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あの時と今の話
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もう一緒に寝ることが当たり前になった朝、
妻の部屋の甘い香り。
いつも通り顔を洗おうとして、頬の傷を思い出す。
ベッドが届くのは午後だと言っていたから、午前中に病院に行っておかなければならない。診断書を書いてもらわなければならないのだ。結構面倒なんだな、と思ってしまった。
昨日いつも通りジムに着いてランニングマシンで走っている時だった。
不意に現れたジムににつかわしくないよれたシャツに汚れたパンツの男には朧げに見覚えがあって、その異様さに周りの人間も遠巻きにしていた。
「香織を、返せよ、くそジジイ。」
あっ!香織と付き合ってた・・・・・・。
今なぜか目の前にいる一度盗み見に行った香織が大学生の時のデートの相手は、俺よりもずっと年下だとは信じられないほどやつれていて、
サイズの合っていないシャツの袖からわずかに見える手にはナイフが握られている。
昔は爽やかな男だったように思うが、すっかり様子が一変してしまっていて、つい凝視してしまう。
周りはナイフにまだ気が付いていなくて、
男が大股で一歩俺に近づいて顔を切りつけた時に初めて悲鳴が上がった。
切りつけて立ち尽くしている男の腹を正面から蹴り飛ばしたところで、ジムのトレーナーたちがわらわらと寄ってきた。
男は筋肉自慢の男たちに潰されるように乗り掛かられている。
切れた頬の血を衿口で拭って、
「何で今更・・・・・・」
そう声をかけると、男は顔
を横に向けて、目線だけでこちらを見上げた。
「香織と離れてから何もうまくいかない。つまらない地味な女だと思ってたのに。」
「香織の良さが分からないようだからあんたはなにもうまくいかないんじゃね。どこが地味なんだよ。馬鹿だなあんた。」
俺が吐き捨てると、男はじたばたともがき出した。
すぐ警察が来るから、離れていてください、とトレーナーたちに言われて、早く帰るつもりだったのにな、と妻に遅くなりそうだとメッセージを送った。
それが数十分前で、今香織は家を飛び出してきたんだろう格好でジムに飛び込んできて、警察に囲まれていた元彼に啖呵を切って頬を強か打っている。
ああ、香織、俺が今どんな気持ちか、わからないだろうね。
どこが地味だっていうんだろう。
頬を打った妻の長い髪はふわりと大きく揺れて、きらきら輝いているし、
怒りに震えているんだろう体は燃え上がるようにオーラを放っている。
私の男、と言ったその台詞に勃起しそうだった。
その俺の美しい妻に、ジムにいた人間が皆釘付けになっている。
それが耐えられなくて、香織を後ろから抱きしめた。
熱く華奢な体が驚いて、見上げた顔の有様に俺はもっと驚いた。
いつからこんなに涙を流していたのか、頬はびしょ濡れで、頬は真っ赤に上気している。
肩にかけていたタオルでそれを拭ってやって抱きしめると、そろそろと俺の頬のガーゼに触れて、辛そうな痛そうな顔になって、修司さん、と落ち着いた声で俺を呼んだ。
「手が洗いたい。」
そう告げた妻に笑ってレストルームを案内すると、妻はそこにふらふらと消えた。
可愛い香織、君が俺を自分のものだと言うのなら、俺は一生君を離さないよ。
車で待っていると言う妻に車のキーを預けてジムのシャワーを浴びて、ジムに置いていた肌着だけ替えて着ていたワイシャツとスラックスに着替えると、急いで車へ向かった。警察には、連絡をするから後日警察署に来て欲しいと言われた。とりあえず今日明日ということはなさそうでほっとする。明日は俺と香織にとって大切な日だから。
駐車場に降りると、うちの車に向かってへらへらと手を振る男二人組が目についた。香織に向けられたものだと思うと気色が悪かった。ドアを開けて勢いよく乗り込んで、香織を隠すようにシートベルトに手を伸ばした。
早く帰ろう、夕飯はテイクアウトにしよう、と告げてあの男の頬を打った手を握ると、香織は安心したのと大変なことがあって精神が消耗したのか、
すぐうとうとし出した。
前に注意しつつその穏やかな寝顔を盗み見てほっとする。
昔叔母に連れられてあの山への道を行く車に揺られていた時は助手席に乗る側だった。
叔母は思い詰めたような顔で前だけを見ていて、
俺の手を握りつぶすように強く握りながら、今にも爆発しそうに危うく見えた。
