211 / 247
第七部『暗躍の海に舞う竜騎士』
三章-7
しおりを挟む7
「ペークヨーについては、わたしも多くは知らないのです」
海竜族のキングーは目を伏せながら、俺たちに話し始めた。
オモノの街に駐屯している海軍の帆船は、落ちついて見てみると至る所に板で補強がしてあった。
破損した部分を修復した箇所なんだろう――が、そこから腐った鯨肉の臭いが漂って来て、海風がなければ立っているだけでも辛い。
船尾へ向かう途中にある階段に腰掛けたキングーは、両手で顔を覆った。
「あの眷属神と出会ったのは、つい先日のことですから……わたしも詳しいことは知りません」
「……そこで、クラーケンとランドを戦わせようと共謀した、というわけですか?」
少々棘のあるセラからの問いに、キングーは一瞬だが虚を突かれたような顔をした。
「いいえ……いいえ、それは違います! わたくしもクラーケンを止めるべく、あなたがたと共に戦うつもりでした。ですが、ペークヨー殿に下手に動けば、あなたがたの邪魔になると言われ……」
「それならそれで、ひと言あっても良かろう。それすら怠ったのであれば、妾たちのことを軽んじておったと思われても仕方なかろう?」
キングーの言い訳に対し、瑠胡はいつになく辛辣だ。それは同胞であるドラゴン族を殺されてもなお、自分の体裁を優先させたキングーへの怒りもが元になっている気がする。
天竜族の姫から疑いの目を向けられたことが、よほど堪えたようだ。表情を強ばらせながら、視線を下へと向けた。
「それは……いえ、返す言葉も御座いません」
素直に自らの非を認めたところで、俺はキングーへと話しかけた。
「理由はともかく、ペークヨーと戦わざる得ない状況になっちまったわけです。もちろん、共闘してくれるんでしょうね」
こうなった以上、戦力は多い方がいい。クラーケンを葬った雷は、ペークヨーの竜語魔術か、それとも《スキル》――《魔力の才》――かは、わからない。
だけど、あの威力はまさしく神の雷そのものだ。あれを防ぐなり、発動を阻害する手段がない限り、俺がペークヨーに勝つのは難しい。
海竜族であるキングーが共闘してくれれば、勝つ可能性も高くなる――と、そこまで考えたところで、キングーは俺の期待を裏切って、首を左右に振った。
「それはできません。この戦いは、一対一であるべきだと考えます。瑠胡姫様や、そちらの女性の共闘されるのも、ペークヨー殿は納得しないだろう」
「待って下さいよ。あなただって、ジコエエルの助っ人に、クラーケンを呼び寄せたじゃないですか。なら今回だって、俺が助っ人を頼むのは妥当だと思いませんか」
「……それは違います。どのような手段を使ったのかまでは存じておりませんが……あなたがグレイバーンとの勝負に勝ったという話は伝わっております。その力量の差を埋めるための措置――だと考えて下さい」
「いや、待った。それなら、今回だって同じでしょ? 神と俺とじゃ差があるんじゃないですか?」
「眷属神とはいえ、ペークヨー殿も神の一柱。確かに、あなたよりも強大な力を有しているでしょう。ですが、やはり共闘はできません。なぜなら、ここで共闘してしまえば、我ら海竜族は、瑠胡姫様とあなたとの仲を認めたと思われてしまうでしょう。天竜の姫君がドラゴン族ではなく、人族を選んだなど……我らドラゴン族の自尊心が許さないのです」
結局、俺が気に入らないから手助けをしない――言葉は違えど、キングーの主張はその一点しかない。
いい加減、怒りを抑えるのも限界だ。俺は「巫山戯るなっ!」――と言おうとしたが、その直前に瑠胡が、片手でそれを制してきた。
怒りの目をキングーに向けながら、瑠胡は感情を押し殺した声を出した。
「……それが海竜族の総意だと、思ってよいのか?」
「……多少の差異はあるでしょうが、お二人の仲を認めないという一点については、総意でしょう」
つまり俺と共闘しないのは、キングーの独断ということらしい。
キングーの返答を聞いてから、瑠胡は柳眉を釣り上げた。そして踵を返すと、俺とセラの腕に手を添えた。
「二人とも、もう行きましょう。ここで話をしていても、時間の無駄だとわかりました」
「えっと……はい」
