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魔剣士と光の魔女 三章 帝国来襲!!
三章-5
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5
サンロウフィルにある領主の屋敷から、軍馬に跨がった男が表に出た。帝国兵の鎧と兜で身を包んだ男は、大通りから脇道へと入った。
帝国軍の兵士らしい男は帯剣をしておらず、代わりに腰袋を下げているだけだ。
脇道とはいえ昼前ともなれば、そこそこの人通りだ。人波をかき分けるように、器用に手綱を操りながら、軍馬に跨がった男は南門へと向かった。
南門に差し掛かった男は、城壁の上を見上げた。
二人の歩哨が直立不動の姿勢で、城壁の中と外を監視していた。しかし、その視線はあくまでも外敵や、内部にいる不穏分子の捜索に対するもので、城塞から突き出た建材に止まる鳥には、まったく注意を払っていなかった。
男は門の左右に立つ衛兵に軽く会釈をしながら、街の外へと出た。
街に入ろうとする者は、旅人よりも隊商や行商人が多い。サンロウフィルが交易都市であるため、これは日常の光景だ。しかし、男にとっては珍しい光景に見えたのだろう。
商人の列をしばらく眺めてから、男は馬首を東へと巡らせた。
石造りである城塞の壁には、建設されてからの年月を感じさせる傷や劣化が、多く見られた。その幾つは戦によるものであり、この都市が大昔には、帝国領では無かったことの証左だ。
男は城壁に沿って、東へと進んだ。門から離れると、衛兵や歩哨は城塞の上や見張り台にいるだけだ。
男はその死角となる一角で、軍馬を止めた。
騎乗したまま松明に火を灯した男は、頭上で大きく振りはじめた。しばらくすると、城壁に止まっていた一羽の鴉が、男の前に舞い降りてきた。
「なにか進展があったのかね?」
左腕にとまった漆黒の鴉の問いかけに、男は一つ頷いた。
「ええ。女帝がトスティーナ山にある迷宮へ、視察に向かいます。女伯から話を聞いたり、なにかを打ち合わせた様子はありません。恐らく、シルディマーナ将軍から迷宮のことを聞いて、興味を持ったのでしょう」
「なるほどな。仕掛けるには、最適やもしれん。して、迷宮の子細はわかるか?」
「いえ……ただ、内部には剣呑な魔物がいるようです」
「ふむ……わかった。切っ掛けはこちらでなんとかしよう。おまえは、女帝を迷宮の中へと入れるのだ。望む展開とするためには、将軍に女帝の始末をつけさせねばならん」
「……ああ、なるほど。意図は理解しました。罪はすべて、レオナード将軍に。そのあとは、各領主や諸国が勝手に動いてくれる……というわけですね」
「その通りだ。すでに、話をつけた国もある。女帝崩御の報とともに、行動を開始する手筈だ。念のため、もう一度だけ確認するが……これでいいのだな?」
「ええ、構いません。レオナード将軍が皇帝となる未来に比べたら、一時的に戦乱の世に戻ったところで、些細な問題でしかありません。なにせ、あの皇太子は水面下で、版図を広げようと戦の準備を進めてますからね」
どちらにせよ同じ末路だと、男は鴉に告げた。
男の決意を黙って聴いていた鴉は「わかった」と頷くや、大きく羽ばたいた。
「では、現地でな。急ぎ、準備をせねば」
「はい――頼みます」
軽く手を振ってから、男が軍馬を東門へと進ませた。鴉は城壁から突き出た梁に止まって男を見送ってから、東の空へと飛び立った。
サンロウフィルから離れた鴉は、風に乗ってトスティーナ山の上空を旋回した。
ゆっくりと降下を始めた鴉の目が、山の中腹に畑のある村を捉えた。村の出入り口は川に架かった橋が一つだけ。
柵に囲われた村の北東側に広がる畑のあいだには、細い道が山頂方向に続いていた。
夏の山は木々の枝葉が生い茂り、あまり高く飛ぶと道が見えなくなってしまう。だからといって枝葉の下は障害物が多く、飛ぶのには適さない。
