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第七部『暗躍の海に舞う竜騎士』

三章-7

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   7

「ペークヨーについては、わたしも多くは知らないのです」


 海竜族のキングーは目を伏せながら、俺たちに話し始めた。
 オモノの街に駐屯している海軍の帆船は、落ちついて見てみると至る所に板で補強がしてあった。
 破損した部分を修復した箇所なんだろう――が、そこから腐った鯨肉の臭いが漂って来て、海風がなければ立っているだけでも辛い。
 船尾へ向かう途中にある階段に腰掛けたキングーは、両手で顔を覆った。


「あの眷属神と出会ったのは、つい先日のことですから……わたしも詳しいことは知りません」


「……そこで、クラーケンとランドを戦わせようと共謀した、というわけですか?」


 少々棘のあるセラからの問いに、キングーは一瞬だが虚を突かれたような顔をした。


「いいえ……いいえ、それは違います! わたくしもクラーケンを止めるべく、あなたがたと共に戦うつもりでした。ですが、ペークヨー殿に下手に動けば、あなたがたの邪魔になると言われ……」


「それならそれで、ひと言あっても良かろう。それすら怠ったのであれば、妾たちのことを軽んじておったと思われても仕方なかろう?」


 キングーの言い訳に対し、瑠胡はいつになく辛辣だ。それは同胞であるドラゴン族を殺されてもなお、自分の体裁を優先させたキングーへの怒りもが元になっている気がする。
 天竜族の姫から疑いの目を向けられたことが、よほど堪えたようだ。表情を強ばらせながら、視線を下へと向けた。


「それは……いえ、返す言葉も御座いません」


 素直に自らの非を認めたところで、俺はキングーへと話しかけた。


「理由はともかく、ペークヨーと戦わざる得ない状況になっちまったわけです。もちろん、共闘してくれるんでしょうね」


 こうなった以上、戦力は多い方がいい。クラーケンを葬った雷は、ペークヨーの竜語魔術か、それとも《スキル》――《魔力の才》――かは、わからない。
 だけど、あの威力はまさしく神の雷そのものだ。あれを防ぐなり、発動を阻害する手段がない限り、俺がペークヨーに勝つのは難しい。
 海竜族であるキングーが共闘してくれれば、勝つ可能性も高くなる――と、そこまで考えたところで、キングーは俺の期待を裏切って、首を左右に振った。


「それはできません。この戦いは、一対一であるべきだと考えます。瑠胡姫様や、そちらの女性の共闘されるのも、ペークヨー殿は納得しないだろう」


「待って下さいよ。あなただって、ジコエエルの助っ人に、クラーケンを呼び寄せたじゃないですか。なら今回だって、俺が助っ人を頼むのは妥当だと思いませんか」


「……それは違います。どのような手段を使ったのかまでは存じておりませんが……あなたがグレイバーンとの勝負に勝ったという話は伝わっております。その力量の差を埋めるための措置――だと考えて下さい」


「いや、待った。それなら、今回だって同じでしょ? 神と俺とじゃ差があるんじゃないですか?」


「眷属神とはいえ、ペークヨー殿も神の一柱。確かに、あなたよりも強大な力を有しているでしょう。ですが、やはり共闘はできません。なぜなら、ここで共闘してしまえば、我ら海竜族は、瑠胡姫様とあなたとの仲を認めたと思われてしまうでしょう。天竜の姫君がドラゴン族ではなく、人族を選んだなど……我らドラゴン族の自尊心が許さないのです」


 結局、俺が気に入らないから手助けをしない――言葉は違えど、キングーの主張はその一点しかない。
 いい加減、怒りを抑えるのも限界だ。俺は「巫山戯るなっ!」――と言おうとしたが、その直前に瑠胡が、片手でそれを制してきた。
 怒りの目をキングーに向けながら、瑠胡は感情を押し殺した声を出した。


「……それが海竜族の総意だと、思ってよいのか?」


「……多少の差異はあるでしょうが、お二人の仲を認めないという一点については、総意でしょう」


 つまり俺と共闘しないのは、キングーの独断ということらしい。
 キングーの返答を聞いてから、瑠胡は柳眉を釣り上げた。そして踵を返すと、俺とセラの腕に手を添えた。


「二人とも、もう行きましょう。ここで話をしていても、時間の無駄だとわかりました」


「えっと……はい」


 俺とセラは、大人しく瑠胡に従うことにした。ここまで怒りを露わにするのは、かなり珍しい。
 俺たちが甲板を歩き始めると、背後でキングーが身を乗り出した。


「瑠胡姫――ひ、一つだけ、お訊きしたいことが御座います。瑠胡姫は、クラーケンとの戦いに参加しない、わたくしに怒りを抱いていた御様子。なので、なぜペークヨー殿の雷から、わたくしを助けてくれたのでしょうか?」


「……そんなことすら、理解できぬか」


 立ち止まった瑠胡は、睨むような左目だけをキングーへと向けた。


其方そなたの命が、潰えようとしていたからに他ならぬ。それに同族を助けるのは、同じ竜神を長に据える一族として、当然のこと」


「そんな貴女が、なぜクラーケンを斃そうとしたのです。同じ命であるのに……」


「一つだけの約束だと思うたが……まあよい。よいか、同じ命であればこそ、その者が犯した不必要な殺戮には、相応の罰が必要であろう? 我らが同胞、そして人間――それらを虐殺しておいて、呪いが解けて改心したら目出度し目出度し――というわけにもいくまい。それでは殺された者の霊魂だけでなく、を悲しむ同胞や家族が浮かばれぬ。
 それに、ドラゴン族や人族を喰った彼奴は、飢えればまた、同じことを繰り返す。呪いに関係無く、人やドラゴン族を襲って喰らうだろう。それを防ぐためにも、斃さねばならぬ」