車の少ない朝方のあの日、俺は叔母に殺されるんじゃないかと思っていた。
姉が死んで俺を引き取って夫と離婚し、いつも辛そうだった叔母は、あの時無理心中するつもりだったのかもしれない。
姉との思い出の場所で、姉の息子である俺と、死ぬつもりだったのかもしれない。
どうしても、自分が幸せになればなるほど、あの古いアパートにひとり暮らす叔母に後ろめたくて、
叔母が気になってしまう。
山へと入る山道は、香織の手を握りながらだと、
昔とはまるで違った場所に見えた。
薄暗く森の中を見ることすらままならなかったのに、
もう日は落ちてきて同じように薄暗くても、横で眠って居る香織が穏やかな気持ちにさせてくれる。
手のひらの中の香織の指が、何度も無意識に俺の指の爪を撫でて確認するのがわかる。
愛おしくて愛おしくて、俺が今どんなに君に安心させてもらってるか、いつか妻に伝わったらいいし、
この安心を妻にもあげたいと思う。
山頂の駐車場について、車を景色の見える外に向けて停めると、香織がむにゃむにゃと目を覚まして、かすかに口の中で俺の名を呼んだ。
あの時運転席にいた叔母は、助手席でぼうっとしていた俺をどんな気持ちで見ていたんだろう。正真正銘二人きりの家族だった。
もう俺がどうすることもできないけど、幸せになって欲しいことに変わりはなかった。
「香織」
俺が名前を呼ぶと、妻はぼんやりと目が覚まして、
眠ってしまったことを詫びた。
あたりを見回して、俺が場所を告げると、まだ目が覚めないのか僅かに頭を振るった。
その仕草が可愛らしくて、乱れた髪を指の腹でよけてやると、くすぐったそうに笑った。
妻を後部座席に促して、かすかな嫉妬に喜んだり、
独占欲を露わにしたりしながら狭い後部座席で戯れて、ずっと鈍く苦しい思い出だった場所を甘い思い出に書き換えて家に戻った。
帰り道に簡単に食事を調達して、終始ぼんやりしている妻を家に連れ帰って、二人ソファに座ってぼんやりと食事を済ませた。
「ショック・・・・・・?元彼のこと。」
「ん、う~ん、じつはまだピンときてないのかも、
あの人、あんな人だったかなと思って、多分私、あの頃からあんまりあの人に興味なかったんですよね・・・・・・。
だからこの前そこの公園で見かけた時も思い出せなくて、
あ、あの時思い出せて声をかけてたら修司さんに怪我させなくて済んだかも・・・・・・。ごめんなさい。」
「興味がなかったっていうのは嬉しいんだけど、声はかけなくて正解。君に怪我がなくてよかったよ。」
腕の中でとろりと笑う顔にほっとして抱きしめると、妻もほっとしたように頷いた。
一緒に風呂に誘って断られて、別々にシャワーを浴びてベッドに潜り込んだ、ついすがるように香織を抱きしめてしまう。俺だけの妻で、家族。
香織が優しく髪を撫でてくれる。
気がついたら朝だった。目覚ましなしのゆるやかな朝、部屋から出るとコーヒーの香り。
頬のガーゼを止めていたテープの端がペロンと剥がれている。
朝食を済ませて病院に行くことを告げると、香織もついてくるという。それを一人で大丈夫と断って、一人で車を走らせて近所のクリニックで診察してもらう。昨日救急隊員に言われた通り、縫う必要もなく跡もなく綺麗になるだろうとのことだった。
消毒だけされてガーゼは傷テープになって、家に戻った。
「少し仰々しさが薄れたよ。」
「本当だ。痛くないですか?大丈夫?」
「うんもう昨日の時点で痛くなかったし全然大丈夫。」
迎えてくれた妻と唇を合わせて、傷テープを挟んで頬を合わせた。
「少し早いけどベッドがくるからお昼食べましょう。パスタでいいですか?」
「もちろん。いつもありがとう。あれ、何か作ってたの?」
「はい、ベッドがくるから・・・・・・。」
「業者でしょう?」
そう聞くと、香織は曖昧に頷いてキッチンへもどった。
オーブンからは甘い香り。
手際良く用意されたパスタを食べてしまうと、オーブンが電子音を立てた。駆け寄った香織が取り出したのはシフォンケーキ。
それを義父がくれた日本酒の瓶に返して刺すからミスマッチに笑ってしまった。
「なぁに?」
「いや、意外とおもしろいとこあるよね、可愛い。」
香織がよくわかんない、と言って膨れている頬にきすをすると、インターフォンがなった。
「ベッドだ!」
駆け出した香織について玄関へ向かう。香織が開けた玄関のドアからベッドを運ぶ業者より先に体を滑り込ませたのは、見慣れたはずの顔だった。
「叔父さん・・・・・・。」
「修司くん、立派になったなあ。ごめんね勝手なことをして。」
変わらない昔のままの姿に、胸が苦しくなった。
出て行く時の寂しそうな後ろ姿を昨日のことのように覚えている。
妻の部屋の甘い香り。
いつも通り顔を洗おうとして、頬の傷を思い出す。
ベッドが届くのは午後だと言っていたから、午前中に病院に行っておかなければならない。診断書を書いてもらわなければならないのだ。結構面倒なんだな、と思ってしまった。
昨日いつも通りジムに着いてランニングマシンで走っている時だった。
不意に現れたジムににつかわしくないよれたシャツに汚れたパンツの男には朧げに見覚えがあって、その異様さに周りの人間も遠巻きにしていた。
「香織を、返せよ、くそジジイ。」
あっ!香織と付き合ってた・・・・・・。
今なぜか目の前にいる一度盗み見に行った香織が大学生の時のデートの相手は、俺よりもずっと年下だとは信じられないほどやつれていて、
サイズの合っていないシャツの袖からわずかに見える手にはナイフが握られている。
昔は爽やかな男だったように思うが、すっかり様子が一変してしまっていて、つい凝視してしまう。
周りはナイフにまだ気が付いていなくて、
男が大股で一歩俺に近づいて顔を切りつけた時に初めて悲鳴が上がった。
切りつけて立ち尽くしている男の腹を正面から蹴り飛ばしたところで、ジムのトレーナーたちがわらわらと寄ってきた。
男は筋肉自慢の男たちに潰されるように乗り掛かられている。
切れた頬の血を衿口で拭って、
「何で今更・・・・・・」
そう声をかけると、男は顔
を横に向けて、目線だけでこちらを見上げた。
「香織と離れてから何もうまくいかない。つまらない地味な女だと思ってたのに。」
「香織の良さが分からないようだからあんたはなにもうまくいかないんじゃね。どこが地味なんだよ。馬鹿だなあんた。」
俺が吐き捨てると、男はじたばたともがき出した。
すぐ警察が来るから、離れていてください、とトレーナーたちに言われて、早く帰るつもりだったのにな、と妻に遅くなりそうだとメッセージを送った。
それが数十分前で、今香織は家を飛び出してきたんだろう格好でジムに飛び込んできて、警察に囲まれていた元彼に啖呵を切って頬を強か打っている。
ああ、香織、俺が今どんな気持ちか、わからないだろうね。
どこが地味だっていうんだろう。
頬を打った妻の長い髪はふわりと大きく揺れて、きらきら輝いているし、
怒りに震えているんだろう体は燃え上がるようにオーラを放っている。
私の男、と言ったその台詞に勃起しそうだった。
その俺の美しい妻に、ジムにいた人間が皆釘付けになっている。
それが耐えられなくて、香織を後ろから抱きしめた。
熱く華奢な体が驚いて、見上げた顔の有様に俺はもっと驚いた。
いつからこんなに涙を流していたのか、頬はびしょ濡れで、頬は真っ赤に上気している。
肩にかけていたタオルでそれを拭ってやって抱きしめると、そろそろと俺の頬のガーゼに触れて、辛そうな痛そうな顔になって、修司さん、と落ち着いた声で俺を呼んだ。
「手が洗いたい。」
そう告げた妻に笑ってレストルームを案内すると、妻はそこにふらふらと消えた。
可愛い香織、君が俺を自分のものだと言うのなら、俺は一生君を離さないよ。
車で待っていると言う妻に車のキーを預けてジムのシャワーを浴びて、ジムに置いていた肌着だけ替えて着ていたワイシャツとスラックスに着替えると、急いで車へ向かった。警察には、連絡をするから後日警察署に来て欲しいと言われた。とりあえず今日明日ということはなさそうでほっとする。明日は俺と香織にとって大切な日だから。
駐車場に降りると、うちの車に向かってへらへらと手を振る男二人組が目についた。香織に向けられたものだと思うと気色が悪かった。ドアを開けて勢いよく乗り込んで、香織を隠すようにシートベルトに手を伸ばした。
早く帰ろう、夕飯はテイクアウトにしよう、と告げてあの男の頬を打った手を握ると、香織は安心したのと大変なことがあって精神が消耗したのか、
すぐうとうとし出した。
前に注意しつつその穏やかな寝顔を盗み見てほっとする。
昔叔母に連れられてあの山への道を行く車に揺られていた時は助手席に乗る側だった。
叔母は思い詰めたような顔で前だけを見ていて、
俺の手を握りつぶすように強く握りながら、今にも爆発しそうに危うく見えた。
車の少ない朝方のあの日、俺は叔母に殺されるんじゃないかと思っていた。
姉が死んで俺を引き取って夫と離婚し、いつも辛そうだった叔母は、あの時無理心中するつもりだったのかもしれない。
姉との思い出の場所で、姉の息子である俺と、死ぬつもりだったのかもしれない。
どうしても、自分が幸せになればなるほど、あの古いアパートにひとり暮らす叔母に後ろめたくて、
叔母が気になってしまう。
山へと入る山道は、香織の手を握りながらだと、
昔とはまるで違った場所に見えた。
薄暗く森の中を見ることすらままならなかったのに、
もう日は落ちてきて同じように薄暗くても、横で眠って居る香織が穏やかな気持ちにさせてくれる。
手のひらの中の香織の指が、何度も無意識に俺の指の爪を撫でて確認するのがわかる。
愛おしくて愛おしくて、俺が今どんなに君に安心させてもらってるか、いつか妻に伝わったらいいし、
この安心を妻にもあげたいと思う。
山頂の駐車場について、車を景色の見える外に向けて停めると、香織がむにゃむにゃと目を覚まして、かすかに口の中で俺の名を呼んだ。
あの時運転席にいた叔母は、助手席でぼうっとしていた俺をどんな気持ちで見ていたんだろう。正真正銘二人きりの家族だった。
もう俺がどうすることもできないけど、幸せになって欲しいことに変わりはなかった。
「香織」
俺が名前を呼ぶと、妻はぼんやりと目が覚まして、
眠ってしまったことを詫びた。
あたりを見回して、俺が場所を告げると、まだ目が覚めないのか僅かに頭を振るった。
その仕草が可愛らしくて、乱れた髪を指の腹でよけてやると、くすぐったそうに笑った。
妻を後部座席に促して、かすかな嫉妬に喜んだり、
独占欲を露わにしたりしながら狭い後部座席で戯れて、ずっと鈍く苦しい思い出だった場所を甘い思い出に書き換えて家に戻った。
帰り道に簡単に食事を調達して、終始ぼんやりしている妻を家に連れ帰って、二人ソファに座ってぼんやりと食事を済ませた。
「ショック・・・・・・?元彼のこと。」
「ん、う~ん、じつはまだピンときてないのかも、
あの人、あんな人だったかなと思って、多分私、あの頃からあんまりあの人に興味なかったんですよね・・・・・・。
だからこの前そこの公園で見かけた時も思い出せなくて、
あ、あの時思い出せて声をかけてたら修司さんに怪我させなくて済んだかも・・・・・・。ごめんなさい。」
「興味がなかったっていうのは嬉しいんだけど、声はかけなくて正解。君に怪我がなくてよかったよ。」
腕の中でとろりと笑う顔にほっとして抱きしめると、妻もほっとしたように頷いた。
一緒に風呂に誘って断られて、別々にシャワーを浴びてベッドに潜り込んだ、ついすがるように香織を抱きしめてしまう。俺だけの妻で、家族。
香織が優しく髪を撫でてくれる。
気がついたら朝だった。目覚ましなしのゆるやかな朝、部屋から出るとコーヒーの香り。
頬のガーゼを止めていたテープの端がペロンと剥がれている。
朝食を済ませて病院に行くことを告げると、香織もついてくるという。それを一人で大丈夫と断って、一人で車を走らせて近所のクリニックで診察してもらう。昨日救急隊員に言われた通り、縫う必要もなく跡もなく綺麗になるだろうとのことだった。
消毒だけされてガーゼは傷テープになって、家に戻った。
「少し仰々しさが薄れたよ。」
「本当だ。痛くないですか?大丈夫?」
「うんもう昨日の時点で痛くなかったし全然大丈夫。」
迎えてくれた妻と唇を合わせて、傷テープを挟んで頬を合わせた。
「少し早いけどベッドがくるからお昼食べましょう。パスタでいいですか?」
「もちろん。いつもありがとう。あれ、何か作ってたの?」
「はい、ベッドがくるから・・・・・・。」
「業者でしょう?」
そう聞くと、香織は曖昧に頷いてキッチンへもどった。
オーブンからは甘い香り。
手際良く用意されたパスタを食べてしまうと、オーブンが電子音を立てた。駆け寄った香織が取り出したのはシフォンケーキ。
それを義父がくれた日本酒の瓶に返して刺すからミスマッチに笑ってしまった。
「なぁに?」
「いや、意外とおもしろいとこあるよね、可愛い。」
香織がよくわかんない、と言って膨れている頬にきすをすると、インターフォンがなった。
「ベッドだ!」
駆け出した香織について玄関へ向かう。香織が開けた玄関のドアからベッドを運ぶ業者より先に体を滑り込ませたのは、見慣れたはずの顔だった。
「叔父さん・・・・・・。」
「修司くん、立派になったなあ。ごめんね勝手なことをして。」
変わらない昔のままの姿に、胸が苦しくなった。
出て行く時の寂しそうな後ろ姿を昨日のことのように覚えている。
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