俺とセラは、大人しく瑠胡に従うことにした。ここまで怒りを露わにするのは、かなり珍しい。
俺たちが甲板を歩き始めると、背後でキングーが身を乗り出した。
「瑠胡姫――ひ、一つだけ、お訊きしたいことが御座います。瑠胡姫は、クラーケンとの戦いに参加しない、わたくしに怒りを抱いていた御様子。なので、なぜペークヨー殿の雷から、わたくしを助けてくれたのでしょうか?」
「……そんなことすら、理解できぬか」
立ち止まった瑠胡は、睨むような左目だけをキングーへと向けた。
「其方の命が、潰えようとしていたからに他ならぬ。それに同族を助けるのは、同じ竜神を長に据える一族として、当然のこと」
「そんな貴女が、なぜクラーケンを斃そうとしたのです。同じ命であるのに……」
「一つだけの約束だと思うたが……まあよい。よいか、同じ命であればこそ、その者が犯した不必要な殺戮には、相応の罰が必要であろう? 我らが同胞、そして人間――それらを虐殺しておいて、呪いが解けて改心したら目出度し目出度し――というわけにもいくまい。それでは殺された者の霊魂だけでなく、を悲しむ同胞や家族が浮かばれぬ。
それに、ドラゴン族や人族を喰った彼奴は、飢えればまた、同じことを繰り返す。呪いに関係無く、人やドラゴン族を襲って喰らうだろう。それを防ぐためにも、斃さねばならぬ」
「あと同じ命というならさ。どうして、襲って来たクラーケンを斃すのが駄目なんだ? あいつだって、ドラゴン族や人族を襲い、殺し、喰らってきたんだ。命を大事にしろって言ってますけど、ちょっと不平等過ぎませんか?」
瑠胡のあとに継いで、俺も言いたかったことをぶちまけた。
俺からの反撃は予想外だったのか、呆気にとられるキングーは、瑠胡だけに視線を注ぎながら、震える声で言ってきた。
「ならば、このあと……もし、わたしの命がまた危うくなり、そこに貴女が居合わせたら、また助けると言うのですか?」
「その場に居れば、助けるに決まっておる。こんな決まり切ったこと、なんども言わせるでない」
凜とした態度で質問に応じた瑠胡は、そのまま顔を正面へと向けた。
「ではな。ランドの手当もせねばならぬ故、妾たちはもう行く。もう二度と会わぬ事を期待しておるぞ」
最後にキングーへ辛辣な言葉を言い残すと、瑠胡は俺たちを促しながら歩き始めた。
瑠胡とセラに支えられながら帆船から飛びだったとき、ふと背後を振り返った俺は、キングーが俺たちをジッと見上げている姿を見た。
その表情は、どこか惚けているように見えた。
海岸に到着した俺たちは、先ずシャルコネとレティシアに、クラーケンとペークヨーについての状況を報告した。
新たな災難の出現に愕然とするシャルコネの横で、レティシアは冷静な顔で離島へと目を向けた。
「……なるほど、新たな敵というわけか。それに話を聞く限り、そいつが黒幕というわけだな」
「ああ。それだけは、まちがいない」
「そ、それで、ランド……戦ってくれるのか?」
少し恐る恐るという感じのシャルコネに、俺は頷いた。
「もちろん。戦いますよ。神を名乗るヤツに、どこまでやれるかは、わかりませんけど」
「平然と言いやがるな。肝っ玉が凄いのか、頭のどこかがぶっ飛んでるのか。どちらにせよ、出来る限りの支援はしてやる」
「ありがとうございます。でも、取りあえず寝床と食事だけでいいですよ。とりあえず、傷の手当てをしたいので、離れに戻ります」
「わかった。あとで、食事は持って行かせる」
シャルコネに礼を言ってから、俺たちは離れに戻った。
治療といっても瑠胡の《スキル》である、〈回復の血〉によるものだ。だから手術とか薬草なんかは必要ないんだけど……その光景は、ちょっと人前に出せるものじゃない。
お互いの想いを打ち明けてからというもの、〈回復の血〉を使うときは接吻だから……ほら。
色々とあるのである。色々と。
戦いの興奮状態も抜けてきて、痛みが酷くなってきた。クラーケンを凍らせた力についても気になるが、痛みが酷くて、そっちを考える余裕がない。
俺は脂汗を拭いながら、まずは離れに辿り着くことだけを考えた。
*
ランドたちを見送ったレティシアは、シャルコネに一礼をした。
「シャルコネ殿。わたくしもここで失礼致します」