それに虫や小動物が目に入ると、空腹感を思い出してしまう。飢えを満たすのも必要だが、時間に追われている今、食事は後回しにしたかった。
枝葉の隙間から辛うじて見える地面の様子を頼りに、鴉は飛んだ。
木のてっぺんでの休憩を挟んでから、再び道を辿り始めた鴉は、ものの数分で加工した岩で造られた、迷宮への入り口を見つけた。
今は金属製の扉で閉ざされているそこが、魔女の迷宮の出入り口だ。
(ふむ――これは人の手でなければ、開けられぬか)
鴉は再び飛び立つと、周囲を探索した。
鹿や小動物などは多いが、魔物どころか熊や狼すらいなかった。せいぜい、野犬が数頭、群れを作っているくらいだ。
(仕掛けのし辛い土地だ……なにか代案を考えねば)
鴉はまた西へと飛び、街道から外れた丘の中腹へと舞い降りた。
斜面にある窪みに、風雨が凌げる程度に布やなめし革で覆われた簡易の野営所が作られていた。その中に置かれた岩に、フードのついたローブを着た男が座っていた。
男の持つ黒い杖の先端に止まった鴉は、一声鳴いた。
「ご苦労だった」
男が差し出した干し肉を嘴で受け取った鴉は、地面に降りて夢中で食べ始めた。
立ち上がった男は、黒い杖で空中に紋様を描き始めた。
*
宿にやってきたカーズから、迷宮までの護衛任務を聞いた冒険者たちの半数以上が、絶望的な表情で頭を抱えた。
そんな冒険者らの様子に、カーズは怪訝な顔で見回した。
「……なんだね? 護衛の任は依頼通りだろう」
「あー、いえ。違うんです、カーズ卿。護衛の任が嫌というわけではなく……その、目的地が問題で」
「なんだぁ? 冒険者のローラは、迷宮が怖いんだと」
無精髭を生やした背の低い傭兵が嘲笑うと、ローラは怒るでもなく、その代わりに盛大な溜息を吐いた。
「あんたたちは知らないから……あの迷宮の中にいる魔物は、トロールの比じゃないからね。群れで襲ってくるキマイラとか斃せるっていうなら、話は別だけどさ」
「は――? 脅そうったって、無駄だぜ。こんな街の近くに、そんな迷宮が――」
「あたしらは昨日、魔術師ギルドの二人の案内で、その迷宮に入ったんだよ。だから、知ってるんだ。あそこにいる魔物は、やばすぎるってね」
ローラの言葉を聞いた無精髭の傭兵は、他の冒険者の顔を見回した。
依頼の際に全身鎧を着ている冒険者は普段通りだが、ガルボとギルダメンの二人は、やけに神妙な顔つきで、無言のままに頷いてみせた。
そんな二人の反応を見て、無精髭の傭兵から横柄な態度が消えた。
「……マジかよ」
「そこまでだ。ここで文句を言っても予定は変わらぬ。なお、今回も魔術師ギルドからステフ・アーカムとジン・ナイトの両名が同行するとのことだ」
驚きつつ、どこか嬉しそうにギルダメンが顔を上げた。
「ほう――あの二人が来るのか」
「それなら――まあ……ね」
「でもさ、意外だよな。あの二人にとっては、自分の家まで女帝を案内するわけだろ? そういうのは嫌がるって思ってたぜ?」
ガルボが肩を竦めると、ローラは「確かにね」と同意した。
ジンたちが同行すると知って気が楽になったのか、どこか活気づいた一行は出立の準備に部屋へと戻っていった。
その中で、赤いローブを着た魔術師――サーシャだけは、沈痛な面持ちをしていた。
(やっとなんでまた、あの二人と一緒になるのよ……やっと、あいつらから離れられたと思ってたのに!)
どこか鬱憤じみた感情を抱いたサーシャは、他の冒険者たちに遅れて部屋に戻った。
(早く帰りたい……もう、こんなのイヤよ)
鎧を着ているローラを横目に、気が乗らない顔をしたサーシャは、立て掛けてあった理の杖へと手を伸ばした。
-------------------------------------------------------------------------------------------------
本作を読んで頂いて、ありがとうございます!