「あと同じ命というならさ。どうして、襲って来たクラーケンを斃すのが駄目なんだ? あいつだって、ドラゴン族や人族を襲い、殺し、喰らってきたんだ。命を大事にしろって言ってますけど、ちょっと不平等過ぎませんか?」


 瑠胡のあとに継いで、俺も言いたかったことをぶちまけた。
 俺からの反撃は予想外だったのか、呆気にとられるキングーは、瑠胡だけに視線を注ぎながら、震える声で言ってきた。


「ならば、このあと……もし、わたしの命がまた危うくなり、そこに貴女が居合わせたら、また助けると言うのですか?」


「その場に居れば、助けるに決まっておる。こんな決まり切ったこと、なんども言わせるでない」


 凜とした態度で質問に応じた瑠胡は、そのまま顔を正面へと向けた。


「ではな。ランドの手当もせねばならぬ故、妾たちはもう行く。もう二度と会わぬ事を期待しておるぞ」


 最後にキングーへ辛辣な言葉を言い残すと、瑠胡は俺たちを促しながら歩き始めた。
 瑠胡とセラに支えられながら帆船から飛びだったとき、ふと背後を振り返った俺は、キングーが俺たちをジッと見上げている姿を見た。
 その表情は、どこか惚けているように見えた。
 海岸に到着した俺たちは、先ずシャルコネとレティシアに、クラーケンとペークヨーについての状況を報告した。
 新たな災難の出現に愕然とするシャルコネの横で、レティシアは冷静な顔で離島へと目を向けた。


「……なるほど、新たな敵というわけか。それに話を聞く限り、そいつが黒幕というわけだな」


「ああ。それだけは、まちがいない」


「そ、それで、ランド……戦ってくれるのか?」


 少し恐る恐るという感じのシャルコネに、俺は頷いた。


「もちろん。戦いますよ。神を名乗るヤツに、どこまでやれるかは、わかりませんけど」


「平然と言いやがるな。肝っ玉が凄いのか、頭のどこかがぶっ飛んでるのか。どちらにせよ、出来る限りの支援はしてやる」


「ありがとうございます。でも、取りあえず寝床と食事だけでいいですよ。とりあえず、傷の手当てをしたいので、離れに戻ります」


「わかった。あとで、食事は持って行かせる」


 シャルコネに礼を言ってから、俺たちは離れに戻った。
 治療といっても瑠胡の《スキル》である、〈回復の血〉によるものだ。だから手術とか薬草なんかは必要ないんだけど……その光景は、ちょっと人前に出せるものじゃない。
 お互いの想いを打ち明けてからというもの、〈回復の血〉を使うときは接吻だから……ほら。
 色々とあるのである。色々と。
 戦いの興奮状態も抜けてきて、痛みが酷くなってきた。クラーケンを凍らせた力についても気になるが、痛みが酷くて、そっちを考える余裕がない。
 俺は脂汗を拭いながら、まずは離れに辿り着くことだけを考えた。

   *

 ランドたちを見送ったレティシアは、シャルコネに一礼をした。


「シャルコネ殿。わたくしもここで失礼致します」


「ああ……ご苦労だった。大袈裟な布陣をしたわりには、なにもせず終いだったが」


「いえ。作戦自体には、問題はなかったように思います。ただ、相手の行動が予想の範疇を超えておりました」


「……そうだな。野生動物というのは、行動が読めねぇしな。ああ、嬢ちゃんもゆっくりと休んでくれ」


「そうします」


 海岸から出たレティシアは、海蝕洞へと向かった。
 まだ傷の癒えていないジコエエルに、クラーケンが死んだことと、ペークヨーという黒幕のことを伝えるためだ。


(ジコエエルはもう、ランドと敵対はしないだろう)


 いつしかレティシアは、そんなことを考えるようになっていた。
 種族は違えど、戦いに身を置いているジコエエルの気持ちが、武人であるレティシアには理解できる――つもりだった。
 ジコエエルの中では、もう瑠胡のことより失った同胞たちへの想いが強くなっている。
 だから黒幕の存在は恐らく、ランドへの敵対心を上回るはずだ。復讐の炎が燻っているであろうジコエエルにとって、ランドがもたらした話は、ある意味では吉報だ。
 生きる気力を取り戻してくれればいいが――そんなことを考えながら、レティシアは海蝕洞へ続く岩場へと脚を踏み入れた。

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本作を読んで頂き、誠にありがとうございます!

わたなべ ゆたか です。

たった今、変換ミスで「本作を読んでいたザクとドムは最高だぜ、ジークジオン」ってのが出てきたんですが……なにを覚えやがりましたか、このワープロソフト。

昔、なにか学習させたっけ……とか、本文とは関係のない話から始まったわけですが。

クラーケンに対するランドや瑠胡の考え方は、本文の通りです。改心したら仲間です――とか、普通ならありえませんね。
改心しようが牢屋へ行って、裁判になるのが普通かと。仲間になるのは、それからでしょう。

戦時中だと、亡命や投降って例もありますが。
でも過去の事例ですと、戦争犯罪を確認されつつ、裁判待ちで刑務所にって例が多かったような。これは、階級に依るのかもしれませんが。

稀に無事に釈放され、他国でパイロット教官に――という事例もありますね。ルー○ルみたいに。そして29才も年下(21歳)な奥さんをゲットするという、羨……けしからん展開もあったりします。

……ベツニウラヤマシクハナイデスヨ? 

個人的には年齢より、ハイヒールと鞭が似合って、踏んでくr……いえ、なんでもないです。

少しでも楽しんで頂けたら幸いです。

次回も宜しくお願いします!
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