「ああ……ご苦労だった。大袈裟な布陣をしたわりには、なにもせず終いだったが」
「いえ。作戦自体には、問題はなかったように思います。ただ、相手の行動が予想の範疇を超えておりました」
「……そうだな。野生動物というのは、行動が読めねぇしな。ああ、嬢ちゃんもゆっくりと休んでくれ」
「そうします」
海岸から出たレティシアは、海蝕洞へと向かった。
まだ傷の癒えていないジコエエルに、クラーケンが死んだことと、ペークヨーという黒幕のことを伝えるためだ。
(ジコエエルはもう、ランドと敵対はしないだろう)
いつしかレティシアは、そんなことを考えるようになっていた。
種族は違えど、戦いに身を置いているジコエエルの気持ちが、武人であるレティシアには理解できる――つもりだった。
ジコエエルの中では、もう瑠胡のことより失った同胞たちへの想いが強くなっている。
だから黒幕の存在は恐らく、ランドへの敵対心を上回るはずだ。復讐の炎が燻っているであろうジコエエルにとって、ランドがもたらした話は、ある意味では吉報だ。
生きる気力を取り戻してくれればいいが――そんなことを考えながら、レティシアは海蝕洞へ続く岩場へと脚を踏み入れた。
---------------------------------------------------------------------------------------
本作を読んで頂き、誠にありがとうございます!
わたなべ ゆたか です。
たった今、変換ミスで「本作を読んでいたザクとドムは最高だぜ、ジークジオン」ってのが出てきたんですが……なにを覚えやがりましたか、このワープロソフト。
昔、なにか学習させたっけ……とか、本文とは関係のない話から始まったわけですが。
クラーケンに対するランドや瑠胡の考え方は、本文の通りです。改心したら仲間です――とか、普通ならありえませんね。
改心しようが牢屋へ行って、裁判になるのが普通かと。仲間になるのは、それからでしょう。
戦時中だと、亡命や投降って例もありますが。
でも過去の事例ですと、戦争犯罪を確認されつつ、裁判待ちで刑務所にって例が多かったような。これは、階級に依るのかもしれませんが。
稀に無事に釈放され、他国でパイロット教官に――という事例もありますね。ルー○ルみたいに。そして29才も年下(21歳)な奥さんをゲットするという、羨……けしからん展開もあったりします。
……ベツニウラヤマシクハナイデスヨ?
個人的には年齢より、ハイヒールと鞭が似合って、踏んでくr……いえ、なんでもないです。
少しでも楽しんで頂けたら幸いです。
次回も宜しくお願いします!
10
お気に入りに追加
74
あなたにおすすめの小説
転生令嬢の食いしん坊万罪!
ねこたま本店
ファンタジー
訳も分からないまま命を落とし、訳の分からない神様の手によって、別の世界の公爵令嬢・プリムローズとして転生した、美味しい物好きな元ヤンアラサー女は、自分に無関心なバカ父が後妻に迎えた、典型的なシンデレラ系継母と、我が儘で性格の悪い妹にイビられたり、事故物件王太子の中継ぎ婚約者にされたりつつも、しぶとく図太く生きていた。
そんなある日、プリムローズは王侯貴族の子女が6~10歳の間に受ける『スキル鑑定の儀』の際、邪悪とされる大罪系スキルの所有者であると判定されてしまう。
プリムローズはその日のうちに、同じ判定を受けた唯一の友人、美少女と見まごうばかりの気弱な第二王子・リトス共々捕えられた挙句、国境近くの山中に捨てられてしまうのだった。
しかし、中身が元ヤンアラサー女の図太い少女は諦めない。
プリムローズは時に気弱な友の手を引き、時に引いたその手を勢い余ってブン回しながらも、邪悪と断じられたスキルを駆使して生き残りを図っていく。
これは、図太くて口の悪い、ちょっと(?)食いしん坊な転生令嬢が、自分なりの幸せを自分の力で掴み取るまでの物語。
こちらの作品は、2023年12月28日から、カクヨム様でも掲載を開始しました。
今後、カクヨム様掲載用にほんのちょっとだけ内容を手直しし、1話ごとの文章量を増やす事でトータルの話数を減らした改訂版を、1日に2回のペースで投稿していく予定です。多量の加筆修正はしておりませんが、もしよろしければ、カクヨム版の方もご笑覧下さい。