わたなべ ゆたか です。
雪ばかり降ります……まだまだ、寒い日になるときがありますね……。仕事中に雪が降ったのですが、作業着に雪が積もりました。こんなの久しぶりです。
手袋を通して冷えがくるので、手は霜焼け気味な上に、荒れ放題です。
皆様もご自愛下さいませ。
マジ冬眠したいです。
次回は土曜か日曜のどちらかを予定しています。
少しでも楽しんで頂けたら幸いです
またよろしくお願いします!
サンロウフィルにある領主の屋敷から、軍馬に跨がった男が表に出た。帝国兵の鎧と兜で身を包んだ男は、大通りから脇道へと入った。
帝国軍の兵士らしい男は帯剣をしておらず、代わりに腰袋を下げているだけだ。
脇道とはいえ昼前ともなれば、そこそこの人通りだ。人波をかき分けるように、器用に手綱を操りながら、軍馬に跨がった男は南門へと向かった。
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男は門の左右に立つ衛兵に軽く会釈をしながら、街の外へと出た。
街に入ろうとする者は、旅人よりも隊商や行商人が多い。サンロウフィルが交易都市であるため、これは日常の光景だ。しかし、男にとっては珍しい光景に見えたのだろう。
商人の列をしばらく眺めてから、男は馬首を東へと巡らせた。
石造りである城塞の壁には、建設されてからの年月を感じさせる傷や劣化が、多く見られた。その幾つは戦によるものであり、この都市が大昔には、帝国領では無かったことの証左だ。
男は城壁に沿って、東へと進んだ。門から離れると、衛兵や歩哨は城塞の上や見張り台にいるだけだ。
男はその死角となる一角で、軍馬を止めた。
騎乗したまま松明に火を灯した男は、頭上で大きく振りはじめた。しばらくすると、城壁に止まっていた一羽の鴉が、男の前に舞い降りてきた。
「なにか進展があったのかね?」
左腕にとまった漆黒の鴉の問いかけに、男は一つ頷いた。
「ええ。女帝がトスティーナ山にある迷宮へ、視察に向かいます。女伯から話を聞いたり、なにかを打ち合わせた様子はありません。恐らく、シルディマーナ将軍から迷宮のことを聞いて、興味を持ったのでしょう」
「なるほどな。仕掛けるには、最適やもしれん。して、迷宮の子細はわかるか?」
「いえ……ただ、内部には剣呑な魔物がいるようです」
「ふむ……わかった。切っ掛けはこちらでなんとかしよう。おまえは、女帝を迷宮の中へと入れるのだ。望む展開とするためには、将軍に女帝の始末をつけさせねばならん」
「……ああ、なるほど。意図は理解しました。罪はすべて、レオナード将軍に。そのあとは、各領主や諸国が勝手に動いてくれる……というわけですね」
「その通りだ。すでに、話をつけた国もある。女帝崩御の報とともに、行動を開始する手筈だ。念のため、もう一度だけ確認するが……これでいいのだな?」
「ええ、構いません。レオナード将軍が皇帝となる未来に比べたら、一時的に戦乱の世に戻ったところで、些細な問題でしかありません。なにせ、あの皇太子は水面下で、版図を広げようと戦の準備を進めてますからね」
どちらにせよ同じ末路だと、男は鴉に告げた。
男の決意を黙って聴いていた鴉は「わかった」と頷くや、大きく羽ばたいた。
「では、現地でな。急ぎ、準備をせねば」
「はい――頼みます」
軽く手を振ってから、男が軍馬を東門へと進ませた。鴉は城壁から突き出た梁に止まって男を見送ってから、東の空へと飛び立った。
サンロウフィルから離れた鴉は、風に乗ってトスティーナ山の上空を旋回した。
ゆっくりと降下を始めた鴉の目が、山の中腹に畑のある村を捉えた。村の出入り口は川に架かった橋が一つだけ。
柵に囲われた村の北東側に広がる畑のあいだには、細い道が山頂方向に続いていた。
夏の山は木々の枝葉が生い茂り、あまり高く飛ぶと道が見えなくなってしまう。だからといって枝葉の下は障害物が多く、飛ぶのには適さない。
それに虫や小動物が目に入ると、空腹感を思い出してしまう。飢えを満たすのも必要だが、時間に追われている今、食事は後回しにしたかった。
枝葉の隙間から辛うじて見える地面の様子を頼りに、鴉は飛んだ。
木のてっぺんでの休憩を挟んでから、再び道を辿り始めた鴉は、ものの数分で加工した岩で造られた、迷宮への入り口を見つけた。
今は金属製の扉で閉ざされているそこが、魔女の迷宮の出入り口だ。
(ふむ――これは人の手でなければ、開けられぬか)
鴉は再び飛び立つと、周囲を探索した。
鹿や小動物などは多いが、魔物どころか熊や狼すらいなかった。せいぜい、野犬が数頭、群れを作っているくらいだ。
(仕掛けのし辛い土地だ……なにか代案を考えねば)
鴉はまた西へと飛び、街道から外れた丘の中腹へと舞い降りた。
斜面にある窪みに、風雨が凌げる程度に布やなめし革で覆われた簡易の野営所が作られていた。その中に置かれた岩に、フードのついたローブを着た男が座っていた。
男の持つ黒い杖の先端に止まった鴉は、一声鳴いた。
「ご苦労だった」
男が差し出した干し肉を嘴で受け取った鴉は、地面に降りて夢中で食べ始めた。
立ち上がった男は、黒い杖で空中に紋様を描き始めた。
*
宿にやってきたカーズから、迷宮までの護衛任務を聞いた冒険者たちの半数以上が、絶望的な表情で頭を抱えた。
そんな冒険者らの様子に、カーズは怪訝な顔で見回した。
「……なんだね? 護衛の任は依頼通りだろう」
「あー、いえ。違うんです、カーズ卿。護衛の任が嫌というわけではなく……その、目的地が問題で」
「なんだぁ? 冒険者のローラは、迷宮が怖いんだと」
無精髭を生やした背の低い傭兵が嘲笑うと、ローラは怒るでもなく、その代わりに盛大な溜息を吐いた。
「あんたたちは知らないから……あの迷宮の中にいる魔物は、トロールの比じゃないからね。群れで襲ってくるキマイラとか斃せるっていうなら、話は別だけどさ」
「は――? 脅そうったって、無駄だぜ。こんな街の近くに、そんな迷宮が――」
「あたしらは昨日、魔術師ギルドの二人の案内で、その迷宮に入ったんだよ。だから、知ってるんだ。あそこにいる魔物は、やばすぎるってね」
ローラの言葉を聞いた無精髭の傭兵は、他の冒険者の顔を見回した。
依頼の際に全身鎧を着ている冒険者は普段通りだが、ガルボとギルダメンの二人は、やけに神妙な顔つきで、無言のままに頷いてみせた。
そんな二人の反応を見て、無精髭の傭兵から横柄な態度が消えた。
「……マジかよ」
「そこまでだ。ここで文句を言っても予定は変わらぬ。なお、今回も魔術師ギルドからステフ・アーカムとジン・ナイトの両名が同行するとのことだ」
驚きつつ、どこか嬉しそうにギルダメンが顔を上げた。
「ほう――あの二人が来るのか」
「それなら――まあ……ね」
「でもさ、意外だよな。あの二人にとっては、自分の家まで女帝を案内するわけだろ? そういうのは嫌がるって思ってたぜ?」
ガルボが肩を竦めると、ローラは「確かにね」と同意した。
ジンたちが同行すると知って気が楽になったのか、どこか活気づいた一行は出立の準備に部屋へと戻っていった。
その中で、赤いローブを着た魔術師――サーシャだけは、沈痛な面持ちをしていた。
(やっとなんでまた、あの二人と一緒になるのよ……やっと、あいつらから離れられたと思ってたのに!)
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鎧を着ているローラを横目に、気が乗らない顔をしたサーシャは、立て掛けてあった理の杖へと手を伸ばした。
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本作を読んで頂いて、ありがとうございます!
わたなべ ゆたか です。
雪ばかり降ります……まだまだ、寒い日になるときがありますね……。仕事中に雪が降ったのですが、作業着に雪が積もりました。こんなの久しぶりです。
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