のせいじゃないよね、たぶん。
<おしまい>
気づけば猫愛に走りすぎてしまいましたが……。
レナとディル、他のみんなはこれからも幸せに暮らしていきます!
ご愛読ありがとうございました!!
では、またいつか!
22
お気に入りに追加
198
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
そろそろ前世は忘れませんか。旦那様?
氷雨そら
恋愛
結婚式で私のベールをめくった瞬間、旦那様は固まった。たぶん、旦那様は記憶を取り戻してしまったのだ。前世の私の名前を呼んでしまったのがその証拠。
そしておそらく旦那様は理解した。
私が前世にこっぴどく裏切った旦那様の幼馴染だってこと。
――――でも、それだって理由はある。
前世、旦那様は15歳のあの日、魔力の才能を開花した。そして私が開花したのは、相手の魔力を奪う魔眼だった。
しかも、その魔眼を今世まで持ち越しで受け継いでしまっている。
「どれだけ俺を弄んだら気が済むの」とか「悪い女」という癖に、旦那様は私を離してくれない。
そして二人で眠った次の朝から、なぜかかつての幼馴染のように、冷酷だった旦那様は豹変した。私を溺愛する人間へと。
お願い旦那様。もう前世のことは忘れてください!
かつての幼馴染は、今度こそ絶対幸せになる。そんな幼馴染推しによる幼馴染推しのための物語。
小説家になろうにも掲載しています。
王妃の仕事なんて知りません、今から逃げます!
gacchi
恋愛
側妃を迎えるって、え?聞いてないよ?
王妃の仕事が大変でも頑張ってたのは、レオルドが好きだから。
国への責任感?そんなの無いよ。もういい。私、逃げるから!
12/16加筆修正したものをカクヨムに投稿しました。
当て馬令息の婚約者になったので美味しいお菓子を食べながら聖女との恋を応援しようと思います!
朱音ゆうひ
恋愛
「わたくし、当て馬令息の婚約者では?」
伯爵令嬢コーデリアは家同士が決めた婚約者ジャスティンと出会った瞬間、前世の記憶を思い出した。
ここは小説に出てくる世界で、当て馬令息ジャスティンは聖女に片思いするキャラ。婚約者に遠慮してアプローチできないまま失恋する優しいお兄様系キャラで、前世での推しだったのだ。
「わたくし、ジャスティン様の恋を応援しますわ」
推しの幸せが自分の幸せ! あとお菓子が美味しい!
特に小説では出番がなく悪役令嬢でもなんでもない脇役以前のモブキャラ(?)コーデリアは、全力でジャスティンを応援することにした!
※ゆるゆるほんわかハートフルラブコメ。
サブキャラに軽く百合カップルが出てきたりします
他サイトにも掲載しています( https://ncode.syosetu.com/n5753hy/ )
二度目の婚約者には、もう何も期待しません!……そう思っていたのに、待っていたのは年下領主からの溺愛でした。
当麻月菜
恋愛
フェルベラ・ウィステリアは12歳の時に親が決めた婚約者ロジャードに相応しい女性になるため、これまで必死に努力を重ねてきた。
しかし婚約者であるロジャードはあっさり妹に心変わりした。
最後に人間性を疑うような捨て台詞を吐かれたフェルベラは、プツンと何かが切れてロジャードを回し蹴りしをかまして、6年という長い婚約期間に終止符を打った。
それから三ヶ月後。島流し扱いでフェルベラは岩山ばかりの僻地ルグ領の領主の元に嫁ぐ。愛人として。
婚約者に心変わりをされ、若い身空で愛人になるなんて不幸だと泣き崩れるかと思いきや、フェルベラの心は穏やかだった。
だって二度目の婚約者には、もう何も期待していないから。全然平気。
これからの人生は好きにさせてもらおう。そう決めてルグ領の領主に出会った瞬間、期待は良い意味で裏切られた。
傷物令嬢シャルロットは辺境伯様の人質となってスローライフ
悠木真帆
恋愛
侯爵令嬢シャルロット・ラドフォルンは幼いとき王子を庇って右上半身に大やけどを負う。
残ったやけどの痕はシャルロットに暗い影を落とす。
そんなシャルロットにも他国の貴族との婚約が決まり幸せとなるはずだった。
だがーー
月あかりに照らされた婚約者との初めての夜。
やけどの痕を目にした婚約者は顔色を変えて、そのままベッドの上でシャルロットに婚約破棄を申し渡した。
それ以来、屋敷に閉じこもる生活を送っていたシャルロットに父から敵国の人質となることを命じられる。
断罪される前に市井で暮らそうとした悪役令嬢は幸せに酔いしれる
葉柚
恋愛
侯爵令嬢であるアマリアは、男爵家の養女であるアンナライラに婚約者のユースフェリア王子を盗られそうになる。
アンナライラに呪いをかけたのはアマリアだと言いアマリアを追い詰める。
アマリアは断罪される前に市井に溶け込み侯爵令嬢ではなく一市民として生きようとする。
市井ではどこかの王子が呪いにより猫になってしまったという噂がまことしやかに流れており……。
結婚結婚煩いので、愛人持ちの幼馴染と偽装結婚してみた
夏菜しの
恋愛
幼馴染のルーカスの態度は、年頃になっても相変わらず気安い。
彼のその変わらぬ態度のお陰で、周りから男女の仲だと勘違いされて、公爵令嬢エーデルトラウトの相手はなかなか決まらない。
そんな現状をヤキモキしているというのに、ルーカスの方は素知らぬ顔。
彼は思いのままに平民の娘と恋人関係を持っていた。
いっそそのまま結婚してくれれば、噂は間違いだったと知れるのに、あちらもやっぱり公爵家で、平民との結婚など許さんと反対されていた。
のらりくらりと躱すがもう限界。
いよいよ親が煩くなってきたころ、ルーカスがやってきて『偽装結婚しないか?』と提案された。
彼の愛人を黙認する代わりに、贅沢と自由が得られる。
これで煩く言われないとすると、悪くない提案じゃない?
エーデルトラウトは軽い気持ちでその提案に乗った。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる