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魔剣士と光の魔女 第四章 帝都に渦巻く謀みの惨禍

三章-4

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 お披露目会は再開されたが、どこか微妙な空気が流れていた。
 殺人未遂があったのだから仕方ないけど……俺は死なずに済んだんだし、当事者以外の人たちが気にすることじゃないと思う。
 俺とステフはしばらくのあいだ、壁際で周囲の様子を見ていたが、最初のように来賓の貴族が訊ねてくるようなことはなかった。


「帝都の中央で暮らしている人たちには、相当に衝撃的な出来事だったみたいだね」


「俺もそんなことを考えてたよ。俺のほうが精神的にキツイっていうのにさ」


 俺が溜息を吐くと、ステフが俺の腕に手を絡めてきた。
 エト――エトワールさんが、そんな俺たちを一瞥する中、ステフは俺の腕を優しく引っ張った。


「折角練習したんだから、踊らない?」


「……こんな人前で?」


「ほら。そんな嫌がらないの」


 他の人には見えないように、にひひとした笑みを浮かべたステフに、俺は苦笑しながら従った。
 会場内で人が居ない場所へと移動した俺たちは、片手をつなぎ、互いの背中を支え合う姿勢をとった。確かこの姿勢の名前は――あ、忘れた。
 楽士たちが奏でる曲に合わせて、レフトランジから身体をローテーションする感じに動かし、俺とステフの脚が少し抜けたところで、また身体をローテーション。
 左手が痛むが、そのままスローアウェイ……だっけ、その形に身体を動かしていく。
 時間にして、数分くらいだろうか。
 じんわりと汗が浮かんだ俺とステフは、微笑み合いながらエトワールさんが待つ壁際へと戻った。


「あの……お二人とも、お飲み物はかがですか? 踊り疲れて、喉も渇いているでしょうから」


「いえ。平気です」


「ステフがいいなら、俺も」


 俺とステフの返答に、エトワールさんは少し目を伏せてから、でもすぐに、なにか意を決したような顔で俺たちに会場の奥へ手を向けた。


「それでしたら、あちらに椅子がございます。少しお休みになられてはどうでしょう?」


「そうですね……どうしようか」


「そうだね。ここにいても暇だし。少し休んでもいいんじゃないかな」


 そう言ってステフが笑うと、俺は手を差し伸べた。差し出されたステフの手を軽く掴むと、俺たちは壁を右にして歩き始めた。
 エトワールさんを先頭に歩いていると、壁に絵画が架かっている場所に来た。二つ並んだ椅子は、その先だ。
 そんなとき。

〝気をつけろ――〟


 不意に、魔王ヴィーネの声が聞こえた、それとほぼ同時に、背後から軽い音が聞こえてきた。
 つい今しがたまで温かい感触を感じていた俺の手は、なにも掴んでいなかった。


「ステフ?」


 振り返ったが、そこにステフは居なかった。


「ステフっ!!」


 周囲を見回しながら俺は大声でステフを呼んだが、返答すらなかった。
 俺はエトワールさんを振り返ると、腕を掴みながら訊いた。


「ステフ――ステフが居ないんです! どこに行ったとか、見てませんか!?」


「あの――いえ、わたしは前を歩いて――」

 ……そうだった。

 焦りで状況判断が曖昧になってる。俺が大声でステフを呼び続けていると、シルディマーナ将軍がやってきた。


「どうした!?」


「ステフが――ステフが消えたんです!」


「なに――?」


 シルディマーナ将軍は周囲を見回すと、絵画で目を止めた。


「しまった――隠し部屋か。ここからでは開かん。中から開けるか、王城から入るしかない」


「なんでそんなものが!?」


「緊急時のためのものだ。このことを知るのは、皇族のみだが――間違いなくレオナード兄だな」


 シルディマーナ将軍の説明を聞きながら、俺は短剣を抜いていた。


「突破します。ここを壊してもいいですか?」


「な――ちょっと待て! いくらなんでも」


「いいでしょう。許可します。ただし、最低限度で」


 いつの間に来ていたのだろう。ディオーラ女帝が俺に頷いた。
 薄布で表情は掴みにくいが、その声は低く、なにかを押し殺すような静かさがある。


「わかりました――マエユコ、サ、ウ、シ。三精霊よ、我が剣に宿れ。ムヒカン・ラ――サ、ウ、シ!」


 短詠唱によるサラマンダー、ウィンディーネ、シルフの召喚から、即座に魔剣術・雷を唱え終えた俺は、意識を懲らした。

 ――魔王ヴィーネ。頼む、力を貸してくれ。

 返答など期待していない。今は、俺が魔剣術を放つ一点さえ分かれば良い――その期待、そして俺の考えを読んだのか、俺の視界に赤い人影が映し出された。
 壁の向こう側に、二人。そして、少し離れた場所に、一人分の赤い影、そして床で上半身だけを起こした小柄な、光を纏った影が一つ。
 狙う一点を定めた俺は、短剣を振りながら発動のキーワードを唱えた。


「魔剣・雷っ!!」


 短剣が振られると、青白く光る刃が、雷となって迸った。

   *

 二人の兵士に拘束されたステフは、薄暗い通路を進むと、小さな部屋へと連れてこられた。床にシーツが敷かれ、壁に燭台が灯っているだけという、殺風景な部屋だった。
 半ば強引にシーツの敷かれた床に倒されたステフは、部屋の隅で座っている金髪の男を睨み付けた。


「レオナード皇太子――これは、どういうことですか?」


「決まっているだろう。今宵、おまえは俺のものとなるのだ」


 レオナードが目で合図をすると、兵士たちは元の通路を戻っていく。それを目で追ってから、レオナードは立ち上がった。
 ステフは壁際まで後退しながら、皇太子の唾棄すべき行為に怒りを露わにした。


「あなたは、なにを考えているんですか!? 恥を知りなさい」


「なにを考える――もちろん、皇位継承権の位を取り戻し、皇位に就くことを考えているとも。そのためには、女神を身体に宿した――おまえが必要なのだ。おまえを我が妻とする」


 レオナードの発言に、ステフは嫌悪感を抱いた。彼は――女性を己が欲求を満たすための、道具としか見ていない。


「そんなことで、皇位継承権の位が戻るとでも?」


「戻るさ! 女神を宿した女が妻となれば、これ以上の喧伝はなかろう。誰も文句は言えまいよ。安心しろ。忌み子のことなど、わたしが忘れさせてやる」


「巫山戯ないで!」


 怒鳴り声とともに、ステフの身体から光が溢れた。髪の色は銀色となり、瞳には虹色の光彩が宿った。
 シャプシャの神気が、ステフの身体に満ちた――しかし、その姿を見てもなお、レオナードは歩みを止めなかった。


「いいぞ――女神すら、わたしにひれ伏すときがきたのだ」


「なんて愚かな……あなたは、人はここまで傲慢になれるのですか?」


 ステフの声が数段低く、暗いものとなった――その瞬間、あふれ出ていた神気に淀みが生じた。銀色に近かった光は薄暗くなり、代わりに黒き光が混じっていった。
 ここに来てようやく、レオナードは立ち止まった。ステフの異変に目を見広げながら、しかし尊大なるプライドが、彼にステフへ指を向けさせた。


「おまえは――なんだ!? これは瘴気ではないのか!」


「異なことを――我が名はシャプシャ。ステフの身体に宿りし、太陽神の娘」


「馬鹿な――ま、まさか予言とは、このこと……なのか?」


 言いしれぬ畏れから、表情に狼狽の色が浮かんだとき、レオナードの右腕から肩を掠めるように、雷が部屋を貫いた。


「うわあああああっ!!」


 レオナードは慌てふためきながら、部屋の隅へと跳ぶと、身を護るように身体を丸めた。しかし、擦過した雷によって、着ていた服の袖は焦げ、火傷を負った肌が露出していた。
 雷が貫いた壁にも、赤く明滅する焦げ痕が残っていた。
 通路から数度の剣戟が聞こえたあと、かなり早い足音が部屋に届き始めた。




「ステフ!!」


 兵士たちをぶちのめした俺が部屋に駆け込むと、ステフが俺に抱きついてきた。
 見たところ、ドレスは無事みたいだ。


「ジン――ジンっ!!」


「ステフ、無事か? 怪我とかしてない?」


「うん――大丈夫。来てくれて、ありがとう」


 ステフの体温を感じながら、俺の目は部屋の隅で蹲るレオナードへと向いていた。ステフを抱きしめたまま、手にしたままの短剣を片手で構えた俺は、レオナードを睨み付けた。


「どういうつもりで、こんなこと――さすがに、これは許せないからな」


「な――わたしは皇族だぞ! 貴様なんぞに、とやかく言われる筋合いはないっ!!」


「……それならば、わたくしから言いましょう」


 シルディマーナ将軍と第三軍の兵士を伴ったディオーラ女帝が、部屋に入って来た。
 ディオーラ女帝は俺たちの横に並ぶと、顔の前を覆う薄布を取った。その下から現れたのは、怒りに満ちた双眸だった。
 睨むのとは違う――それは、女帝の座に長年就いている者だけが持つ、言いしれぬ迫力と恐怖を感じさせるものだった。
 レオナードも女帝の目を見て、恐怖で顔が真っ青になった。


「御婆様……」


「レオナード。今度という今度は、おまえを許しません。シルディマーナ、剣をここに」


「は――はい」


 言われるままに、シルディマーナ将軍は腰の剣を抜くと、両手で柄側を差し出した。
 ディオーラ女帝は無造作に柄を握ると、剣を一振りした。この年齢、しかも女性にしては、かなり堂に入った振りだった。


「レオナード。ステフは先ほど、騎士ジン・ナイトと婚約を誓ったばかり。おまえは、そのステフを襲い、自分のものにしようと――おまえのような皇族の恥、この場にいるだけでも穢らわしい。
 おまえに皇族としての誇りが残っているのなら、今ここで首を差し出しなさい」


「あ、ああ……」


 まだ起き上がっていなかったレオナードは、這いつくばるようにディオーラ女帝から離れた。
 その指先が俺が入ったのと逆の通路の縁に触れると、レオナードは脱兎の如く逃げ出した。ディオーラ女帝は去って行くレオナードを目で追いながら、シルディマーナ将軍に剣を差し出した。


「シルディマーナ。レオナードを追いなさい。捕らえたら、そのまま地下牢へ」


「畏まりました、女帝陛下。おい、全軍に伝令だ。兄――いや、レオナードを捜しだし、捕らえよ」


「はっ!!」


 シルディマーナ将軍に敬礼をした兵士は、駆け足で大広間へと戻っていった。
 俺はステフと身体を離すと、「あの、俺も手伝いますか?」と申し出た。しかし、険しい顔つきのシルディマーナ将軍に、「いや、いい」と却下されてしまった。


「おまえたちは、今日の主賓だぞ? 会場に戻って、会を楽しんでこい」


「その通りです」


 ディオーラ女帝は再び薄布をつけてから、俺とステフを交互に見やった――そんな仕草をした。


「これ以上、わたしたちに恥をかかせないで頂戴。あの男のことは、軍に任せなさい」


 俺とステフがディオーラ女帝に頭を下げたあと、シルディマーナ将軍の呟きが聞こえてきた。


「あ、そういえばレオナード兄がなにかを企んでいると、教えるの忘れてた」


 俺とステフはその呟きを聞いて、思わず顔を見合わせた。

 ……というか、そういうことはもっと早くに思い出せ。

 俺たちの視線を受けたシルディマーナ将軍は、ワザとらしい咳払いをした。


「あー、そういえば、会のあとはホアソンに会うのだったな。城内の移動だが、第三軍で警護をすることにしよう。会が終わったあと、会場で待っていろ」


 俺とステフは、二人して「あ、誤魔化した」という顔をしていた。
 なんとなく会話が途切れたとき、ディオーラ女帝が小さな溜息を漏らす音が、静まり返った部屋の中に響いた。

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本作を読んで頂き、ありがとうございます!

わたなべ ゆたか です。

先週までの灼熱感から、じめっとした一日となってます。こういうときが、一番体調を崩しやすいかもしれません。

現に中の人も、ちょっと腹とか胸のあたりがおかしです。

朝のうちはなんともなかったんですが、昼にインスタントですがラーメン二杯、間食に菓子パンを少し、晩ご飯に菓子パンの残りとサラダ、ゆで卵、白身魚のフライ二枚、白米をどんぶりで一杯と、消費期限がヤバイので、インスタントラーメンを一つ、食べただけなんですが。

胸焼けっぽかったり腹が重たいのは、やはり気候のせいだと思います。


皆様もお気を付け下さいませ。


次回は、完成次第です。夏はどうしてもこんな感じです。

少しでも楽しんで頂けたら幸いです。

次回もよろしくお願いします!
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