※作者が適当にでっち上げた、完全ご都合主義的世界です。細かいツッコミはご遠慮頂ければ幸いです。もし、目に余るような誤字脱字を発見された際には、コメント欄などで優しく教えてやって下さい。
※検討の結果、「ざまぁ要素あり」タグを追加しました。
脱獄賢者~魔法を封じられた懲役1000年の賢者は体を鍛えて拳で全てを制圧する~
榊与一
ファンタジー
大賢者ガルガーノは勇者と共に魔王軍へと立ち向かい、遂には魔王を異世界へと放逐する事に成功する。
王都へと凱旋した勇者パーティーは民衆に大歓声の元迎えられ、そしてそこで何故かガルガーノは人類の裏切り者として捕らえられてしまう。
その罪状は魔王を召喚し、人類を脅かしたという言いがかり以外何物でもない物だった。
何が起こったのか、自分の状況が理解できず茫然とするガルガーノ。
そんな中、次々とパーティーメンバーの口から語られる身に覚えのない悪逆の数々。
そして婚約者であったはずの王女ラキアの口から発せられた信じられない言葉。
余りの出来事に放心していると、気づけば牢獄の中。
足には神封石という魔法を封じる枷を付けられ。
告げられた刑期は1000年。
事実上死ぬまで牢獄に居ろと告げられた彼は、自分を裏切り陥れた国と、そして勇者パーティーに復讐を誓う。
「ふざけんな……ふっざけんなふざけんなぁ!!俺はここから抜け出して見せる!必ず!必ず後悔させてやるぞ!」
こうして始まる。
かつて大賢者と呼ばれた男の、復讐のための筋トレ生活が――
※この物語は冤罪で投獄され、魔法を封じらた大賢者が自分を嵌めた勇者達に復讐する物語です。
戦争で敗れた魔族や奴隷達を集めて国を興したりもします。
異世界転移は分解で作成チート
キセル
ファンタジー
黒金 陽太は高校の帰り道の途中で通り魔に刺され死んでしまう。だが、神様に手違いで死んだことを伝えられ、元の世界に帰れない代わりに異世界に転生することになった。
そこで、スキルを使って分解して作成(創造?)チートになってなんやかんやする物語。
※処女作です。作者は初心者です。ガラスよりも、豆腐よりも、濡れたティッシュよりも、凄い弱いメンタルです。下手でも微笑ましく見ていてください。あと、いいねとかコメントとかください(′・ω・`)。
1~2週間に2~3回くらいの投稿ペースで上げていますが、一応、不定期更新としておきます。
よろしければお気に入り登録お願いします。
あ、小説用のTwitter垢作りました。
@W_Cherry_RAITOというやつです。よろしければフォローお願いします。
………それと、表紙を書いてくれる人を募集しています。
ノベルバ、小説家になろうに続き、こちらにも投稿し始めました!
蒼炎の魔術師 〜冒険への飛翔〜
葉暮銀
ファンタジー
リンカイ王国のファイアール公爵の長男で生まれたアキ・ファイアール。
しかし産まれた瞬間から後継からは外され、いないものとして育てられる。
その理由はただ一つ。水色の髪色のせいだった。
魔力には色があり、ファイアールは火を司る家。火の適性があればあるほど髪の色は真っ赤になる。
15歳の誕生日に離れの裏にある祠が光っていた。そこでアキ・ファイアールは蒼炎の魔法に目覚める。
今更、ファイアールの封印守護者になるつもりもない。夢である冒険者になるためアキ・ファイアールは家出を決意した。
※主人公は家出少年のため最初は目立たないようにレベル上げや金策、ギルドランク上げに邁進します。効率を重視し、同じモンスターばかり瞬殺します。一流の冒険者の地位になってから冒険者として飛翔を始めます。
※封印の守護者とは何なのか? 蒼炎の魔法とは? 冒険者ギルドとは? 冒険者ランクに隠された謎! 物語が進むとだんだんと謎が解き明かされていきます。
※【小説家になろう】で日間、週間1位獲得。また2021/12/14-12/23の期間、月間総合ランキング1位になった作品です。
※なろう版を加筆修正しております。最後まで修正が終わりました。
僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?
闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。
しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。
幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。
お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
異世界でネットショッピングをして商いをしました。
ss
ファンタジー
異世界に飛ばされた主人公、アキラが使えたスキルは「ネットショッピング」だった。
それは、地球の物を買えるというスキルだった。アキラはこれを駆使して異世界で荒稼ぎする。
これはそんなアキラの爽快で時には苦難ありの異世界生活の一端である。(ハーレムはないよ)
よければお気に入り、感想よろしくお願いしますm(_ _)m
hotランキング23位(18日11時時点)
本当にありがとうございます
誤字指摘などありがとうございます!スキルの「作者の権限」で直していこうと思いますが、発動条件がたくさんあるので直すのに時間がかかりますので気長にお待ちください。
ぐ~たら第三王子、牧場でスローライフ始めるってよ
雑木林
ファンタジー
現代日本で草臥れたサラリーマンをやっていた俺は、過労死した後に何の脈絡もなく異世界転生を果たした。
第二の人生で新たに得た俺の身分は、とある王国の第三王子だ。
この世界では神様が人々に天職を授けると言われており、俺の父親である国王は【軍神】で、長男の第一王子が【剣聖】、それから次男の第二王子が【賢者】という天職を授かっている。
そんなエリートな王族の末席に加わった俺は、当然のように周囲から期待されていたが……しかし、俺が授かった天職は、なんと【牧場主】だった。
畜産業は人類の食文化を支える素晴らしいものだが、王族が従事する仕事としては相応しくない。
斯くして、父親に失望された俺は王城から追放され、辺境の片隅でひっそりとスローライフを始めることになる。
お持ち帰り召喚士磯貝〜なんでも持ち運び出来る【転移】スキルで異世界つまみ食い生活〜
双葉 鳴|◉〻◉)
ファンタジー
ひょんなことから男子高校生、磯貝章(いそがいあきら)は授業中、クラス毎異世界クラセリアへと飛ばされた。
勇者としての役割、与えられた力。
クラスメイトに協力的なお姫様。
しかし能力を開示する魔道具が発動しなかったことを皮切りに、お姫様も想像だにしない出来事が起こった。
突如鳴り出すメール音。SNSのメロディ。
そして学校前を包囲する警察官からの呼びかけにクラスが騒然とする。
なんと、いつの間にか元の世界に帰ってきてしまっていたのだ!
──王城ごと。
王様達は警察官に武力行為を示すべく魔法の詠唱を行うが、それらが発動することはなく、現行犯逮捕された!
そのあとクラスメイトも事情聴取を受け、翌日から普通の学校生活が再開する。
何故元の世界に帰ってきてしまったのか?
そして何故か使えない魔法。
どうも日本では魔法そのものが扱えない様で、異世界の貴族達は魔法を取り上げられた平民として最低限の暮らしを強いられた。
それを他所に内心あわてている生徒が一人。
それこそが磯貝章だった。
「やっべー、もしかしてこれ、俺のせい?」
目の前に浮かび上がったステータスボードには異世界の場所と、再転移するまでのクールタイムが浮かび上がっていた。
幸い、章はクラスの中ではあまり目立たない男子生徒という立ち位置。
もしあのまま帰って来なかったらどうなっていただろうというクラスメイトの話題には参加させず、この能力をどうするべきか悩んでいた。
そして一部のクラスメイトの独断によって明かされたスキル達。
当然章の能力も開示され、家族ごとマスコミからバッシングを受けていた。
日々注目されることに辟易した章は、能力を使う内にこう思う様になった。
「もしかして、この能力を金に変えて食っていけるかも?」
──これは転移を手に入れてしまった少年と、それに巻き込まれる現地住民の異世界ドタバタコメディである。
序章まで一挙公開。
翌日から7:00、12:00、17:00、22:00更新。
序章 異世界転移【9/2〜】
一章 異世界クラセリア【9/3〜】
二章 ダンジョンアタック!【9/5〜】
三章 発足! 異世界旅行業【9/8〜】
四章 新生活は異世界で【9/10〜】
五章 巻き込まれて異世界【9/12〜】
六章 体験! エルフの暮らし【9/17〜】
七章 探索! 並行世界【9/19〜】
95部で第一部完とさせて貰ってます。
※9/24日まで毎日投稿されます。
※カクヨムさんでも改稿前の作品が読めます。
おおよそ、起こりうるであろう転移系の内容を網羅してます。
勇者召喚、ハーレム勇者、巻き込まれ召喚、俺TUEEEE等々。
ダンジョン活動、ダンジョンマスターまでなんでもあります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる